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2年間セックスレスだった人【前編】

今回の参加者は、みおさんです。

この記事は前編です。後編はこちら!

過去の淫タビューはこちらのマガジンから!


寝取られ系人妻アダルト漫画家の肉づき

アイ:今、何をされている方でしょうか?

みお:イラストレーター5年目で、普段はゲームのイラストだったり、書籍の表紙や挿絵を描いておりまして、別名義でアダルト漫画の連載などもしております。

アイ:おお、実は主催の栗林もですね、みおさんの別名義の漫画を広告で見たことあると言っていまして。

みお:本当ですか。嬉しい。

アイ:栗林は普段どういうサイトを見てるんでしょうかね(笑)
早速お伺いしたいのですが、事前アンケートで「絵に自分の性癖を宿している」というコメントをいただいていた点について、具体的にどういう性癖を宿していらっしゃるのでしょうか。

みお:私、人妻専門で絵を描いていて、出てくる女性はみんな基本人妻なんですね。私自身も人妻ですけど。
今は人妻の寝取られものが人気なので、依頼されてそういう寝取られ話を描くことが多いんです。自分自身はハッピーエンドものが好きなので、「寝取られるけど結局旦那と元サヤ」みたいなストーリーが好きですね。

アイ:うんうん。

みお:あとは、ちょっと肉がついてきた人妻がダイエットのためにプールのインストラクターに指導してもらう話とか。絵的に、肉付きのいい女性を描きがちです。柔らかさがある体型が好きですね。

アイ:肉付きの良いイラストを描きがちなのは、どうしてでしょう?

みお:無意識なんですよね。アダルトイラストを描き始めたときは、普通に10代とか20代の女の子を描いていたんですけど、その頃に知り合いの漫画家さんに、むっちりした女性がうまいよね、人妻系いけるんじゃない? ってアドバイスを受けたことがあって。
私ってそうなんだと思って、そっち方面にブランディングするようになりました。

アイ:じゃあ人妻になったから人妻を描き始めたわけではなく、きっかけはそれ?

みお:そうですね。でも、ちょっと私の体型にも近いかもしれないです(笑)

嫌がりつつも抵抗し切れずに気持ちよくなっちゃって結局やっちゃう系が好き

みお:でも私、エロ漫画を描きはしますが、行為自体に強いこだわりがあるかというとそうではなくて。ハードな話はちょっと描きづらいかな、とは思っています。

アイ:そうなんですね。行為って意味では、みおさんが「エロいな」って思う一番興奮するシチュエーションはなんですか?

みお:いっぱいありすぎて、なかなかこれってのなかったりするんですけど(笑)
そうですね、メイドものとか。メイドに限らず、嫌がりつつも抵抗し切れずに気持ちよくなっちゃって結局やっちゃう系が結構好きですね。

アイ:ご自身がするセックスでも、そういう願望があったりしますか? 

みお:ちょっと強引なのは好きですね。こっちがリードするんじゃなくて、向こうから獣みたいにガツガツ来るのが結構好きです。

アイ:おお、それでは、作品に投影させるセックスと自分自身がするセックスって、結構別物って感じですか?

みお:そうですね。作品に関しては出版社から「こういう感じで」っていう指定があったりするので、なかなか100%自分の好みっていうのにはなりにくいですね。流行しているシチュエーションだったりとか、要素が。

アイ:出版社からの指示って、例えばどんな内容なんですか?

みお:やっぱり流行を反映させた内容の指示をいただくことが多いですよ。最近だと、女性の方が電子のアダルト漫画を読みがちっていう傾向があるので、「男性の顔を普通かイケメン寄りで描いてください」ってのが多くて。
それからいつも指定されるのは、シチュエーションですね。カラオケ屋で寝取られるやつとか、試着室での痴漢ものとか。「一般的に需要が高いシチュエーション」を指定されることが多いかな、と思います。

チンカスまみれのチンコ絵

アイ:そもそもの話、みおさんがアダルト系の漫画を描くようになったきっかけは何だったんでしょうか?

みお:イラストレーターになろうかなって思ったときに、ちょうど友達でマンガ家になった子がアダルト漫画を描いていたんですよ。
で、「アダルト業界から入ると売れやすいよ」って聞いて。じゃあそこからやろうと思って始めました。

アイ:当時のご自身的には、エロの世界には抵抗はありませんでしたか?

みお:やろうと決めたときは抵抗なかったんですけど、依頼によっては描くことに対して抵抗がありましたね。
「汚いおじさんが綺麗な女の子を犯す話を書いてください」とか言われた時も、単純に女性目線で汚いおっさん嫌だなって思って。だから「私は別に興奮しないな」と感じるお題が来ると、ちょっと描きづらいなと思ってはいました。

アイ:アダルト漫画の依頼を受けていると、やっぱり性に関する知識は増えていきますか?

みお:めちゃくちゃ増えました(笑)
さっき言った「寝取られ」とかも以前は知らなかったですし。何を知らなかったかも、もう思い出せないぐらいなんですけど(笑)
あとはそうですね。太っている女性とか、ブスな女性の作品が逆に売れてたりするのは結構びっくりしましたね。

アイ:B専ってことですか?

みお:そうですね。自分がコンプレックスに思ってたりするところが、結構人気だったりとかするんだと思って。「男性ってなんかすごいな」って、ちょっと思いましたね。何でも受け入れちゃうんだ、みたいな。

アイ:へえー!面白いですね。
そういう意味では今までで一番びっくりしたオーダーって何でしたか?

みお:なんか「チンカス描いてください」みたいなのがあって。

アイ:どういうことw!?

みお:「チンカスまみれのすごい汚いチンコをフェラしてるかわいい女の子」のイラストを頼まれたことあって。

アイ:難しそう、描くの。

みお:えー、汚いと思って。

アイ:そうですよね。

みお:「かわいい綺麗な女の子を逆に汚したい」みたいな概念があるらしくて。それには結構びっくりしましたね。

アイ:なるほど、汚したいのか。
参考資料って集めたりするんですか?

みお:めちゃくちゃ集めます。

アイ:どこから集めるんですか?

みお:Googleだったり、XVIDEOSとかでAV探したりとかですね。

アイ:じゃあもうAV見るのも仕事の一環?

みお:そうです、仕事ですね。

ウブな家政夫(旦那イメージ)を人妻が誘う漫画を描きたい

アイ:100%自分の願望だけでアダルト漫画を描くとしたら、どんなセックスを描きたいですか?

みお:それ!実はもうプロットまで描けているのがあって。
家政夫と人妻がヤるってやつで。

アイ:もう描いてた(笑)なんで家政夫なんですか?

みお:実際に私の旦那が今家事代行やってるんですよ。なので、男性の家事代行者と人妻が関係を持つ話を描こうと思ってます。ウブな若い男の子を人妻が誘うような感じですね。

アイ:そのキャラ自体も、旦那さんと重なる部分があるのでしょうか?

みお:そうですね。旦那はかっこいいというよりはかわいい系なんですけど、ウブなところとかわいい系で共通しているところはありますかね。

アイ:2人でセックスするときは、みおさんがリードされる感じですか?

みお:リードするときもあるんですけど、大体は旦那ですね。やっぱりリードするよりされたいので。「こうしてほしい」というのを旦那にも伝え続けて、結構模索して今の形になった感じです。
さっき言った家事代行の話も、人妻が誘うんですけど、やっぱり途中から男性が獣になって襲うみたいな感じにしました。

2年間のセックスレス

アイ:この淫タビューを企画しているときに、主催の栗林と「日本人って全然『性』についてパートナーと会話しないよね」って話してたんですよ。

今のお話もそれから事前アンケートでも、「パートナーと性についてよく話す」と書かれていました。
旦那さんとは付き合いたての頃から、性について話すことができていましたか?

みお:いや、始めはそうでもないですね。

アイ:へえー!結婚の前のお付き合い段階から数えると、どれくらい一緒にいらっしゃるんですか?

みお:付き合ってから数えると、6年ぐらいですね。

アイ:性について話すようになったきっかけって、何だったのでしょうか?

みお:結婚して2年目ぐらいのときにレスになって、それがきっかけですね。
2年間ぐらいレスで、その間も全くなかったわけじゃないんですけど、とにかくあんまり入らなくなっちゃって。

アイ:どなたかに相談はされましたか?

みお:してなかったですね。
いろんな解決法をずっと一人で探してたりしたんですけど、全然駄目で。とうとうその不満が溜まって爆発して、大喧嘩したときがあったんですよ。「二人のことなんだから一緒に考えてよ」みたいな。「なんで私だけしなくちゃいけないんだ」みたいに私が怒って。
その時まで向こうはその私の不満に気づいてなくて。「ごめん、俺鈍いから何かあったら言ってほしい」って言われて。そっか、って。
で、そこから「一緒にちゃんと話そう」という風になりました。それからは、性に限らずですが、何でも相談し合うようになりましたね。

アイ:わー素敵。とことん向き合うスタンス、めちゃくちゃいいですね。

みお:でも、向き合うのに2年掛かりましたね。なかなかハードルが高い(笑)

セックスレスを抜ける糸口

アイ:性について2人で話すって、具体的にはどういう会話をされるんでしょうか?
どう会話したらいいかわからずに、レスのままで一人で悩んでいたり、最悪お別れする人たちも少なからずいると思っていて。

みお:例えば、私が性についての良いなと思う記事や動画を見つけたら、「ちょっとこれ見て」って言って、旦那と一緒に見るんです。「今度これやって」って言ったり、「試してみよう」って話したり。
あとは、行為中に気持ちよくないときは、もう気持ちよくない反応をして、無理に声を上げたりしないで黙る、みたいな。逆にちゃんと気持ち良いときはちゃんと反応してあげるみたいなのをしたり。
私からやるときも、ちゃんと「気持ちいい?」とか聞くようにしたり。そんな感じです。

アイ:うわー。「気持ち良くないけど声を出す」とか、女の子あるあるですよね。20代のときとか、相手を喜ばせたい、不安にさせたくないみたいな一心で。

みお:そうですね。私も結構やっちゃってましたね。

セックスレス後のセックス

アイ:今は、どんなセックスをされていますか?

みお:今は、もう結婚してそこそこ経つんで、若い頃みたいに「ただ隣にいるだけでドキドキして」とか、ときめきはあまりないんですよ。だからなかなか最初に濡れなかったりするんです。
なので、アダルト漫画とかAVとかを私が濡れるために見て、もう事前に濡れといてからその後に「よしやろう」ってやる気出してやるとか、結構ありますね。
ただ、前戯ないのも寂しいので、濡れなかったらごめんねって前置きしといて、前戯だけする日もあったりします。

アイ:へえー!すごいちゃんと、傾向と対策。

みお:「セックスして向こうがイって終わり」っていうゴールじゃなくて、「お互い楽しめたらいいよね」っていうところをゴールにしてやるようにしてます。

アイ:おおお。「イくだけがゴールじゃない」っていう共通認識を男性と持てるの、めちゃくちゃいいですね。

みお:向こうも考えて共感してくれたので、良かったです。

この記事は前後編です。後編はこちら!

インタビュー:アイ
編集:栗林康弘


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