幸せは自分で作れる人
むかしむかし、ある村に、幸造(こうぞう)という名の若者がいました。幸造はいつも「幸せは自分で作れる」と信じていました。
村人たちは幸せは運や縁で訪れるものだと考えていましたが、幸造は違いました。毎日、自分の手で少しずつ幸せを作り出していったのです。
朝は早く起きて、日の出を見ながら「今日も素敵な一日にしよう」と決意し、
庭に花を植えては「明日は何色の花が咲くかな」と楽しみを作り、
村の子どもたちと遊んでは「みんなの笑顔が私の宝物」と喜びを見つけ、
夜は星を眺めながら「明日はどんな幸せを作ろうかな」と考えるのでした。
ある日、村は大きな干ばつに見舞われました。多くの村人たちは「不幸が訪れた」と嘆きましたが、幸造は違いました。
「この状況でも、幸せは作れるはずです」
幸造は、限られた水を大切に使う方法を考え出し、
皆で助け合う仕組みを作り、
雨乞いの祭りを楽しい village の行事に変え、
苦しい時期を乗り越えるための知恵を出し合う場を作りました。
すると不思議なことに、村人たちの表情が少しずつ明るくなっていきました。困難な状況の中でも、確かに幸せは存在していたのです。
やがて雨は降り、村は再び豊かになりました。しかし、それ以上に村人たちは大切なことを学んでいました。幸せは待つものではなく、自分たちで作り出せるということを。
後に幸造は村の若者たちにこう語りかけました。
「幸せは、空から降ってくるものではありません。毎日の小さな行動、前向きな考え、そして諦めない心で、私たちは自分の幸せを作ることができるのです」
そして「幸せは待つものにあらず、作るものなり」ということわざが、この村から広まっていったとさ。
めでたし、めでたし。
と思う2024年11月1日11時54分に書く無名人インタビュー932回目のまえがきでした!!!!!
【まえがき:qbc・栗林康弘(作家・無名人インタビュー主宰)】
今回ご参加いただいたのは チャンヌ さんです!
年齢:40代前半
性別:シスジェンダー女性
職業:英語講師・間借り食堂営業
現在:多分これ以上私にないぐらい合ってる場所だったんですね。
qbc:
今何をしている人でしょうか?
チャンヌ:
今主にやってることは、いわゆる英語の先生ですね。それも2つあって、自分で教室を開いてやってる部分と、あとはとあるコミュニティ、この後ちょっとお話それもさせてもらうかと思うんですけど、そちらのコミュニティで英語担当の講師として仕事をしてます。
あとはそうだな。小学校中学校とかあと教員向けに、これは英語関係ないんですけど、講演活動をやってて、とかですかね。あと食堂もちょっと不定期ですけれど、間借りでやってます。そんな感じです。
qbc:
コミュニティっていうのは、何ていう名前?
チャンヌ:
デキルバ。カタカナで「デキルバ」っていう名前なんですけど。これが発達のでこぼこがあるお子さんとか、不登校のお子さんとかが多く入ってくれてるコミュニティで、特にその専門ってわけではないんですけど、そういうお子さんが多い。
コンセプトとして、代表が作ってるコンセプトが、「遊びで学ぶ夢中体験」っていうのがコンセプトになってるんですけど、学校のようなね、書いたり、読んだりとかでひたすら覚えて学ぶというよりか、独自の教材とかアイディアを使って、遊んでるうちにわかっちゃったとか、興味出てきたみたいなところを目標にやってるコミュニティですね。
qbc:
教員向けの講演活動のテーマは何ですか?
チャンヌ:
その後またお話するんですけど、うちちょっと家庭、家族構成がちょっとレアでして、私のパートナーが男性ではなくて女性なんですね。女性2人と子どもたちの家族っていう感じで。
平たく言うと多様性を子どもたちとか先生方に伝えるっていうのは、こういう家族もいますよ、だったりとか、なんだろう、セクシュアリティとか、ジェンダーっていうようなことですかね。それぞれ自分のいたい自分でいていいんだよ、みたいなそんなことを講演で伝えています。
qbc:
間借りで食堂してるっていうのは?
チャンヌ:
間借りで食堂をしてるのはですね、元々の料理好きが高じて、こういうことになったんですけども、発酵食品ですね。麹と、簡単なところで味噌とかですけど。味噌とか麹を使った塩麹、甘酒とかいった、もっと種類ありますけど、そういった調味料を自家製で作って、全料理に全てその調味料を使っているというような定食スタイルのお店で。
ちょっと今リニューアル中なのでお休みしてますけど、それを家族でやっています。
qbc:
間借りている場所自体は何をされているんですかね?
チャンヌ:
大阪市。私大阪なんですけど、大阪市の梅田の隣町に中津っていう町がありまして。割と都会にありながらレトロで、面白い街なんですけど。そこの商店街の中に、お店としてシェアキッチンっていうんですかね。飲食店として貸してくださるお店があって。そこで数ヶ月に1回みたいな感じでやってます。
今後はそちらを拠点にしていくか、ちょっとどうするかっていうのは今考えてるところです。
qbc:
ちなみにお店の名前ってあるんですか?
チャンヌ:
私のお店の名前はそのまま、「チャンヌ食堂」っていう名前です。
qbc:
何かその他にされてることってあります?例えば趣味とか。
チャンヌ:
仕事以外で・・・なんか私すごい、仕事があまりオンオフがないというか、仕事が趣味で・・・。
qbc:
仕事以外で何かあります?
チャンヌ:
今はあんまりないですね。ないけれども、ないけれども、そうだな。家族と過ごして、あまり自分の時間はないのでね。でもそれでも結構好きなことはやって生きてるかなというか、そんな感じはしますけど。
「何をやってる人ですか?」のほとんどが仕事っていうとなんか、面白くないように思われると思うんですけど、私にとって仕事って遊びとあまり変わらないというか、楽しく生きてるうちのことなので、結構仕事が占めちゃってはいますね。考えてることとかそういうこととはまた別として、実際に「何して生きてますか?」っていうと、仕事がほとんどを占めてるっていう状態ではありますね。
qbc:
家族と過ごすってどんな感じの過ごし方なんですか?
チャンヌ:
時間さえあれば出かけて、そんな大したことじゃないんですけど外食したりとか、時間あれば何だろう。割とみんな猫が好きで猫カフェ行ったりとか、そういうような感じの過ごし方はしてます。
なかなかちょっと子供たちが大きくなってきて、それぞれの活動がね入ってきたので、あんまりたっぷり家族で過ごせる時間っていうのは減ってはきたんですけど、割とでも出かけようかってなると、上の子も中学生ですけど、来たりはして、みんなでワイワイとやってますね。キャンプとかは行ったりも、去年ぐらいまではちょっと行けてたかなという感じです。
qbc:
1人で過ごす時間があるとしたら、どんなことをすることが多いですかね?
チャンヌ:
私が1人で過ごす時間があるとしたら、月1で必ず行ってるのはマッサージに行っていて、その行き帰りにカフェに寄るとかそういう感じですかね。それ以外のところでも、時間があれば、割とカフェみたいなところに行ってお茶飲むみたいな。大体そんな感じの過ごし方になってますね。あんまり動き回ったりとか、アクティブなタイプではないですね。
qbc:
日々どんな感情でいることが多いですか?喜怒哀楽みたいな。
チャンヌ:
私あんまり喜怒哀楽の差がなくて、基本的にいわゆるご機嫌っていう状態を常に保ってることが多いというか。大抵の場合がご機嫌みたいな、っていう感じです。怒るっていうのはあんまりないですね。
怒る前に悲しくなって終わるみたいなタイプだから、あんまりカッとなったり、イラってきたり、あえて「このイラッとしてるのを見せてやるぞ」みたいなことがもしあれば、するかもですけど、基本はいつも1人で家でもなんか、ヘラヘラして歌ったり踊ったりしてる感じです。
qbc:
そうすると、ご機嫌な状態が多いみたいな感じなんですか?
チャンヌ:
そうですね。すごいでもそれは私の中でテーマで、ご機嫌でいることってすごいテーマ、大きなテーマというか。特に良いことはそんなに毎日ないですけど、良いことばっかりがある毎日ではないけど、
でも別に毎日生きてるし、一応ご飯も食べてるし、子どもたちも別に病気してないし、パートナーもお仕事から無事帰ってきてくれるし、それだけでラッキーみたいな感じですね。幸せの、なんか感じるハードルがすごい低いかなとは思います。
qbc:
今されていることで、今まさに自分の中心になってることってありますかね?
チャンヌ:
結局仕事にはなるんですけど、それ以外で何かその思考部的な部分でいくと、何だろう。自分と違う思考の人が、「何でそうなるのかな」っていう興味みたいなものは、結構追いたいなと思ってますね。
例えば私だったら、あんまり腹が立ったりとかしないとかね、イラッとしないんですけど、腹立つ人、イラッとする人とかって多分すごいよく気がつく人とかなんだろうなって思ってて。それがどういうメカニズムで人がイラッときたりするのか。とかってどういう感じなんだろうって不思議には思ってて。
それと同時に、そういう感情に、私自身は割と人のネガティブに左右されるというか、左右されがちだからこそ、かなり努めてご機嫌を探してるみたいなところあると思うんですけど。そこの自分の左右されなさみたいなところも、割ともっと確立できたらいいなみたいに思ってるとこですかね。思考的な部分ではその2点かもしれないです。
qbc:
そのあたりの考えてることで、発見ありました?
チャンヌ:
割と自分がすごい冷たい人間なんだってずっと思ってきて。私は良い意味で、と思ってるんですけど、あんまり人にそこまで興味がないと言ったらちょっと語弊がありますけど、あんまり人に介入をしようと思わないというか。そういうところで、それが良くないんだなって思い始めた時期があって。
「あなたはあなたでしょ」ってちょっと優しくないのかもって思い始めた時期があって、割とそういう周りで感情が動いてる人を見ると、「その人たちと同じように思わないといけないな」ってちょっと無理してた時期はあったんですよね。「誰かが悲しんでたら、私も一緒にちょっと悲しんであげないとこれは優しくないぞ」とかね。「怒ってるんだったらと一緒に怒ってあげないと優しくない」って思って、一緒に感情を同じくしようと、頑張ってた時期はあるんですけど。
なんか一周回って、「いや別にそういうことでもないな」というか。なんかその感情に一緒になってることが優しさというわけでは決してないから。自分は自分で別に影響を受けようとしなくていいんだなっていうところは、最近思ったところです。
qbc:
「デキルバ」に参加した経緯を聞かせていただけますか?
チャンヌ:
実は去年ぐらいまで、私割ともう、人生ダークな時期が続いてまして。さっき言ってたその、人と同じように感じてなかったら優しくないみたいなところから、結構自分を無理してる状態が続いてて。もうなんか、でもこれでいいのか・良くないのかっていう、結構自分的には落ちてる時期が長かったんですね。
そんな中で、ふとXを見てたら、デキルバの代表の方が「講師やってくれる人いないかな」ってつぶやいてはって。ほんで、そんな気持ち的にかなり落ちてる状況なので、本当は多分、そんなことやってる場合じゃないというか、割と鬱に近い状態だったと思うんで、とてもじゃないけど動く元気はない状態だったんですよね。
なんだけど何となく、連絡した方がいいような気がすると思って、そこに「英語を教えてるんですけど、何か力になれますか?」みたいなことを聞くと、「今英語ここから力入れたいんです」とおっしゃって、代表の方とお話させていただくという流れになりまして。
そこからトントンと決まった感じなんですけど、結局そこのデキルバという場がですね、多分これ以上私にないぐらい合ってる場所だったんですね。
何て言ったらいいんだろう。これまでの、あとで過去の話でも言うんですけど、割とその自分の居場所がしっくりくる居場所がないって思いながら生きてきて。で、デキルバがなんか別に私無理とかせずに、つくろったりせずに、このまんまでいても許されるし、なんなら、そのまんまでいないと駄目よ、ぐらいの感じの場所で。
すごい楽になったと同時に、すごいパワーが湧いてきたというか。それまでもう駄目だってなって毎日すごい寝てたんですけど、なんか急に楽になって急にパワーが湧いてきて。みたいな感じで、それからなんか、めっちゃ仕事をするようになってきましたね。そういう経緯で、今そこでお仕事をしてます。
qbc:
自分に合うっていうのは、どんな感じなんですか?
チャンヌ:
元々のコンセプトが、発達のでこぼことか不登校の子とか、いわゆるその学校教育っていうのにバチッとマッチしない子たちが、どうやったら楽しく勉強の面白さに気づいていけるかっていう、サービスを提供するわけなんですけど。
私自身が学校がすごい合わない人間で。薄々小さいときから思ってきたけど、もうなんか、今となってはよく行ったなみたいな、学校よく行ってたななと思うぐらい、あんま合わないんですよね。なんかどうしても、なんでかわかんないけどはみ出るし、なんでかわかんないけどうっすら嫌われてそうみたいな、なんかめっちゃ嫌われてるとかじゃ多分ないんですけど、好かれてはねぇなみたいな感じというか、うっすら何となく感じるみたいな、そんな学生生活で。
勉強とかも、かなりできるものとできないものの差がものすごく激しくて、大人になってから発達障害って結局わかるんですけど。当時、今思えば、あんなになんか学校生活に馴染めてないのって多分発達のでこぼこのせいもあるよな、というふうに思って。
やっぱどうしても納得いかないことが多かった学生時代でもあったので、そこの納得いかなさっていうのを全部このデキルバのコンセプトが埋めてくれてるというか。だからやっと納得いく場所に出会ったなみたいな、という感じで。そういう意味で、自分にとっては合うかなと思ってますね。
qbc:
性格は周りの人からなんて言われます?
チャンヌ:
小さいときははっきりしてる、好き嫌いがすごくはっきりしてるみたいな感じで周りから言われたりもしたし。だいぶ小さい頃と今の頃の性格が、違うように自分で思ってるんですけど。
今は多分基本的にご機嫌でポジティブみたいな。悪いこともあるけど基本おおらか。良い意味でもおおらかっていう感じで、そうだろうなというふうには思いますね。今の感じはそんな感じです。
qbc:
自分ではどんな性格だと思います?
チャンヌ:
基本的にはその通りで、そんなに違いはないですけど、割となんだろうな、自分で自分のプロデュースをしてるところはあるので、あんまり気付かれてない。人には気づかれてない部分の怖がりな部分とか、近くない人には気づかない頑固さみたいなのは結構あるのかなと思いますね。
あとは何だろう。性格というよりか、結構人と同じことをすることがすごい抵抗があって。なので、あんまりちゃんとする、いわゆるちゃんとするっていうのがあんまり好きじゃないタイプですね。
qbc:
それは「できない」じゃなくて、「したくない」って感じですか?
チャンヌ:
しようと思ったらできるとは思うんですけども、なんか気持ち悪くなってしまうというか、なんかしたくないですね。
qbc:
したことあります?
チャンヌ:
あると思います。どうしてもしないといけない場合は、もちろんそうするんですけど、やっぱどっかでちょっと違うことできないかなとは、多分常に思っていると思いますね。
qbc:
距離の近い人、家族とかパートナーとか親友とか、そういう距離感の近い人から言われる性格の一面ってあります?
チャンヌ:
基本的に、筋が通ってることをすごい重要視するみたいなことは、結構いろんな近い人からは言われますね。一貫性を求めるみたいな。こう言ってたのに、Aと言ってたのにBといきなり言い始めると、「Aって言ってたじゃないか」みたいな。「筋が合わんだろうそれは」みたいな。
qbc:
チャンヌさんが指摘する?
チャンヌ:
そうそうそう。元々はすごいそういうタイプですね。
でも最近になって、人って意外と筋通らないもんなんやなっていう、自分も含めてね。っていうことが分かってきたので、もうあえて、その筋の通らなさをそのまま通すみたいな。
そういうことも必要なのかなとは思うんですけど、基本的には筋通したい。筋通ってないのは「なんなのあれ」みたいなふうには、すごい思うタイプですね。
qbc:
なるほど。好きな食べ物は何ですか?
チャンヌ:
韓国料理とかメキシコ料理とかですかね。ここ数年でやっと、和食の良さはわかってきたっていう感じで。元々はなんかあんまり、外国の食べ物ばっかり食べてたんですけど。
qbc:
それも、みんなと同じことをしたくないっていう意味ですか?
チャンヌ:
そういうわけではないですね。好みの問題だと思うんですけど。なんかあんまり和食・・・
qbc:
議論するわけじゃないけど、好みの問題じゃないですか。周りの人と違うことをしたいっていうのは。
チャンヌ:
あのね、そうね。なんだろうね。もちろん好みなんですよ。好みの問題なんですけど、もっと生理的なところで何かね、人と同じでいることが怖いのかな。なんか嫌なのかな。
qbc:
ごめんなさい(笑)。これちょっと面白がって言っちゃって、和食もそうなのかなって思っただけですね。
チャンヌ:
いやあ、どうでしょう。和食に魅力をあんまり感じてなかったっていうところですかね。「みんなが食べてるから、私も食べるとちょっとなぁ」みたいな、そんなふうにはっきりと感じたことはないですけど。
どうなんだろう。あんまりでも和食、和食の神髄とかって出汁とかだと思うんですけど、あんまり出汁とかに興味がなかったんだと思います。もっとはっきりした味が好きだったっていうことかもですね、あっさりしてるし。
過去:「それでこんなに私は人と同じことが難しいし、こんな感じでなんかうっすらはみ出てきたのかなぁ」っていうのが、やっとそこで伏線が回収されたみたいな、感じでしたね。
qbc:
過去の話ですね。子どもの頃はどんな子どもだったと思っていらっしゃいます?
チャンヌ:
そうですね。ものすごく自分の意思、さっき言った通り、好き嫌いがすごいはっきりしてるっていうふうに言われてて。でもそうだったんだと思います。それは例えば、人の好き嫌いもそうだし、やることに関しても好き嫌いがはっきりしてたので、やりたいことはやる、やりたくないことはやりたくないっていう思いがめちゃくちゃ強くて。
ただ、私長女で、親の言うことって絶対聞かないと、えらいことになるみたいななんか思ってたんで。すっごい嫌やけどやるっていう感じで結構、子どもなりにはそれを隠してたところはありますね。嫌なことがすごく多かった子ども時代だったんですけど。
qbc:
何が嫌だったんですか?
チャンヌ:
運動が私ダメで。ダメとかいうレベルにないダメなんですよ。不得意とかそういうレベルじゃない。ピストルとかパンって鳴ったときに走り出せないみたいな。いつもちょっと必ずすごく遅れるみたいなっていう感じで。そんなレベルで結構致命的なのですごい嫌で。
でもなんかその嫌っていうこととか、やりたくないっていうのはすごいかっこ悪いことだなって何となく思ってて、自分的に。誰から言われたこともないと思うんですけど。でもそれを親に悟られたくないから、「やりたくない」とかいう言葉は一切口にせず、みたいなところはあって。
でも、自分が選べるとき、自由に遊ぶ時間とかって何するかは自分で選べるわけですよね。そういうときはとにかく、友達とも遊んだとは思うんですけど、基本1人で遊ぶのが好きだし楽だった。そんな子でしたね。
qbc:
なるほど。遊びはどんなことをしてました?
チャンヌ:
ひたすら本読むか、絵を描くか、文章を書くか、作曲するかですね。自分がそのモノを多分すごい作りたかった、何かを作りたかった。それは今でもそうなんですけど。それが自分の中でやっぱ一番楽しい遊びみたいな。
でもそれを見られたくはないんですよ、誰にも。自分だけの世界だから、人に見せたいとかないし。できればもうなんなら見られたくないみたいな。そんなので。だから親からしたら「コソコソ何やってんだろう」みたいな感じだったかなとは思いますね。
qbc:
小学校とかはどうでしたか?
チャンヌ:
小学校、基本的になんかぱっと見、優等生っぽく見られるというか。割とその言葉の扱いが得意な子どもだったので、聞かれたことにハキハキ話したりとか、言葉に詰まったりとかがあんまりなくて、多分すごいしっかりした子っていうふうに、周りは思ってた。親も思ってた。っていう感じなんですけど。
今思えば、もう本当に上辺だけしっかりしてそうに見えて、中身ふにゃふにゃだったなと思って。宿題とか忘れ物とかがとにかく多いし。だからそういう評価、しっかりしてるという評価を得てたと思ってたのは私だけかもですね。
宿題忘れたら先生絶対分かるから。忘れ物とかも。だからしっかりしてるようには見えるけど、「この子しっかりしてないな」と思われてたかもですよね。でもすごい基本的にしっかりしてるとか、その運動以外に関しては、結構何でもできるみたいに思われてた節はありますね。
qbc:
しっかりしているっていうのは、別に追求するわけじゃないんすけど、言われたことがあるんすか?
チャンヌ:
めちゃくちゃ言われました。学校の先生とかからも、やっぱりその親、親が個人懇談とか行くと、すごいしっかりしてるとか言われたりもしたみたいで。親としては鼻が高いわみたいな感じだったですけど。でも思えば、しっかりしてないだろう、あれはっていうふうにめっちゃ思いますけどね。
チャンヌ:
なるほどね。
qbc:
中学校はどんな感じでした?
チャンヌ:
中学校も基本そうなんですけど、基本は同じなんですけど、ちょっとヲタクっぽくなっていきますね。なんか音楽とかにすごい傾倒し始めて。実は音楽に傾倒していくのはもう小学校3年生ぐらいからなんですけど。中学校のときは結構それを全開にしてて。自分はみんなに馴染んでるつもりだったけど、今思えば馴染めてないな、あれはって感じです。
qbc:
何をする時間が多いとか、何をしてたんですか?
チャンヌ:
基本そんなに小学校のときと変わってないと思うんですけど。何してたんでしょうね。何してたんだろう。部活も1年で辞めて、あとはだから暇だったと思うんですけど、何してたのかな。
でも多分そういう好きな音楽とかそういうのを、例えば当時テレビで配信みたいなとかない時代なので、とにかく録画しまくって編集して、オリジナルのビデオを作るみたいな。そういうなんか、そういうことばっかりしてたような気はしますね。オリジナルの好きな曲ばっかりを集めてベスト盤のMD作るみたいな。多分そんなことばっかりしてたのかなと思います。
qbc:
高校時代は?
チャンヌ:
高校時代は、私すごい行きたい高校があって、受かることができたんですけど。ちょっと前後というか前に戻っちゃうんですけど、ちっちゃいときから私英語をやってて、英語習ってて。当時まだ今ほど英語の習い事って、そんなにみんな行ってなかった時代だったんですね。その中でずっと英語をやってて、英語すごい好きで、やっぱ得意で。
高校は英語がある、英語科がある学校に行きたいっていうので、当時県で唯一英語科がある高校に何とか合格できたんですけど、進学校だったんですよ、そこが。今思えば、私は進学する、「勉強を頑張って大学に行くぞ」っていうタイプではなくて。でも当時までは、しっかりしてる子だし、英語すごいできるから、もちろん大学行きますよねみたいな。自分も周りも思ってて。その流れに乗って、自分のわかってなさも含めて、流れに乗って英語科のある高校に入るわけですね。
これでやっと私は英語を好きなだけ喋ったりとかして、もっと喋れるようになるし、やったぞって思ってたんですけど。周りは英語を話すこととかより、勉強がすごい頑張ってる子たちばっかりで。「あれちょっと違うぞ」って入学して1週間ぐらいでもう思ってたんですね。「なんかちょっと雰囲気が私のイメージしてたのとちゃうぞ」となって。
やっぱみんなすごい頑張って勉強してるし、テストの点もいいし、私も最初こそ英語得意なんで、他はあんまりですけど、英語だけは結構おぉってなってたけど、勉強はしてないから、どんどん勉強も難しくなってって。あんまりわかんなくなってきて。英語ですらあんまり良い点取らなくなってきて。みんな勉強ばっかしてるし、もっと帰りに遊んで帰ったりしたいんだけどなみたいな、憧れてたんですけど、ミスドとか寄ってお茶して帰るみたいな。でもなんか、全然そんな子いなくて。面白くないなって思い始めて。
で、ついに結局音楽をずーっとやりたいっていうのを、小学校から思ってたんですけど、ずっと隠してというか先延ばしにしてたのを、学校が面白くないもんだから、他校の子と仲良くなって。そうなる中で「バンドやろうか」みたいになって。
バンドを始めるんですね。高校3年で、しかも。一応私は大学行くつもりでずっといたんですけど、「なんか適当に推薦とかで位行きゃあいいだろう」ぐらいの、軽い感じで行こうと思ってたんですけど。「別に大学も行かんでいいな」みたいな。「必要ないな」って思いだして。だったら音楽やるし。だってずっと音楽やりたかったし。「やるんだったらプロを目指すし」みたいな感じになって。
親とは相当揉めたんですけど。揉めたんですけど。学校の先生にも、「もう大学行かんことにするわ」って言って。でもその先生は、「もうあんたは何言っても駄目やろ」って。「わかったもう。でもちゃんと卒業はしなさいよ」みたいな感じで言ってくれて。多分学校の先生も親にも、「あの子は何言っても無駄ですよ」みたいな多分言ってると思うんですけど、親も諦めざるを得ず。私が第一子で相当私に期待をかけたと思うんですけど、その期待をめちゃくちゃ裏切って、音楽をやり始めて、最後はあんまり学校とかも行ってたけど、あんまり誰とも関わらずみたいな感じでしたね。
qbc:
ご両親からどのように育てられたと思っていますか?
チャンヌ:
「何々をしなければいけない」っていうようなことを結構、「勉強しないといけない」とかね。それはそうなんだけどっていうような感じのことを、結構割と言われて育ったんですけど、納得はしてなかったですね常に。常に自分の中にあるものが、大人へ対する納得のいかなさみたいなのを、常に抱えて大きくなったかなっていうのはあるんですけど。割と親には納得いかんなって思いながら。
ですけどでも、「親だから歯向かったらあかん」と思って、中学生ぐらいまではその通りにしてましたね。高校生から言うこと聞かなくなりましたけど。割とどっちかというと厳しい家だったのかなとは思います。「優秀であれ」みたいなことは、結構言われてた。言われてたというか、そうでないと駄目っていうふうには育てられたような気がしますね。
qbc:
高校卒業した後ってどんな感じになっていくんですか?
チャンヌ:
高校卒業した後は、結局プロを目指して音楽を真剣にやろうということになって。地元でアルバイトをしながら、月に1本とか2本とかライブをひたすらやっていくんですね。田舎だったので、当時、私歌とベースなんですけど、当時ベースを弾く女の子ってあんまりいなくて。少なくとも人口の少ない田舎なので、私だけだったんですよ、多分。
ベースを弾きながら、弾く女の子で、しかも歌いながらっていうのも結構珍しかったので、割とローカルでは「あ、あのバンドの人」みたいな。という感じにはなってたんですけど。
でも結局、最終的にはプロはやめようって挫折するわけなんですけど。でも、高校卒業してから何年かは結構音楽漬けの毎日でしたね。
qbc:
どれぐらいまで音楽やってたんですか?
チャンヌ:
音楽に関しては、音楽をやる、何をもってして音楽をやるってなると難しいんですけど。今でこそ時間がないだけで、やる時間があったら絶対やってるとは思うんですけど。なんだかんだで大人になるまではやってましたね。ライブとかは普通にやってましたね。それはそのプロっていう道を諦めた後、趣味としてライブとかはやってましたね。
qbc:
その後はどんな感じ?
チャンヌ:
そのあとは一旦結婚しまして、子どもを2人産むんですけど。
qbc:
何歳ぐらいのとき?
チャンヌ:
26で結婚します。28と33で子どもを産むんですけど。そこでなんかちょっと、そのときの夫といろいろトラブルというか、「ちょっとこの人とは無理かな」っていうような感じになって離婚するんですね。その後は、シングルとして1人で育てはするんですけど、今のパートナーと出会って。
qbc:
離婚はいつなんですか?
チャンヌ:
離婚が38とかですかね。39とかそのぐらいですね。離婚して、シングルでしばらく子どもを1人で育てたんですけど、パートナーと一緒になって、結局パートナーは今私の家に引っ越してきてくれて、みんなで過ごしてるって感じですね。
qbc:
同居が始まったのはいつ?
チャンヌ:
同居が始まったのは多分3年弱前ですかね。
qbc:
結婚生活からシングルマザー時代の間って、どんな感じの生活だったんですかね?
チャンヌ:
ちょっと結婚生活のことは割愛するとして、シングルマザーのときはとにかくめちゃくちゃ働いてましたね。やっぱ子どもたちを満足に育ててね、食べさせてあげたかったので。
多分人生の中で一番稼いでた時期というか。多分もう12、3時間は働くみたいなことをやってて。でもそんなにしんどくはなかったですね。疲れはしたけど、なんだろう、やっぱりストレスから解放されてたし。
それはそれで一応頑張れてた。パートナーという存在はいたんで、精神的には支えてもらってもいたし、楽しい時間もたくさん持ててはいたので。シングル時代はそう大変ではなくて。
qbc:
パートナーとはその頃からお付き合いされていた?
チャンヌ:
そうですね。そうですそうです。元々はねそうやって別で暮らしてたんですけど、最終的にはうちに来てくれることになって、家族として暮らしてるって感じですね、今は。
qbc:
自分の人生を振り返って、転換点ってどこにあると思います?
チャンヌ:
まずは高校で音楽を始めたことですね。それまではエセ優等生みたいな感じだったので。もう1つは、やっぱり離婚でしょうね。離婚してパートナーとオープンに、関係性をオープンに生きていくことになった。若い頃はやっぱりなかなかそういう、女性と付き合っても言えないっていう時代だったので。40ぐらいになって普通に今こうやって言えてるっていうのは、あの頃からしたら全然思いつかないことだったと思いますし。
あともう一つの転機は、やっぱりデキルバに出会ったことですかね。違うな、その前にあれだな、発達障害が分かったことかもしれないです。
qbc:
発達障害が分かったのはいつだったんですか?
チャンヌ:
多分2年ぐらい前に元々息子、上の子が、「ADHDちゃうかな」と思って病院連れて行って検査したらそうで。検査の結果を見たら全く自分と同じで、私が思い当たる節がありすぎて、「あれこれはもしかして」と思って。そこから検査を受けて。
いろいろ自分でも発達障害のことを調べていくうちに、自分が想像以上に発達の特性が強いってことに気づいて。「それでこんなに私は人と同じことが難しいし、こんな感じでなんかうっすらはみ出てきたのかなぁ」っていうのが、やっとそこで伏線が回収されたみたいな、感じでしたね。だからそこかな、転機は。そうですね。発達障害が分かったところですね。
qbc:
振り返ってみて、人生何か感じることとかあります?
チャンヌ:
どうですかね・・・。別に基本的に後悔してることは何もなくて。ただ、何だろう。もっと、もっと自分小さい頃にいろんなことに気づかせてくれる人がいたら違う、もうちょっとこう生きやすさとか、「自分のことのわかってなさ」が改善されてよかったかなっていうのは思いますね。誰も私のことに気づいてないというか。
さっきも言いましたけど、エセ優等生みたいな感じで、みんなできる子みたいな感じで思ってるけど、実際全然できてないし、いろんな面でね。それに自分もだから気づいてないから。誰か気づいてくれて「もっとこうしていった方がいい」みたいなことが考えられてたら、もうちょっと楽だったかなとは思いますね。
でも楽しなかった、楽できなかったからこそ今、同じように発達特性がありながら頑張ってる子どもたちの気持ちが分かるところがあるので、結果的には、あのときいろいろ大変だったり思ったりしてよかったなとは思ってます。
未来:幸せとは自分で作れるものですね。
qbc:
ありがとうございます。5年10年30年40年50年、最後自分が死ぬまでっていうのをイメージしていただいて、どんな未来のイメージをお持ちでしょうか?
チャンヌ:
今の発達のでこぼこがある子とかに関わっていく、それ以外の子どもにもですけれども、やっぱり子どもに関わっていきたいし。私は大人になってからのほうが楽しいので、人生。大人になるっていうことの楽しさみたいなものは、常に伝え続けてあげたいというか。それは我が子以外の子にももちろん。
大人になるってすごい楽しいから、やっぱり「仕事しんどい」って言ってる大人の周りで育つと、「仕事ってしんどいもんなんだな」って思って、「子どものままでいたい」って思う子もいると思うんですけど、いや実は大人になる方が楽しいぞっていうふうに言ってあげたくて。それは英語を使ってでもそうですけど、それ以外の講演活動みたいなところも含めて、子どもに大人の楽しさみたいなものは伝えたいのと。
そうだな。あとは自分自身のことで言えば、もうちょっと自分のことを楽には生きさせてあげたいとは思いますね。それと同時に、人のことも楽にさせてあげる存在にはなれるようにと思ってます。パートナーとか特に、やっぱり大変なこともある中で、一緒にいて楽だなと思わせてあげたいかなとは思いますね。割とそういう、抽象的なことしか考えられてないところはある。
でも、ずっと何か動いてはいきたいし、のんびりしたいなって、「年とったらのんびりしたいな」って思うんですけど、多分実際はしてないだろうなって思ったりもします。やっぱり「あれをやりたい」「これをやってみよう」みたいなことがどんどん出てきて、なんだかんだで動いてるのかなと思いますね。今やってることはどれもそのまま続けたいです。
qbc:
パートナーはどんな存在ですか?
チャンヌ:
あまりにもいろんなことが違いすぎて、生活とか考え方も含めて。あまりにも違う人で、お互いすごくここまで苦労してきたんですけど、理解することにね。ただものすごい気づきというか、今まで考えもしなかったような視点みたいなものは、教えてくれる存在ですね。彼女がいなかったら、ものすごいもっと私は自分の意見に凝り固まってたと思うし、そしてそれが正しいとか正義だって信じて疑わなかったと思うんですけど。そこはすごい考え方を広く持たせてくれる人です。
でもそれと同時に私が全然できないことが、彼女がたまたま得意だったりとかして、すごいバランスとしてはよくやれてるのかなとは思うので。多分いなかったら、もしかしたらなんか本当に何だろう、生活が立ち行かなくなってる可能性もあるなと思うぐらいですね。ちゃんと生きれてるか自信はないですね、彼女がいなかったら。
qbc:
一番楽しいことって何ですか?
チャンヌ:
難しいな。でもなんかこうね、アドレナリンが出るみたいな感じの楽しさで言えば、やっぱり子どもたちを教えてて、「分かった!」って言われたときですね。例えば「こうなってこうなる」って説明したりとか、一緒にやったときに「そういうことか~」とか、「わかった!」とか。あとは「え、もう終わり?」とか、終わるときに。「え、もう終わりなん?」とかって言ってくれたときの、すごい脳内物質みたいのが出てるのは感じます。
でもそういうそのぱっとした楽しいじゃないところでいけば、別にそんなになんか派手なことして楽しいっていう必要は全然なくて。でもやっぱりパートナーと2人でご飯食べてたりとか、家族で旅行したりとか、そういうのとか純粋に楽しいですよね。そんな感じですかね。多分本当はもっといろいろ何かあるんだけど、なかなかうまく言葉にはならないですけど。
qbc:
もしもの未来の質問をしていて、もしも夢が一つ叶うなら何を叶えたいですか?
チャンヌ:
それたまたまこの間、下の子にね、聞かれたんですけど。これどんな答えでも大丈夫ですか?面白い答えじゃなくてもいいんですかね。
qbc:
全然。ただ単にチャンヌさんの答えを求めているので。
チャンヌ:
毎月30万入ってきたらいいなと思ってます。
qbc:
ええ。300万とか3000万とかじゃなくて?
チャンヌ:
そうですね。仕事はやっぱり変わらずしたいし、経済感覚とか変わるのは怖いなってすごい思ってて。なので、毎月30万入ってきてたら、普通に仕事をして結構余裕あるかなと思って。
だから例えば「寒くなってきたから、ちょっともう冬服買おっか」って言って、わーって買ったり、とかできちゃうし。「最近韓国行きたくない?韓国行く、来月?」ぐらいの感じで、旅行行ったりみたいなのが実現、時々実現できるみたいな、そんな感じの。それぐらいの経済感になるといいなと思ってて。
私仕事的に自営業なので、あとビジネスセンスがないんですよ。なので、あんまり儲けれなくて。なので、30万ぐらい入ってきてたら自分が好きなように自分の仕事はやって、でも結構余裕あるからいいなと思う、みたいなことをこないだも話をしてました。
qbc:
幸せとは何だと思いますか?
チャンヌ:
幸せとは自分で作れるものですね。っていうふうにはすごく思ってて。あんまり人に与えてもらって幸せ、とかは真髄ではないと思ってるので。自分で作れるものになると無限に作れるので、お得ですよね。っていうふうに思って、毎日すごい小さい幸せはすごいかき集めて、ご機嫌に終わります。
qbc:
発達障害がわかったことが大きいっていうことだったんですけど、順を追って考えると、そういう考えになる片鱗がいくつか感じられるんですよね。
チャンヌ:
そうなんですか?
qbc:
例えばご機嫌でいようと思ってるとか、子どもの頃にはなかった考えじゃないですか。「どうしていいかわからない・迷ってたときにアドバイスしてくれる人がいたら」っていう、わからなかった時期に、発達障害が分かってたら、どういう情報に接してたのかなと思って。
チャンヌ:
どうなんだろう、何がここまで連れて来てくれたのかは、なんか私もよくわかってないんですけど。なんですかね。単純に発達障害云々と関係あるかわかんないすけど、欲がなくなってきたっていうことかなっていうのは1つあって。
なんか昔は自分が「こう思われたい」とか「こう言われたい」とか、やっぱそういうのにまみれていたと思うんですけど。もう、年々そういうのがどうでもよくなってきたというか、自分がどうしたいかだなっていう。人からだから嫌われても別に今正直何とも思わないというか、「意見が合いませんでしたわね」っていうぐらい、本当に全然怖くないんですよね。でもそれは何がもたらしてくれたものかは、私は正直ちょっとわかってないんですけど。発達障害の関係ではないような気もしますしね。
qbc:
なるほど。
チャンヌ:
どっちかっていうとやっぱり結婚生活苦しすぎたとか、そういう苦労をしたので、その分なんか「今日もパンが美味しい」「もうこれだけで幸せですね」みたいな感じになったのかなって気はしますね。
1つ発達障害云々とかと絡めることができそうだとしたら、年々人とのトラブルは減っていってて。昔結構人とのトラブルが多かったんですけど、減っていってて。それは多分なんだろうちょっと、「周りの人はこういうふうに思うもんなんだよ」みたいな、「私は思わないんだけど、大多数の人はこう思うらしい」みたいなデータを取って、ちょっと言動に気をつけたりとかいうことはし始めたんで、そのおかげで相対的にトラブル減って、幸せ感は増してるのかもですね。
qbc:
なるほど。
チャンヌ:
もう嫌いな人周りに1人もいないし。フリーランスなんでね、働く人も贅沢ですけど選べるので。そういう意味でトラブルの少ない生活になって、ハッピーが浮き上がってきてるのかもです。
qbc:
ありがとうございます。最後の質問が、最後に言い残したことはっていうので、遺言でも読者メッセージでも、つぶやきみたいなものでも何でもいいんですけど、最後に言い残したことがあればお伺いしてます。
チャンヌ:
最後に言い残したことか~。何かいいこと言いたいですけどね。言いたいけど、あんまりかっこいいことも言えないので。
でも、本当に自分がどう、どんな自分でいたいかっていうことだけを考えて、これからも生きていきたいというか。それさえちゃんと決まってればおのずと、少なくとも自分がいたい自分でいれたら、私はハッピーだし、きっと周りも嫌な気はしないだろうなって思うので。これからも基本的に「自分はこうしたいんで」っていうので生きていこうかなとは思ってます。
qbc:
ありがとうございます。
チャンヌ:
ありがとうございます。
あとがき
生きる、ということ。
【インタビュー・あとがき:qbc】
【編集:本州】
#無名人インタビュー #インタビュー #発達障害 #LGBTQ