湯シャン、シャンプーを使わない生活について発信をしている人
髪の毛、私細くってね、けっこう子供のころ、20代のころ、悩みでしたよ。
30代のころからそういうこともなんか忘れるようになって(そういうこと考えてる脳細胞の余裕がなくなったのでは?)、40代の今は、なんていうか、まあ髪の毛細かったけどまあ残ってて良かったな、って思うようになりましたね。
なんていうか、若さに執着するのを辞めたからかな。いつごろからか。
いつごろからかじゃないよ。目の手術を私したんですが、左目だけ白内障、これ以降、なんていうか諦め上手というか、手放し上手というか、なんかもう不可逆だから元の状態には戻らんし、このままでいくかー、みたいな考え方に変わったよね。
赤瀬川源平大先生の「老人力」を通過してたからかもね。老眼になっても、いやー目が見えなくなってきたな、これて俺も老人力がっちりついてきたぜ、て考えられるかどうかだからな。
しょせん人間は意識を変えれば心は錦でちりも積もればマウンテンですから。
意識! 情報空間操作! アセンション!
と思う2024年5月26日0時3分に書く無名人インタビュー782回目のまえがきでした!!!!!
【まえがき:qbc・栗林康弘(作家・無名人インタビュー主宰)】
今回ご参加いただいたのは ハマダカズエ さんです!
年齢:40代前半
性別:女性
職業:自営業
現在:美容室を経営しておりまして。個人的には美容師もしているんですけれども、毎日noteで湯シャン、シャンプーを使わない生活について発信をしている人です。
qbc:
今何をしている人でしょうか?
ハマダカズエ:
はい。美容室を経営しておりまして。個人的には美容師もしているんですけれども、毎日noteで湯シャン、シャンプーを使わない生活について発信をしている人です。
qbc:
湯シャンって何ですか。
ハマダカズエ:
湯シャンっていうのはそうですね。湯シャン自体の言葉で言うとシャンプーを使わずにお湯だけで洗髪をするってことなんですけど。私が伝えているのは最終的には水もお湯もいらずに、皮膚は剥がれるだけで清潔になるという価値観を伝えたいのです。今アトピーの方とか、お肌が弱くて美容室の薬剤にかぶれてしまうっていう方たちが多いとか薄毛を悩んでいるとか。その悩みを解決するためには実はシャンプーが駄目だった、というところに行き着いてしまって。まずシャンプーやめるのがいいなと思ってましたけど、今の私の価値観はお湯さえも必要がないところまで行き着いてしまって。でも、最初は湯シャン、シャンプーを使わないでお湯で綺麗にするっていうところから皆さんに入ってきていただいく事から伝えています。
実際私達は入浴を健康のためにしてたはずなのに、今は、洗浄のために入浴をしているので、皆さんが綺麗になるどころか健康にさえなってないとか。綺麗になってると思い込んで綺麗にするためのことが実は老化を早めているとか、そういうのを美容師の立場で皆さんに伝えていけたらなと思って、今毎日noteを書いてるんですけど。湯シャンとはそういう感じでシャンプーを使わない洗髪方法です。
qbc:
具体的に。
ハマダカズエ:
そうですよね。たぶんシャンプーしてる方は、シャンプー使わないって、どういうふうにするんですかっておっしゃる方多いんですけど。やり方としてはシンプルにお湯だけで流す、なんですけど、かゆいところは掻いてもらって結構ですし。お湯の温度も最初はぬるま湯とかでやっていただきたいんですけど、最初気持ち悪いからお湯熱めとかでもいいと思うんですが、とにかく泡を使わずに流すだけです。よく、せっけんシャンプーだったらいいのかとよく聞かれるんですけど、皮脂を剥ぐという行為自体をしないっていうのが目的なので、お湯だけでも十分皮脂って剥がれてしまうのでシャンプーの種類の話じゃないのです。それをシャンプー使わずに、まずはお湯だけで、その取れてない感じっていうのをまず皆さんが違和感感じると思うんですが。そもそも皮脂は取れてはいけないものなんだっていうのを理解して、大切にしていただきたいというか感じていただきたい。こういうことを私の言葉で言うと価値観リニューアルとか、そうですね。これまでの価値観とはたぶん全然違うことをやってるので。
後は皆さんのお悩みは、自分で作ってるってことに気がついていただく事が必要だと思いますが工夫がいりますね。社会毒だと思いますが社会全体的に洗わないと不潔な人みたいな感じになるんですけど、洗ってるから不潔になってるっていう事実を皆さんが気づいていただけたら不潔な人減ります。お金もかからないし、肌を健康になるし、実はそっちの方が綺麗にもなるんですけど、何故私達が勘違いしてしまっているのかというと経済という中で私達が暮らしてるからで。どうしてもCMとかで繰り返し謳われてる言葉の方がたぶん脳内に残っていて。何かつけないとシワシワになるんじゃないかとか、日焼けをしないように日焼け止めしないとなんかシミだらけになるんじゃないかとか。大体の人が付けてるから、シミシワなんて悩みはないはずなのですけど。実際はみんな使っているのに悩みだらけというのが現状。
私は美容師なので最初は頭に使うシャンプーから伝え出している途中なんですけど、最終的には体全身を泡で洗わない方が綺麗なんだという事を伝えたい。
人の体全体は細菌が9割まとっていて、その細菌たちとどんなふうに一緒にいた方がいいかみたいなちょっとマニアックなところになるんですけど。臭いとかベタベタとか、そういう風に皆さんがなりたくないから洗ってるっていう背景があると思うんですけど。泡で洗うから細菌がバランスを崩して臭い、泡で洗うから脳が乾燥を感じて皮脂を出す指令を出してしまいベタベタになる。泡で洗浄する事それは実は自分たちにとっては健康とか美しさとかからは離れていっているっていうのを現場ですごく感じていて。
一番深刻で私が最初にこのことに気づいたのは、髪の毛が薄い、抜け毛が増えた、前髪が伸びないなど結構深刻な悩みを聞く度に何処かで聞きかじった年齢とかホルモンとかのせいにしていましたが、きちんと調べてみようと思ったのが始まりでした。美容師にとっても髪の毛を失ってる人ばかりではやるべきことってすごく少なくなっていくじゃないですか。私達美容師にとって本当は死活問題なんですけど、美容業界全体もシャンプーを売るっていう仕事みたいな分野が、なんか業界的に根強くて。なんですかね。美容師の仕事はもっと違うと思っていますし、シャンプーが必要な人はなんか買ってっていただいて全然いいと思うんですけど。人間の皮膚のメカニズムを深堀りしていくと必要な人っていなかったみたいなところまで来てしまって。なんか脂汚れ、なんか工業油を間違ってかぶってしまったとかだったら必要かもしれないんですけど、日常でそんなことってないので。皮膚を守るために自分の体から出たものが汚いっていう認識を変えていく発信していって、皆様の皮膚の健康っていうものを、認識を変えていきたいなと思っているんです、美容業界全体も。大きく聞こえるかもしれないんですけど、美容業界も技術を生かして本当の意味で皆さんのお客様のためになることが出来るはずって思うんですけど。そうですね。なかなか浸透はしにくいですよね。経済が関わっているので。
でもわかっている人は確実に増えています。
皆さん泡で洗わないとか不潔って思っちゃってる。体には常在菌っていうものが体にまとってるんですけど、除菌なんてすると悪いものから増えていったりするんですよ。毎日泡で洗ってばっかりで菌を虐めていると菌ってバランスをとるの難しくなってくるんですよね。バランスが崩れると匂いを出す菌の勢力が強くなりがちで吹き出物も炎症もしやすくなる。皮脂が多量に出ることで、私達の常在菌が悪さをする状態に何故なるのかっていうこともわかっていて。とにかく現代人はとくに洗いすぎなんですよね。常在菌とのバランスの取り方も、私達が汚いと思っている汗今日かいたとかいうときに、やっぱお風呂入りたいじゃないですか。だけど皮脂の上に汗をかくと皮脂と汗が合体して皮脂膜という状態になるので、それが体の皮膚のバリア力なんですけど、汚いって言って流しちゃうんですよ。だから臭うんですけど。臭うだけじゃなくて皮膚自体も弱化しちゃう。そうすると洋服の化繊に負けてしまったりとか、シャンプーでかぶれたりとか、洗浄でで皮膚が弱くなってる状態の上からカラーリングをするとかぶれるだとか、パーマとかも一緒なんですけど。皆さんに弊害が起きているのは洗い過ぎてるから。そういうものを気づいていただけたら嬉しいなと思って今発信をしてます。
qbc:
私元々洗濯屋さんにいたことがあって、花王さん、P&Gさん、P&Gさんはそんな言わないけど、ライオンさんとかいわゆるCM大手がめちゃくちゃ入ってるんで、その、車にひかれた人のドラマが作れないと同じように洗剤の悪口は言っちゃいけないっていうふうになってるのは知ってるんですけど。その中でその、そもそもあのお湯さえも使わないってどういうことなんですか。
ハマダカズエ:
お湯さえも使わない。そうですよね。意味わからないですよね。私もなんで歳を取ったら髪が抜けていくのか、なんで歳をとったらニオイがしてくるのかなと疑問に思ったときに、毎日シャンプーで皮脂を剥ぎ続けると、脳が皮脂腺から皮脂を大量に出すように指令を送ってしまいジュクジュクに脂は出る。皮脂はそもそも大量に要らないので本来は毛髪の発毛や育毛こ為にエネルギーを使うはずが、皮脂腺で無駄にエネルギーを使い続けると髪の毛が生えるためのエネルギーっていうのが単純に少なくなりますよね。皮脂腺から脂を出す時って、毛穴が開かないと出ないんですけど、毛穴って毛を掴んでる穴なので開いちゃうと抜けやすいんですよ。
そういう皮膚メカニズムを知って、シャンプーをやめてお湯だけにしていくとシャンプーの時よりかは、皮脂があまり出なくなってくるのですが、シャンプー使わないってなってもやっぱり皆さん初めは気持ち悪いんでお湯でしこたま洗っちゃうんです。そうなると、またお湯でもシャンプーを使ってるときと同じことが起こってしまって、頭皮が乾燥している。シャンプーや石鹸で洗うのをやめると皮脂腺の肥大化したものが縮んでいくんですけど、その肥大化したものが縮んでくれてちょっとしか皮脂が出てない頭皮でもシャンプーで培った感覚のままでシャンプーで洗った時のサッパリ感をお湯で再現してしまう。なので感覚的に私達はちょっと髪の毛が重たいとか湯シャンに慣れた後はかゆいときほど流さない、少しニオイが気になる日でももうお湯も使わずにブラッシングだけでその日はちょっと休んでみてくださいっていうアドバイスをするんですけど。それで何が変わるのかというと、皮脂はもちろん出ますよね。皮脂は出るんですけど、もちろん汗も出て皮脂と汗が合わさって皮脂膜で頭皮が覆われるとその皮脂膜を食べる常在菌が排出したものが弱酸性の物質になり、健やかに頭皮が保たれる。そうなると臭いもなくなるし、かゆみも皮脂膜が出来上がってるんで収まるし、なんか洗わない方が清潔な状態になるんです。
嘘だ。と思いがちですが本当です。
シャンプー洗うと皮脂が出すぎて、出過ぎた皮脂を分解できずに常在菌の酵素で無理矢理分解してしまうと刺激物に変わってしまうんですけど。湯シャンに切り替えると皮脂はシャンプーの時の様にはもう出てないので常在菌がいい働きをして、弱酸性の状態になり、臭いもしなくなる。洗ってないのに臭いもしなくなり、かゆみも収まるっていう状況になるんですよ。そういうのを体験していくと皆さんお湯でさえも洗わない方が調子がいいって言う体験をしていくんですね。常在菌のバランスが整うと清潔なんです。お湯さえ使わないというのは私達皮膚で覆われているので、皮膚っていうのはターンオーバーをして薄く剥けていくのが常に行われていて私達も塵になってるんですけど。その角質層っていう肌の一番端っこの部分が剥がれただけで私達って実はもう綺麗なんですよ。例えばお風呂に入らないとかっていうと、お下の部分とかどうするのっていう感じで不安ですよね。そこも、おしっこをすると、尿道は綺麗になり便を出すと肛門も綺麗になるっていう。常在菌が分解することで弱酸性に保たれ、臭い菌も抑える常在菌が働いてくれて、お湯とか水が必要なことってあんまりないんですよ。なので、そこの域までいってしまう。お湯さえも、皮脂を取り過ぎてしまう事がわかるんですよね。34、5度あれば私達の皮脂って溶けていくので、もう水に近いもので流さないと、結構カラカラになってしまうんですよ。なのでブラッシングとかで無理矢理剥がさなくてもいいんですけど痒ければおすすめです。
qbc:
そこが聞きたかったんです。何をしたらいいんですか、髪。
ハマダカズエ:
そういうことですね。髪はですね、何もしない。してもいいんですけど、かゆければブラッシングをしていただくとか。そうですね。もう全体が痒くなければ、ポリポリって指で掻いていただくくらいで剥がれちゃうので何かしないといけないっていうのは本当はないんですけど、切り替えたばっかりの方とかはたぶん痒みとか気持ち悪さがあると思うので、クッションブラシみたいなものを使って頭皮を掻いていただくって感じですかね。何も本当はすることないんですよね。肌って勝手に剥けていくんで。爪に挟まったフケを見てびっくりする人もいますが、フケも角質層がむけただけです。
qbc:
そうすると見た目上、今の感覚で汚く見えると思うんですけども、どういう状況なんですか。
ハマダカズエ:
そうですね。皆さんそうおっしゃるんですけど、例えば、うちの会社で「あんた昨日お風呂入ってないやろっていうなんか上司がいるんですよ」みたいなこととか言われるんですよ。で、すごくその人が臭うし、ベタついて見えるし、あんなふうになりたくないから私は始めれないっていう方多いんですけど、実はそういう汚く見える人は普段泡で洗ってる人なんですよ。湯シャンに切り替えたりして皮脂腺が縮んだ人っていうのは、洗わなくても、皮脂が出たりしないんで、臭いも出たりしないんで大丈夫なんですよ。皆さん皮が剥けるっていうとフケとか思い出されると思うんですけど、フケって本来は出てないといけなくて、皆さんが見えてるフケは出過ぎたフケなんですけど、それは、シャンプーかぶれや洗い過ぎによる脂性のアブラです。脂性のフケは大きくて、乾燥のフケってちっちゃいんですけど、正常なフケはもっと乾燥のフケより細かくて、目に見えない程度のフケが出るっていうのが通常の状態なんですね。
なので、湯シャン始めたり、ノープーといってNOシャンプーのことを言うんですけど、水洗髪やノープーにした人たちっていうのは、そもそもそういう汚いのは出なくなるんですよ。ただシャンプー、私の言葉で言うとシャンプー離脱期といって、シャンプーやめた後の1、2週間はやっぱりすごく人によるんですけど、肌がカサカサしてた人は例外ですが、例えば1日洗わないとベタベタになっちゃうタイプの人っていうのは1、2週間ちょっとベタつきがひどいんですね。私がそのタイプだったんですけど。それはシャンプーやめたからでなくてシャンプーしてたからなんです。そのベタつきははじめはひどかったのですけど、お湯では流しても、なんかじっとりした頭皮にはなってるんですけど人には全然バレないんですよ。ただ自分だけが気持ち悪くて。で、2週間目になると私の場合は、固いコームのブラシで梳くと、なんか牛脂、牛の脂ですね、牛脂みたいなものがぶにょぶにょってついてて、「私美容師なのにやばい」って思ったんですけど。でもそれは汗と混じるとも皮脂膜になる材料なんですけど、私もそのときはさすがにちょっと嬉しいとか思えずに、なんかこのままなのかなとか思って過ごしてたんですが、徐々に皮脂腺がちっちゃくなって出てこなくなるんですよ。泡で洗わなければ皮脂腺は絶対縮み戻ります。
で、ただシャンプーをやめたから出てるというよりは、シャンプーを使ってたから出てる状況になっているので。1、2ヶ月経つと、ほとんどそういうものは出なくなって、あとは年単位で解消していく小さな違和感がある時期を湯シャン移行期って呼んでるんですけど、湯シャンに切り替える間っていうのは1年2年、もう日々日々毎日状況は違う様になります。少しずつ手触りが軽やかになって。なんか重々しかったのが軽やかになっていくんです。今私も10年以上湯シャンなんですけど、4、5日入らなくてもベタついたりとかしないんですよ。本当、昔はもう、朝洗っても夕方になったらベッタベタになってたタイプで。朝も夜もめちゃくちゃ臭くなりたくなくて洗ってたんで。そういう人は1日でも洗わなかったらベタつきます。でもやっぱり湯シャンに切り替えてある程度過ごせた人っていうのはベタつかないんですよ。
もう一つ皆さんが気になるのが、臭いですね。臭いが気にならなくなったのはフケやベタベタよりももっと早くて。私、牛脂が出てきだした2週目のときはですね、もう既に臭くなくて。シャンプーをしてたときは、当時4歳ぐらいの娘が私のことを「大好きなんだけどママ頭が臭い」って言ってたんですよ。シャンプーめちゃめちゃ使って、朝も洗って、夕方娘に会う前に洗って帰ってたんですけど、夜中になるともう臭いって言うんですよ。たぶん過剰に脂が出てて酸化物に変わって臭かったんですけど、その2週目の湯シャンに切り替えた2週目あたりの牛脂みたいなのが出ているときは、「ママの匂いはするけど、臭くない」って言って。私、夫からあだ名付けられててワキガってあるじゃないですか。脇の臭いのワキガ。脇が臭う方のことワキガっていう名称があるんですけど、頭のガって事で「トウガ」ってずっと呼ばれてて。「なんで体臭はないのになんで頭だけそんな臭いの」ってずっと言われてたんですよ。なんですけど、その2週目の牛脂みたいな脂が出てるときは夫が「え、臭わない」って言われて。
自分ではちょっと人っぽい匂いがするなって思ってたんですよ。動物っぽい匂いするなんて思ってたんですけど、確かにシャンプーしてたときと比にならないぐらい臭くなくて。臭くないんだったらベタベタしててもいけるわって思って。しっとりと整髪料って皆さんつけるじゃないですか。だからそこはもう臭いがないだけで、これいけると思って私はそのままいけちゃったんですけど、皆さん汚くなると思いがちなんですけど意外と全然見た目はわからないです。本人はすごく1週間2週間は気持ちが悪いと思います。でもそれは。
qbc:
これ、ちょっと質問してもいいですか。何がメリットなんですか。洗わないことで何がいいっていうのがちょっとわからないですね。
ハマダカズエ:
湯シャンの良さってことですか。
qbc:
そうそうそう。
ハマダカズエ:
ああ、私はそうですね。シャンプーやめると髪が増えるっていう、宇津木先生だったかな、皮膚科の先生が書かれてる本にまず出会ったんですね。そのときになんでその本を読んだかっていうと私髪がすごく多いから関係ないんですけどお客様の薄毛を、なんで薄毛になるのかを模索、本を読んで模索してるときにその本に出会って。読んだときにシャンプーを使い続けると薄毛になるっていうメカニズムが書いてあって。
そのときに洗うから臭いって書いてあったんですよ。私は臭いから洗ってたんで、「え、どういうこと」と思って私そのメカニズムを読んでみて納得はしたんですけど、あんまり理解が追いつかず、「いや、でも臭いから洗ってるから、これ洗わなくなったら私はやばいんじゃないか」って思ってたんですけど、ちゃんと理解をして初めて臭わなくする。あと。
qbc:
そうですね。洗わないことの何がメリットになるんですか。
ハマダカズエ:
洗わないことのメリット、そのときの悩みがなくなるため。皆さんの悩みがなくなる。
qbc:
洗わないと何がメリットなのか。薄毛にならないってことですか。
ハマダカズエ:
そうですね。シャンプーで薄毛になってるっていう方とか。たぶんシャンプーでの害はいくつかあると思うんですけど、私の場合は匂い、後に加齢臭っていうものがもう20代からあったんですけど。それがシャンプーのせいと思ってなかったんで、私の場合は洗わないことで臭いがなくなるっていうのがメリットですね。薄毛の方は洗浄することで髪が成長しなくて、前髪が伸びなくなるとか、たくさんいらっしゃるんですけど、その方たちは薄毛が解消されるというのがメリットですね。
qbc:
過度に清潔に過ぎてしまって、あとプラスで何かあるんですかね。
ハマダカズエ:
そうですね。あとはもう、アトピーの人たちはカサカサが落ち着きますし、背中のニキビとかが悩みの方も、それは結構早い、3日ぐらいでなくなったという人もいますね。背中のの常在菌がバランス取れるので。
qbc:
髪の毛だけじゃなくて。
ハマダカズエ:
そうなんですよ。合成界面活性剤って目に見えないものがあるんですけどこれは皮脂膜を壊しますからバリアがなくなるのです。防腐剤もですね。防腐剤で、殺菌力、消毒液よりも強いんで殺菌されちゃうと、常在菌のバランスが崩れて肌が荒れるっていう。全身に結構及んでるので、そういうのを皮膚につけなくて済むのがメリットなのかなと思います。あと顔の皮膚とかもやめたら「これシャンプーで荒れてたんだ」っていうのもわかります。そういうのもメリットですね。
qbc:
ありがとうございます。
ハマダカズエ:
はい。あとお金がかからない。
qbc:
はい、はい。
ハマダカズエ:
それぐらいですかね。
過去:なんか人の気持ちがわからないって言ったら大げさですけど。わかってるんですけど、でも「そんな嫌いな人のために時間使うのもったいないやん」って思っちゃうから、変わってるって言われますね。
qbc:
ちょっと過去についてどんどん聞いていきたいんですけども、お子さんの頃はどんなお子さんでした。
ハマダカズエ:
私ですか。私が子供の頃、そうですね。どんな感じだったのかな……。あんまり自分の中では変わった感じはないんですけど、あんまり深く物事を考えない。したいことはする、したくないことはしない。でも別に嫌だとか言うタイプではなくて親や先生への返事はいいけど、したくない事は手に付いてなくてやってないみたいな、なんとなくやってないみたいなタイプでしたかね。学校でやらなといけない事に興味が湧かない。引っ込み思案とかそういうタイプでもなかったんですけど。
qbc:
なんか本当はちっちゃい頃、その幼稚園とかその頃なんかどういう遊びをしてたかって覚えてらっしゃいますか。
ハマダカズエ:
そうですね。私長崎出身で実家がカトリックだったんで、カトリック系の幼稚園だったんですけど、そういうところって遊具とかがすごく少なくて。なんか小豆が入った瓶から小豆を空の瓶に移すとか、あと指で毛糸を編むとか、なんかそういう遊びとか、あとはピアノを弾くとか、なんかそういう遊びしたかね。
qbc:
幼稚園以外で遊んだりしてましたか。
ハマダカズエ:
キョンシーが流行ってたから、キョンシーごっことかしてました。
そうですね。あとは何してたかな。一番よく「えっ」て思われるのは、自宅の実家の天井の模様をひたすら見るみたいな時間がすごい脳裏に残ってて。なんか暇だなと思ったら天井を見て、なんかあんなとこ誰も見ないのになんであんなとこに模様があるのかなってずっと思って見てましたね。もうすごく美しい模様だったんですけど。そう、そういう記憶しかないですね。
qbc:
どんな模様だったんですか。
ハマダカズエ:
なんかちょっとヨーロッパ調のモールみたいなの、柄モールみたいな感じの方がはめてあるような天井だったんですけど、こんなの壁じゃなくて天井なんだと思いながら見てましたね。
qbc:
古いおうちだったんですかね。
ハマダカズエ:
私が小学校1年生のときに建て替わった家だったので、そこまで古くはなかったんですけど……。そんな感じです。
qbc:
どんな感じの小学生でしたか。
ハマダカズエ:
私、片耳が聞こえなくて。右耳が聞こえないんですけど、なんかそれは幼少期におたふく風邪にかかったときに、なんかたぶん聞こえなくなったんじゃないかという。本当かどうかわからないですけど、そういうお医者様の見解ではそれが原因だと聞きました。幼稚園私は物心ついてるときはもう自分が聞こえないのわかってたんですけど、世の中の皆さんも片方どっちか聞こえないって勝手に解釈してて、母親とかにわざわざなんか言うべきことだと思ってなかったんですよ。
なので、おばあちゃんと電話をしてるときとかに片方だけで電話をするじゃないですか。私が聞こえる方だけで。母がなんか不思議に思って、聞こえない方にぱっと変えられたことがあって。私が「いや、こっちは聞こえない方だから」って普通に言ったことがあるんですけど、母がそれでびっくりしてしまって。それから長崎の大学病院に行き、調べると「彼女は聞こえていません。右耳が」っていう形なんですけど、なんかそれほ小学校のときは手話っていうのが流行ってて。なんか母がなんか片方聞こえないからなんかそういうのを知ってた方がいいんじゃないかっていう考えで、なんかこう講習会に連れてってたりとかしてたんですよ。私は全然聞こえるので、あんまり身にはなってなかったんですけど。一応覚えたものとかを友達に聞かれて、授業中にそれを使って喋るみたいなのは、なんか流行ってましたね。自分の周りは。そんな感じです。
qbc:
ちなみに今でも手話はできるんですか。
ハマダカズエ:
そうですね。お客様とか手話しか話せない方とかのときはそうするんですけど、大体今って口話、口を見て喋ることができる、音も出せるっていう方が結構多くて。なのであんまり手話だけで話す方っていうのは、そんなにいらっしゃらないかもしれないですね。でも手話はわかります。
qbc:
それ以外ではどんな子供でしたか、小学生時代。
ハマダカズエ:
小学校時代は、そうですね。お勉強はそんなに全然できる方じゃないって自分で思ってて。なんかすごく周りが苦労してたというか、母がなんか「もうみんなやってるよ」みたいなことを言っても、周りは一応見えてるので、「いやみんながやってるんだったら私はやらなくてもいいんじゃないか」っていうのは、母には言えないんですけし先生にも言えないんですけど、ふわっとそう感じていて。みんな同じことをしているのがすごいと思ってましたけど。でも、言ったらびっくりされるのもわかってて言えなかったですけど、「わかった」とか「やるね」とか言うんですけど、でもどうしてもなんかみんなと一緒のことがやれなくて。たぶん今で言うグレーゾーンとかいわれてたかも?とふわっと考えますけど。でも父母を傷つけるつもりはないんで。やりたくないことを主張するタイプでは全然なかったんですけど。
そのまま中学とかも成績は良くない感じで過ごしていて、高校のときに急に数学がすこし面白い時期ありました。中学3年生の時は数学とかでなんか9点とか取ってたんですよ。「これ10点満点じゃないよね」みたいな感じなんですけど、そのときはなんか勉強ができないイコール大人になれないってなんか思ったんですけど、高校に入ってたら数学の面白さがなんかちょっとわかって。数1までしか取らなくていい高校に行ってたんですけど、数学が苦手だと思ってたんで。高1はなんか勉強したとかいうわけじゃないんですけど、なんか理解できて。なんか高得点を取るようになって、なんか「私馬鹿じゃなかったんだ」って思いました。そうですね。なんか先生が良かったんだと思うんですけど、なんかそもそも「掛け算が間違ってる」とか言われてたんですよね。覚え間違えてるからなんか「空で言うのはやめて」、なんか「五の段までは合ってるから、あとは足しなさい」みたいな、「もう確実にいきなさい」みたいなことを言ってくれる先生がいらっしゃってそれで「私わかってたけど計算が間違ってたんだ」とかそういうのに気づいて。なんかでたらめな小学校時代だったんだなと思いましたけど、なんかそんな感じで過ごしてました。
qbc:
何が得意だったんですか、このとき。
ハマダカズエ:
高校のときはそうですね。芸術体育コースといって絵を描く授業と体育、体を動かす授業が数学の代わりに選択ができるっていう、なんか今で言う総合学科みたいな高校に行ってたんですけど。なんかやっぱ、絵を描くとか物を作る、作るのは好きかな……わかんないんですけど絵を描くのはすごい好きでした。表現するとか。絵を描くって言っても写し絵とかは写し絵って言いますかね、模写みたいなのは苦手なんですけど、想像画とかを描くのがすごい好きで。なんか文化祭の垂れ幕とか表紙とかは描かせてもらいました。とっても楽しかったですね。そんな感じでした。
qbc:
数学って、なんか理論とかが好きだった感じなんですかね。
ハマダカズエ:
数学、いやいやいやもう全然。もう全然、記憶がないぐらい数学は半分以上苦手な時代が多かったので。今でも数学ができたってあれなんか夢だったのかなって思うぐらい、高校1年生の1年間だけだったんですよね。よく解けてたのが、はい。そんな感じでしたね。
美容師になるって高校ぐらいで思ってたんですけど、それもすごい簡単な考えで。喋ってはいけないっていう職業には就けないなと思ってて。黙って黙々と何かをするっていうのはすごく苦手なんだなと思ってたので。身近な職業で喋って仕事してる人が美容師さんたちだったんです。って当時そんなふうに言ってたんだと思うんですけど。高校の校長先生、小さい高校だったんで、校長先生との二者面談がありそのときに「美術が好きなんだったら美大の推薦を書こうか」っておっしゃってくださったんですけど、なんか母に言ったら「ちょっと勉強に向き合う時間を自分では取れるタイプじゃないんじゃないかな」と言われて。「だから美容学校の推薦もらっておいで」って言われてたしかに!と思って美容学校行きました。そんな感じですね。
qbc:
美容学校どうだったんですか。
ハマダカズエ:
美容学校も楽しかったです、長崎から福岡にちょっと出て、それから一人暮らしをしたんですけど、そうですね。なんか、2年間しかなかったからあっという間だったんですけど、なんかめっちゃくちゃ充実してましたね。なんで充実していると思ったのかな、アルバイト。
アルバイトは家庭教師のアポイントを取る電話
だったんですけど、そのアポイントの仕事もとっても楽しくて。なんかめちゃめちゃ電話切られるんですけど、アポが結構取れてたんですよね。なんか今は駄目なのかもしれないですけど、私が大学生の体で電話をしてたので。「私がお子さんに教えに行きます」っていうのをアピールするんですけど、来てほしいって言ってくれるお母さんとかと話すのが。でもなんかよく考えると詐欺みたいな感じだなってずっと思ってたんですけど。でもそういうあの、バイトだったんで、私が考えたわけじゃないんですけど。なんかそのバイトすごく時給も高いのに、アポが契約に繋がるとその月だけプラス100円時給が上がるっていうので。
qbc:
全時間上がるってことですか、その月の。
ハマダカズエ:
そうです。1100円の時給が14、500円とかなるから、なんかめっちゃいいバイト見つけたって思ってました。
qbc:
入った方がいいし、もちろん成約した方がいいし、みたいな感じですよね。
ハマダカズエ:
そうですそうです。成約すると時給が上がる。また次の月は戻るんですけど、取り続ければ上がるんで。なんかすごいいいバイトだなと思って頑張ってました。
qbc:
で、美容師さんになるということですね。
ハマダカズエ:
はい。
qbc:
もうどれぐらいされてるんですか、美容師さん。
ハマダカズエ:
そうですね。20歳からやってるので、今もう20、23年目になりました。はい。
qbc:
すごい、途切れずにですか。
ハマダカズエ:
そうですね。娘を産んだのが29の年だったんですけど、産んで半年目ぐらいから預けて。なので産む前2ヶ月と半年なんで、8ヶ月間ぐらいは休みましたかね。
で、復帰して。したんですけど、娘が1歳のときに今の店を夫と出すってなってたんですけど。夫がオープンの1週間前に、ちょっと精巣腫瘍という、金玉のがんになってしまって。彼は速攻入院速攻手術だったんですよ。それのときはまだ私は普通に大きい美容室で働いてたんでそこにいようと思ってたんですよ。彼だけが独立して、私はうまく行きだしたら一緒に働こうかなみたいな感じだったんですけど彼が早々に入院してしまったんで。店舗の家賃も発生してるし、どうしようかと思いましたが、私がもう1人で始めることになったんです。
そのときぐらいからですかね。ちょっと健康志向にずずずっと傾いて。なんか西洋医学にもすごくお世話になったんですけど、なんか、西洋医学に疑問が湧くみたいなシーンもたくさんあり、夫は再発とかもしたんで、なんか闘病がとても長くて。娘もちっちゃかったので。でも娘は、保育園様が育ててくれたので、仕事を頑張りました。
qbc:
その何かその独立したのがいつ頃だったんですか。
ハマダカズエ:
30です。29の年だからまだ29歳でしたけど、30の年に。はい。
qbc:
結構、出産そのあとすぐ独立。
ハマダカズエ:
そうです。娘が1歳の時に。彼は病気になり、店はオープンになったんで。なんか一気に来てしまって。
qbc:
そうですね。
ハマダカズエ:
そうなんですよ。あれれれれ、思ってたのと全然違うってなって。そうなんですよ。彼は闘病もすごい長かったんですけど、帰ってきたと思ったら1年半後にまた再発。お腹のリンパ節に転移、みたいになってしまったのでそれから長引いて。結局3年ぐらい私1人でやってたんですよ。でも予約がちょっと取れないってなって、彼も2回目の闘病が空けそうだったのでスタッフを1人雇ってそれで、増やしたみたいな感じですかね。そらから彼も帰ってきたので、人を増やしたりしました。
qbc:
子育てしつつお店を1人で切り盛りって、その、どうでした。3年。
ハマダカズエ:
そうですね。でもなんか精神的にはお客様と話してる方が気楽で。その闘病している彼のことばっかり考えるっていうのは、たぶんつらかったと思うんで。とても自分を保てた状態で良かったですけどね。
なんかその闘病中に、やっぱ食事を1から見直したり、使うものの素材、着る物の素材とか。なんか、そんな神経質にはしてないですけど、そういう洗剤とか。シャンプーももう何を選んで、なんかいろいろあるんですよシャンプーも。これが優しいとか、これはハードとかいろいろあるんですけど。そういうの本当に勉強をしていたんですけど、もうなんかこの中で選ぶのないみたいなときに、お客様が「なんで髪って抜けるのって、私、髪すごい大事にしてるんだけど」という話からさっきの話に戻っちゃうからあれなんですけど。そういう彼の病気は、再発のときに死んじゃうかもって思っちゃったぐらいだったんですけど、でもそれがあったからなんか真剣に健康とか美容に向き合えたのかなと思ってます。そうですね。
qbc:
それ自分自身もそうだし、お店で使うものってことですかね。素材を見直すっていうのは。
ハマダカズエ:
そうです。はい。もう普通の美容室、今まで勤めてきた美容室の当たり前からは結構かけ離れてて。そうですね。でもそういうお客様がとても、そういう方ばっかりじゃないですけど、一般的な感覚の方たちもたくさん来てくださってるんですが、比較的健康志向、病院だけに頼らずに自分の力を信じるみたいな人も多いので。なんかコロナ下とかもそのおかげですごく売り上げも上がったんですよね。コロナ下で。
qbc:
すごいシンプルに、なぜ上がったんですか。
ハマダカズエ:
探し求めてきてくださったっていうのがそうですね。ええ、なんですかね。
qbc:
切るの我慢してた人もいたじゃないですか。
ハマダカズエ:
もちろんもちろん。緊急事態宣言のときはもちろん、街中に人もいなかったんであれだったんですけど、それでも「私なら開けてるんじゃないか」みたいな。たぶんどこの美容院も開いてたんですけど、厚生労働省が開けていいって言ったんで私達は補償がなくて、困りましたが。私のお客様は結構連絡くださって。
qbc:
飲食だけだったんですか。
ハマダカズエ:
そうです。飲食業だけなんですよ、補償は。休業してくださいっていうのは飲食店だけで美容室とか理容室は生活に必要だから開けといてくれって。でも皆さん怖がって出ないから髪なんか切らなくても死なないんで。だからね、来るわけはないんですけど。
その後の盛り上がりが良かったんですよね、なんか。
qbc:
どんなことをその後。湯シャン以外にどんなことを話したりっていうか、お客さんとのコミュニケーションとか気遣ってるというか。どんなことをされてたんですかね。
ハマダカズエ:
皆さん、現在は皆さん疲れてるので。人に疲れてるというか。人に疲れてるっておっしゃる方が多いんですけど、実は自分に疲れてる人が多くて。人と接するときに自分が感じてしまうっていうか、考えてしまうことに疲れてるっていう人が多いから、先ほど幼少期のこととか聞いてくださったんですけど、あんまり考えないっていうか。これは性格って私ずっと思ってたんで、なんか人に教えることでもないかなって思ってたんですけど。やっぱその頭の中を忙しくしないっていうコツは、自分以外に期待をしないとか。なんかそういうこととか話すと、皆さん今特に若い人とかは。私はもう40半ばなのに何か新卒の子とかがそういう話を聞きに行きたいっていうことが多いから、これは心のよりどころということで来てくれてるなっていう子たちも多いです。
健康については、やっぱりうちの主人のがんを克服してるっていうのでその西洋医学も怖いけど、それから離れるのも怖いみたいな。私達が経験したのを聞きたいっていう人たちもいたり。食事のなんか世の中に「玄米がいいよ」とかいうのあるじゃないですか。でも、やっぱり玄米もその体の状況に合わせて、季節に合わせて「あったかいときは玄米って体に熱がこもっちゃうので、ちょっとこう胚芽米とかにして食べた方がいいですよ」とかいう、私ががむしゃらに勉強した事を聞きたいっていう方がすごく多くて、なんかそういうやつですかね。最近はそういう講習とかもしてほしいっておっしゃってたんです。おっしゃる方多いんですけど、私は美容師なんで。お医者様でも調理師でも何でもないからまずは湯シャンのことから、そういう皆さんが普段やってることが原因で悩みって実はできてるのかもしれないっていうのに気づいてもらうきっかけになったらなと思って、お話してます。
qbc:
生まれ育った風景ってどんな風景でした。
ハマダカズエ:
そうですね。佐世保市というところで。米軍基地があるので、やっぱ近所の人の中にも外国人とか普通に「外国人が住む家」とかも近くに全然あるような感じで。そうですね。私は住宅街だったので田舎の住宅街だったので、のどか過ぎるな感じではなかったんですけど。
田舎道があって、隣の家は段が違う。伝わりますかね。なんか平地じゃないので、隣のおうちっていうと、同じ目線にあるじゃないですか普通。都会だと。でも長崎なので、隣のうちはちょっとこう段が高くて。
qbc:
山を崩してるから段になってるんですか。
ハマダカズエ:
なんなんですかね、あの長崎の形状は。たぶん山だからだと思います。
qbc:
長崎の雰囲気はわかりますけど。あの坂の多いね。
ハマダカズエ:
そういう感じが多いですよね。はい、
qbc:
ご両親からはどのように育てられたと思っているんですか。
ハマダカズエ:
そうですね。母からは……私の理解はたぶんすごく難しかったと思うんですけど、私がのびのびと育て、過ごせるようには配慮してくれてて。でもこの子は少しでも都会に行って、いろんな人がいるところに行かないと理解されないっていうのは姉とかにこぼしてたみたいで。私3姉妹の真ん中なんですけど。6個上の姉がそういうこと言ってて、そんなふうに映ってたんだっては思いますね。
母は結構ヒステリックな部分を持ってる人で私があんまり、あんまりどころじゃないんですけど、怒りとかは、あんまり両親にも友達にも主人にもですけど娘にもですけどあんまり怒ることってほとんどなくて。でもそれってすごく優しいねってずっと言われてたんですけど、私の中ではなんか優しさとはちょっと違って。なんかドライな感覚があって何にも期待をしてないというか。私以外が私にこうしてくれるだろうなんて思ってないから、人が何をしても「そうなん、わかった」みたいなので終わってしまうんで。私が何かをしてないことで怒る夫とかを見て、「え、なんでそんな期待されてるんだろう」と思ったりはするんですけど、そんな「私に期待したらムカついちゃうからやめたら」とか思うんですけど、ちょっとそういうのは理解が難しそうなんで怒りにまみれてる人は自分と戦ってるのかなと思って見てますけど。
母はそうですね。私への理解は難しかったかもしれないけど、私を見てる学校の先生とか、「あの子はあのままでいい」っていうのを言ってくれる人がたくさんいたみたいでそれに救われたとか言ってました。何か人に「人とコミュニケーションが取れてるから、勉強ができなくてもいいですよ」とかお母さんに言ってくれてたみたいで、なんかそういうので助かってたんだなと思います。
で、父は。父はそうですね。片方耳が聞こえないことをすごく気にしてくれて、「人の痛みがわかる人間になれるから大丈夫」っていうのを言われてたのが一番心に残ってますかね。人に、「人よりもないものがあるっていうのは強いんだよ」みたいなことは言ってくれてたので。痛みっていうのはちょっと後々にならないとわからなかったんですけど、想いを大切にしているそういう父でした。
qbc:
性格は人からなんて言われますか。
ハマダカズエ:
いや、みんな優しいって言ってくれるんですけど。なんか私は優しいのか、とか。
qbc:
自分のことはなんて思うんですか。
ハマダカズエ:
ドライだな。なんか人のことは、人が私のことを見てなんて思うかは本当に気にならないんですけど、人に不快な思いをさせたくないなっていうのは強いんですよ。だけど、人がこうしてくれたらいいのになっていうのはあんまりないので。興味がないってわけじゃないんですけど、人が怒ってても人が何しててもなんか、「そういう人なんだ」って、「今そんな気分なんだ」って思っちゃうからなんか、なんですかね。どうでもいいってどこかで思ってるのかなって自分で思ったりもします。
qbc:
身近な人、家族パートナー親友など、そういう距離感の人から言われる性格ってあります。
ハマダカズエ:
そうですね。夫から言われるのは、本当にあのなんですかね、全然怒らないから。なんかもう、ある意味特別みたいな。うちの夫は怒りんぼなんで、私が怒らないことにも怒っちゃうんですよ。「冷静に見るのやめて」みたいな。なんか不機嫌の打ち合いをしたいんだと思うんですけど。私は「また怒ってる、何があったんだろう」と思っちゃうだけだから、なんか彼は理不尽なことを私に言いつけて、「何よ」って怒って言って欲しいんだと思うんですけど。すごいそういう何か意味のないやり取りはしたくないなと思ってるんで、なんかそういう意味で変わってるとか言われます。娘にも、なんか人の文句を言いたいときとかに「そのときにその人はそう言ったかもしれんけどお腹の中はもっと優しいと思うよ」みたいなことを言うと、「ママはね」みたいな。だから、あれですかね、優しいからいいとかじゃないんだなって思ってます。
なんか人の気持ちがわからないって言ったら大げさですけど。わかってるつもりなんですけど、でも「そんな嫌いな人のために時間使うのもったいないやん」って思っちゃうから、変わってるって言われますね。変わってる、穏やか、です。
未来:私一番今、今っていうかずっと楽しみにしてることがあって。すごい変な発言なんですけど、死ぬ瞬間が一番楽しみで。
qbc:
未来について、5年10年30年、最終的に自分死ぬよっていうところまでイメージしてもらって、未来どうしようと思ってます。どういうイメージですか。
ハマダカズエ:
私一番今、今っていうかずっと楽しみにしてることがあって。すごい変な発言なんですけど、死ぬ瞬間が一番楽しみで。全然死にたいとかじゃないんですけど、死んだらどうなるとか、なんかいろんな憶測があるじゃないですか。絶対この私では1回しか体験しないと思うし。なんかその瞬間が、とても楽しみにいつもしてるっていうのはなんか死にたいと思われるみたいで「えっ」て言われるんですけど。全然死にたくないんですけど、その瞬間がどんな雰囲気なんだろうっていう話をすると、人から臨死体験をした人の動画とか送られてくるんですけど。きっと人がどうなったとかは全然気にならないんですよ。私がどんなふうになるのかなってただ楽しみにしてるだけで、どうなるかを知りたいとかは全然思ってないんですけど、そういう感じですね。
あとは自然死。中村先生っていうお医者様の本を読んだことがあって、なんか自然死をおすすめしたいっていう先生なんですけど、なんか「そのためには医療と関わると、自然死にならないから、自然死は餓死だから。水分も取れない食べ物も食べられない状態になると、自分たちはもう麻薬並みの気持ちの良い物質を出して逝けるんだよ」っていうのをおっしゃってる先生の本読んで、もう絶対自然死と思ってます。「絶対自然死がいいやん」って思って「もう絶対病院に入れないで」って言ってます。それは死にたいとかじゃなくてもうその、自然に死にたいみたいなって感じですかね。はい。
5年後、そうですね。5年とか10年という数字はちょっとわからないんですけど、自分の今のその発信力のなさをすごく最近は。本業が忙しいっていうのもあるんですけど、発信力がある人すごいなって思ってて。栗林さんがされてることとかを見て「無名人とか、なんかすごいぴったり私に」って思ったんですよ。すぐ応募したんですけど、なんか、もう少し私の存在を誰かに知っていただいて誰かの悩みが私の経験とか、今までいろんな方の本とかで学んで、実際に実践して、工夫をした後のことを誰かに伝えれたらいいかなって思ってるので。なんかそういう活動をもう少し。私のことを知ってほしいっていうよりは、私が伝えたいことを皆さんが知ってくれたらいいなと思って。もう少し露出、私の文面だとか私の思考が露出できたらいいなって思ってます。
qbc:
自分の原動力って何だと思ってます。
ハマダカズエ:
やっぱり私の原動力は、人。関わる人ですかね。夫が倒れたときもお店が潰れたら、彼が働くところがないっていうのが原動力だったし、あと娘もいるので、私が食べさせないといけないっていうのがあったんで、娘でしょう。人を雇ったら、なんかよそ様のお嬢さんを預かってるからこの子たちがヨボヨボになるまで、なんとか店が存続できるように柱を立てなきゃとか。来てくれる人がいたら、この人がヨボヨボになるまでこの美容室がなくならないようにしなきゃって思ってるから。関わってくれる人ですかね。完全に。
qbc:
もしもその寂しいってわけじゃないですけど、もしもそういう人たちがいなかったとしたら。どういう人生、どういうことをしてると思います。
ハマダカズエ:
それは、いなかったら。1人だったら。
qbc:
結婚してなかったらとか。
ハマダカズエ:
そうですね。コロナ前に、そのときは家族3人だったんですけど、フランスに出張美容室ってことで向こうの現地にいる日本人をめがけて、パリも行きましたけど仕事はパリじゃなくて、ニースっていうちょっと田舎の方に行ってなんか集客したときが、私達のこと何も知らないのに、ただ日本人ってだけで予約をたくさんいただいたんですよ。そうですね。そのときにいろいろ調べてたことがあって、美容師免許がないとできない国とかそこの国の美容師免許が必要とかいういろんな縛りがあったんで、これ私自分1人だったら、免許がいらない国を回ってるなって思いました。
その自分の技術を持って、こう回っていきたいなって思いましたけど、娘もね、勉学がありますしね。店もあったし。だから、海外の人たち、海外の人たち、海外に住んでる日本人と話すのがすごい楽しかったんですよね。たぶん英語が喋れないからだと思うんですけど。
qbc:
そのときに、そこの国の言葉が喋れたら話してるわけですよね。
ハマダカズエ:
そうですね。はい、そうです。そういうのもすごい良かったですね。だからいろんな国とかで、結婚したのが20代前半だったんですけど、20代、30代前後で、美容学校を卒業したときにはすぐに海外行きたいってなってたんですけど。今の夫が結婚しようって言ってくれたんでなんか「ええっ」てなりながら結婚しちゃったんですよね。でも、いつか海外に行けばいいかと思って娘が生まれて10歳のときにちょっと、ヨーロッパ行ってやってみようって思いついてやって。そしたら結構大盛況だったんで。なんかもうこういうのは1人だったらやれてたよなと思ってました。
qbc:
なんでフランスに行ったんですか。
ハマダカズエ:
フランスに行ったのは、友人がフランスのニースにお嫁に行ってたので。友人の髪を私がずっと日本では担当してたから、日本人なんですけど。ニース出身の彼と結婚してニースに行ったので「ちょっとこっちの街すごいいいよ。おいで」って言われたんですけど、「そんな自営業なのに、そんなここを休んだらお金ない」って言ったら「じゃあこっちで稼げばいいやん」って言われて行きました。
qbc:
ありがとうございます。最後の質問が、最後に言い残したことありませんか、で。遺言でもいいし、インタビューを受けて一言でもいいし、読者メッセージでも大丈夫です。最後に言い残したことがあればお伺いいたします。
ハマダカズエ:
はい。私のモットーは気楽に生きる、なので皆さんとそういう気楽を共感したい。まだ気楽に過ごすのが難しいなと思ってる人がいたら気ままに過ごすキッカケになれたらいいな思っています。
qbc:
ありがとうございます。
あとがき
思い出はどうですかね?
まだありますか?
ありますよ。
ずっとあるある。
昔のことがあって現在という今がある。
その過去、現在、という助走があるからさ、未来ってもんもあるのよ。ウハハ。
【インタビュー・あとがき:qbc】
【編集:守宮泉】
#無名人インタビュー #インタビュー #湯シャン #美容師 #健康 #がん
マガジンで過去インタビューも読めますよ!
インタビュー参加募集!
いただいたサポートは無名人インタビューの活動に使用します!!