みんなと一緒にというのがすごく苦手な人
私もみんなと一緒にいて楽しい! って思った記憶はあんまりなくて。それで悩んだかっていうと、正直あんまり悩んでなかったのかもしれない。それよりかは、はるかに良い小説が書けないほうが悩んでた。
ただまったく悩んでないか、っていうと悩んでなかったわけではなくて。
今こうして、人と一緒にいるのが苦手という話を聞くにあたり、思うのは、結局我慢する人が多いから、なんかみんなと一緒にいるときに楽しいのが当たり前、になってたのかな。
なんか誰も悪くないけど、なんか勝手にそうなってた系統のことなのかもしれない。
どう思う? ねえGemini?
“ご自身の経験と周りの雰囲気のギャップ、よく分かります。小説への情熱が勝っていたことは素晴らしいですね。
「みんなといるのが楽しい」風潮は、無理をしている人もいるのかもしれません。あなたが無理に合わせる必要はありません。
小説を大切に、ご自身のペースで人付き合いを楽しんでください。何かあればいつでも相談してくださいね。”
ありがとう、Gemini。(みんなと一緒は楽しくないが、AIと一緒は楽しいというオチでした。)
と思う2024年6月9日22時24分に書く無名人インタビュー809回目のまえがきでした!!!!!
【まえがき:qbc・栗林康弘(作家・無名人インタビュー主宰)】
今回ご参加いただいたのは かこと さんです!
年齢:30代前半
性別:女性
職業:公務員
現在:その日に思ったことや、思いついたこと。あとは、もうずっと昔から思っていた違和感や疑問を、自分なりに言葉にして書いています。
erica:今、何をしている方でしょうか?
かこと:今は相談業務をしています。
その人が悩んでいることに対して何か制度を紹介してあげたり。子育ての悩みを聞いてアドバイスしたり、必要な関係機関に繋いだりとか。そういう仕事をしてます。
erica:いつ頃からされていますか?
かこと:大体6年前ぐらいに、その仕事をやり始めたのがきっかけですね。
erica:どんなお悩みを聞くことが多いですか?
かこと:部署によって結構相談内容は変わってくるんですけど。
発達障害の子供さんとの関わり方だったり、受けられる療育の相談だったり。
癇癪やこだわり行動に対してどういうふうに対応したらいいですかっていう相談がありますね。
主に発達障害に関する悩みが多いんですけど。例えば、発達障害はなくとも、万引きしちゃったとか、友達に怪我加えちゃったとか、そういう相談に対して助言や必要な機関の紹介をしています。
erica:相談される年齢層はどれくらいですか?
かこと:保護者でいったら、私より全然年上の方たちが多いです。40代、50代の方でも相談に乗りますね。
erica:どれくらいの期間や頻度で、相談に乗っていくんですか?
かこと:発達障害の相談は、一応1回きりの相談っていう形。1回が大体2時間で、相談+発達検査もするので。検査も含めて大体2時間ぐらいですね。
その中で、こういうところに行ってくださいねとか、こういう風な関わり方をしてくださいねっていうのをお話して終わりっていう感じです。
非行に走っちゃってるとか、ちょっと行動が大きくなってしまっているお子さんに対しては、月に1回保護者の方に来てもらってお話聞いたり、子供さん自身からも話聞いたりします。
早かったら半年で終わることもあるし、もう何年もかかってやっていくこともあります。
erica:今のお仕事をされてみて、どんな気持ちになることが多いですか?
かこと:ヘビーだなと、結構大変だなと思うことがありますね。
でも、子供さんと喋るのもすごく好きなので。相談してよかったって言われることもあったりするので、その時はすごくやりがいがあるなと思うこともありますね。
erica:ヘビーだなって思うのは、何に対してですか?
かこと:やっぱり、その子がずっと抱えている問題とか。
例えば、子供が万引きしてしまいましたっていう相談を受けた時に、万引きということだけを解決するわけじゃなくって。結構紐解いていくと、幼少期からの家族の問題がやっぱずっと響いてて。その子がそういう行動に走ってしまったみたいなのに繋がってたりするので、保護者の人にも気づいてもらわなきゃいけなかったりします。
子供をなるべく責めないで欲しいなと思っても、保護者の方も今まで何度も子供に言ってきている上で、話が入らないから呆れてきてしまっているので。子供が幼少期の頃の記憶を思い出してもらう作業に結構神経を使ったりします。
やっぱり、家族の問題に介入していくところは結構重いなと思って、ちょっと気持ちがしんどくなる時があります。
erica:好きなことや趣味はありますか?
かこと:趣味は音楽を聞くことと、本を読むこと。
あとはファッション。服をいろいろ買うのも好きです。ゲームと、体を動かすこと。書くことも好きです。
erica:特に、好きなことはありますか?
かこと:音楽は絶対毎日欠かさず聞いてるので。好きというか、習慣みたいな感じなんですけど。
音楽を聞くことと、書くことが最近特に好きです。
erica:どんな音楽を、どんな時に聞きますか?
かこと:いろんなジャンルを聞きます。Apple Musicで最近流行りの曲を調べて、それを聞いたり。
あとは、寝る前も音楽を聞くんですけど。その時はジャズとかクラシックを聞いて、ちょっと心を落ち着かせるような時間を作ったりしますね。
erica:書くのは、どういった形で書かれていますか?
かこと:その日に思ったことや、思いついたこと。あとは、もうずっと昔から思っていた違和感や疑問を、自分なりに言葉にして書いています。
erica:最近、違和感や疑問で何か言葉にしたことはありますか?
かこと:小学生とか、ちっちゃい頃からずっと思ってたんですけど。
人間全員変人やと私は思ってるんです。変なところがあるって思ってて。
でも、友達と喋っていると、あの人って変だよねみたいな会話がたまにあるんですけど。
いや、でもあなたも多分変なところあるよって、私いっつも思ってしまって。
私だったら、思うこと全部書いたりとか。小学生の時は漫画家になりたかったんですが、学校で見せてる顔と、家に帰って黙々と漫画を描いてる自分とで、全然違う自分だったので。
二面性とはまた違う、ちょっと変態性じゃないですけど。そういう部分がみんなあるんじゃないかなと思ってて、それを書きました。
erica:今も、ご自身に対してもそう思うことはありますか?
かこと:ありますね。
職場とか友達の前だったら、そんなことは言わないだろうみたいなことも、いざ書こうと思ったら結構いろいろ書けてしまいますね。
文章を書いて、SNSやサイトに出してるっていうだけでも、他の人からしたらそんなことしてるのって思う人もいるだろうなと思うので。
そこは、自分のちょっと変な部分なんかなと思いますね。
あとは、いろんなことにすごく興味がありすぎるところも、変な部分だなと思います。
erica:最近、何か興味を持ったことはありますか?
かこと:最近はもう、カラオケにすごくハマっているので。カラオケに週1回、1人で行ってるんですけど。
あとは、バスケを職場の人と一緒にやったりとか。あとは、釣りに行ったりとか。
休日は大体家にいないですね。外でいろんなことをしています。
erica:カラオケは、どういったきっかけから行くようになりましたか?
かこと:大学の時から、カラオケ友達がいて。その子と毎月、行きつけのカラオケにずっと一緒に通ってて。
その子と、1回採点でカラオケしてみようという話になって、採点をしたんですけど。思いの外、下手っていうことに気づいて。それが悔しくて、それでずっとカラオケに通い続けていたんです。
一時期冷めていたんですけど、最近ちょっと再熱しました。カラオケ上手くなりたいなと思って頑張っています。
erica:そうしたら、点数を意識して歌われているんですか?
かこと:そうですね。1人カラオケなので。採点しながらチェックしてます。
erica:それは、1つの曲を歌い続けるんですか? それとも何曲か歌いますか?
かこと:いくつかありますね。
今まで自分はこの歌が得意だと思っていた曲があったんですけど。意外とそれは自分にとってあんまり合っている曲じゃなかったってことに気づいて。
最近は、苦手だなと思っていた曲が、実は自分の声に合っていることを発見しました。なので、最近はそのレパートリーを増やしています。
erica:ご自身の声に合っていると、どうして気づいたんですか?
かこと:自分の声ってどう聞こえてるのかなと思って。自分で話している声と、聞こえている声って結構違うと聞いたことがあったので、1回録音してみたんです。
私は結構自分の声が低いと思っていて、男の人の歌がすごく合っているんだろうなと思っていたら、意外と合ってなくて。女の人の、高い歌の方が聞きざわりが良かったので。
そっちの方が良かったんだなっていう発見がありました。
erica:自分の声に一番合っているなって思う曲は何ですか?
かこと:ヨルシカさんは、カラオケのコメントでも結構褒められます。
erica:でも、声似てますよね。
かこと:ありがとうございます。嬉しいです。
過去:私の中では、対等やフラットというのが根底の大事な部分にあるんだと思います。
erica:幼少期はどんなお子さんでしたか?
かこと:とりあえず人見知りが強くて。幼稚園に通ってたんですけど、人見知りかつ一匹狼で、集団に混じることがすごく嫌いだったので、よく脱走していました。
父親が、1回幼稚園の授業参観に来てくれたんですけど。私だけトイレに引きこもって、授業参観をボイコットした記憶があります。
erica:どうしてボイコットしたんですか?
かこと:その頃から、みんなと同じことをするのがすごく嫌いで。
先生が今からうさぎ跳びしましょうって言った時に、みんな何の違和感も抱かず、躊躇もなく、みんなでワーッて音楽に合わせてやっていることがすごく嫌で。
もうこの場にいたくないって思って、逃げたんだと思います。
erica:どんなことに対しても、そう思っていました? それとも、この時はみんなとやりたいと思うこともありましたか?
かこと:やっぱり、集団で何かをやりましょうとか、グループを組んでこれをやりましょうっていう時は毎回ものすごく嫌でしたね。
逆に、今から自由に各々好きなことしていいですよとか、今から好きなとこ行っていいですよって言われた時は全然そう感じなかったので。
やっぱり、みんなでっていうのにアレルギー反応がすごくあったんだと思います。
erica:この頃、好きなことやハマっていたことはありました?
かこと:お絵描きがすごく好きでしたね。
その時は、お絵描き教室に通っていて、展示されたり賞を獲ったりしていたみたいです。
erica:どんな絵を描いていたか、覚えていますか?
かこと:すごく不思議な絵を描いていたと思います。お母さんお父さんとかじゃなくて。
自然、森林、海の絵とか。宇宙とか、そういうのを描いていた気がします。
erica:それは、実際に見て描いていたんですか? それとも想像?
かこと:全部想像ですね。頭の中に出てきたやつを、ひたすら絵に描くみたいな。昔からそういう感じでした。
erica:描いている時、どんな気持ちだったか覚えていますか?
かこと:夢中になっていた気がします。好きな色をとりあえず出して、この色とこの色を塗りたいみたいな感じ。
先生も、ここはこの色じゃないのとか言う人じゃなかったので、それもすごく良かったと思います。自由に、夢中になっていたと思います。
erica:小学生の頃はいかがでした?
かこと:小学校に上がっても、幼稚園の時の性格とやっぱりそんなに変わってなくて。やっぱりすごい人見知りで。喋るのも苦手だし。集団がすごく苦手だったんですけど。
さすがに脱走はもうしなくなって。仲良い友達を作りたいなという思いも出てきていました。
erica:友人を作るために、どんな行動をしていたか覚えていますか?
かこと:一緒に帰ろうって言ったり、休み時間も友達に話しに行ったり。一緒に遊びたいなと思って、何か一緒に参加したり。
そんな感じで、自然と入っていったような感じがしますね。
erica:でも集団はあんまり好きじゃなかったんですか?
かこと:みんなでやりましょうってことになってくると、どうしたらいいんだろうって思っちゃって、途端に話しかけに行けなくなっちゃったり。授業中だったら、早く終わらないかなと思ったりしていたような気がします。
erica:周りに対しては、どう感じていましたか?
かこと:向こうから来てくれたらいいのになと思ったり。人見知りな人ほど、結構いろいろ抱えてるんですけど、自分からそれを出すことが多分できないので。
誰かこれを聞いてよとか、誰か私に話しかけてほしいなと思っていました。
erica:中学生の頃は、いかがでしたか?
かこと:中学校の時は、すごく仲の良い友達ができて。その子たちと結構一緒に遊んだり、小学校の時に比べて人間関係は広げられるようになっていたんですが。
小学校の高学年から、いじめを受けて。中学2年生の時もいじめを受けて。一時期、学校に行けないみたいなのもありましたね。
erica:すごく仲の良い友達ができたのは、中学1年生の頃ですか?
かこと:そうですね。中学校1年生の終わりから2年生にかけて、すごく仲の良い友達ができて、私も入れて3人組だったんですけど。3人で、休み時間も授業中も結構ずっと一緒にいる感じだったんですけど、最終的にその2人にいじめられました。
erica:それは、ある日突然?
かこと:ある日突然でしたね。それまでずっと仲良かったのに、突然そっけなくなっちゃって。でも、全然思い当たる節もなくって。
そしたら、周りもどんどんどんどんそっけなくなっていって。これいじめられてるんだって気づいた感じでした。
erica:その後は、どういった生活を送られてたんですか?
かこと:翌朝学校に行こうとしたら、胃がすごく痛くなっちゃって。ちょっと学校休もうっていう日が続きました。
本を毎日読むんですけど。本が好きになったきっかけは、父に1回相談したら、父が1冊本をくれたんです。で、休み時間は本を読みなさいって言われて。
別に、休み時間に1人でいることは悪いことじゃないし、1人でいれることは強いことなんだよって言ってくれて。この本を読んどいたら、寂しくもないやろって言ってくれて。
そこから、じゃあちょっと頑張って行ってみるって言って。休み時間はいつも誰か友達と一緒にいたんですけど、もうそんなこと考えずにいようと思って、本を読んでいました。
あとは、保健室登校をして、養護教諭の先生と知り合って、その先生ともいろいろ関係も深くなって。学校にはなんとか行けるようになりました。
erica:どんな本をくれたんですか?
かこと:小説でした。ちょっと長めの。多分、父もすぐに読みきらないようにと考えたんだと思うんですが。
結構分厚くて、途中読むのにちょっと飽きてきてたんですけど、なんとか1冊読みました。
erica:高校生の頃は、いかがでしたか?
かこと:もう高校生は、本当に楽しくて。やっぱり、周りのお友達もいじめをするような人もいなかったですし。結構みんな自立した感じの人が多かったので。
本当に良い友達関係が築けてたなっていうような高校生活でしたね。
erica:漫画家になりたいという夢は、ずっと持ち続けていたんですか?
かこと:それはもう全然気持ちはなかったですね。それは、小学校の時に終わっちゃった夢ですね。
erica:高校の頃、何か熱中していたことはありましたか?
かこと:高校の部活は、ハンド部に入っていたので。ハンドボールはいろいろ調べて、すごく熱中していたなと思います。
あとは、恋愛を楽しんでました。
erica:どんな恋愛だったんですか?
かこと:同級生で、憧れの男子がいて。クラスも違ったので、接点も全然なかったんですけど。
近所のスーパーかどこかで、1回偶然出会って。私はその人を一方的にカッコいいな、すごくいいなと思っていたので、すごく意識しちゃって。バッて目は合ったんですけど、ちょっと逃げちゃって。
それをきっかけに、向こうも私のことを知ってくれて。ある日突然、廊下でメールアドレス教えてみたいなことを言われて。そこから付き合いました。
erica:付き合ってみて、いかがでした?
かこと:その人は性格も理想の人だったので。
私、少年みたいな男の人がすごく好きなんですけど。その人もすごくいろんなことに興味を持って、あれこれやっていたり、人を楽しませようとするのが得意な人なので。
いろんな場所に行って、いろんな楽しいことをしたり。高校生活は、その人と付き合えて本当に良かったと思います。
erica:高校以降はどんな生活を送られてたんですか?
かこと:養護教諭を目指して教育学部の大学に行きました。
そこで、養護教諭の免許を取得したんですけど。ご縁があって、今の相談業務の仕事に就くことになった感じですね。
erica:どういったご縁があったんですか?
かこと:最初、私はもうフリーターになろうと思っていて、就職先も全然考えてなかったんですけど。母には、相談業務みたいなこともしてみたいなと一言言ってたので。
そうしたら、母が新聞の切り抜きを持ってきて、こういう仕事があるみたいだよって言ってくれて。条件もいいしやってみるかってなって、その仕事を始めました。
最初は契約社員みたいな感じで入ったんですが、そこで出会った職場の人たちが、ものすごく良い人たちばっかりで。
その人たちと一緒に仕事がしたいなっていう動機もあって、契約社員から正規の仕事に申し込んで入った感じですね。
erica:フリーターになろうと思っていたのは、どういった経緯があったんですか?
かこと:養護教諭を目指して大学に入ったんですけど、私が理想としてた養護教諭と、実際の養護教諭の仕事には、ちょっとギャップがあって。
私は保健室でじっくり子供と関わりたいと思ってたんですけど、そういうわけにもいかないので。そういうギャップも感じて、やりたいことではないかもしれないなって気づいてから、あれも興味あるしこれも仕事にできるかな、みたいにいろいろ考えていくなかで、結局定まらなくて。
今焦って決めるんじゃなくて、自由にフリーターっていう道を行ってもいいかなというので、フリーターになろうと思っていました。
erica:実際、フリーターだった期間ってあったんですか?
かこと:実際はなかったですね。なろうと決めた瞬間に、母がその切り抜きを持ってきていたので、結局なれずでした。
erica:職場の方々は、どういう点で良い人と感じましたか?
かこと:学生時代にいろいろアルバイトをしてた時に、店長やバイトのリーダーって結構上から言いはる人がいて。立場が上っていうのと、責任もあると思うんですけど。
上から指示されたり、いろいろ言われたりすることが多くて、そういうイメージがやっぱり強かったんです。
契約社員で入った職場は、全然上司が上司らしくなくて。担当とも、すごくフラットな関係で。プライベートの話も、同じ目線で話せたりとか。私がちょっと相談に行きたい時も、何一つ嫌な顔をしなかったり。いつも楽しく笑顔で話しかけてくれて。
働いてた先輩も、分からないことがあっても自分で調べなさいとは一言も言われず。0から全部教えてくれました。
立場が違っても、全然態度を変えないみたいな。ほとんどの人がそうだったので、この世界はすごいなと思ったのがきっかけですね。
erica:集団で何かすることに対して、高校以降や就職されてからは考えは変わりました?
かこと:でも、幼少期の頃ほどのアレルギー反応は薄まったような気がするんですが。やっぱり、集団はまだ苦手でした。
大学の時も、学校の先生を目指すとなったら、みんなで勉強会しようみたいのがあったんですけど、やっぱりそれには参加ができなくて。
大学の、絶対誰も行かないだろうみたいな部屋で、1人でラジオを聞いて勉強していました。
サークルも、大学になったらいろいろあると思うんですけど。みんなでやるっていうのが無理で、全部辞めちゃって。
ダンスは3年間ぐらいはいたんですけど。最後の4回生の時に、4回生で集大成のもの作ろうっていうのに、どうしても参加したくなくなっちゃって、それだけちょっと行かなかったり。
やっぱり、根本はなかなか変わらない、残っていますね。
erica:逆に、集団で最後までやり遂げた経験はありますか?
かこと:中学校の時はバスケ部だったんですけど。3年間やり遂げましたね。
あと、ハンドボールも一応3年間は。本当に嫌でしたけど、なんとか頑張ってやってたので。でも、中学校の3年間の部活をやり遂げたのが一番大きかった感じがしますね。
erica:その時は、何のおかげでやり遂げられたんですか?
かこと:中学校の時は、バスケ部の副キャプテンだったんですけど。役割を与えられたので、簡単に辞められなかったり。
キャプテンの仕事の大変さを、副キャプテンとして側でずっと見ていたので。その子を支えてあげないとなとか。
1人の気持ちだけで好き勝手にはできないというのが、重しになっていたような気はします。
erica:ダンスサークルで集大成ものを作ろうと言われた時は、ネガティブな気持ちが強かったですか?
かこと:その時は、人間関係もすごく苦手だったっていうのもあったんですけど。
みんなで作ろうというよりかは、1人の人がこういう風にしていくから、みんなついてこいみたいな感じだったので。
やっぱり、それに従っていかなきゃいけないのが嫌で、抜けちゃった感じですね。
erica:かことさんの中では、対等・フラットというのは大切な要素だと思いますか?
かこと:本当にそう思います。
今年から新しい仕事もすごく増えたので、分からないこともあるんですけど。分からないことに対して上から言われたりすると嫌な気持ちになります。人によって態度を変えている人を見たりすることも、普段そんなにイライラすることはないんですけど、久々にこれは嫌だなと感じたので。
私の中では、対等やフラットというのが根底の大事な部分にあるんだと思います。
未来:人のことをここまで考えない人になっていたかなと思います。
erica:5年10年後といった近い未来、あるいは亡くなる時といった遠い未来、どちらでもいいんですけれども。未来について、どういったイメージをお持ちですか?
かこと:今ちょうど転職をしたいなと思ってるので。新しく自分がやりたいなって思う仕事で、生計を立てられたらいいなとか。
あとは、旦那さんと、平和に暮らしてる未来がいいなというのがパッと出てきます。
erica:転職はいつ頃から考えられてたんですか?
かこと:今年の2月から3月で、仕事がちょっとしんどくなっちゃって、1ヶ月お休みをもらっていたことがあって。
その時に、本当にやりたいことや向いてる仕事って何なんだろうと、1ヶ月ひたすら考えていました。
新しくこの仕事がしてみたいなって気づいたので、ここ最近転職について考え出した感じですね。
erica:どういった形で考えていたんですか?
かこと:今の仕事はもう自分には向いてないかなと思い始めていたので。向いてない理由と、今の仕事の楽しいことと、嫌なこと。
あとは、自分が向いているような環境。仕事内容。思いつくままに、紙に全部書き出していって。
今までの話と通じるんですけど、やっぱりみんなと一緒にというのが私はすごく苦手なので、1人である程度いろいろできる仕事とか。結構いろんなことに敏感に反応するので、ちょっとでもリラックスできるような環境での仕事とか。
自分の希望や、思うままの状況を書いていった感じですね。
erica:今、具体的に希望される環境や仕事内容はありますか?
かこと:職場は、決まった場所というより、自分で自由に選べる場所でできるような仕事がしたいなと思ったので。
今は、ライターもやってみたいなとか。あとは、本を書くブックライターの仕事とか。
会社員みたいな形で、同じ場所に毎回行くよりかは、ある程度自分で選べるところがあるのかなと思うので。多分自分には合ってるんじゃないかなと思っています。
erica:旦那さんとの生活で、具体的なイメージはありますか?
かこと:子供が授かれたら、いろんなことしたり、いろんな場所にも行ってみたりしたいなと思いますけど。
もし子供が授かれなかったとしたら、好きな場所に旦那さんと移住して。
例え日本じゃなくて海外でも、2人が本当にここがいいねっていう場所でしたいことをする生活がいいですね。
erica:場所の条件って、何かありますか?
かこと:ちょっと田舎に行ってみたいなとか、自然豊かなところには行きたいなとは思いますね。
自分たちで野菜育てたりとか、そういうのを2人でいろいろできたらいいなと思います。
erica:お仕事や生活に関して、今おっしゃっていただいたことが実現したとしたら、どんな気持ちが一番最初に出てきそうですか?
かこと:幸せだなって気持ちがやっぱり一番出てくると思いますね。幸せで平和だなみたいな。それはすごく望んでますね。
erica:もしもの未来に関する質問なのですが。就職のタイミングで、もしフリーターになっていたとしたら、どんなことをしたり考えたりしていると思いますか?
かこと:人のことをここまで考えない人になっていたかなと思います。
やっぱり、幼少期の頃から人と関わること苦手だったので。今は、結構違う性格になれたなと思っているんですが。
フリーターを目指していたら、ある意味引きこもりのような感じになってたかもしれないし。自分の好きなことだけで世界を作っていく感じになっていたかなと思うんですけど。
人と何かやる楽しさとか、人と喋っていろんなことを知るとか、そういう楽しさに結局気づかず、損をしていたかもしれないなとは思います。
相談業務に就いたことによって、逆に人のことを考えすぎて、知らない方が良かったなって思うこともあるんですけど。
でも結局は、自分がここを望んでたんやろうなとも気づいたので。結局は、自分はこれが好きなんだなと。だから良かったなとは思いますね。
erica:自分がここを望んでいたというのは、どういう意味ですか?
かこと:人と深く繋がりたいタイプだと思うんですけど、やり方が全然分からなかったし、かといって人に舐められるのも嫌やとか、自分の出し方を上手く知らなかったんだと思うんです。
本当は、人と喋るのも関わるのも一緒に何かするのも多分好きだったんだろうなって思うので。どこかで望んだんだろうなと思いますね。だから、引き寄せたのかなっていう気がしています。
erica:どういった出来事を経て、損だったなと思われたんですか?
かこと:人といろいろ関わってたら、世界が広がる感じが私はあるなと思うんですけど。
その人が好きなものに、自分もちょっと影響を受けてみたり。自分とは全然違うタイプの人でも、こういう面があるんだなとか。自分にはこういう考え方はなかったけど、そういう発想があるんだなとか。人と関わっていって、いろいろ気づいたんですが。
それはやっぱり、今の仕事に就いたり教育系の大学を目指してそういう友達と出会ったりしたことで広がっていったので。
世界を広げようとせず、フリーターで自分の世界だけでみたいな感じだったら、ここまで広げられなかっただろうなと思います。そういう意味で、ちょっと損かなって感じました。
erica:最後に、何か言い残したいことはありますか?
かこと:自分の頭で思っていることでも、喋ってみないと自分で気付けない部分があるなと思って。
先ほど聞いて繋げてくださったみたいに、私の肝としてる人間関係はフラットで。いろんな人と対等に関わるのが、やっぱり味噌だったんだなと。
これは新しい発見というか、喋ってみてそうだなと思ったので、やっぱり、自分の思ってることを外に出すとか、こういう形で聞いてもらえる場はすごく大事だなって思いました。
あとがき
最近読んだ本の一節で、こんな考えが紹介されていました。
『研究者は自分の不得意なことをテーマにする』
他者とのコミュニケーションを不得意であった筆者は、「鳥のさえずり」から「言葉・感情」へ、そして「心とコミュニケーション」に関心を持つようになったそうです。
苦手ゆえに、長い時間をかけて悩んでしまうのでしょうか?苦手だからこそ、長い時間をかけて知りたいと思ったのでしょうか?
人間全員変人。多分、その通りな気がしています。
改めて、インタビューへのご参加ありがとうございました!次回の無名人インタビューもお楽しみに。
【インタビュー・編集・あとがき:erica】
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