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日本人イメージを払拭したい人

むかしむかし、ある村に、破風(はふう)という若者が住んでいました。破風には強い思いがありました。「日本人らしさ」という型にはめられることへの違和感でした。
村では誰もが、
「日本人はこうあるべき」
「これが日本人らしさだ」
と言われ続けていました。
しかし破風は違いました。
「人はそれぞれ違っていい。日本人だからといって、一つの型に収める必要はない」
ある日、破風は村の広場で宣言しました。
「私は私。日本人である前に、一人の人間です」
静かに話す人もいれば、
大きな声で笑う人もいて、
自分の意見をはっきり言う人もいて、
それぞれの個性を持つ人がいていい。
後に破風はこう語りました。
「『日本人らしさ』という枠を超えて、一人一人が自分らしく生きていける。そんな世界を作っていきたいんです」
そして「人は型より、心が大事」ということわざが、この村から広まっていったとさ。
めでたし、めでたし。
と思う2025年2月4日21時25分に書く無名人インタビュー1011回目のまえがきでした!!!!!

【まえがき:qbc・栗林康弘(作家・無名人インタビュー主宰)】

今回ご参加いただいたのは Kaori さんです!

年齢:40代前半
性別:女性
職業:Body/Mindコンサルタント



現在:動き始めたな。みたいな、この人のいつものパターン/殻を破っていく!が、 テーマにしている部分ですね。 

さあや:
Kaoriさんは、今何をしてる人ですか?

Kaori:
今ね、フリーランスです。

さあや:
フリーランスというと?

Kaori:
いろいろあるんですけど、1つは、外国人向けの個人秘書的な事をやってるんですね。

駐在とかで来られる外国人のご家族。2年とか3年とか駐在でお見えになってるご家族の日本生活のサポートです。

一番メインにしている方は、Body/Mindコンサルタントっていう呼び方をしています。 

さあや:
Body/Mindコンサルタントっていうのは、何をされる?

Kaori:
すごくわかりやすい言葉で言うと、世間一般で言うと、コーチングとかカウンセリングとかに、近いと思います。

さあや:
コーチングとかっていうと、コーチから質問だとか、結構自分の自発的な行動を促すような質問をするっていうイメージがあるんですけど、質問したい対話をする以外にも何かあるんですか?

Kaori:
心がちょっと落ちてしまうというところを、
心の使い方、体の使い方っていうところで立て直していきましょう!
そういうサポートをしてるんですね。

例えば皆さんそれぞれに課題ってあったりしますよね。

<仕事だったら>
・職場の上司がパワハラ/〇〇ハラスメント的な人だ
・言いたいことが言えない。。
・仕事自体がプレッシャー
とか、上司の存在自体がそもそもストレスになっている

<学校だったら>
・学校での人間関係がストレスになってる

こういうストレスに対して自分とどういうふうに会話をしたらいいかとか、

疲れた〜って言って整体に行ったり、マッサージに行ったりとかすると、お金も時間もかかるじゃないですか。
マッサージとかは全然行ったらいいと思うんですけど、、

家でも自分で簡単にメンテナンスするっていうのかな、
iPhoneの充電をするように、自分も1日の終わり、1週間の終わりにはバッテリーが切れるような疲弊した状態になるから、
心とか体っていうのを自分で充電できるようなケアの仕方を伝えてます。

心のケアを例に挙げると、考え方がどうのこうのとかっていうより、
何かあった時、自分に対してどんな言葉をかけてますか?
っていう所です。

ポジティブシンキングとかではないんですけど、

例えば、
・なんで、私間違っちゃったんだろうとか、
・なんで私失敗したんだろうとか、
・なんでなんでなんで???って、
言ったりすることさあやさんってないですかね。

さあや:
あるかもしれないですね。

Kaori:
この
「なんで?」っていう言葉を言うと、どうしても人は、否定的だったり、反省系の思考にいきやすいんですよね。 

言葉を置き換えて、、、
「何のために?」
・何のために、あの人は私にきつく当たったんだろうとか、
・何のために私こういうことぽろっと言っちゃったんだろう
って言う、ちょっとした言葉の置き換えによって、脳はがどんどん肯定的に向かっていくっていう

こういう、自分との対話法みたいなところをお伝えしています。

自分の身の回りで起こるストレスだったり、他人を変えることはできないけれども、そういう環境の中でも、さまざまな事を“いなす“、いなしていきましょうと言う感じです。

自分のネガティブもポジティブも受け止められるような、自分との対話法を持っておきましょうねと言う感じです!

さあや:
それは顧客というか、クライアントっていうんですかね、実際に会ってやるんですか?

Kaori:
会ってすることの方が望ましいです。1回目は会いますね。でもその後は人によっては、オンラインだったりもあります。

さあや:
そうなんですね。やっぱり会ってお話されるのと、オンラインでっていうのは違いますか?

Kaori:
違いますね。
セッションでは、体の使い方の体感実験をたくさんするんですよ。

・重い物を持ち上げたときに、その重さの感覚がどう変わるかとか。

目の前にクライアントがいたら、
私とその人で、簡単な腕相撲や力比べのような事をして、
・自分の力がどれくらい変化するか、
・めちゃくちゃ力入れてないんだけどすごいすっと力が出るとか、
体感的なことをその場で、一緒にできるので対面の方がやりやすいですね。

さあや:
Kaoriさんは、いつから心と体のコンサルタントっていうような活動をされてるんですか。

Kaori:
2021年10月が実際に始めた時期になります。

さあや:
実際にお仕事されてるときって、どういう気持ちですかね?喜怒哀楽でいうと。

Kaori:
Body/Mindをしてるときですか?

さあや:
はい。

Kaori:
全部あるっちゃ全部あるし、
一番近いのはなんか
「感動」
「静けさ」
みたいな感情かもしれない。

なんか喜怒哀楽になってないね。 全部ありますね。
喜びだけでもないし、それは一緒に目の前にいるクライアントの方が“抜けた“なっていう瞬間があるんですね。

・こだわりが外れたな、とか、
・今まで上司から圧迫されてたけど、そこをかわせるようになったな、を、
一緒に感じられたときは当然喜びに変わりますね。

こういう変化って、今日会ったから、明日からそうなります。
みたいなものではないんで、一緒に伴走する時期ってありますよね。

最初にお話を聞かせてもらう時は、
悲しみだったり何かやりきれない怒りっていうのを、感じることもある。
それはクライアントに対して感じるというより、その状況に対して共感するっていうのかな、そこから一緒に伴走しながら走っていく道のりは、
楽しみとか楽しいねみたいな感覚もあったりだとか。

この全部を経由するがゆえに、最後はすごい穏やかな気持ちや、感動みたいなところにいったりする時はありますね。 

さあや:
お一人に対して、どれぐらいの期間をサポートされるんですか?

Kaori:
基本的に3ヶ月から6ヶ月ぐらいですね。相手によって課題って違うので。

さあや:
その課題っていうのは、もし差し支えない範囲でいいんですが、どういったものが具体的にあるんですか?

Kaori:
不登校の方の生徒のサポート
学校に行きたくない理由っていうのは、もういろんなものがあるんで、何か一つっていうのではないですけれども。

でも、先生やお友達との関係だったり。
何かしら学校に行きたくないような、行くのを遮ってしまうものがあります。

後は、女性が多いですが、
会社でものすごく上司が怖いとか、
その人たちの言葉を借りるとマウントを取られちゃう。 結局言い返せないから、自分が全部抱え込んじゃう
でも、それにどう対応したらいいかわかんなくて、長年苦しんでるとか。

離婚した元夫が許せないとか。という方もいますね。

結婚をしたいんだけど、なんかその元彼との別れ方がすごく嫌な別れ方をして、何となくそれが何か残っちゃってる。
また次付き合っても、また同じような別れ方するんじゃないかと、
そういう嫌な、終わりだけをすごく思っちゃってると、やっぱり次の恋愛に、ブレーキがかかりやすくなるとかあったりするんで、その人が持ってる拘りをリリースしていくこきますね。

これ以外も、

お話をしていくうちに
あなたの本当の課題って、
本当に課題なのはそこじゃなくって、本当はこういうことでよね

みたいな。

目の前の課題を何とかしようとするとトラブルシューティングばかりになっちゃう
 ↓
そのトラブルが解決したからといって、
あなたが、やりたいなと思ってる方向に進んでる事ではないから、

そのトラブルの解決を念頭に置きつつ、
行きたい方を見ようね!と言うアプローチがあったりします。
こう言うのは、途中で出てきたりします。 

さあや:
どういうサポートができたときに、良かったなって思われますか?

Kaori:
やっぱり流れが変わっていくところでしょうね、相手の。

動き始めたなみたいな、なんかこの人のいつものパターンみたいな殻を破って、何て言うかな、パターンみたいなものを壊していくところが、 すごく私は大事にしているんですね。 

これって多分どの人にも、大なり小なりあると思うんですよ。

・人間関係だと、上司との関係もこういうところまでいくと、これ以上距離は縮まらないんだよねとか。

 ・仕事でも、ここまで来ると、“もう、いっか〜“って引いちゃうんだよねとか。

人ってそういうパターンを持ってると思うんですけど、
この人、このパターン自分で破ったな
みたいなものを感じれたときっていうのが、一番嬉しいかもしれない。

本当は〇〇やりたいと思ってたんだ〜っていう、新しい一面ってのが出てくるんですよね。

そういうときが、視界がぱっと開けるっていうのかな、私の中にある強烈な満足感ってのはそういうときに出てきますね!

さあや:
パターンを破るっていうのは、どういうきっかけでそこに向かえることが多いんですか?

Kaori:
思い込みですね。 

例えば、
私はスカートに合わないからいつもパンツなんです、っていう女性がいるとします。別に日々の生活で困らないと思うんですよ。他人も困らないし。
パンツ派ならそれでいいじゃん、みたいな感じ。

そういう人がいきなりスカートとか、ワンピースを着だしたりっていうのが、ちっちゃな変化として起こったりします。

自分のセルフイメージの幅が少し広がったりとか。自分の中で決め付けていた事が、
“それだけじゃないかも?!?!“
ってなったときに、人ってパターンを壊していくような動きを自然にとります。

今までこんなことしてこなかったけど、私って〇〇ができるんだ!
とか、
実はこういうことがすごく好きだったんだな!
とか、
それが最終的に仕事や、パートナーとの関係、親子関係、健康に繋がっていく。

そういうところに広がっていくと、
「自分の中のいろんな自分」
「いつものパターンの外側にある自分」
と出会えるっていう流れです。 

さあや:
サポートした相手からは、終わったときにどういう言葉を受けることが多いですか?

Kaori:
どうだろうね。
「あれがきっかけで、何年も疎遠だったお母様とまたコンタクトを取って今会うようになったんです。」

「あれがきっかけで、こんなことをしてみたんです。」
とかって言って仕事を変えた人もいるし。

あとは、なんかもっとふわっとしてるのもありますね。
「Kaoriさんといるとなんか、良いことが起こりました。」みたいな、、

あれもこれもやったじゃん!!と私は思ったりするんですけど相手さんからすると、Kaoriさんのこれを受けて、日々過ごしてたら、
「なんか成績めっちゃ上がりました。」
とか、そういうのが来たりしてることはあるかな。

ただ言われることは、

「なぜこうなるんですか??」

は、よく聞かれます。 

さあや:
なぜそうなるんですか?

Kaori:
私が学んできたBody/Mindの背景は、神経科学だったり認知科学だったり心理学だったり。あとは物理学だったり、理学療法的な生態の理論だったりっていうものが含まれたものを、私は自分のコーチから学んできてるんですね。それら全てが、融合されています。
身体の使い方や自分との対話を生活の中で活用してもらう事で、習慣にアプローチをしてるんですよね。だから、習慣的な動きに変化が出る事で、自然に身の周りの事に変化を起こしていきます。

ただ、自分がセッションを提供する時は、これまで学んできた背景の理論を全面的に伝えるというよりは、そういう概念みたいな、理論は伝えるんだけど、
メインはこれをどう日常で使っていくかっていうところに重きを置いてるから、バックボーンの理論は、そこまで比率高くしてないんですよね。 


過去:最後に戻ってこれる考え方だったり、頼れるもの、心の居場所が欲しかったって気づいた時、私はこれを海外の人に届けたいって思ったんですよ。 

さあや:
子どものときは、10代とか20代から振り返っていただいて、どんな子でしたか?

Kaori:
体は弱かったですね。喘息持ちだったんで。元々気も小さかったみたいなんですよ。小学校低学年の先生は、金魚の糞みたいに目立つ子の後ろについていきますよね、みたいな評価をされてました。 

さあや:
それは小学生のときですか?

Kaori:
小学校低学年ぐらいのときですね。

さあや:
高学年からはどうでしたか。

Kaori:
高学年からは、ガキ大将みたいに変身しちゃうんです。
ちょっとガキ大将チックでしたよね、小学校高学年は。

さあや:
何か変化のきっかけがあったんですか?

Kaori:
喘息がおそらく関係してたんですけど、、喘息持ちで、運動会とかマラソン大会とかは、途中で棄権したりとか。背は高いのに、全然運動しても何もできひんやんみたいな子やったのが悔しい。。。
私はすごく記憶力とか算数、結構勉強に向いているんですよね。その悔しさが。

高学年ぐらいになって、メキメキと成績が上がってきたみたいなところありますね。多分その辺から何か自分の中でも、スイッチが入ったというか。 何か自信が出たのかな、自分に。

さあや:
中学校とか高校ではどんな子でしたか?

Kaori:
中学校は、もう勉強ばっかりしてたかも。朝5時とかから起きて、
それは中学受験をして、失敗したっていうところから来てるんですけど。

中学校時代は荒れてましたよね。 学校の授業とかは、全然聞かないんだけど、でも家でずっと勉強してるから、成績はめちゃくちゃ良い。非常に扱いづらい子だったと、中学校の先生は言ってました。 

さあや:
学校では、なぜ勉強に集中しなかったんでしょう?

Kaori:
当時は私が言ってた中学校ってのが、いわゆるヤンキーが多かったんですよ。

学区内の中学校としては、ワーストスリーの中に常に入ってる。だから学校の中にいるときは、ガリ勉をしてる雰囲気を出さないことによって、
・自分がいじめに遭うとか、
・成績、勉強で誰かから競争相手に見られると事から、
自分を守ってたのかもしれないですね。 

さあや:
部活とかはされてましたか?

Kaori:
なかったんです。だからもう、本当にめちゃくちゃ勉強してました!

さあや:
高校ではどんな思い出がありますか?

Kaori:
高校は、中学受験で失敗したのを挽回したんですよ。だから高校は理想の、自分が行きたかった私立の高校に行きました。 

女子高だったんですけど、憧れを持って理想を持って入ったけど、なんか実際入ってみたらあんまり馴染めなかった、、というので、パンっとアメリカ留学するんですね、高校で。

だから高校は丸一年抜けてる。アメリカに行った期間を留年とかせずに、そのまま卒業に持っていったので。だから実際に日本の高校に通ったのはまる1年半ぐらいで、高2の夏から高3の夏に行って、アメリカに行って帰ってきたら高3の2学期ですよね。 高3の2学期は学校にちょろっと行って、高3も3学期になったらもう受験だから。

さあや:
馴染めなかったっていうのは、どういう状況ですか?

Kaori:
すごいお嬢さん学校だったんですよね。私の通ってた高校って。
私は勉強だけがすごくできて勉強勉強で入って。府内でもトップの私学なんですけど、でも実際入ってみたらみんな勉強だけじゃないんですよね。

・すごいおしゃれだったり
・人気の最先端のものを持ってたりとか。
・かわいかったり、
勉強しかしてこなかった自分の、コンプレックスが一気に吹き出たんじゃないかと思います。 

さあや:
アメリカに行って、何かコンプレックスとかって何か収まったりしたんですか?

Kaori:
アメリカに行くと、別の意味の本当のコンプレックスが出てきますよねっていうのは体験したかも。

日本にいるときに感じるコンプレックスは感じないですけど。
・シンプルに英語が本当にできないことによって、笑われたりとか
・アジア人である差別を受けるとか。

全然別次元のものに出くわしたかな、みたいなのはあります。
でもアメリカ留学がすごく、新しい世界を開いてくれたっていうか、何かそこが人生の一つ目の分岐点かなと思ってますね。 

さあや:
分岐点になるような、きっかけとかエピソードとかって、あったら教えていただけたりしますか?

Kaori:
私やっぱ典型的なガリ勉系なので、
偏差値がどうのこうのみたいなところで生きてきたんです。
でも、偏差値70取ったところで、別にアメリカ行って英語通じるんかっつったら何も通じないわけですよね。

喋ったといってもヒアリングができない。
アメリカ人のあの空気とか勢いに飲まれて、言いたいこと何にも言えないってなったときに、
なんか自分の今までの机上の空論のような勉強って何だったんだろうって。

そんなことより、
言いたいことを言うとか、
自分を伝えるとか、スピークアップするとか、
表現するっていうことの大切さみたいなもの
すごく目の当たりにしたかもしれない。

向こうでは、ホストファミリーと一緒に住むんですけど、よく聞かれたのは
「Kaoriはどうしたい?」
「Kaoriはどう思ってるの?」
なんです。

 それまでの人生、高校2年生になるまで、
「Kaoriはどう思ってるの?」とか、「Kaoriはどうしたいの?」って聞かれてこなかったんですよね。 
勉強して当たり前、成績は良くて当たり前、
何かしたいとかやりたいとか、したくないとかじゃなくって、
“こうすべきなんだ
与えられたレールの上を走ること以外の選択肢なんかないんですけどみたいな。

本当幅広いいろんなこと、何気ない日常のことから、過去にあった歴史のこととか、今目の前に起こってる問題とかに対してどう思うって、
カジュアルに向こうは聞いてると思うんですけど、
こう言う質問をたくさんされた事が、自分の世界観が切り替わるきっかけだったのかな。

さあや:
アメリカ留学から帰ってきた後の、日本での生活はどうでしたか?

Kaori:
駄目。
それ、むちゃくちゃいい質問なんですけど!!(笑)
高3の2学期から、その女子高になんて全く馴染めないんですよね。

皆は、女子高生としての高校生活を送ってきてる。 
その最中に私はアメリカという国で、言語も全然使えない中で、全然違う経験をしてきた後に、
ぱっとその女子高に戻った時に、
・みんなが笑ってることで同じように楽しいと思えないとか、
・すごく疎外感を感じちゃうとか、
これが、逆カルチャーショックなんですけど。 

それを感じて、大学は東京の大学に行ったんですよね。 もう同じ高校の友達がいる学校に行くのは、嫌だみたいな。それが東京行きのきっかけになったのかな。 

さあや:
東京に出てきてからと、アメリカ留学と東京での生活っていうのは何か繋がるところありましたか。

Kaori:
そこはあんまりないですね。

さあや:
大学ではどういうことに力を入れてましたか?

Kaori:
バイトばっかり。最初バイトして、あと3、4年はゼミとか入ってたかな。就職に強いよって言われてるような、ゼミに入ったりとかしてましたね。

さあや:
バイトに力を入れてたのは何か目的があるんですか?

Kaori:
いや、あったわけじゃないんですけど。
私すごくミーハーなんですよね。
私がアルバイトしていたのはスーパーだったんです。ただのレジです。
 でも場所が場所だけに、連日芸能人が当時お買い物に来るんですよ。お忍びとかプライベートで。 

そういうのが楽しかったんだと思う。18歳、19歳の私には。
テレビで見てる人が目の前のレジを通ってるみたいな、
結局4年間アルバイトしてたかなっていう。

さあや:
具体的に何かどういう楽しさがあるんですか?

Kaori:
やっぱりテレビで見てる人の、日常生活が垣間見えるわけですよね。

自分のレジを通して、ちょっとでも接点があったりとか、会話をさせてもらっ時に、
「キャー!!!!」ってなる、
それだけです(笑) 

テレビとか華やかで見るものの裏方を垣間見たみたいなのが、私にはすごくいい刺激だったんだと思います。 

さあや:
裏側とか見れるっていうのは、昔から楽しいなって思う要素だったんですか?

Kaori:
いやあ、多分大学行って初めてそういうのを思ったのかな。でも、華やかなきらびやかなものを、なんか触れてみたいみたいなのはすごくあったと思います、昔は。

さあや:
今もそういう気持ちがありますか?

Kaori:
ありますね。

なんか私の原動力グワーって何か焚きつけるのは、やっぱりそういうものなんだろうな。

さあや:
今のお仕事っていうのは、どういうきっかけで始められたんですか?

Kaori:
大学卒業後は、新卒でITの仕事を始めた。元々神戸製鋼やPanasonicというガチガチの日本企業に勤めてたんですけど、30歳でアメリカ企業に転職したんですね。 

自分がアメリカ本社と日本支社との連絡役みたいになるから、自分のチームに日本人が私しかいない 、みたいな環境だったんですよ。 

だからチームメートはみんな欧州、オーストラリア、ニュージーランド、アジア圏とかアメリカにいるんです。
日本で何か起こったり、要望があれば、私が日本代表で伝えないといけないみたいな。

最初のコンプレックスの話に戻りますけど、 当然ネイティブがほとんどなので、みなさん、主張することは自然なんです。

結局その会議とかで、何も発言できなくなるんですよ。言わないといけないのに、割って入っていけないんですよね。ワーッて、言いたい事を主張する雰囲気の会議の中で、クビになるかもみたいに思ったことがなん度もあったんですよね。 

せっかく憧れのアメリカ企業に入ってお給料も多かったですし、
でも通用しない、自分、無力だよねみたいな。 
結局、こんなにアメリカ企業だ、外資だって言っても
蓋開けたら私って何もできないじゃんみたいな。 

そのときにそういうコーチを見つけたんですよ。 
2014年にこの人だ!って思えるようなコーチに出会って、その人から、心とか体の使い方だったり、外国人、西洋人ですよね、特に西洋人の人と働くときのお作法みたいなものを、徹底的にトレーニングを受けたっていうのが背景にありますね。 

そしたら、

会社の中で、鰻登りにいろんなものが整っていった
自分の健康状態だったり、
人間関係だったり
いろんなものが最終的に良い形に整っていくっていう。

5年ぐらいトレーニングして、、変化というより進化し続けたみたいな感じに近いかな。 

私が人生で欲しかったものって、
最後に戻ってこれる考え方だったり、最後に頼れる“心の居場所“みたいなものが欲しかった。 

そうなったときに、結局人が欲しいのって、
こういう感覚じゃないの?
という、自分の気持ちを発見したときに、これを海外の人に届けたいって思ったんです。

外国人に提供したいんです。自分が学び得てきたものっていうのは、日本の独自性のものなので、
これを五大陸に届けたいよねっていうのが、私の野望ですよね。 

それがきっかけ。

でもフリーランスになったら急に急に怖くなっちゃって、、、
大企業のIT部門という後ろ盾のない自分が、誰かに相手にしてもらえるんだろうか、、
みたいな。

だから、

外国人の個人秘書っていう形で関わりを持たせてもらいました。
会社員とかフリーランスとか関係ないよねみたいな。
Kaoriがサポートしたら、人は喜んでくれるんだな。
を経験を通して実感させてもらいました。

そして、
日本人に、今まで学び得てきたBody/Mindコンサルティングをすることによって、この技術は、やっぱり人の役に立つねっていうことを確信する時間となりました。

この数年はそんな感じで、過ごしてきましたね。

ようやくそれを海外の人にもバーンと広げていきたいなみたいな、
今そのフェーズにいるっていう感じですね。 

さあや:
人生を三つの章に分けると、どこで分けられますか?

Kaori:
三つの章に分けると、

一つめは16歳、高校のときかな。 16でアメリカに行きました。

次は、33歳、34歳の2014年ぐらいかな。コーチに出会ったっていうのが、人生が切り替わるタイミングでしたね。

さあや:
さっきそのミーハーなところが原動力かもって仰ってたと思うんですけど、Kaoriさんにとっての原動力って、他にもあったりしますか?どんなものがありますか?

Kaori:
目の前の人が本気の時、こっちも釣られることはありますよね
例えば、元旦那が許せないっていう人がいますよね。
 でも元旦那が絶対許されへん!!っていう女性と喋ってるとき、“本当はもうそんなことどうでもいい“って思いたいんだろうな。みたいな事を感じられる時があるんです。

その様子や本気度が見えると、私もバンっ!!とそれに乗るっていうか、原動力みたいなものがパっと出てきますね。そういう感じです。

後は、自分の能力がめっちゃ発揮できそうだなみたいな、フィールドに出会った時かな。

例えば、個人秘書をしていた時とか、
大企業の要職についている方のご家族の秘書をしてたんですよ。当然時間の使い方とかお金の使い方が、私の感覚とは全然違っていて、何かにすごくコミットしてるんですよね。もちろん、その方は立場上、責任というのはあるんでしょうけど。

そういう何かを背負ってる人と対峙したときに 
男女の関係で言うと、落としてやろうみたいな感じが出てくるんです。
この人から、
あなたに会えて最高!みたいな言葉を引き出してやる!
みたいにスイッチが入ると、原動力になるんですよね。 

基本的に私の中からそれが湧き上がったら、ほぼ確実にそうなるみたいな。結局自分の中からそれを引き出せるかどうかみたいなところが、一番のキーだったりしますね。

だから何かに強烈にコミットしてるとか、真剣に取り組んでるとか、本気でやってるみたいなものに対峙したときに、グワーっと原動力が上がる部分はありますね。

未来:日本人としてなんだろうな、、、日本人って最高だろう?みたいな、そんな感じの未来なんかな。

さあや:
未来の質問に移っていきたいと思うんですけど、5年後とか10年後、あるときまで想像して、未来についてはKaoriさんはどういったイメージをお持ちですか?

Kaori:
日本と海外を行ったり来たりしてるみたいな、イメージかな。 海外の人に届けたいですよね。 そうすることによって、日本を好きになってもらいたい。日本ってすごくいいよねみたいな、いっぱい旅行客として来てはる人いると思うんですけど。

アメリカ企業で10年ぐらい働いてて、痛感したのは、日本好きな人が多いんですよ。 安全だし食事も美味しいから、でも日本人と一緒に仕事をする事にハッピーな人って多くないんですよね。

日本人のイメージっていうのは、 下に見られてる。
日本人を部下に持ったら、
・会議でも発言しないし、
・意思表示もはっきりしてないし、
・決断も遅いしみたいな。
そういう意見の方が圧倒的に多いんですよね。外国人の部下になったり、外国人が日本人とチーム組んでやってるとき。

その日本人イメージを払拭したいというか。
こんな日本人もいますよ、みたいな。それが未来に、私はそのBody/Mindコンサルタントを伝える事や、秘書的なお仕事を通して、
日本人としてなんだろうな、日本人最高だろう??
みたいななんか、そういう感じの未来なんかな。

さあや:
もしもの未来の質問なんですけど、もしも中学受験で失敗してなかったら、どういう人生になってたと思いますか?

Kaori:
今みたいな人生を歩まずに、レールの上に乗ってたかもしれないですね。既定路線、大学もそれなりのとこ行きました、神戸製鋼、Panasonic入りました、そんなとこ辞めないでしょうね、きっと。

アメリカ留学とかもしてなかったんじゃないかな。 

さあや:
今の人生と、そのもしもの人生を、どう思いますか?どういう気持ちを抱きましたか?

Kaori:
いや、今がいいんじゃないですか、やっぱり。って思うな。なんかその規定路線を無難にこなしてる人生だったら、楽しくなかったんじゃないかな。 失敗がない人生なんだと思う。中学受験に受かっていたら、無難ですよね。なんかそつがないっていうか、なんか多分そういう人生になってたとは思う。

さあや:
最後に、読者向けでも自分に対する独り言とか感想でもいいんですけど、言い残したことはありますか?

Kaori:
私が今日お話した内容の、実際に自分がコーチに出会って自分の人生に変化、変化の連続が起こったっていうようなことの中身を、どんな悩みがあって、どんな言葉をコーチからかけられて、それをどう実践したのかみたいなものが、そのKindle出版の本に13個ぐらいのエピソードとして書いてるんですよね。

なので、ぜひ読んで頂けたら嬉しい、そんな思いです。 

さあや:
ありがとうございます。

あとがき

Kaoriさん、インタビューありがとうございました!
以前、コーチングを勉強したことがあるんです。その時の自分の学びを簡潔に言うなら「人は肯定的に話を聞いてもらうことが気持ちがいいと感じる」でした。インタビューをする時はいつも、相手の話に集中しつつ質問を考えたり、理解に努めています。相手の話をその場で面白がることができる唯一のポジションですし、面白味を引き出したいなと思っています。
ただ、今回のインタビューを通じて新たな発見もありました。「人は話を聞くことで気持ちがいいと感じることもある」です。
Kaoriさんのお話を聞きながら、だんだん緊張感が抜けて、足湯に浸かった時のようなホッとする感覚がありました。
これは私にとって初めてのことで、なんだか不思議に思える体験でした。この体験のメカニズムを紐解いて他の場面にも応用できたら、インタビューって最高に良い空間になるだろうなと思ってます。話を聞く方も聞かれる方も何となくリラックスできて、ほっこりできたら最高だろうなって!

【インタビュー・編集・あとがき:さあや】

【編集:こーすけ】

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