【無名人018】たまきっかけでバンド始めた21歳
▷イントロ
音楽ねー、聞くのねー、好きでしたよ私。でもやるってほど好きではななかったです。聞くけど演奏はしたことない。で、今回の山本(仮)さんですが、元々ミュージシャンを目指していて、高校時代にバンドをやっていたそうで、インタビュー現在で21歳。世界線が世界線なら息子ほどの年齢。
今時のアマチュア音楽状況をちょっとお伺いできて良かったです。あー私の頃とぜんぜん違うなって思いました。米津玄師さんのお名前だすまでもなく、アマチュア時代からインターネットで楽曲発表できるし、YouTubeはじめとしたサイトで、過去の音源をばんばん、自分のペースでさがせちゃうんだものね。
で、山本(仮)さんの印象ですが、たまが好きってことで、かなりロックだなと思いました。物静かな感じの人だったのですけどね。
そうですね「寡黙の改革者」という印象でした。音楽活動、再開してほしいです。
それでは山本(仮)さん回、堪能してね!
1、探り合い
qbc:もしもしこんにちは。
山本(仮):こんにちは
qbc:どういうインタビューにいたしましょうか。
山本(仮):たまに自分がインタビューを受けている妄想をするんですが、他にもそういう人がいるんじゃないのかなと思っていて。だから、インタビューの練習をする場所があったほうがいいんじゃないかというアイデアがあったんです。
qbc:あ、アイデアがかぶったってことですね。
山本(仮):そうですね。
qbc:どういう内容のインタビューを妄想していたんですか?
山本(仮):自分が新曲を出した時とか、音楽雑誌のインタビューみたいな。そういう妄想してましたね。
qbc:音楽がお好きなんですね。
山本(仮):高校時代は軽音楽部に入ってました。好きっちゃ好きですね。
qbc:なるほど。
山本(仮):一応、無名人は全部目を通しました。
qbc:え、本当!? ありがとうございます。
山本(仮):インタビューの内容自体は、よく考えずにノリで行動しちゃったところがあって、決まってません。
2、会話が苦手(苦手じゃないと思う)
山本(仮):あまり話すのが得意じゃなくて、会話の練習というのも兼ねられたらなって。
qbc:会話が苦手でどういう時に感じるんですか?
山本(仮):先輩社員と話しているときに感じます。会話の返しが、「はい」と「そうですね」とか2パターンくらいしかなくて。自分から、どんな話をすればいいのかなと思って。
qbc:家族とか友達とは普通に喋れる?
山本(仮):喋れますね。全然困らないです。小中の友達は続くんですけど、高校の時は止まっちゃう時とかありますね。
qbc:どんな話をふられるの?
山本(仮):ニュースの話とか、暑くなったねとか天気の話ですね。正直、暑い寒いとか言われても、そうですねとか感想出てこないんですよ。
qbc:おはようございますと同じ感じですけどね、暑い寒いも。内容に意味はないかな。
そうですねって返していいと思いますよ。話したいこと話せばいいし。天気の話を広げてもいいけどね。
ああまあ、例えば今度は、先に先輩に暑いですねって言ってどう解凍するか試してみたりとか。遊び心でね。
山本(仮):試してみたいですねそれは。こっちから先に仕掛けてみます、
qbc:あと、そういう質問されると、止まっちゃうんですけどいいですか? って言っちゃうとかね。
あ。暑いって言われたら「今日は着る服を失敗して厚着してきちゃった」とかの返しもあるでしょう。
山本(仮):なるほど。
qbc:まあでも、ぜんぜん山本(仮)さんは喋れてますよ。
喋れない人は、会話できないからね。「明日の話」をしてるのに、急に例えば「去年の嫌な思い出話」をしだしたりとか。
山本(仮):今年入社した新社会人なんですが、コロナの影響をそんなに受けていないんですよね。接客業なんですが、お客さんがいないからずっとその場に立っている、みたいな状況で。
qbc:あー、それで社内の人と話す機会が多いのね。
それはもう、会話がめちゃくちゃ得意な人じゃないときついでしょう。会って一か月か二ヶ月の人を相手にそんなに話すの無理だよ。
山本(仮):そうですか。
qbc:そうそう。
他人同士って、基本的には心を閉ざしてるものだから、それを開くには、まず自分から自己開示していかなくちゃいけないんだよね。そうしないと打ち解け合えない。あくまでひとつのセオリーなんだけども。
だから、ばんばん話しかけたらいいよ。内容はなんでもいい。
私、好きな数字とか質問するね。山本(仮)さん、好きな数字は?
山本(仮):8です。なんとなく、直感で。
qbc:誕生日に8が入っているとか、形が好きとかではなくて?
山本(仮):ほんと、なんとなくです。自分が考えすぎちゃうんですかね、唐突に振られたから、心理学の質問かと思っちゃいました。
qbc:あーなるほどね。ごめんごめん。て、これも会話だし、なんとなく相手のことも分かるでしょう。
3、たま(ロックバンド)
qbc:インターネットはどれくらい前からやられてますか?
山本(仮):小4とか5ぐらいですね。検索とかしてました。
最初は家の共同パソコンをいじってて、スマホは中3の時初めて手に入れました。
qbc:趣味は?
山本(仮):小学校の時はDSとかゲームキューブですね。中学からは音楽ですね。
qbc:どんな音楽が?
山本(仮):たまとかですね。昔のj-pop。
qbc:え!? たまが好きなの?
たまってj-popに入らないと思うし、あと別にみんなが聞いていたわけじゃないよ。有名なのは知ってたけどさ。
ご両親がたま好きだったの?
山本(仮):小学5年生ぐらいの頃にズームインサタデーで、たまのドキュメンタリー映画の特集をしてて、それでその日のうちにインターネットで調べて、YouTube とかニコニコ動画で見て、ハマっていった感じですね。
たまの代表曲
qbc:滝本さんとか分かるの?
山本(仮):はい。
qbc:すごい! 私、電車の歌が好きです。
電車かもしれない
山本(仮):電車かもしれないですね。
qbc:イカ天も知ってる?
山本(仮):はい。BEGINとか。
qbc:たまって、音楽的にはマニアックなところにいて、たまたまイカ天が発掘して、さよなら人類がヒットして紅白に出たってバンドで、一般的に大人気とはちょっと違うんだよね。
たまの話とか、中学とか学校で話したりできなくない?
山本(仮):学校には、たま好きいなかったですね。カラオケで自分で歌ってたぐらいで。
qbc:反応はどうでした?
山本(仮):今でも、友達から「ロシヤのパン」歌えよって言われますね。
qbc:私、ライブも行ったことあるんだよね。吉祥寺のスターパインズカフェとかで。
4、バンドやろうぜ
qbc:高校から軽音楽部でバンドを組んだんですね?
山本(仮):最近の軽音楽部って、オリジナル曲をやるのが主流なんですよ。
「オリジナル曲じゃないとライブ出られない」ルールがあったりとか。
自分で曲を書いて、ボーカルでした。自分で作詞作曲してたから、自分で歌うかみたいな。
qbc:おお。山本(仮)バンドみたいな感じだったの?
山本(仮):高2の時に他のバンドが解散して、その余ったメンバーでできたバンドなんです。寄せ集めみたいなバンドでしたね。
他校との合同ライブとか盛んで、学校の視聴覚室で自分たちで照明組んだりしてやるんです。他校の人を呼んで。自分たちも他校に行くし。
何年か前に野球連盟みたいに軽音楽部連盟ができて、それも影響してるんじゃないかなと個人的に思ってるんですけど。大会もあるし。ホールを借りて。
qbc:作曲は何でやってるの?
山本(仮):ギターです。
qbc:今はやってるの?
山本(仮):迷ってて。暇な時にアイデアだけはあるんで、進めようか迷ってるんですけど。
qbc:続けたらいいのに。音楽を始めたきっかけは、やっぱりたまなんですか?
山本(仮):たまですね。たまがルーツですね。
qbc:たまがルーツの令和ミュージシャンなんてめちゃくちゃかっこいいじゃん。
たまの前はどんな音楽を聴いていたの?
山本(仮):アニメの曲とかですね。バトルスピリッツとかネットゴーストPIPOPAとか。
qbc:作ってた音楽も、たまっぽい曲ですか?
山本(仮):はい。楽曲に関してはそこそこ自信はあったと言うか、他のバンドと曲調が違うなーっていう、その独自性には自信がありましたね。
qbc:たまは今でも新しいからね。評判はどうでした?
山本(仮):面白いとか、他校の顧問の人にいいねとか言われたりとか。
バンド名で覚えられるより、作った曲名で覚えられましたね。それはなんか嬉しかったです。
qbc:例えば、の曲名は?
山本(仮):バレたらやだなーとか思って。
qbc:教えてー。ダメだったら、チェック時に伏字にすればいいから。
山本(仮):×××××。
qbc:うわ。めっちゃいいわー。
ほんと気になる。私とか40代ぐらいから見ると、20代がたまに反応するのって、すごく気になるんだよね。
山本(仮):そういうものですか。
qbc:高校の後はどうしたの?
山本(仮):音楽の学校に行きました。裏方系です。マネージャーとか。
qbc:もったいない。演奏者系にしなかったんだ。
5、人に流されたくない
山本(仮):最近はスピッツとかも聞きますね。
qbc:スピッツも古いじゃない。他に気になるバンドは?
山本(仮):スピッツくらいですね。
好きな曲から入っていくんですけど、好きな曲がたくさんあるってなるどスピッツかなと。
qbc:たまは誰の作曲が好きだったんですか?(たまは作曲できるメンバーが複数)
山本(仮):滝本さんですね。
qbc:滝本さんぽいのを作ろうとしてた?
山本(仮):滝本さんぽいのは難しいんですよね。
滝本さんは自分で歌います。
qbc:今後、インターネットでやっていきたいことってありますか?
山本(仮):今んとこ、これっていうのはないですね。
qbc:「1か月1万文字生活」とか企画は好きですよね
これです!
山本(仮):こうすればなんとかnoteが続きそうかなって。
qbc:あ、水曜どうでしょうとかも好きなんだ。すごい光り輝くものを持ってるって思ってるんですけど。会社は馴染めそうです?
山本(仮):今のところ、イヤじゃないなっていうぐらいですかね。
qbc:働かないで済むなら働かない方がいい感じです?
山本(仮):ほどほどに働きたいですかね。必要最低限ぐらいは働きたいですかね。
東京にはあんまり居たくないって思ってますね。
qbc:インタビューでは基本は聞かないんですけど、今どこに住んでるんですか?
山本(仮):×××。
qbc:あ、実家の近所ですよ。
山本(仮):そうなんですね。
東京は人混みが多くて、それがやだなーって思って。友達とかに冗談で言ってるのは、鳥取とかです。
qbc:なるほどね。
山本(仮):あと、自分はコロコロ言ってることが変わってるかなとか思ってます。風見鳥っていうか。Twitterとかで、みんなでこの人が悪いみたいな話になると、ついつい周りの意見に流されてしまって。
流れてくるツイートを見ると、そうなのかなって思っちゃう。
qbc:流されてるってことに気づいて、それが駄目だなと思う?
山本(仮):そうですね。だからあんまり Twitter を見ないようにしています。
qbc:いやそれは流されていないよ。流される人は、そこに違和感を感じないからね。
人間は、よく見る物に親近感を感じてしまうようにできてるから、見てるうちに本当にそうなのかなって思っちゃう。
でも、それじゃダメかもって気づけてるってことは、もう周りに流されてないんだよね。気づかないままでいる人の方が多いんだよね。
山本(仮):なるほど。
qbc:今後やりたいことは?
山本(仮):音楽を続けたい気持ちはあるんですけれども、そんな薄い気持ちでやっていいのかなっていうのがあって。
他のバンドで一年でメンバー入れ替えがあったり、活動停止になったりとか、そういうのはいやなんですよね。自分もそうなりたくないなと思うんです。
qbc:ぜひ音楽やって欲しいです。
自分の意見がコロコロ変わっちゃうって思ってるけど、実際はブレてないです。
たまとか周りと違うものを平気で好きになって作曲に盛り込んだりとか、人と話すのが得意じゃないとか言ってるけどそれは相手のことを考えてのことだし。
気持ちの強さよりも今は、まず音楽を続けていくっていうこと自体が大事です。
今は有名人だけに発表の場があるってわけでもないし。
▷アウトロ
なんちううか、才能あってもっと続けてたらすてきな音楽ができるのにもったいない、て思いながらインタビューしていました。
音楽で生活していくってことが可能かどうかと、音楽を続けていくってことは、別の問題だと思うんだけどな。別問題だよ。なん、なん、だろうねえ。すべての物事の価値を貨幣価値に換算してしまったら、つまらないことばかりになってしまうよ。なあ。なあ時代よ。
で、今回の話でアレだったのが、電車かもしれないがリバイバルされてたわけです。