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成し遂げられたものっていうのが十分な価値があるっていうふうにおそらく感じとっているんじゃないかなと思う人

むかしむかし、ある村に、価助(あたいすけ)という若者がいました。価助には不思議な目があり、人々の努力の跡に宿る価値を見ることができました。
価助はいつも言っていました。「成し遂げられたものには、すべて十分な価値がある」と。
村には様々な人がいました。
市場では、小さな店を営む商人が、わずかな品物を並べ、
工房では、若い職人が、まだ少し歪な器を作り、
畑では、老農夫が、小さな区画で野菜を育て、
学び舎では、子どもたちが、拙い字を練習していました。
ある日、村人たちが自分の仕事に自信をなくしかけていたとき、価助はこう語りかけました。
「見てください。
この商人の店には、毎日の努力が詰まっています。
この職人の器には、countless な練習の痕が刻まれています。
この農夫の野菜には、日々の手入れの優しさが染みています。
この子どもたちの字には、一画一画の集中力が宿っています」
村人たちは驚きました。自分たちが当たり前だと思っていた日々の成果に、そんな価値があったのかと。
価助は続けました。
「完璧である必要はありません。
今の自分にできる精一杯のことをして、
それを成し遂げたという事実。
それだけで、十分な価値があるのです」
その言葉をきっかけに、村人たちは自分の仕事を違う目で見始めました。
商人は、小さな店の品ぞろえに誇りを持ち、
職人は、少しずつ上手くなる器に喜びを感じ、
農夫は、丁寧に育てた野菜に愛着を持ち、
子どもたちは、一文字ずつの上達を実感するようになりました。
後に価助は村人たちにこう語りました。
「成し遂げられたものには、必ず物語があります。その過程での苦労、工夫、そして諦めなかった心。それらすべてが、かけがえのない価値となるのです」
そして「成せし事の一つ一つに、光あり」ということわざが、この村から広まっていったとさ。
めでたし、めでたし。
と思う2024年11月9日14時65分に書く無名人インタビュー947回目のまえがきでした!!!!!
【まえがき:qbc・栗林康弘(作家・無名人インタビュー主宰)】

今回ご参加いただいたのは 村田智大 さんです!

年齢:30代前半
性別:男性
職業:背中押し職人の卵


現在:人を喜ばせるのを考えるのがすごく好きなので、とりあえず。何かイベント作ったりとか、コミュニティを作ったりとか、何かそういうのをメインにしていきたいなと思ってます。

qbc:
今何をしている人でしょう。

村田智大:
今はですね、週3で働いてるんですけど、組織開発支援の会社におりまして、データの分析だったりとか、レポートの作成っていうところをメインに仕事としてはやっていて。残りの時間はやりたいことをやるっていうふうに自由に生きてます。

qbc:
やりたいことっていうのは何やられている?

村田智大:
例えばあのバンド活動だったりとか。あとは趣味で音楽制作をしているので、その時間に充てたりとか。あとはイベントとか、そういうのを企画するのがすごい好きなので。こういうことをやろうかなっていうのをぼんやりと考えるような、そんな時間にしてます。

qbc:
他には何かされてます?今言ったことと、それ以外の時間って何されてるんですか。

村田智大:
それ以外の時間はそうですね、なんかちょっとゴロゴロして寝て過ごしてます。あんまり外でないっすね。

qbc:
本読んだり音楽聞いたりとか、そういうのはあります。?そういういう趣味っていうのは。

村田智大:
Amazonプライムって番組とか見てます。

qbc:
音楽やられてるけれども、音楽はあまり聞かない?

村田智大:
音楽、普段あんまり聞かなくて。

qbc:
今、人生の中心にしたいこととかってなんかどれですか?今挙げていただいた中で。

村田智大:
人を喜ばせるのを考えるのがすごく好きなので、とりあえず。何かイベント作ったりとか、コミュニティを作ったりとか、何かそういうのをメインにしていきたいなと思ってます。

qbc:
組織開発支援も人を喜ばせる要素があるかと思うんですけども。そういうところが好きですか?

村田智大:
間接的なサービスなので、僕が直接何かをしているというわけではないんですけど。今のいろんな他の会社さんの中で、どういうところに悩んでるんだろうなっていうのが、要素の傾向とかが見えるので、業界研究的な立ち位置で、仕事してたりします。

qbc:
あんまり、人を喜ばせる要素が少ないと?

村田智大:
そうですね。少ないですね。

qbc:
バンドはどんなバンドされてるのですか。

村田智大:
コピーバンドなんですけどBUMP OF CHICKENのコピーバンドをしていて僕はドラムを担当してます。

qbc:
音楽制作は?

村田智大:
いわゆるJ-POPですね。J-POPの曲を自分で歌ったりはしなくて、ボーカロイドになってもらって、ていうのを気が向いたときに作ってるっていう感じです。

qbc:
ボカロは何使ってる?

村田智大:
ボカロはミクとかじゃなくて、シンセサイザーVっていうのがありまして、ほぼ人間のように歌ってくれるっていうものを使ってます。

qbc:
イベントは最近どんなことを?

村田智大:
最近だと、ちょうど来月あるんですけど、バンドのセッションのイベントをやりますね。
人を集めて、スタジオに入って、やりたい曲を一緒に演奏するっていう会ですね。

過去開催時の様子(ドラムを叩いてるのが私です)

qbc:
ライブじゃないですね。スタジオセッションをイベントに?

村田智大:
はい。

qbc:
何やろうかって決まってますか?好きな曲とか?

村田智大:
テーマを決めていて事前にお互いが何をやりたいかっていう曲も決めてはいるんですけど、うん。結構長く、7時間ぐらい時間とってるので、時間が余ったら、その場で相談してやりたい曲を決めてやるっていう感じですね。

qbc:
今決まってるテーマは?

村田智大:
BUMP OF CHICKENのバンドのセッション会です。

qbc:
そのスタジオは何人ぐらい入るイメージ?

村田智大:
スタジオは30畳ぐらいある広い部屋で。今回だと10人ぐらい参加。なので演奏に参加しない人は、周りで座って見学していただいたりとか。

はい。普段音楽で使うようなスタジオなんですか?そこは。

村田智大:
練習でも使えるようなところですけど、あんまりなんか30畳ってやっぱり高いので、1時間あたりの値段が。スカパラとかねあれぐらいの大きいバンドが使うような広さですね。

qbc:
最近の人生で、どんな気分で過ごしてますか。

村田智大:
転換期かなと思ってます。今ね、自由に生活してますけど、この先どうしていこうかなっていう転換期なので、楽しみでもありますし、不安でもありますね。 

qbc:
今、週3で業務委託?

村田智大:
今はアルバイトですね。その前は普通に正社員で中高生向けの教材開発をしてました。

qbc:
それやめたのはいつ?

村田智大:
今年の3月ですね。

qbc:
今年、転換期ってことですか。

村田智大:
転換期ですね、はい。

qbc:
まず、今年の3月やめてみてどうだったんですか。半年以上経ってますけど。

村田智大:
悪くないかなっていう感じですね。週の半分だけ仕事をするっていう生活をすると、だいぶ心にゆとりができるので。仕事のパフォーマンスも比較的高い状態を保てるなっていうふうに思ってますね。できれば、この今の生活を続けられたらいいなと思ってます。

qbc:
正社員は何年ぐらいやられてたのですか?

村田智大:
正社員は2年半かな。

qbc:
その前は?

村田智大:
その前はまたアルバイトで。前の会社はアルバイトで入って、そっから正社員になったんですけど。

qbc:
給与所得としては下がったと思うんですけれども、お金の面では不満はないんですか。 

村田智大:
実家で暮らしてるっていうところもありますし、そんなにお金を普段使わないので、不自由ではないですね。

qbc:
週3回の働き方っていうのは、人におすすめできるぐらいいいですか?おすすめ度星いくつくらい?

村田智大:
そうだな、週休4日ってことになるんで、おすすめ度はかなり高いです。

qbc:
全部平日休み?

村田智大:
水木金だけ働いてます。

qbc:
4連休なんですね、ちゃんと。それは逆にゼロにするっていうのはどうなんすか。働く日を。

村田智大:
ずっとゼロはあれですけど。1年ぐらいゼロにしても別にいいかなと思いますけどね。 それもそれで面白そうだなと思います。

qbc:

お金の心配になったらゼロにしたい?

qbc:
喜怒哀楽で言うとどんな感じで変わりました?正社員期と今。

村田智大:
楽しいですね。楽しいですけど、なんでしょうね、週5で働いてたときの楽しさとは違う楽しさというか。週5でやってたときは、絶えず会社の人たちといろんなコミュニケーションが生まれていたので、結構刺激的な日っていうのが多かったんですけど。それと、完全にほぼ真逆というか。

自分から刺激を取りに行かないと何も得られないっていうような感じなので。自分がどういうふうに行動しないといけないのかみたいなのを、そこもなんかね、鍵みたいにはなるんですけど。

一つその楽しいっていう感じを取っても、楽しいっていう言い方と楽っていう読み方が二つあるので。今は今の楽しさっていうのがありつつ、楽な方ってのが大きいかなと思います。

qbc:
人から性格について、周りの人からなんて言われたりしますか?

村田智大:
僕はクールな人っていうか静かなので、基本的にその冷静で大人っぽいっていうのはよく、言われますね。

qbc:
自分ではどう思います?

村田智大:
そうですよね〜っていう自覚はしてます。

qbc:
家族、パートナー、親友、距離の近い人から言われる性格の一面ってあります?

村田智大:
何だろう。最近そういうの言われないんですけど。

結構、話をお互いに進めていくと、心の中に秘めているものっていうのが見えてくるみたいで。普段はすごくクールな人だけど、実はすごく情熱的な人なんだなっていう。そういうのは言われたことはありますね。

qbc:
最近、情熱を傾けたものってありますか?

村田智大:
最近だと、資格を勉強してるんですけど。ワークショップデザイナー(https://wsd.si.aoyama.ac.jp/)っていう世には珍しい資格を、今、勉強していて。それはちゃんと面接とか、小論文とかの提出があって、それをくぐり抜けた人だけが受けられるという。ずっと受けたいなと、5、6年ぐらい思ってて。やっと機会を掴んだので、今年。今はそれに力を入れてますね。

qbc:
前からこのセミナーとか講座自体には参加されたんですか。

村田智大:
いや、してないですね、存在は知ってたんですよ。

qbc:
参加せずにいきなり資格だけ取るみたいな?

村田智大:
3ヶ月間授業を受けて、レポートとかたくさん書いて、終了条件を満たすと資格がもらえるっていう感じで。今月の中旬ぐらいで終わるので、もうすぐですね。

qbc:
いかがでした?ワークショップデザイン講座。

村田智大:
講座の中で、実際にワークショップを企画するっていう時間があって、グループで企画をするので、なんでしょうね。今まで1人でそのイベントとか作って、自由にやってきたところから比べると、やっぱ違う人たちが集まって、1個のものを作るのってこんなに難しいんだっけだっていう、そういう苦労を今すごい感じてますね。面白いですけどね。

qbc:
この手のことに興味を持ち始めたのっていつでしたか。

村田智大:
大学3年生のときに、ある会社のインターンに参加して、そこの副社長の方が、昔、青学のワークショップデザインのやつを受けたんだよっていうのを聞いて、いつか自分も受けてみたいなって、そっからですね。

qbc:
この人を喜ばせるのが好きっていうのは、例えばどんなことをしたりするんですか。

村田智大:
例えば、勉強会ですかね。前の会社で実際にやったんですけど、エクセルでいうところのマクロを使って業務効率化を目指すっていう、なんか英語で書かれてるので、よくわかんないなっていうと、調整しにくいなっていう声がいくつかあったので、自分で勉強会の資料とか流れとかを作って。

お互いにコミュニケーションを取りながら勉強会っていうのを、やった結果としては、ちゃんと1人でその方が自分で開発できるようになってくれたので。それをやってすごい良かったなっていうのを感じました。

qbc:
それってシリーズですか。

村田智大:
スポットです。1回だけですけど。

qbc:
ほかには?

村田智大:
趣味で音楽制作をしてるので、音楽制作ワークショップっていうのを先月末にちょうど1週間ぐらい前にやりまして。やっぱり音楽を作るっていうこと自体が、身近ではないですし、ハードルが高いものをですけど、実際それやってみて、本当に誰でもできるようなツールを使ってはいますけど、音楽作りっていうものの楽しさみたいなのを届けることができたかなっていうのを、参加者の反応を見て、なんか感じたりはしてましたね。

qbc:
どこら辺が楽しいんですかね。

村田智大:
自分が影響を与えることができたっていうところですよとかね。 自分が何か行動を起こしたことによって、相手の価値観だったりとか行動っていうのがポジティブな変化が起きたっていうところに僕はすごくやりがいを感じます。 

qbc:
何か好きな食べ物は?

村田智大:
ハンバーグですね。

qbc:
多様性の塊みたいな料理ですけど、どんなハンバーグが好き?

村田智大:
僕はチーズがのってるか入ってるか、入っているハンバーグが好きです。

qbc:
ソースは洋風ですかね。

村田智大:
はい。洋風ですね。

過去:ふざけてやってみるっていうのが、それを先生も承認してくれたんですよね。その姿勢自体をですね。すごく伸び伸びと遊べたっていうのがあります。

qbc:一番古い記憶、どんな子供でしたか。

村田智大:
大人しかったと思いますね。昔から、おとなしくて真面目だったので、幼稚園のときはないですけど小学校中学校とかは、よく班長とかリーダーとか、任命されてました。

qbc:
周りからもそういう一面もあったし、認識もあった?

村田智大:
なんか僕は、当時そんなに自覚していたわけじゃないですけど。やたらとリーダーにされるんですよね。どうせ自分がやるんだろうなっていうのは、なんか毎回思ってましたね。

qbc:
いつ頃から思っていましたか。自覚していた頃。

村田智大:
あんまりあんま記憶ないんすよね。小中の記憶がなくて。

qbc:
どんな遊びしていましたか。

村田智大:
遊びはもうインドアでゲームですね、完全に。

qbc:
ゲームタイトルまで思い出せます?

村田智大:
ゲームは当時だと、ゲームキューブのスマブラとか、マリオカートとかあの辺をやってました。

qbc:
いつから?

村田智大:
スマブラに触ったのは多分小3ぐらいなんですよ。

qbc:
幼稚園の遊びは覚えている?

村田智大:
覚えてないですね。

qbc:
本を読むとかは?

村田智大:
本読むのは苦手な方ですね。なんか読み聞かせとかは受けてた。ような気がするんですけど。

qbc:
小学校のときに、こういう子だったみたいな話ありますか。

村田智大:
小学校のときなんだろう。宿題するのはすごい嫌でしたね。結構さぼってました。

qbc:
でも真面目キャラは崩れなかった?

村田智大:
普段はすごく真面目な感じだったんすけど、度々怒られながらたりはしてました。

qbc:
中学校では?

村田智大:
中学校からは、わりとちゃんと勉強に励んでたなと思いますけど。小学校のときに公文通ってたので。なんかそこが多分大きいかもしんないっすね。

qbc:
どんなふうに大きいですか。

村田智大:
何か自信があるというか。そのときの数学が得意だったんですけど。やっぱ自信があると、積極的に取り組むようになるかなと思うので。勉強の基礎っていうところをやっていたことによって、真面目に取り組むようにはなったんじゃないかなと思います。

qbc:
高校は?

村田智大:
引き続き、真面目に静かに取り組んでましたけど。文系理系ってわかれてくる頃なので、完全に僕は理系の方に進んで、国語とか社会がもう大の苦手で、いつも点数が低い感じはありました。

qbc:
なんで文系が苦手だったか覚えてます?

村田智大:
何でこれやるんだろうってずっと疑問に思ってたんですよね。国語とか社会をなぜ勉強するんだろうっていうのは、それを拭えなくて、その疑問が。ずっとモヤモヤしていたっていうのがすごく影響として大きいです。

qbc:
それは解決したんですか。

村田智大:
徐々に解決しました。大学入ってから。

qbc:
大学は何勉強されたんですか。

村田智大:
大学は何か情報メディアの学部に入って、プログラミングとか、情報処理とか。

qbc:
大学生活自体はどうでした?

村田智大:
大学時代はとてもこの学生っていう時代の中では一番充実してました。

qbc:
どんなふうに?

村田智大:
自分の内に秘めているものをどんどん開放していったのが大学時代かなと思っていて。

はい。小中高は本当にいわゆる陰キャというか、静かに壁を作っていたような感じなんですけど。1年浪人して、大学に入ったんですけど、浪人してるときに、大学行ったら、あまり知らない人ばかりになるので、ある意味ゼロからスタートできると思ったんですよね。

やりたいことやってみようかなっていうのを計画していたので、心の中で。それを解き放ったのが大学時代でした。

qbc:
解き放たれたものってどんなものですか。

村田智大:
英語の授業でプレゼンテーションの時間があるんですよね。 何か自分でスクリプトを書いて発表するみたいな時間があったんですけど。

真面目にやるんじゃなくて、ちょっとネタを入れようかなっていう方向に。笑いを取りに行くっていう。もちろん基礎的な文法とかを抑えながらも笑いを取りにいこうっていうふうに思って。結構、先導的に自分がやっていったら、自分の席の周りの人たちも、それに結構影響を受けて。いつもそのグループの人たちは何かしらネタが入っているっていう、なんかそういう流れを作ったことがあります。

qbc:
それって初めてだったんすか。

村田智大:
初めてです。なんだろう、ふざけるっていうか、ふざけてやってみるっていうのが、それを先生も承認してくれたんですよね。その姿勢自体をですね。すごく伸び伸びと遊べたっていうのがあります。

qbc:
ご両親からどのように育てられましたか。

村田智大:
勉強しろってだいぶ言われてたなっていう記憶があるんですけど。

でも基本的な方針としては、やっぱりなるべく本人がやりたいことをやることが一番だと思ってるので。多分、そのために勉強をしとけっていうことだったんじゃないかなと、今はそう思ってます。

qbc:
家族仲はよかった?

村田智大:
そうですね。

qbc:
大学の後は、どんな感じで進んでるんですか。

村田智大:
大学卒業して大学院に入って、2年間研究して。その頃から結構音楽を研究テーマに入れてたんですけど。音楽を聞きながら僕、勉強したりとか作業することが多かったんで、音楽を聞くことによってパフォーマンスが上がるのかなっていうのを気になってたんですよ。

それを研究テーマにしようと思って。音響音楽っていう分野なんですけど音楽心理学とか、そういうところですね。

qbc:
それは大学を変えたんですか。

村田智大:
同じ大学です。

qbc:
大学院の生活はいかがでしたか。

村田智大:
最初の半年間は大きな挫折を経験してまして。今思うと、ちょっと無理なスケジュールだったんですけど。学会に向けての提出期限に間に合わなくてですね、論文というか、資料の提出が間に合わなくて、しばらくちょっとモチベーションがほぼゼロに落ち込んだっていう。それがあの大学院生活の始まりでした。

qbc:
その後はどうしていましたか?

村田智大:
3ヶ月ぐらいかけて、じっくりと持ち直しまして。無理だよねっていう、あのスケジュール絶対無理だよねってか、客観的に見ても無理なスケジュールだったんで。

そんなに気にしないようにして、ちゃんと自分の研究を進めようっていうふうになりましたね。無事に卒業して、最初の会社に就職することになりました。

あの1社目は普通に正社員で入って、パワハラっぽい感じの職場環境だったんで。

qbc:
業界は?

村田智大:
販売小売店です。

qbc:
勉強していたのとは?

村田智大:
全然違う業界です。早めに辞めて、仕事どうしようかなって思ってたところに、インターンでお世話になった会社の当時の上司の人に、ちょっと声をかけて、何か仕事ありますかっていうふうに、聞いてみたら、ちょうどあるよっていうことだったので。ここで、改めてアルバイトから入りますっていうふうに言ったのが、前職になります。

そこからアルバイトを始めて、今年の3月まで、3年半ぐらいかな。

qbc:
なんで前職やめちゃったんですか。

村田智大:
前職で、チームマネジメントとか中間管理職みたいなポジションにいて。自分で何かサービスを作っていくっていうよりかは、サービスサービスを作る人たちを支援するっていうポジションに変わっていったので。

人を支援する側、人を支援することの面白さみたいなところに興味関心が移っていったっていうところと。将来、自分がやりたいことに対して、その前の会社でやっている事業っていうのがちょっとかみ合わなくなってきたっていうのがあったので、業界というか、成長を支援する対象を変えようというふうに思って転職をしました。

qbc:
そのやりたいことって、具体的に言葉にするとどんなふうになるんですかね。

村田智大:
そうですね。一言で言えば、「成長を支援したい」っていうことではあるんですけど。

新しい学校みたいなのを作って、そこに来た人たちと、お互いにこういうことしたいよねとか、こんなこと悩んでるんですよねっていう、この対話をしていく中で、何か答えを見つけていって。

もしやりたいことがあるのであれば、それができるようになるまでを一緒に伴走して支援したりとか、そういうサービスを自分でやりたいなというふうに、将来的に思っているんですよね。

そのときの対象のお客さんとしては、特に中高生とか社会人とかっていうそういう括りは特になくしたいなというふうに、思っているので。前の職場は中高生向けの教育サービスをやって、今の職場で社会人向けの成長支援みたいなことを経験して、いずれはどちらも特に隔たりのないような、そういうサービスをしたいなというふうに今考えてます。

qbc:
人生の転換点を教えて欲しいです。さきほど、今っておっしゃってましたけどその前にもあれば。

村田智大:
中2のときと、大学に入ったときですね。

中2のときは二つ変化があったんですけど、音楽の先生が変わったのと、担任が変わったっていうのが。音楽の先生が変わる前の音楽の授業がすごくどんよりして、結構いろんな生徒から嫌われていた先生で、やっぱ楽しくなかったんですね。

新しい先生が来てからは、洋楽とか取り入れるようになって、すごく音楽の授業が明るくなったんですよね。そこで音楽ってやっぱり、本当は楽しいんだなっていうところに気づいたっていうのが一つあります。

担任の先生も、音感が結構ある人で、男の先生だったんですけど。よく教室に置いてあるオルガンで曲を弾いてたりしたんですよ。その先生が。

一緒にピアノの連弾をする機会があって、ちょうど綺麗に息が合ったんですよね、そのとき。息があったときに、お互い知らない他人なのにこんなに息が合うことってあるんだなっていう経験をそこでしまして

やっぱり音楽って本当は楽しいものなんだなっていうのに気づいたときに、この楽しさをもっといろんな人に感じてほしいなって思ったんですよね。今イベントをやって楽しませてるところの原体験としてはそこにありますね。

qbc:
大学入ったときってのはどんなこと?

村田智大:
大学があったときは、さっきお話したように、自分の中のものを開放していたっていういろんなことに挑戦していって、自己肯定感を上げたりとか、いろんな人と出会ったりとか、いろんな経験をしたっていう意味で、大学は一つの転換期かなと思います。

未来:自分がこのように生きていたことっていうのが誰かに伝わっていればいいなと思ってますね。

qbc:
未来について聞きたいんですけど、5年10年、30年と最後、自分が死ぬっていうところまでイメージをして、どんな未来をイメージしてますかね。

村田智大:
なんでしょうね。なんか、もう十分やったかなとときどき思うんですけど。十分、いろんな人たちに影響を与えてきたなって思うので。

仮に明日死ぬってなったら、別にいいかなって思ったりはしてます。

qbc:
あんまりイメージがない?

村田智大:
将来やりたいことはあるんですけど、もういいかなっていう面も実はなんかあったりして。
それとの戦いを今なんかしてる感じですね。もういっかな、じゃなくてもうちょっとやってみようかなとか。

今後はそれとどう戦うかっていう。

qbc:
いつその満足感が生まれたっていうか、もういっかなっていうふうにラインが引かれたんですか?

村田智大:
去年とか、今年ぐらいですね。考えるようになったのは。

qbc:
それは何かイベントと関連がありますか?

村田智大:
これはバンドのセッションのイベントと関係があるんですけど、やっぱそこに来てくれた人とか来てくれた人同士でまた新しいコミュニティが生まれたりしていってるのを目の前で見ていて、すごぐやってよかったなって毎回のように思うんですけど。

今まで40人ぐらいの人に参加してもらって、結構やったんじゃないかな、と。自分の中では思ってたりするんですよね。来月やるんですけど。

なんでしょうね自分が死ぬまでに、成し遂げておきたいことの一つが、何だろう、クリアしてるんじゃないかなって思ってたりしていて。それが何かっていうと、自分がこのように生きていたことっていうのが誰かに伝わっていればいいなと思ってますね。

qbc:
もう十分果たしたっていう。

村田智大:
果たしたんじゃないかなと僕は思います。

qbc:
どんな気持ちですか、果たしたなっていうふうに感じているのは。

村田智大:
そうですね。生きてきてよかったなと思いますね。なんかそれぐらいすごく大きい存在ですね。自分にとっては。

qbc:
感情で示せます?喜怒哀楽でいうと。

村田智大:
何だろう、喜びですかね。

qbc:
その初めて味わう感じの喜びの種類です?

村田智大:
初めてではないです、何度も経験してきてるものですね。

qbc:
それは、今までやってきたことで、イベント?

村田智大:
イベントもそうですし、普通にその仕事の中で、やっぱ信頼してくれる人たちがいるっていう、何かそういう存在とかを見てたりすると、もう今生きててよかったなっていうのを考えますね。

qbc:
おそらく自分が感じてる喜びと同じ喜びを感じているような人たちもいると思いますか?

村田智大:
いると思います。

qbc:
それでそういうのを続けてる人たちもいると思うんですよ。なんで自分はそこで満足しちゃうんすかね。

村田智大:
やっぱりベースとして、自己肯定感が低いんですよね。

自分なんて別に大したことがない人間だというのが、積み重なっているところは、否めないので。そっから見たときに、今、成し遂げられたものっていうのが十分な価値があるっていうふうに、おそらく感じとっているんじゃないかなと思います。

qbc:
なんで自己肯定感が低いんですかね。

村田智大:
何でなんですかね、ちょっとそこはまだ紐解けてないんですけど。

qbc:
何かそのイベントをやるっていう、いわゆるオーナーシップ自分が主体となって何かをやるっていう感覚を持たれてるなと思ってらっしゃるっていうのはあって、それと自己肯定感が低いていう何か自信があるなしの話ですけど。結びつかないところがあって、なんでできちゃうんだろうっていう。

村田智大:
何だろうな、どうしたら楽しんでもらえるかなっていうのを考えてるときは、自己肯定感とか、そういう次元のものはもう取っ払われていて、とにかくすごく夢中で楽しくなれてる。

そこに夢中になれてるからきっとできるんじゃないかなと思います。 

qbc:
何か相手中心のときっていうのは自己・自分を忘れているから?

村田智大:
はい。

qbc:
気持ちの焦点を、相手に集中してしまうのは多い?

村田智大:
日常茶飯事にイベントやってたらそんなことはあんま起こらないかもしれないですけど、時々しかやってないので。

その当日を迎えるまでの間は、夢中と夢中になってる時間と、ネガティブになってる時間っていうのを繰り返してうんいきながら。どっちかというと、自分が主催してるからそこまではやんないとなっていう責任感とかの方が打ち勝ってるので、今までやれてきてるんじゃないかなと思いますね。

qbc:
もしもの未来の質問で。ここまでやってきた、という満足度について、いわゆるその満足のダムの話だと思うんすよ。

ここまでやったらもう満足、他人を喜ばせたいみたいな。もう満水を超えてるみたいな感じだったと思うんですけど。そのダムの満水になるところが無限にあったとしたら、何をしてると思いますか。

もう何をやっても満たされないみたいな。その時点で満たされるんですけど、でもすぐ枯渇しちゃうっていうか、次々ってなったとしたら何をやっていくと思います。

村田智大:
やりたいこととやりたいと思ってることはいくつかあって、現実的なやりたいことと、非現実的なやりたいことっていうのが二つあるので。非現実的だなと思ってる方に、ちょっと手を出し始めるんじゃないかなと思うんですけど。

例えば音楽で食っていくとかですね。今は本当に、趣味で、配信とかはしているんですけど、到底音楽で食っていけるほどのものは稼げてないので。音楽のプロになるっていう道を歩んでみるっていうのも、もう一つの生き方としてはありだなっていうふうに思いつつ。

今は現実的ではないなと思ってるので手を出していないんですけど。そこに全力を向けてみるとかですかね、仕事も全部やめて。

qbc:
配信って?

村田智大:
ストリーミングサービスです。

qbc:
やりたい?音楽に全振りは。

村田智大:
全振りしてみたいですね。

qbc:
でも週休4日なら、
全振りではないかもしれないんですけど。

村田智大:
そうですね。できなくはないですね。

qbc:
BUMP OF CHICKENはね、音楽しかやってないですみたいな人たちですけど、近い世代だと、アジカンとかね、その世代たちは、社会人経験バンドっていうのは、いくつかありますし。全然特に今のボカロPとかは珍しくはないわけですから。と、考えるとどこら辺までリアリティあるんですか。

村田智大:
あとは僕の決断力一つで全てが変わるものだと思いますね。なんだろうな、音楽教室みたいなプロになれるところは見つけてはあるので。

通えばいい話なんですけど。ただ、ちょっと自分の中で自信がないのが、音楽をずっと作っていくのはちょっとしんどいんじゃないかな。ずっとアウトプットし続けるっていうのが結構苦行になるんじゃないかなと思ってるので、今は自分が面白いなと思ったものを形にするっていう方が、長期的には継続ができるもので、楽しいものだじゃないかなっていうふうに思ってますね。

qbc:
ワークショップっていうのは全然いいと思うんすけど、いわゆるプロの作曲家音楽っていうのは別にプレイヤーだけじゃないですからね。

最後の質問がですね、最後に残したことはっていうもので遺言でも、読者向けメッセージでも自分の独り言みたいになってもいいんですけど、最後に言い残したことがあればお伺いしています。

村田智大:
何だろう、「何とかなります」。どんなふうになっても。自分へのメッセージでもあり読んでるくれてる方へのメッセージでもあります。

あとがき

心にビームライフルあったらびゅんびゅんするわよな。

【インタビュー・あとがき:qbc】

【編集:一休誰絵】

#無名人インタビュー #インタビュー #ワークショップ #バンド

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