引っ込み思案だった高校生の人
無名人のインタビュアーのトレーニングには模擬インタビューという、主催の私、栗林にインタビューしてもらうという時間があるのですが。
ということで、私は子供のころのことを何十回も人に話すということをしているわけですが。でもね、40年以上ある人生なので、インタビュアーによっては、高校のことはあまりふれなかったり、もぐりの濃淡はけっこうさまざまなんですよね。
でもまあ、過去にふれられると、インタビューが終わった後もそういえば昔の自分はああだったこうだった、と思いだすことが多くなるんですね。
それで、私の高校時代と言えば、ほんとうもう、あんまり人と話さなかったな、と思ってます。引っ込み思案と言えば引っ込み思案なんですけど、中三の時に高校に行きたくないって行って母親が泣いたのを覚えているし、高校自体も、まあ行ってたけど形ばかりで、意味を見出してなかったです。
代りにエヴァンゲリオン見てたかな。映画も見たけど。本も読んだけど。音楽も聞いたけど。あとゲームめちゃくちゃしてたか。なんなんだろうね。自分の中でいろいろなことを知った時期だったけど、別にまわりの人間とのコミュニケーションは気にしてなかったな。(それは今でもそうなのかもしれない。)
それで、私はそのまま大学受験の勉強をするフリをし続け、世の中に出ないために二浪するのであった。だからね、大学行かずに海外行ってました、という人の話を聞いたりすると、自分と正反対すぎて、おどろきます。
人間は、人間同士、ちがう生き物なんですねえ。
インドの神話では、大洪水の後に魚に助けられたマヌが始祖という人間のハイパーノンカーストドキュメンタリー、無名人インタビュー!!! をよろしくご愛顧くださいませ!!!
【栗林康弘(無名人インタビュー主催)】
今回ご参加いただいたのは ウラウラ・チャー さんです!
現在: 自分の言葉と誰かの力を借りて誰かを励ましたい
のの:ウラウラさんは、今、何をされている方ですか。
ウラウラ:はい。今は音楽家の方、いろんな音楽を出されてる方の楽曲を参考にして歌の伝えたいことだったりを自分なりに解釈して、そういったことをもとにみんなに「頑張って!」みたいな、背中を押すような記事を出すことをメインに今やってます。
のの:それはお仕事としてですか?
ウラウラ:それは全然違くて、今自分は高校2年生なんですけど、元々自分のことを言葉にするっていうのがなかなか得意な方じゃなくて。そういったことを最初は自分の今思ってることを具現化しようっていうのでやり始めて。元々文章を書くのは得意な方だったんで、誰かの役に立ちたいって考えたときに、そういう自分の言葉と誰かの力を借りて誰かを励ましたい、という形で今やってますね。
のの:それを始めて変わったこととかありますか?
ウラウラ:生活自体はそこまで大きく変わったわけじゃないんですけど、自分の捉え方というか。ネガティブになっちゃったときに、よく音楽聴いたりするんですけど、やっぱ自分含め誰かの言葉が誰かを救ってるなっていうのは前より肌で感じるようになってきてます。
のの:それは趣味としてやってる感じですか?
ウラウラ:そうですね、もう完全に趣味ですね。
のの:音楽自体はずっと好き?
ウラウラ:はい。
のの:例えばどんな音楽ですか?
ウラウラ:最近だったら米津玄師さんの「灰色と青」とかそういったのを聴いたり。その気分によって聴く音楽も違うんですけど、大体は何か優しく背中を押されるような感じの曲だったり、なんか反骨心丸出しの音楽だったり、とりあえず自分がこう前向けないときに誰かが前向いているような曲を聴くのが大体ですね。
のの:それを解釈して?
ウラウラ:そうですね、それを解釈して、また自分の言葉で、誰かがつらかったり今日きついなって思う人がふと僕の書いた言葉とかを見てちょっとでも心が軽くなってもらえたらなっていう。すごいエゴなんですけどそんな感じです。
のの:なるほど、ありがとうございます。最近楽しかったことはありますか?
ウラウラ:今まであんまり積極的にこの活動がやれてなくて。勉強とかテストとかで忙しかったりってのはあるんですけど。自分が100%やろうっていう気持ちになれてなかったなっていうのを感じて。
僕元々パソコンからそういう記事をあげてたんですけど、別にパソコンじゃなくてもいけるなっていうことに最近気づいて。それで違うスマホだったりとか、そういう手ごろなものを使って手軽にそういうのをあげれるようになって、自分の言葉を簡単にちゃんと残して、それを発信できてるっていう感覚が最近強くて、それは結構嬉しいですね。
のの:発信したことは、届いてるなっていう実感はありますか?
ウラウラ:いや、あんまりないですね。そういうのはないんですけど、それでも誰かが見てくれてたらっていう本当に希望的な感じなんですけど。
のの:発信すること自体が好きって感じですか?
ウラウラ:そうですね。元々の性格として、あまり人前に出たり、なんていうか中心に立って何かをやるっていうのを積極的にやるような性格じゃなかったんで、自分の気持ちを表に出すような性格じゃなくて。
だからこそ今自分の気持ちをさらけ出して言えるっていう、そこに関して何かそれが正しい悪いとかじゃなくてただただ自分のことを発信できてる、述べることができてるっていうのがすごい今は嬉しいですね。
のの:最近悲しかったことはありますか?
ウラウラ:最近悲しかったことはないですね。最近はもう何か、最近にもかかわらず結構普通なんですけど、毎日は。特段何か不幸になるとか悲しいっていうのはなくて、普通に楽しくやらせてもらってますね。
のの:あんまりストレスとかも感じないですか?
ウラウラ:そうですね、前より。前は何々やりますって言って延期しちゃってとかそういうのがあって、「ああ、書かなきゃ」とかなっていたり、勉強とかも重なって両立難しいとかなってたんですけど。今はそうですね、そこまで。100%本気でやってるけど、この息抜きはちょうどいい感じでっていう、100と0の使い分けみたいなのがちゃんとできてるんで、大丈夫ですね。
のの:文章を書いて発信すること以外、趣味とかってありますか?
ウラウラ:もう完全に個人的な好みによると、やっぱゲームとか読書とかも好きで。何かを感じるっていうのは、何かから気付きを得たり、そういうのは結構楽しいですね。結構面白くて続けてますね。
のの:インドアかアウトドアだったら、インドアですか?
ウラウラ:インドアですね、思いっきり。
のの:何か人と関わるとか、そういうこと自体は好きなんですか?
ウラウラ:そうですね。あまりにも大勢だとちょっと気が引けるというかうっとなるときもあるけれど、人との会話で新しい気づきを得たり、豆知識をすごい持ってる人とかいるんで。やっぱりそういう人と話したり学校とかで新しい友達作ったり、noteの活動してる方々、自分があんまり絡んでなかった方とか、そういう方にコメント書いたりしてちょっと絡めるようには最近になってきてますね。
のの:記事の更新っていうのは、どのぐらいの頻度ですか?
ウラウラ:最近は、今ちょっと忙しいんでちゃんと記事っていう記事出せてないんですけど、大体1週間に多くて2本ぐらいですかね。毎週何曜日に更新しますってやるとなんかすごいノルマ的になっちゃいそうであれなんで、本当に不定期で投稿してて。だから投稿しない週もあればすごいする週もあって。そういう偏りが本当にあるんですけど、でも大体週に1、2本ぐらいですかね。
のの:ご自身が書きたいと思ったときに書いて出してますか?
ウラウラ:そうですね。なんか音楽聴いてて、この音楽使って誰かに伝えたいなって思って書いて、それをまた溜めてっていう感じですね。
のの:その下書きに書いても出さない記事もたくさんありますか?
ウラウラ:書いて、もう1回何か2週間後とかに見つめ直すと案外そうじゃないなって思っちゃうことも普通にあって。実は何かこの曲はこういうこと言いたいんじゃないんじゃないかとか、そういうことを考えるとあまり作業がはかどらなくなって、いや違うなっていうので、結局ちゃんとした手元に残る記事としては10個あっても2個ぐらいな感じが普通で。
のの:結構自分の感覚っていうか、そういうのを大事にして記事にしてるって感じですかね。
ウラウラ:はい、そうですね、もう。だから音楽の解釈とかももう完全に僕の価値観とかも織り込んでるし。だから僕が考えてることが正解じゃないし、でも僕はこれを伝えたいから、伝えたい事は言葉にして出すっていう感じで書いてますね、もう。だからそこら辺に関してはあんまり深く考えずに、「俺が思ったから、そう」みたいな感じですね。
過去: 些細なことでもすぐ泣いちゃうような、気の弱いような感じで
のの:ウラウラさんは子どもの頃はどんなお子さんでしたか?
ウラウラ:すごい引っ込み思案で、本当に小学1年生の頃とかは校長先生に背負われて学校に登校してたぐらい、新しいコミュニケーションの場を持つのが苦手で。人に注目されたりとか、よく体育の授業とかでテストとかあるじゃないですか、小学校中学校とかって。そういうのも本当に好きじゃなくて、見られて失敗して笑われたらどうしようとか、人の目を気にするような子供で。だから失敗しちゃったときどうしようとか考えてしまう暗い感じで。仲いい友達もいるけど、なんか大人数で外で遊ぼうとかそういうのじゃなくて、本当3、4人の友達と机囲んで話すみたいな感じでしたね。
のの:それは物心ついた頃からそういう性格だったんですか?
ウラウラ:そうですね。これはもうずっと保育園のときからこんな感じで、些細なことでもすぐ泣いちゃうような、気の弱いような感じで。
のの:周りの人からは、ウラウラさんはどういう性格だって言われてましたか?
ウラウラ:ひとつ言われて結構残ってるのは泣き虫って言われるのは結構多くて。小学校、保育園のときは結構些細なことですぐにへこんじゃって泣いちゃうような感じでしたね、ずっと。
のの:怒られたりとかしてって感じですか?
ウラウラ:そうですね。極度に失敗を恐れてる子供でしたね。
のの:その頃は、友達とはどんな遊びをしてましたか?
ウラウラ:その頃は小学校の頃はサッカーを友達とやってて。なので大体サッカーやってたり、友達の家が近かったので友達の家行ってゲームしたりみたいな感じでしたね。
のの:お友達の前では引っ込み思案ではないですか?
ウラウラ:そうですね。仲いい友達とかになるとそこまでないけど、でもやっぱりあんまり話したことのない人が来るとちょっと口数減るみたいなことはありました。
のの:何か習い事とかはされてましたか?
ウラウラ:習い事はしてなかったですね。
のの:学校終わってからは、友達と遊んだりっていうことが多かったですか?
ウラウラ:そうですね。家が近かったんでもう帰ってそこに遊びに行くっていう感じでしたね。
のの:小学校の高学年ぐらいは、性格に変化とかありましたか?
ウラウラ:なかったですね。性格変わろうと思ったきっかけは中学校1年になったときだったんで。なんか変わろうとは思ったけど、変わってはないみたいな感じですね。
のの:中学生になって、変わろうと思ったきっかけっていうのはどういうものなんですか?
ウラウラ:元々僕があんまり活発的な人間じゃなかったんで、中学校になったらいろんな小学校の人が来て、すごい人が多くなっていろんな人と話すようになるんですけど。その中で今でも僕の尊敬する友人にあたるんですけど、その人と出会ってその人がすごい僕と真逆みたいな感じだったんです僕の中からしたら。すごい明るくて分け隔てなく話して、活発的でみたいな感じで。その人のようになりたいなって思って、そこが大きい理由ですね。
のの:変わろうと思ってどういう行動をされたんですか?
ウラウラ:1、2年生のときは、生徒会に友達が立候補するから応援というか、支持者として全校集会のときに発表する、横に立って「彼はこんないいところがあるんです」っていうのを発表をしたり。
だから自分が苦手だと思ってるところから潰していくっていう。人前に出たり運動も苦手だったんで、その陸上部長距離に入って頑張ろうみたいな感じになったり。だから本当に自分が苦手だって思ってることを本当にそこに対して正面から向き合うみたいな感じでやってました。
のの:実際に変われましたか?
ウラウラ:さすがにちょっとあまりにも大人数の場では勇気がいったりするんですけど、そうじゃなかったら、わりかし今では結構話すようにはなれて。友達も新しく、すぐには作れないけど、徐々に話して仲良くなれる感じにはなれて。小学校のときとかと比べてだいぶ良くなってますね。
のの:変わってから、周りの方たちは何か変わったねとか言われましたか?
ウラウラ:言われます。小学校時代を知ってる友人からはすごい変わったねって言われて。親からもよく言われてる。変わったね、って。良い意味で、よく成長したみたいな感じで言われて。
のの:そのことで、心境は変化しましたか?
ウラウラ:心境の変化はないですね。3年間の中学校時代で変わったんですけど、期間としては長くて、だから自分が短期間に変わったっていうそんな実感は全然なくて。変わったって言われても、自分の中ではいまいち変わったっていうふうに受け止めきれなくて。それがまだまだだよっていうハングリー精神に繋がるところにもなるんですけど。
あんまり変わったなって感じることもないから、「克服できた、よかった」っていうふうにもあんまり明確にはなれなかったですね。
のの:高校生になられてからは、何か変化はありましたか?
ウラウラ:高校が特殊な高校なので、すごい良い意味でなんですけど変人しかいない学校なんで。だから普通の価値観というか、普通に生きてたらこんな感じにはならないよなっていう人たちとよく話すので、結構自分の中で、感覚だったり感受性だったり、価値観がすごい刺激されるような毎日で。
友達は、すごい余計な話なんですけど、スマホのロック画面の時間は標準時子午線に合わせてるっていう、そういう変な人しかいないんで。すごいなんか楽しくもありつつ、面倒くさくもありつつ、でも普通じゃ味わえないような感覚を毎日もらってて。そこはだからそれをもらってる側としてだから、自分も誰かにちょっとした自分の何かあげられたらいいなっていう、そこもちょっと繋がるところがありますね。
のの:何でその高校を選んだんですか?
ウラウラ:大きくとしては自分の将来就きたい職業の資格が一番早く取れるってことですかね。すごいリアルな話を言うと。
のの:資格っていうのはどういう資格なんですか?
ウラウラ:建築系の資格なんですけど、第二級の資格が卒業と同時に受験資格が得られるっていう。普通の高校に行くと大学に行ってからなので、2年遅くなるんです。
僕が目指してるところは第一級なので。そこだと2年か4年ぐらい実務経験いるんで。2年のロスでかいなって考えたときに、今行ってる高校を選ばせてもらったみたいな感じですね。
のの:建築系に進もうと思ったきっかけとかはあるんですか?
ウラウラ:まず自分が受験シーズンというか3年生になって、地元が震災、そこまででかくはなかったですけど、それでもかなりの被害を受けたり自然災害とかで。でも僕の小学校の頃の恩師である人の地元も被害を受けてて。
そこで元々僕、誰かの役に立ちたいっていうそういう心だけは人よりあった方なので、これかなって。誰かのために、家って結構安心して暮らすために重要なところだと僕は思ってるんで。なので、そこを守れるような建築、家を建てて皆を安心させたいって、子供ながらに思って目指しました。
のの:そこの学校1本で受けて、ってことですかね。
ウラウラ:一応私立とかもその何か滑り止めみたいな感じで受けはしたんですけど、でもその本筋としてはそこ1本でもうそこのためだけの勉強とかをずっとしてました。
のの:その建築系っていうのは変わってる人が多いんですか?
ウラウラ:そうですね。変わってる人しかいないですね。授業中にずっとルービックキューブ触ってる人だったり、僕は2年いるんで、普通じゃないのが当たり前になってきてるんで、僕からしたらそこまで何がおかしいって言われてちょっとパッて思いつかないんですけど。でもたぶん初めて見たら変な人しかいないってなるような高校なんで。面白いんですけど、面倒くさい人しかいないんで。
のの:その学校に入学されてから、引っ込み思案はどうなりましたか?
ウラウラ:すごいフレンドリーな人が多いですよね、僕の行ってる高校は。活発的っていうか、すごいみんながやる気に満ち溢れてるみたいな感じで。でもそれが全てが勉強に向かってるってわけじゃないんですけど。
それでもみんな何かしらすごい毎日楽しく生きてるみたいな感じの人しかいなくて。だからこそ何か1人で自分の世界にこう浸っていられる余裕すらないみたいな感じですね、面白すぎて。そこの方の世界に入っておかないとこれは勿体ないみたいな感じですね。
のの:高校に入ってからは周りの人からどんなふうに言われますか?
ウラウラ:変な人って言われますね、やっぱ。僕も周りの人変な人だと思うんですけど、やっぱり向こうも僕のこと変な人と思ってるらしくて。だからこそその変な人っていう掛け合いがなおさら面白くて変な方向性に行くんですけど、それでもなんかネガティブな方には引っ張られないですね、全然。何かすごいみんながお前なんなんだ、だから悪いみたいなのもなくて、いじめとかもなくて。仲良くて何か派閥的なのもあるはあるんですけど、それでもそれって趣味の仲間たちが集まってるだけっていう感じなんで、全然そういう悪いギスギス感がなくて、だから僕含め、誰かに対しそういう感じのこと聞かないですね。
のの:ウラウラさんはその今の学校に合ってると思いますか?
ウラウラ:合ってますね。何か変な学校に集まってる人から変な人って言われたらたぶんすごい変な人なんだろうなと思いながら聞いてるんですけど、だからこそ受け入れられてる感がすごくあって。だから何か価値観がずれてるというか、すごい他の人と違うって思うこともあったりはするんですけど、だから悪いって切り捨てる人たちじゃないなっていうのを、本当に感じてて。
いいじゃんそれでっていう、何か投げやりな感じなんだけど、でもそれでも肯定をしてくれてるっていう感じの人たちが多くて。それが自分にはほどよい感じですね。
のの:楽観的な人が多いんですかね?
ウラウラ:そうですね。テストで赤点取っても大丈夫だよとか言ってるような人たちしかいないんで。それがいいか悪いかわかんないけどすごい楽しそうにやってる人たちが多いですね。
のの:ウラウラさん自身は、楽観的な性格ですか?
ウラウラ:僕は根はあんまり変えられなかったんですけど、基本的には楽観的に、大丈夫だよっていうので行きたいっていうのは本音なんですけど、それでも何かストレスすごいかかったり良くないことが連続で起きたりしちゃうと、ネガティブに走っちゃうことも多いんですけど。それが必ずしも悪いと思ってないんで、自分は。
確かにネガティブになりすぎるのは悪いと思うけど。でも先のことをちゃんと心配しつつ石橋叩いてる感じが自分に合ってるなって思ってるんで。それが結構、「別に大丈夫」って感じですね。
のの:あんまり今はそんな変わりたいっていう気持ちはなくって、今の感じでいこうかなって感じですかね?
ウラウラ:そうですね。どちらかっていうとこの今の感じを固定化したいみたいな感じの方がたぶん強いですね。今のどこにも所属しない価値みたいな感じなのをもっと大事にできたらなって感じですね。
未来: 森の中に佇んでいる老人的な感じはちょっとします。
のの:ウラウラさんは5年後10年後、あるいは死ぬときまでを想像していただいて、未来についてどういったイメージをお持ちですか?
ウラウラ:これ友達とも話すんですけど、案外1人で自分いそうな感じがしてて。あんまり僕人間関係築くのが得意じゃないっていうか、仲良くなってからがちょっと難しくてつかず離れずの距離感があんまりつかめなくて。だから結構近寄りすぎたり逆に離れすぎたりっていうのをやっちゃってあんまり親しい友人っていうのがいなくて。だからこそ今いる親しい友人たちを大切にしようと思ってるんですけど。
それでも異性の友人であったり、パートナーであったりっていうのが自分の中で横にいるのが想像できなくて。だからこそ自分のことに熱心してるような感じはします、結構。自分の夢であったり自分が作りたいって思ってるものを本当に縛られることなくやってるようなイメージはするけど、なんかちょっと森の中に佇んでいる老人的な感じはちょっとします。
のの:自分では1人でいる未来に対して、不安とかそういう気持ちはないですか?
ウラウラ:ないですね、特に。いた方が楽しいだろうけど、やっぱり付き合うにしても結婚するにしても、やっぱり終わりが来ちゃうって悲しいことで。それが僕、嫌なことランキング上位に入ることなので。
大人になって誰かと結婚したりしてもどっちかが先に死んじゃうとか考えると、悲しいなって思って。それなら1人で、本当に冗談めいた話なんですけど、友達の家にお邪魔してワイワイはしゃいだりとか、そうやってる方がたぶん自分のこの1人の時間を自由にしながら勝手に生きてる自分には合ってるなっていう気はするんで。1人確かに寂しくなるときもあると思うんですけど、そこに対してすごく怖いだったり嫌だって思うことはないですね。
のの:今学んでる建築のことを活かして、何かお仕事されてたりっていうイメージはありますか?
ウラウラ:たぶん自分の今作りたいものを作ってるか、大きい美術館だったりを建てたいっていう希望はあるんで、そういった今学んでる知識を活かしながらやってるとは思うんですけど。
もう1つ、医療系というか、介護系というか、そっちの方にも夢があったので。どこかしら40とかで区切りをつけて、そっちの方にトライし始めるかもしれないから、まだ何ともって感じですね。
のの:医療系にも進んでみたいというのは理由があるんですか?
ウラウラ:母親が介護士で、よく老人ホームに遊びに行くことがあったんですけど、そのときにお年寄りの方とかが笑ってる姿を見て、そこもさっきの建築目指した話にもあるんですけど、誰かを笑顔にしたり、ちょっとでもいいから幸せにしたいとか、そういうのを肌で感じられたり、それをその時に思ってそういう職業いいなって。だからそこで最初にそういう方向に行きたいなっていうのはありました。
のの:でも建築系の方を?
ウラウラ:そうですね、すごい現実的な話をすると、お金ですね。僕1人が生きていくならたぶん介護士とかでも全然食ってはいけるけど、仮に誰かを養っていったり、家族を養っていくっていうのが現実になるのであれば、それは難しい話だなっていうので。
それなら最初からそっちの方がみたいな。親にも結構話されて。両親2人とも介護士経験してて、給料の低さとか言われて、それで今自分が行ける方向で自分がやりたい条件照らし合わせたら、そこになりましたね。
のの:やっぱり家族を持ちたいっていう気持ちはあるんですか?
ウラウラ:ないことはないとは思うんですけど。ただ、こう1人でいたいという気持ちもありつつ、それでも大切な人と貴重な時間を一緒に分かち合いたいという気持ちもありつつという。まだ何とも言えないような感じで。
今までがこう委員会活動で他人に尽くすような感じで身を削ってきたんで、今結構自由にさせてもらってるんで、まだ自分がそこに関して誰かに何かをやってあげられるようなビジョンが見えないんで、まだそういう段階じゃないかなっていう感じで今考えてないですね。
のの:そのときが来たらって感じですかね。
ウラウラ:そうですね。その人を好きになるとかも、人を尊敬してからなんですね、僕が異性にしても同性だとしても、大切な人というか、この人は親友になれるなとか。
そういうのに関しても、どこかしらその人が例えばすごい人に優しいだとか、まず人間として尊敬できるのがなかったら、自分がそこまでその人に関して興味を持とうっていうのがあんまなくて。そういう尊敬できる部分を見つけたいから、話さなきゃいけないってことになるんですけど。だからまずはコミュニケーションっていう感じですよね。
のの:もしもウラウラさんが引っ込み思案でなかったら、どういう人生になっていたと思いますか?
ウラウラ:引っ込み思案じゃなかったらたぶんすごい端的に、それこそ口癖が「なんくるないさ〜」でいってるぐらいのほほーんと生きてる感じしかしないですね。何か悪いことがあっても、なんとかなるよ、大丈夫って、そういうことが口癖で、それで本当になんとかしてるっていう感じですね。
だから根が変わってもその方向性じゃないけど、やることに関してとりあえずやってみないとわからんよねっていう感じは、たぶん変わらんと思います。
のの:ご自身の中で、引っ込み思案の経験はよかったと思いますか?
ウラウラ:今となってはっていう感じですね。経験則としてというか、結果論としてって話なんですけど。
僕が引っ込み思案だったからこそ言える言葉が、信憑性のある言葉として言えるっていうことに関しては、すごいよかったなとは思うんですけど。引っ込み思案だったからいいっていうそれ自体のメリットって、そうそうないから。
だから僕と同じって言ったら失礼なんですけど、僕と同じように人と話せなかったり人前出られなかったりで悩んでる人たちに対して言える言葉って、たぶん僕もそうだったから同じような感じだと思うので、そこに関しては、本当に同じ立場になって話せてると思うので、そこはすごくプラスな面だな、寄り添えるっていうことに関して、プラスだなって思ってます。
のの:そういうことを今記事にもしてるって感じですかね?
ウラウラ:そうですね。なるべく突き放し的なものはできるだけしないようにはしてるんですけど、それでも一応寄り添えれば寄り添い、できるだけするけど。でも僕が寄り添っても、その結果、変えようとか行動しようっていうのはたぶんその人しかできないことで。
僕がどんだけすごいいい言葉言っても、たぶんその人が変わろうとか頑張ろうって思わなければ、たぶん何も変わらなくて。だから僕はそれの何か着火剤というか発火材、そんなものになれたらと思ってるぐらいで。
寄り添えてるかわかんないけど、その人たちが変わるきっかけであったり、今きついことを誰かに打ち明けたり、そういうことができる、ちょっと一歩踏み出せる、背中押す役としてみたいな感じで一応やってるつもりではいるんですけど。それがやれてるかわかんないんですけど、一応そんな感じですね。
のの:ありがとうございます。最後に言い残したことはありますか?
ウラウラ:自分がもっともっと人に対して自分の考えとか気持ちとかを主張できない人間だったんで、それがもとで悩んであまり理解されないとかわかってもらえないとか思う時期もあって苦しかったんですけど。
それでも理解してくれる人は理解してくれるし、自分の頑張りに対して頑張ったって言ってくれる人は言ってくれるし、見てくれてる人は見てくれてると思うので、今きつかったり苦しくてもがいてる人だったり、立ち上がれなくて沈んでる人でも、ほんのちょっとだけ前を向いて欲しいなっていう感じですね。本当に前を歩いてる人の靴を見るぐらいの頭の上げ具合でいいんで。本当に全面的に頭上げなくていいから。ちょっとだけ今耐えて頑張るっていう、それだけやってくれたら。
僕もそうだったんですけど、死にかけたりしても誰かが助けてくれて、今こうやって、おこがましくも誰かの背中を押そうとやってるんで、たぶん何かあろうとも大体のことは誰かが見てくれてるし、だからこそ大丈夫だっていうのを最後に言い残したいです。
のの:ありがとうございます。
ウラウラ:ありがとうございます。
あとがき
ウラウラさん、この若さで悩んでいる人たちの背中を押そうと活動されていて、率直にすごいなと思いました。このお名前から、少しチャラチャラした感じの方なのかなと思っていましたが、しっかり自分の考えを持っている方でした。このインタビュー、編集を通してウラウラさんは色んな物事に対してすごく深く考えていて、だからこそ悩んでいる人に寄り添いたいという気持ちが生まれるのだろうなと思いました。音楽を自分なりに解釈して記事にしているというのも斬新で、なかなか思いつかない発想だなと感じます。これからもこの優しい気持ちを捨てず、生きていってほしいです!
【インタビュー・編集・あとがき:のの】
【文字起こし:生きにくい釘】
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