見出し画像

タカバシさん ✖️ ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー 後編 【偏愛インタビュー】

やっぱり、好きなものを語りたいっっっ!!
ということで、偏愛インタビューつづきます。

【第2回目のゲスト】  
 タカバシさん 
  IT企業で広報として働く傍らブログを執筆するサラリーマンブロガー。     
  ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーについて語ってもらいました!   
  各種リンクはこちらから! 
   ・生ビールブログ −とりあえず生!−
   ・沖縄ランチブログZ
   ・乾杯おじさん
   ・Twitter
   ・Instagram
   ・bluesky
   ・無名人インタビュー


前編・後編に分けて、好きをお届けします。
前編はこちらをクリック!
 聴き手:erica (無名人インタビュー・インタビュアー)




04 : 曲に対する思い入れがそんなにないんで、中性的に受け入れられるんじゃないかと。 


── 前編では、既に知っている曲が流れることで、作品に入り込みやすくなることを “現実との地続き” と表現してくださいましたね。
その感覚って、他にも経験したことありますか?

タカバシ: パッと思い浮かばないんですけど、例えば聖地巡礼ってフィクションの中に入っていくような感じだと思うんですよね。

ここ、あの場面で出てきたとこじゃーんっみたいな感じ。それも嬉しいと思うんですが。

聖地巡礼って、やっぱりその場所に行った時に感じること。音楽だと、自分の日常の中にいながらできるから。

そういう意味では、シンクロの仕方は似てるけど違うものかなって思いました。

── なるほど!似てるけど違うものというのは?

タカバシ: 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のメンバーが、船の中で音楽を聴きながら移動してると思うんですけど。

メンバーと同じ曲を聴きながら、僕は車を運転してどこかに行くこともできる。

感覚を共有してるじゃないですけど、こういう感じかぁっていう感覚を味わえる。

聖地巡礼とは、ちょっと違うかなって。

── もうちょっと聞きたいんですが、どういう違いですかね? こういう感じかぁと味わえるのが、聖地巡礼なのかなと私は思っていたんですが…。

タカバシ: 聖地に行ったことによって、自分も作品に踏み込んだっていう達成感が聖地巡礼だと思うんですけど。

音楽が日常的にあるっていうのは、達成感というよりも時間が重なっているような感覚なんですね。

ちょっと音楽に意識を飛ばせば、作品の中で流れたシーンを思い出すこともありますし。そこまで意識しなければ、本当に心地よいBGMとして空気感を少し味わえるみたいな。

聖地巡礼ってもうその場所に行ったらゴールな気がするんですけど、音楽を共有してるのって、なんか寄り添ってるというか、シンクロしてる感じ。自分の生活の中に映画がある感じなんで。

映画のために作られた音楽ではなくて、みんなが知っている、既にある曲を使うことでそういう効果が出せるんだな、すごいなぁと思いましたね。

── 既にある曲というのは、タカバシさんの中では大きな要素だと思いますか?

タカバシ: 大きな要素ですね。大きな要素でしたね。なんか気づいてなかったですね。

やっぱり、既存の音楽が映画の中で使われている。しかも、それが違和感はないのに、意味を持つこともあるっていう。だから、こんなに入り込めるんだって思いますね。

── 元々知っていた曲で、映画で使用された曲ってありました?

タカバシ: ありました!

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス (2017年公開) 』だと、曲名が分かんないんですけど、監督が「ピニャ・コラーダソングだ」って言ってた…。あと港の曲。何だっけ?(笑) 

そういう歌があって、結構昔の80年代とか70年代のロックなんですよね。まあ、使われている曲は大体それぐらいの年代なんですけど。

その辺は元々知ってたので、この曲じゃんみたいな。

── 『エスケープ』ですかね?

タカバシ: 『エスケープ』です!そうそう。


逃避したいから、出会い系のサイトに旦那が登録したと。こういう女がいい、自分はこうだって書いたら、相手も自分のことをすごく好きって言ってくれるような女性がいて。最高じゃないかって言って会ってみたら奥さんだったみたいな歌なんですよ。

監督は「いや、自分だったらこんなの嫌だけどね」みたいなことを、コメンタリーでは言ってるんですけど。

さっき言ってた港の曲は、『エスケープ』ではなくて。なんだっけな。

── なんですかね?

タカバシ: 出てこないです。

港の曲は『Brandy(You're A Fine Girl)』でした! 2 で親父(エゴ)がずっと歌ってる曲です。

by タカバシさん🍻


あと、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー (2014年公開) 』でいうと、ジャクソン5の『I Want You Back』も最後に流れますよね。


で、ベビー・グルートがちょっと登場する。だから、『I Want You Back』の意味がちゃんと合うこともすごく良くて、あっいい曲使うなぁみたいな。

── また違った意味合いが出てきますよね。

タカバシ: そうなんですよね。音楽がキーになってる映画が好きです。

古いんですけど、『ブルース・ブラザーズ』っていう映画。これも既存の曲を使って、ミュージカルみたいにストーリーに入れ込んだ映画なんですよ。


なので、音楽を上手く使ってくれると嬉しいなぁみたいな共通点がありますね。

── その嬉しさは、現実との地続き以外に何か関係がありそうですか?

タカバシ: いやっ、地続きかな。

多分、洋楽だからいいのかなと思うんですけどね。曲は知ってるけど、思い入れがないんで。

例えば、映画の程よいところで『天体観測』とか(笑)。


知ってる曲が流れた時に、その曲がしっかりハマってればいいんですけど、自分と映画の間に温度差があると違和感を覚えちゃうのかもしれないですね。

── 邦楽か洋楽かは、温度差と関係ありますか?

タカバシ: 例えば、『君の名は』だと、1組のアーティストの曲がずっと使われてて。それがシンクロしてて良いっていうのはあると思うんですけど。そういう作り方をしないとちょっと難しいんじゃないのかなって。思い入れの大きさが変わっちゃう気がしていて。

『エスケープ』は、曲に関しては知ってるけど、全く思い入れがないんで(笑)。『I Want You Back』も別に知ってるけど、そんな思い入れはない。でも、なんかノリのいい曲だよねみたいな。温度差はあると思いますね(笑)。

── 温度差を言い換えるとしたら、どういう表現になりそうですか?

タカバシ: 自分の思い入れ。曲に対する思い入れがそんなにないんで、中性的に受け入れられるんじゃないかと。

── なんで受け入れやすいんですかね?

タカバシ: 1作目の最後は、『Ain’t No Mountain High Enough』っていう、『天使にラブ・ソングを…』という映画でも使われてた曲が流れるんですよ。


どんなに高い山でも、どんなに深い谷でも、あんたのためなら飛び越えられるぜみたいな歌で。

まず、この歌にはそれほど思い入れがない。けど、ちょうどみんなで乗り越えたシーンの後で出てくる。だから、映画のストーリーとの親和性がすごく高いんですね。

自分の思い入れがあると、あぁこの曲か〜ってなっちゃうかもしれないけど。ストーリーにちゃんと合った曲であり、英語なのであんまり言い回しが気にならない。私なのか僕なのか俺なのかみたいなところも、全部 I だったり Me だったりするじゃないですか!

── 確かにそうですね!(笑)。

タカバシ: だから違和感なく入ってくるのかな。許容範囲が広いのかなと思います。

05 : アベンジャーズに出てくると知ってたけど、観てないので。拒否ってるぐらいやったと思うんですよ。


── 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』を、他の人に薦めたことはありますか?

タカバシ: 直接的にはないです。誰かが好きって言ってたら、だよねっ!みたいな。

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3 (2023年公開) 』が公開される前は、これどうなっちゃうんだろうねっみたいな話をすることはありましたけど。オススメはあまりしてないですね。

── オススメをしなかった理由を考えるとしたら何になりそうですか?

タカバシ: そもそも、オススメされても、人ってあんまり観ないだろうなって(笑)。

今って、何でもすぐアクセスできるじゃないですか。情報量も多いから、もうちょっとでハマりそうなものって多分みんなそれぞれ分かってるんですよね。

よっぽど僕のことが好きとか、僕を信頼している人が「何観たらいいですか?」みたいなテンションで聞いてきたらオススメするかもしれない。もしくは、インタビューをする前に下調べするかもしれないですけど。

それ以外って、なんか、まあオススメしてたなぁ…ぐらいで、記憶としては残るかもしれないけど、そんなに観ないんじゃないかなと思ってます。

で、オススメした以上観てほしいじゃないですか!そっか観てないんだ…ってなるのが嫌なんで。なので、オススメしてないですね。

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』は、70年代や80年代のアメリカンロックとか、音楽がいっぱい出てくるので。この頃の音楽が好きで、MARVELが好きで、まだ観てないっていう人には、観た方がいいよって言ってましたね。

── やっぱり、条件付きなんですね。

タカバシ: 条件付きですね。

── タカバシさんは、知らない、興味ないって思うようなものをオススメされたらどうですか? どんな条件があれば見そうですか?

タカバシ: まず、オススメしてくれた相手による。あとは、アクセスが簡単かどうか。

例えば、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』はDisney+に入らないと観られないので。Disney+に入ってたら、ちょっと観てみようかなってなると思うんですけど。

サブスク加入してまで観るかって言われると、いつか加入した時に観ーようって思って忘れちゃう流れだと思うんですよね。

で、自分はおそらくYouTubeで予告とかは見ないと思います。

── 私はインド映画が好きなんですが、タカバシさんはインド映画観ますか?

タカバシ: いやっ。RRRは観ました。すごく流行ってたねって感じです。


── どんな条件があったら観ようとなりますか?

タカバシ: あぁー。複数人から言われる方が僕にとっては大きいかもしれないですね。好きなカテゴリーが違う、この人もこの人もこの人もいいって言ってたら、いいと思うことに普遍性がありそうだから、みんなはどこをいいって言ってるんだろう? みたいな感じで観たくなりますね。研究みたいに。

でも、1つの作品について1人が言ってるのだと…。なんか、倍速で観ちゃうみたいな。楽に結果を得ようとしちゃう気がしますね。

── 倍速という例を出してくださいましたけど。利益が得られそうという気持ち強いからですか?

タカバシ: 利益を得られるというよりは損したくない。時間損しちゃったよーっていうのが嫌なんだと思うんですよ。

オススメされたものを試す時って、大体こんな感じかなーとある程度想定をしてから試すと思うんですよ。想定を超えてくれたらありがとうだし、超えなかったらやっぱりそうだよねーって思って、次のオススメも聞かなくなるみたいな(笑)。なんか、ブレーキがかかっちゃう。

なので、次の行動にブレーキをかけないためにも失敗したくない気持ちがありますね。

── 前編でも、最初は受け入れられなかった、1作目を観て損してたなという気持ちになったとおっしゃってましたね。

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』は、どうしてタカバシさんのハードルを乗り越えたと思いますか?

タカバシ: いやっ、でも飛行機の中で暇だったから観たのが最初なので

── あっ、そうでしたね!

タカバシ: そうなんです。だから偶然だったんですよね。

ただ、観る前に『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』をオススメしてくれた人はいなかったです。後からネットで見たら、観た人は良かったと発言してたり書かれてたりするんですけど、目には入ってきてなかったので。やっぱり、視野は基本的に狭いですよね。

── いやもう、本当に偶然なんですね。

タカバシ: 偶然でした。アベンジャーズに出てくると知ってたけど、観てないので。拒否ってるぐらいやったと思うんですよ。

だけど、暇だから観てみようか。で、観てハマったので。

── その分、反動も大きいと思いますか?

タカバシ: どうなんですかね? 反動に関してはちょっと分からない。ただ、作品に対して申し訳なく思ったっていうのはあって(笑)。

多分、拒否がないまま観たとしても、結構ハマったと思う。そういう意味では、反動ではないのかなとは思います。

実態をよく分かってなくて、勝手に自分の思い込みで観なかったっていう感じですね。


06 : そこまで及ばなかったなみたいな(笑)。まだまだ、全然いけますねって思いました。


── 今回お話してみた感想、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の好きポイントなど、どんなことでも大丈夫なんですが、インタビューはいかがでしたか?

タカバシ: なんか、熱の15%ぐらいしか伝えられなかったなと(笑)

── あら、本当ですか?(笑)

タカバシ: 例えば、現実との地続きで言うと、音楽の話をしたんですけど、実際に映画が制作された過程についても地続きのお話があるんです。

あとは、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』がユニクロとコラボしたTシャツが昔出ていたんですね。


このTシャツがすごく気に入っているんです。当時、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』観てないし知らなかったけど、デザインが気に入ったので買ったんですよ、Tシャツを。

── あっ、Tシャツが前なんですか?

タカバシ: Tシャツが前でした。

── えぇ!そうなんですね!

タカバシ: 後で気づいたんですよ。あっ、これすごい好きなやつだったんだ…って。

Tシャツはもう売ってなかったので、メルカリで買い漁りました。今10何枚同じTシャツがあるんです。なんで毎日同じTシャツ着てるんですけど(笑)。

あと、グッズが欲しいなと思ったら、レゴが出てたんです。


『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のレゴをいっぱい買ってる話とか。そこまで及ばなかったなみたいな(笑)。まだまだ、全然いけますねって思いました。

── その話に及ばなかったのは、何が足りてなかったですかね?

タカバシ: 時間じゃないですか?(笑)

やっぱり、音楽の話をしていると、Tシャツやレゴまでテーマが及ばない。話すこといーっぱいあるんで。どんどんぶった切って次に行かないと、行けないですよねっていうところで時間だと思います。

基本的には楽しくお話をさせていただきながらも、どこまで話せるだろうってちょっと焦ってました。

── 焦りはちょっと感じてました。

タカバシ: 本当ですか?(笑)

── 初対面でお話するっていうこともあって、抑えているところがあるのかなっていうのを感じながらお話していました(笑)。

タカバシ: 好きなものなので、どんどん思いつくんですけど。思いついたままに話してくと、本当に取り留めのない話になっちゃいそうで。

流れは切らないようにしようって思ってたけど、この流れを切らないと、これとこれの話は今日この時間でできないなっていう焦りでしたね。


おわりに : 何度も1、2作目とコメンタリーを観てきて、監督のことを知った後に観るVOLUME3は、作品で語られてる以上の感動や意味を生み出した。


タカバシ: 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』観ます?


── 観ますっっ!

タカバシ: 地続きの話してもいいですか?

── いいですよいいですよ!聞きたいです!!

タカバシ: 2作目が公開された後に、監督のジェームズ・ガンが、反トランプ派の人によって昔のツイートをチクられて、ディズニーを1回クビになったんですよ。なんだけど、キャストもスタッフもみんなあの監督じゃないと嫌だっていう話になった。

僕の考えを言うと、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』って、ならず者が失敗をしたけど、乗り越えてヒーローになっていく映画のはず。監督の昔の失敗を持ち出してクビにするっていうディズニーの判断は、作品全体をけなすことになるなって思ったんですね。

その流れがあって、みんなで署名もして監督が戻ってきた。 そして『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』を作ったというのが、映画のテーマと同じものだったんです。

まさかディズニーそこまで考えてないと思うけど(笑)。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』の公開は予定より遅れたんですけど、その流れのおかげでより楽しみになりました。

VOLUME 3は、ロケットの話なんですけど。


ロケットは自分のことだって監督が言っていて。何度も1、2作目とコメンタリーを観てきて、監督のことを知った後に観るVOLUME 3は、作品で語られてる以上の感動や意味を生み出した。

1、2作目を既に観ていて、これからVOLUME 3を観る人であればその流れを知っててほしいなっていうのと、あと『ホリデー・スペシャル』は絶対見てほしいです!


45分なんですけど、逆に観とかないと、VOLUME 3でえぇーなにこれ? ってなるところもあります。

── 観ます、観ますっ。

タカバシ: フィクションなんだけど、フィクションじゃないみたいな。映画だけど、そういう偶然はリアルタイムで流れを見ていないと経験できないことだと思いますし、そういうところにハマったんですよね。

── いやぁ、すごく面白かったです。もう、昨日今日で一気に観まして。実はMARVEL作品を観たことがなくて、私は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』が初めてだったんです。

タカバシ: おぉー!

── 私も同じことを思いました。なんで観なかったんだろうと。

タカバシ: あははは(笑)。

アベンジャーズの一連で、みんなが知らないヒーローってガーディアンズ・オブ・ギャラクシーだけだったぐらいなんですよ。

10年ぐらいかけたアベンジャーズシリーズが終わった後に一番認知度が上がって、人気が出たのがガーディアンズ・オブ・ギャラクシーなんです。急成長したキャラクターたちなんですね。

── いやぁ、出会えてよかったです。

タカバシ: 楽しかったです。ありがとうございました。


ひとりごと

オススメされたら基本見る人間の私にとって、どんな条件であれば見るか? というお話はとても興味深かったです。確かに、損はしたくないよね。

とかく損はさせないので、全人類『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』を観てくださいっ!一刻も早くっ!
レゴの『ダンシング・グルート』が好きすぎて購入を検討しています。レゴのお話もいつか聞きたいなぁ。

タカバシさん、改めて好きを教えてくれてありがとうございました!
第3回のゲストは、美咲さん。BLにまつわる “好き” をお届けします。お楽しみに…!

インタビュー・編集・ひとりごと:erica🐿️


過去の偏愛インタビューはマガジンから!

#無名人インタビュー #偏愛インタビュー #ブロガー #サラリーマン #ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー #MARVEL #ブルース・ブラザーズ #天使にラブ・ソングを… #偏愛

いいなと思ったら応援しよう!

無名人インタビュー
いただいたサポートは無名人インタビューの活動に使用します!!