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社会的な欲求を満たすことで、ここにいていいんだを感じてほしい人

むかしむかし、ある村に、所在(ところざい)という名の若者がいました。所在は、自分がこの世界にいていいのか、常に不安を抱えていました。
村では誰もが何かしらの役割を持っていました。農夫、大工、織り子、村長...。しかし、所在にはこれといった特技もなく、自分の居場所が見つけられずにいました。
ある日、村の長老が所在に言いました。「人は皆、社会の中で自分の花を咲かせるものじゃ。お前も、きっと自分の花を見つけられる」
その言葉に励まされた所在は、村中を歩き回り、自分にできることを探し始めました。
最初は、農作業を手伝いました。慣れない仕事でしたが、農夫たちは所在の努力を喜んでくれました。次に、大工の仕事を手伝いました。器用ではありませんでしたが、真摯な態度に大工は感心しました。
そうしているうちに、所在は村の様々な仕事を少しずつ覚えていきました。そして、誰かが困っているときに、さっと手を貸せるようになりました。
ある日、村に大きな祭りがありました。準備の段階で、所在はあちこちで手伝いをしました。農作物の収穫を手伝い、祭りの飾り付けを手伝い、お年寄りの世話をしました。
祭りの日、村人たちは所在に気づきました。「所在がいなかったら、この祭りは成り立たなかっただろう」と。
所在は驚きました。自分が村の役に立っていたなんて、思ってもみなかったのです。
村人たちは口々に所在に感謝しました。「あなたがいてくれて本当に良かった」「あなたは私たちにとってかけがえのない存在だ」と。
その時、所在の心に小さな花が咲きました。「ここにいていいんだ」という感覚が、温かく広がっていったのです。
それからというもの、所在は村のあちこちで、必要とされる場所に顔を出すようになりました。彼の存在が、村全体を優しくつないでいきました。
後に所在はこう語りました。「人は誰でも、社会の中で自分の居場所を見つけられる。それは、大きな役割でなくてもいい。誰かの役に立ち、誰かに必要とされること。それだけで、私たちはここにいていいんだと感じられるのです」
そして「一人一人が花、皆で咲けば園となる」ということわざが、この村から広まっていったとさ。
めでたし、めでたし。
と思う2024年10月14日16時54分に書く無名人インタビュー908回目のまえがきでした!!!!!
【まえがき:qbc・栗林康弘(作家・無名人インタビュー主宰)】

今回ご参加いただいたのは あかねこ さんです!

年齢:~10代
性別:男
職業:N高等学校2年次
X:https://x.com/gai23n


現在:先天的な容姿だったりっていうのにとらわれないで、何かその人の中身見ることができるっていうふうに感じてるんで、VRでは。

qbc:
今、何をしている人でしょうか?

あかねこ:
今はN高っていう通信制高校でその生徒会とあとメタバースに関連するイベントを企画するバーチャルイベント実行委員会っていうところに所属していて、あと生徒会で言えば、そのバーチャルイベント実行委員の代表として今いて、ですね。応募時にはそんな感じで、生徒会の中では、広報の部署に居たりとか、他の実行委員との連携と、あとその文化祭の推進って感じで生徒会では活動してます。

qbc:
その他、どんなことを?

あかねこ:
学校生活以外ではとりあえず学校で出会った人と、何か面白いことしようぜって、定期的に1on1組んでるんですけど。特に面白いなと思った人とは「みんな最近学生団体とか建てがちだよね、この歳の人たちって」みたいな感じのことを話して、そこがきっかけでちょっと今面白いことしようとしてたりだとか。あとはもう完全に実行委員とかの活動関係なく、個人的にVRにのめり込んだりとかしてますね。

qbc:
面白いことで何か具体的にこういう方向性みたいなのも出てるんですか?

あかねこ:
そのさっきも言ったように話し出しが「学生団体みんな立てがちだよね」っていうところからですけど、その建てたがる人たちをターゲットにしてコミュニティの合同の研究会みたいなコミュニティマネジメントの研究会みたいなコミュニティを作って、そっから派生して立ったコミュニティのノウハウをさらに蓄積してっていうのを繰り返していくっていう感じですね、簡単に言うと。半分遊び半分真面目ぐらいで、面白いなって思った人と2人で今やろうとしてますね。

qbc:
それ以外の衣食住というか生活以外とかって何してますかね?何か例えば趣味の時間とかはないんですか?

あかねこ:
趣味の時間はその生徒会の活動が大体日中にあって、それが終わってからVRやっていて。そのVRの中でいろんな人と遊んだりとか、有名なワールドを回ったりとか、そういう感じでしてますね。

qbc:
そこが趣味って感じですかね。

あかねこ:
はい。VRが趣味です。

qbc:
VRで何されているんです?

あかねこ:
人とコミュニケーションとったりとかソーシャルVRって言われるジャンルの...VRChatですね。配信者さんの効果で話題に上がってるやつ。VRChatで人と話したりもそうだし、その中で一緒にゲームやったりとか。とにかくそのVR×何かっていうのに興味があって、VR×ゲームでもいいしVR×イベントでもいいしN高だったらVR×教育みたいな。そういう感じで、VRが関わってくるものも結構いろんなことやってます。

qbc:
めちゃくちゃ興味本位で行くんですけど、スタンミさんのやつはなんかどう思われました?自身はVR何年ぐらいやってた?

あかねこ:
N高に入ってVRが支給されるっていうか貸与されるんですけど、それがあってからですね。そこからVRChatにのめり込み始めたので、1年ぐらい経ちました。転入したんで、去年の10月とかからがVRの触り始めですね。

qbc:
約1年、へー。

あかねこ:
1年ぐらいVR触ってて。でも、最初はほどほどだったのが12月にN高の年間レポートを提出し終わってからVRをおもいきりやったらめちゃめちゃはまっちゃったってっていう。

qbc:
なるほどスタンミさんの「夏の思い出」みたいなのがあってそれは何か住民から見てどうだったんですか?

あかねこ:
あれは何かメリット・デメリットというか良い面・悪い面あるけど、単純にVRChatっていうものが名が売れてっていうか、たくさんの初心者さんとかその新規の人が入ってきてくれたんで純粋に嬉しいなっていう気持ちと、悪い面は裏で通話繋げながらとか配信つけながらとか無断でっていうのがあるって聞くと、ちょっと怖いなっていうのもあるけど。もう何だろう、今までも別に少なからずそういう人はいただろうし、単純に界隈が盛り上がってるのは嬉しいと思ってます。

qbc:
うん。ありがとうございます。何か今、人生全体どんな感じですか?

あかねこ:
人生、うん。でもなんかやっぱ学校の活動がなんかその本格化っていうか結構本腰入れ始めてからはずっともうそっちに時間取られてVRを触る時期があんまり取れてないんで。学校のその活動が7割、あと3割VRみたいな。

qbc:
今のマジ生きてるときの何か感情というか感覚ってどんな感じですか?

あかねこ:
とりあえず、自分の行動で全部に言える理念みたいなのは、何か楽しいことがやりたいっていうので、興味があるものにとことん行きますね。
なんだろう、楽しいことできて幸せだなっていうので、結構今楽しく人生生きてます。

qbc:
学校で今やってることって、ザーッとどんな感じのことなんですか?

あかねこ:
ザーッとさっき話したような生徒会だったり、実行委員の活動がやっぱり生徒会に比べて今長いので。その実行委員もVRにハマりたてのときから入ったんですけど、仮想空間上でイベントを企画する実行委員に入ってて、そこで使うイベントのワールドの選定とかをやってて。既存のワールドで遊ぶっていうのもあるし、N高の文化祭を磁石祭っていうんですけど、文化祭で扱うワールドを生徒が自作するんで、そこの何か最終的な調整をしたり。全然自分は担当じゃなかったんですけど、当日触れる人が自分ともう1人しかいなかったんでちょっと触ったりとか。

qbc:
うんうん。

あかねこ:
ていう、なんかいろいろぐちゃぐちゃしたことをやって、4月が終わったぐらいでそういう活動がすごい楽しいって感情が芽生え始めてからは、自分で企画立てたりとか。
何かそっからもう早くて、6月に副委員長になって、さっきも言ったように実行委員代表っていうので8月から役職持ってっていう感じですね。あとは、進めてきたプロジェクトの中だと、イベントの進行を円滑に進めるために、何かVRChatのサブスクでグループ機能ってのがあって、それがその進行に役立つんだよっていうのを、実行委員を管轄しているその職員さんの部署に提案書を提出して、大人のお金を少額だけだけど動かしたりとかっていうのですごく楽しかったです。

qbc:
N高はワールドって持ってるんですか?

あかねこ:
VRChat上ではその学園として持っているワールドっていうのはないんですけど、実行委員が持ってたりとか個人がN高用にって作ってたりとかっていう。
ただドワンゴが提供してるそのバーチャルキャストっていうVRChatと同じようなソーシャルVRのアプリ上では「学びの塔」って言って、N高の管理しているコンテンツってのは主にそっちにあります。

qbc:
そっちは過疎ってるんですか?どうなんですか?

あかねこ:
そっちはでも割となんだろう、コアな人っていうか割と何かそこに定住してる人はいて、定期的にイベントがあったり。
最近はバーチャル体育祭っていうのが行われてて、競技のなかにはSASUKEみたいな。そういうアスレチックのワールドでタイムを競ったりだとか。ガトリング玉入れって言って、3人1チームで何かガトリングで弾発射して玉入れするみたいなものとか。何だろう、イベントだったりはあんまり過疎ってはないです。ランキングは結構何か埋まってるっていうか。なんでその行事ごとは結構盛り上がって、それ以外が結構シーンとしてるかもしれない。

qbc:
でも人はいるんですね。

あかねこ:
人はいます。

qbc:
なるほど、なんか今の楽しさって全体的な今の話だと、どういう楽しさみたいなのか。言葉にできますかね?

あかねこ:
今の感じで言ったら、学校で役職持って何かそう活動して組織の役に立っているってか、その社会的欲求っていうのかな。

qbc:
うん。

あかねこ:
自分がこの組織にこれぐらい貢献できているっていう実感がすごく楽しいですね、今は。

qbc:
それをさっき言ったタイミングから感じた?

あかねこ:
ですね。4月終わってからぐらいで自分のなかのギアが入って。
そっから何かいろいろその組織のためにっていう指標で活動してっていう感じで。

qbc:
これは人生で初めて感じた感じなんですか?

あかねこ:
なんだろう、そのレベルでギアが入ったのは初めてかもしれないです。
中学のときに3年間新聞部にいたんですけど、そこで何か一応自分の仕事っていうのもあったし、ちゃんとやってはいたけど、あんまりその組織に貢献しているっていう今の感覚ではなかった。そんな感じですね。

qbc:
ちなみに組織に貢献しようっていう意識は、その前からあったんですかね?

あかねこ:
今までだったら新聞部のときも、学年代表だったりやって、そのまま部長だったりっていうのを目指してはいたんですけど、それは自分のためっていうか、自分がそう名乗りたいからっていう自分本位の理由でやってたんで、それに比べたら今ですね。そういうのを考えると、やっぱり今初めてっていうか。

qbc:
シンプルに学校とは絡めずに、VR自体はどこが面白いです?

あかねこ:
VRChatですね。VRの面白さはやっぱり何か、何でもそうなんですけど、VRってやっぱり一個のツールで、VRを使って何かしようっていうので。VRが目的にはなり得ないんですけど、VR使ってこういうことができるんだっていうのをいろいろ試してると、こういう組み合わせもありだなっていうのでちょっと楽しかったりだとか。楽しかったのはそれで出会った友達と話しているときもですね。
やっぱりネットで出会った人って、その人を目の前にして話すとかっていうのはなかなかないので、それを疑似的に体感できるVRってすごいなって。あとイメージしやすいVRの魅力でいうと、”あんまり現実でできないような体験”っていうのでは、宇宙空間に行ったりだとかっていうの絶対できないんで。
そういう非現実的な体験だったり、普通に人と話すのが大好きなんで、そういうコミュニケーションを取るっていう上で、活用したりしてます。
楽しいです。それが。

qbc:
どんな人と出会ってます?

あかねこ:
一番最初に学園関係なく出会ったのは、チュートリアル的なワールドに行ったときに何か優しく案内してくれる人だったり。ちょっとやばめなアバターというか目がチカチカした人とか。そういう何か迷惑な人とか、いろんな人がいますね。

qbc:
結構ずっと同じ人と仲良くしてるみたいな感じではない?

あかねこ:
一番長く付き合いがあるっていうか話してるのは、結構優しく接してくれたり一緒に遊んでくれてたりする人ですね。やっぱり何だろう、その人だけが持ってる何かっていうの意識するとないかもしれないんですけど、やっぱり生活のサイクルが合ってたりだとか、本当に何かVRだからっていうのはあんまりない。

qbc:
どこまで個人情報というかリアルの情報はシェアする感じなんですか?

あかねこ:
リテラシーとかの意識低いって言われるかもしれないですけど、LINEの別に交換とか、本当に仲いい人はしちゃったりしてます。
学生だよとか社会人だよとか、年齢の話をします。それぐらい。

qbc:
何かそれはどこまで意識されることになるんですか?

あかねこ:
年齢は割と、VRで話してると別に年齢あんまり気にしてないというか、普通に上下関係なくタメ口だけど、さん付けを外さないみたいなのはリアルでもネットでも自分はそうなんですけど。
それが特に何かVRだと、年齢知っても「へえそうなんだ、でさ~」みたいな。

qbc:
リアルでもソーシャルはあって、そのバーチャルでもソーシャルあるわけじゃないすか。それぞれのルールみたいのがあると思うんすけど、どっちが好きですか?

あかねこ:
うわーやっぱりそれぞれの利点というか良いところはあるけど、自分は何かできるんだったら、VRでずっと過ごしてたいって思うぐらい。先天的な容姿だったりっていうのにとらわれないで、何かその人の中身見ることができるっていうふうに感じてるんで、VRでは。
人の内面が本当に見れてるのはVRかもしれないなっていうのを思ってます。

さっき言ったように、現実世界だと、ランダムで決まったっていうか自分が望んでないのにこの姿になったっていうか。
意識してないところでも何かその接し方というか、境遇によってはその出会うことなかった人とかいるんで、そういう人と一つVRで繋がれたりだとか。

家にいたまま気軽に国超えてとか、いろんな形でコミュニケーション取れているので、何か場所にとらわれないっていうのだとVRはいろんな人と繋がれて、しかも何かその中身をすぐに見ることができている。容姿っていう部分ではやっぱり自分が見てほしい姿でみんな過ごしてるんで。

特に意識せずに何かこの状態で生まれてきてっていうので、ある程度接し方とかが意識していないつもりでも、やっぱ影響してたりっていう部分で、VRだと自分の理想の姿でいられて、その姿でみんな見てくれるっていうのもそうだし、逆にこっちもその姿を見られるっていう。
なので、見た目によってある程度接し方が変わるっていうのがない。
特に偏見とかもなく、初めから「どうもこんにちは」って話しかけに行けるのはVRかなって。

qbc:
性格は周りの人からなんて言われたりしますか?

あかねこ:
自分の性格は元気なところですかね。やっぱり自分でも思ってて、人にも言われてるのは、楽しいことにとことんっていうか、やっぱり周りが見えなくなっちゃうんで。
落ち着きがないっていう意味でも、何かそのマイペースっていうのを良い意味でも悪い意味でも言われたりします。

qbc:
自分ではどう思います?

あかねこ:
性格は、他の人が言ってる通りで割とあってるんじゃないかなって思ってます。

qbc:
身近な人、家族、パートナーみたいに距離の近い人から言われる一面とかってあります?

あかねこ:
最初思ってたよりも、意外とその些細な部分で気を使えたりとか、意外と考えて行動してるんだなっていうのが接してわかったってよく言われて。自分としては仲良くなったからといって接し方変えたりしないから「へぇ〜そうなんだ」っていう。

qbc:
好きな食べ物は何ですか。

あかねこ:
好きな食べ物、甘いものが好きでコンビニスイーツとかよく漁ったりしてます。

qbc:
最近のおすすめは?

あかねこ:
最近はやっぱり秋になってきて芋とか、秋っぽいものが増えてきたので。
ファミマの冷蔵庫のコーナーにある、プリンだとかそういう系のスイーツをずっと要チェックしているというか。

過去:今までの経験が生かされて伏線回収されているのを感じます。N高に入って活動に目覚めたところが人生の転換です。

qbc:
ありがとうございます。過去について聞いてたんですけど、子供の頃や幼稚園に上がる前とか一番古い記憶で、どんな子供だったと思います?

あかねこ:
一番古い記憶だと、やっぱり今よりはおとなしいっていうか聞き分けがちゃんといい子供だったっていうふうに言われるし、自分でも何で今こうなっちゃったんだろうっていうレベルですごくお利口さんだったような記憶があります。

qbc:
どんな遊びが好きな子でした?

あかねこ:
弟がいるんですけど、それに比べてあんまり外でワンパクに遊ぶっていうよりは、幼稚園とかの遊ぶ時間は折り紙をずっと折ってたり。室内の遊びが昔から好きでしたね。

qbc:
生まれ育ったところってどんな風景のところだったんですか?

あかねこ:
住んでいるのは横浜なんですけど、発展してる場所ではなくて。半分都会、半分田舎みたいな。買い物行くんだったら別に不自由はなかったです。
そういう交通の面とかで不自由はしてないけど、ほどよく自然はあったみたいな。

qbc:
小学校のときはどんな子供でしたか?

あかねこ:
さっき言ったように小学校低学年ぐらいのときはやっぱり室内の遊びだったりとかっていうのでおとなしかったんですけど、小3か小4ぐらいから勉強が面倒くさいなっていうか。ついて行けなくなったし、提出物全然出さないしっていう。だんだん良くない方向にそれてきて。でも、小学4年のときは、もう授業中立ち歩いちゃったりとか、どんどん悪い悪い方向に進んでいって。
小5、小6は話したり、遊んだりして。

qbc:
それはそれでなんか楽しかったですか?

あかねこ:
楽しかったような。そのときの基礎の勉強ができてないせいで、今勉強で困ってるっていうのはあって。でも、大変だけど楽しかったです。小学校のときは。

qbc:
その時のきっかけっていうか、はっきり覚えてるきっかけはありますか?

あかねこ:
あんまりよくないんですけど、小学3年のときに勉強できなくなっちゃったのは普通にやる気の問題だと思ってるんで。明確な理由っていうとあんまりないんですけど、立ち歩いたりするモデルがいて、自分が小学校低学年ぐらいのときから小4の自分と同じような子がいてたんです。その子を見て何となく始めたら、楽しいなみたいな。
小4の担任が新任の先生だったので、多分なめくさってたのかな。

qbc:
具体的に歩きまわるって、どんな感じで?

あかねこ:
落ち着いて座ってられなくて、授業のときは教室の中で最初は歩いてて、歩きながら先生に注意はもちろんされるし、だんだんそれが先生とか周りの人が慣れてって、風景になっていって。
学校の倉庫とかいろんなところを回って、探検みたいなふうに過ごしてました。

qbc:
先生には追いかけられた?

あかねこ:
先生には追いかけられてないですね。
小学5年のときから先生が追いかけるっていうか、見守る先生がつきました。そのときは、自分と同じようなのがほかにもう2人ぐらい。別に普通に話したりとか、一緒になって遊ぶみたいな。

qbc:
見守ってもらってたってこと?

あかねこ:
そうですね。

qbc:
中学校はどんな?

あかねこ:
中学校まではすぐ手が出る子供だったんですけど、それが中1ぐらいを最後になくなって。だんだん落ち着いてきた代わりに、すごくゲームにのめり込んで、今度はもう中学1年の3月ぐらいから中2終わるぐらいまでずっと、学校行ったり行かなかったり。ひどいときは2週間連続で行かないけど、別にいわゆる不登校とは違って。たしか不登校の定義は1ヶ月行かないとかだったと思うんですけど、そういうんじゃなくって行ったら行ったで楽しく過ごしてました。本当にゲームがやりたくて. 学校に行ってませんでした。

qbc:
何か好きなゲームは?

あかねこ:
人とワイワイできるのが好きなんで、VRにハマった理由もそうなんですけど、マインクラフトみたいにマルチプレイができるゲームだったら何でも好きでした。一番ハマったのは、マイクラでずっと長くやってる。やっぱり人と一緒に何かサバイバルもしたし、何かクリエイティブとかでコマンドとか、ある程度知識が要るものとか、やっぱり興味ある分野の勉強はあんまりきつくなかったっていうか、楽しかったです。

qbc:
フリーでどうやって一緒にやってくれる人を探すんですか?

あかねこ:
一緒にやる人は最初の方は学校の友達がメインで、でも割とそこのコミュニティは変わってなかったんですけど、DISCORDで人と知り合って一緒にゲームしてっていうのとか。あと小学校のときから配信アプリのmirrativでずっと配信見たりとか、自分も何かたまに配信したりもしてたんで、そういうところでまたネットの人とマイクラで遊んだりとかっていう感じで。マイクラの遊び相手はそういうふうに探してました。

qbc:
なるほどね。ハードは何やるんですか?

あかねこ:
小学3、4年ぐらいのときからやってて、そのときはお父さんから借りてたタブレットで何かやってたんですけど、途中からスイッチを買って、Switch版マインクラフト買ってからはそれでずっとやってて。
だんだんパソコンにシフトしていったみたいな。

qbc:
タブレットって★iOS iOS Android OS iPadOS?

あかねこ:
Androidです。

qbc:
デスクトップPCに触れたのっていつですか?

あかねこ:
ノートパソコンはいつだろう?でも中学あがったタイミングではもう古いパソコンは触ってます。親が使ってたりとかっていうので。
あんまりゲームできるほど性能のいいパソコンじゃなかったけど。マイクラはやっぱり低スペックでも動くんで、それでやったりとか。

qbc:
なるほど、中学のときにスチームデビューみたいな感じでちょっとって感じですね。

あかねこ:
低スペックでも動くアンダーテールとかそういう2Dのゲームやったり。あと、ブラウザ系とかも。

qbc:
なるほど、FPSには行ってないってこと?

あかねこ:
FPSはSwitchとか、やっぱり小学校6年とかからずっとFortnite入ってたんで、FPSとかTPSとか、いわゆるそういう銃のゲームは通ったりはしたんですけど、だんだん友達の間でも流行が過ぎていったし、自分も何か味方にキレる風潮とか、ちょっと嫌だなって思っていたんで。だんだん離れていきました。

qbc:
中学校生活はどうでした?

あかねこ:
中学上がってから別に立ち歩いたりとかはしなくなって、でもゲームやるために休んでっていうので、空白の休んだ期間全部かき集めたら多分1年ぐらいになっちゃうんじゃないかぐらい休んでて。でも、行くと普通に授業を受けて。

多分進学して場所が変わったんで、良い切り替えの機会になったんじゃないかな。一応中学の先生も小学校の先生から引き継ぎは受けてるみたいで、注意深く見られてたっていうか、ベテランの慣れてる先生が最初はついて。

その先生も何か落ち着かなくなったら、廊下に鍵当番で先生が待機する椅子があったんですけど、先生の許可取ってからだったらその椅子に行ってもいいからっていうふうに言われて。逃げ道というか、予防策みたいなのも貼ってくれてはいたんですけど、あんまり使った覚えはないです。

なんか本当に落ち着きました。いわゆる不登校児みたいな感じじゃなくて、学校生活は普通に送ってた感じでしたね。

qbc:
何かそのときの気分としては、あれが楽しいなとか楽しくないとか、どんな気持ちで過ごしたか覚えてます?

あかねこ:
基本的にずっと楽しくて。そもそも楽しくないことをやろうっていうのがなくて。楽しいってわかってることしかやってなかったです。

qbc:
学校で授業を受けたりも楽しかったですか?

あかねこ:
学校では興味のある分野の話だったら、数学とか最初の方は楽しかったんです。
何か学ぶっていうこと自体、別に嫌いではないし、授業を聞いてる分には、聞いてた内容を覚えてテストでいい点数取れたりとかっていうのはありました。
でも、基本的に内容に興味がないときは退屈だなって感じてました。

qbc:
それ数学でも?

あかねこ:
この単元は興味ないなって思ったら普通に聞いてなかったですね。中学の最初の方は頑張ろうって思って。やっぱり環境が変わったっていうので、なんか中学デビューじゃないけど

ちょっとギアは入って、最初の方は苦手な分野の勉強にもくらいついていました。提出物も割と出してたし。でも、だんだん化けの皮が剥がれて、今の感じにまた戻るっていう。

qbc:
周りとはどんな感じだったの?

あかねこ:
授業を聞いてない代わりに寝てるだけなんで、別に立ち歩いたりとか自分はしなかったし、別に周りと違うところって言ったら、ただの不真面目な生徒ってだけなんですけど、でも小学校のときから知ってる友達が気にかけてくれたりはして、優しい人ばっかりでした。

喧嘩とかそのぶつかり合いでもなかったですね。勉強が嫌いなだけで別に自分は普通の人なんで、なんか一緒にゲームしようぜってゲームの話をしたりとか趣味の話をして、あんまり勉強の話はしてないです。

qbc:
高校はどういう観点で選ばれたんですか?

あかねこ:
高校は最初、全日制の高校に行ったんですけど、10月に転入してっていう感じで。最初高校選ぶときはみんながよく行く、ちょっとなんかあんまり頭は良くないけど、近くの高校にみんなが行くところを見てて。みんな行くからっていうので何となく進学して、でもやっぱり全日のスタイル合わなくて転学してっていう。進路決める最初のほうは本当になめくさってて。自分が後悔するよっていう叱られ方をしたんですけど、自分が困るだけだったら別に人に迷惑かけないしいいやん、中卒でいいや、とか馬鹿言ってたんですけど、やっぱり高校には行った方がいいよねっていう話になって。

なんで高校を選ぶときに、自分が気にしてた部分と言ったら友達が行くところっていうだけです。

qbc:
何か手間取りました?そのN高に来るまでに。

あかねこ:
全日の方でそもそも中学のときと同じように欠席が多く続いちゃって。単位の取得に必要な授業を受けられてないっていうのに加えて補修も行ってないよねっていうので、その全日の学校の副校長先生に「あなたは留年もさせません」って言われちゃって。

N高はネットコースで入ったんですけど、別に年中ずっと転入とか入学とかの手続きはやってるんでN高に流れるときは決まったら早かったですけどね。
最初VRじゃなくって、ドラクエ10のネット遠足をしってN高気になりだして。通信だから自分が一番ネックだった登校をしなくていいし、いいやんってそのままN高に入って。
本当に何かN高入るまではそんな感じで、ただの不真面目な子供でした。

qbc:
ご両親からはどのように育てられたと思っていますか?

あかねこ:
お母さんはなんかよくやってくれたけど、お父さんが不安定というか。弟と比べて自分はひいきされた方だと思ってはいるけど、愛情にむらがあって。行政の指導とかみたいな感じで何か児相とかっていうところに話が行くまでになることもありました。何か虐待みたいな暴力みたいなのもあったし、でも、本当にスイッチが入らなければずっと普通に愛情を注いでくれていて。

お父さんは暴力もあったけど、別になんか嫌いだと扱われたりしてる実感はないみたいな。

qbc:
それはお母さんがその時通報してくれたの?児相に。

あかねこ:
小学5年のときに学校行かないっていうので縄跳びで首絞められてそのまま学校行ったら、保健室の先生に首の跡見られて通報されるっていう。

qbc:
なるほどね。お父さん何やってる人?

あかねこ:
お父さんはそのときはタクシー運転やってて、途中から食品の何かに行って、またタクシーに戻ってきて。もうその当時はタクシーでした。

qbc:
人生って今17歳ですかね?

あかねこ:
そうですね。今年17になる代で、まだ誕生日は迎えてませんが。

qbc:
約17年見ていて、何か自分の人生転換点みたいなのってありますか?

あかねこ:
本当にN高に入ったことで今までの人生の伏線回収じゃないけど、N高の全部の活動でGoogleワークスペース使うんですけど、それが新聞部のときに使ってたオフィスソフトと似てるというかほぼ同じじゃないですか。なんかそのとき使ってたスキルが生かされたりだとか。今までマイクラやったりとか、コミュニティ運営でDISCORD使ったりとか、そういう部分でその人とネット越しで友達とあんまり変わらないふうに話すんで、接し方だったり、実行委員の同期会で自分でコミュニティ作ったり。
今までの経験が生かされている伏線回収されているのを感じます。N高に入って活動に目覚めたところが人生の転換です。これからですね、まだまだ。

qbc:
なるほど、マイクラなりそういうゲームの世界で才能が輝いたことってなかった?

あかねこ:
やっぱりマイクラで何かコマンドとかレッドストーンの回路とかっていうのを別に俺よりできる人が持っていたし、何かこれで自分が考えているっていうもなかったけど、その代わりにサバイバルの知識だったり、何かそのクリエイティブで何かレッドストーンとかコマンドがこうこう、いろんな分野には知識あったけどみたいな。
一応なんだろうな別にプログラミング言語ではないけど、一応なロジック的なものはやっぱりあるんで。

そういう考え方とかが割となんか、巡り巡って役に立ってはいるのかなっていうのを感じています。それと、コミュニティとコミュニケーションとの接し方と、あとロジカルにその考えるみたいな力っていうこの三つで、多分マイクラは少なからず役に立ってるのかなって。

生徒会って他の学校とか見ても存在してるだけであんまり目立った活動みたいものはないじゃないですか。なんでその生徒主体組織っていうのがN高は強かったっていうのがあって、自分の活動で周りが動いてっていうのもあるし、自分が役割を果たせてるっていう、今まで多分欠落してた社会的な欲求っていうのがそこで自分に合う形で満たされて。
N高の職員さんとか、そういう大人が相談に乗ってくれたり、さらにそれを生かしてくれて。本当に理想の環境だったのかもしれないです。

qbc:
なるほどね。

未来:とりあえず楽しいことをしようっていう自分の生きるポリシーというか原則は多分変わらなくって。

qbc:
未来について聞くんですけども、とりあえず自分が死ぬまでっていう未来なわけですね。そういう部分まで見据えた上で、何か未来全般についてどういうイメージを今持ってます?具体的なプランでミッションとか。

あかねこ:
とりあえず楽しいことをしようっていう自分の生きるポリシーというか原則は多分変わらなくって。進路でも、受験とかで今の活動が潰れたりっていうのがあんまりないような、ドワンゴが作る予定のZEN大学っていう通信の大学があるんですけど、そこに行こうかなってちょっと思い始めたりとか。

qbc:
うん。

あかねこ:
そこも多分新しくできたら、サークルも多分他の大学よりも何倍も多分過ごしやすいというかやりやすい形で発足するだろうし、そういうのに関わりながら今の楽しいを継続していきたいです。進路選択は今はそういうふうに見てるし、どういう会社に就職しようみたいな先のことは全然見えてないんですけど、とにかく自分の興味のある分野だと今だったらVRとかコミュニティ運営とかで。
そのどっちかで何か面白いことか、これからもできたらなって思ってます。

qbc:
おもしろいとは?

あかねこ:
本当にその時々で変わるんですけど、今だったら自分が活躍できる場にいて実際に活躍できてて楽しいっていうのと、自分のいる実行委員が他の実行委員に比べて劣っているっていうか、どんどん前へ進んでいく感じではなくてちょっと停滞してる印象だったんで。

こうすればバンバン進めてって組織主導していくみたいな、今はそれが楽しいですね。今のその楽しいが今の楽しいのまんま進んでいくとZEN大学ってなるし、他のことに興味がわいたら多分その勉強するだろうし。だから、今の自分にとっては、やっぱ自分がその組織の役に立っているとか、人の役に立って人と楽しく話してちやほやされてないみたいな。
今自分が楽しいと感じるのはそういうところなんで、それを楽しくないって感じるまで続けたいです。飽きるまで。

qbc:
もしもの未来の質問っていうのを聞いていて、もしも権力を手に入れたら何をしますか?

あかねこ:
何においての権力ですかね?

qbc:
なんか、総理大臣とか、校長先生になったみたいな。

あかねこ:
N高の校長になったら...
でも生徒会だったり、やっぱり自分が活動してる場所ってのもそうだけど、実行委員とかの活動でまだまだそのポテンシャルを出しきれてない人っていうのが割といるなって感じるんで、生徒主体組織の活躍の場を広げたりとかしたいですね。
活動しやすい環境を整えたりとかして。ただやっぱり今は、基準っていうか今の自分の動いてる指標は組織のためになることはどうなんだろう?みたいな。

でも、もし自分が学校の運営とか向いてないってなったら、多分そこらへんは他の人に既に頼んだよって任命して自分は多分そっちの実行委員とかを管轄する部署に下がると思います。

qbc:
活躍してない人がいるなっていうその見通しの良さっていうのは、どうわかるんですか?

あかねこ:
N校って、実行委員だけの関わりじゃなくって何かコミュニティとかで他の実行委員の人と話すことがあったりとか、そういうときにこういう活動をしてる人がいてねって話を聞くこともあるし、本人と話すこともあるんですけど、そういう人があんまり何か光きれていないというか。何かもっと輝いてちやほやされていいのになっていう人がそうなってないんで。

qbc:
それはどこで話しますか?リアルで?それともオンラインで?

あかねこ:
オンラインですね 。VRもあったり。

qbc:
例えば輝ききれてなかったり、N高を生かしきれてなかったりする人って例えばどんな人ですか?

あかねこ:
何者かになりたいっていうか、何か自分がもっとこういうことがしたいっていうのをあんまり持ってないけどとにかく俺はちやほやされたいんだみたいな人は、とりあえず実行委員入って、その組織の役に立つっていうのはいいんじゃないかなと思っています。
そこで何かちやほやっていうか社会的な欲求を満たすことで、ここにいていいんだみたいなのを感じてほしいです。

qbc:
うん。

あかねこ:
現に今実行委員に入ってる人が光りきれてないっていうのは、大々的にその人が活躍したって名前と一緒に表に出るわけじゃないから、頑張った分だけ自分が評価されてる実感っていのがあんまり得られてないのかなっていうのと、
チーム分けとかの段階で、この分野に確かにこの人長けてるけどこっちの分野も行けるし本人は割とどっちでもいいって言ってるけど、みたいな場合。

例えばうちの実行委員だったら、技術系に長けてるある人はそっちの活動に専念するのはチーム内ではすごくして輝いてはいるけど、実際この人が制作しましたって表に出ることはないし、そっちに専念しすぎて自分のやりたいプロジェクトとかを回せていないことも聞くんです。

その技術系の人がそのプロジェクトを回せない理由ってリーダーを兼任してるからで、そのチームでは技術系の人は求められても、リーダー業務とか普通のやつは他の得意な人に回しちゃって、やりたいことをできるように余白みたいなのを開けておいてあげるとかしたいです。もうちょいうまいチーム割りがあるんじゃないかとか。

qbc:
その考え方の雛形みたいな、どこから持ってきてるの?

あかねこ:
多分自分の感覚的に自然になんですけど、影響を受けた人がこの人っていうよりかはいろんな人から話を聞いてそうなったみたいな。実行委員で活動する人の不満とか聞いて、もっとこうできるじゃんっていうのは自分から生まれたし、活動するうちに何かどんどんイメージが固まったりとか、どんどん案が浮かんできて。

qbc:
なるほど。自分は将来何になると思ってます?

あかねこ:
あんまり何かは固まってないんですけど、今やりたいなって思ってることは、VRで何か面白いことをすることです。例えば何かバーチャルマーケットっていうイベントをやっているHIKKYっていう会社だったりとか。何だったら大学行きながら、N高のVR推進する普通科の部署にティーチングアシスタントっていう役職があるんですけど、それもやりたいなとか。今の興味のままで行くんだったら、VRで面白いことがしたいっていうのがあります。

qbc:
なるほどね。ありがとうございます。最後の質問として最後に残した言葉っていうので、遺言でもいいし、読者向けメッセージでもいいし、最後に何か言い残したことがあればお願いします。

あかねこ:
そうですね。自分が輝けていないじゃないけど何者かになりたいぜ、でも何か方向性決まってないとか、何か他の境遇というかいろんなステップの場所に立っててでも輝きたいって方向が決まってる人やそうでない人、全部ひっくるめて、そういう人は何かコミュニティに入ってもいいし、N高で生徒組織に入ってもいいし、何か決まった組織に入ってそこで自分の役割を果たすってなるとすごく満たされるっていうか。そういう何者かになりたいっていう人にとっては割と落ち着くというか、いいかもしれないです。

あとがき

N高は至高。

【インタビュー・編集・あとがき:qbc】

【編集:高橋凛】

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