
ドイツにワーホリしている夫婦の旦那。人
先日、自分の収入に合わないカメラを購入したんです。とはいいつつ、10数万円ほどのエントリーモデルではあるんですが。家電量販店で手を震わせながら、店員さんに「これ、いただきます」と指をさしたんです。
お金をあまり持っていない若者・一休からすると、いわば未来の自分へ「このカメラをしっかり使って、遊びに仕事に頑張るんだぞ」というバトンを勢い100%でリレーした感覚。
高価な買い物とワーホリを一緒に見るのはいかがなものかと思いますが、人間、大きな決断をするときは「バカなくらいの勢い」が必要だな、と思います。理屈ならありえないことも、勢いさえあれば簡単に飛び越えられるもんです。もし、「やってしまった」と思ったらワーホリなら帰ればいいだけである。私なら、カメラのキタムラに買取してもらえばいいだけである。シンプルな話です。
と思う2024年11月28日22時17分に書く無名人インタビュー958回目のまえがきでした!
【まえがき:一休誰絵(無名人インタビュー副編集長)】
今回ご参加いただいたのは ばたごん夫婦 さんです!
年齢:20代後半
性別:夫婦
職業:前職は旅行業界
現在:苦労をしてるときも、ポジティブに捉えることができるんで、そんなにストレスがかからない
🐳くじら:
では最初の質問ですが、今何をされている人でしょうか?
ばたごん夫婦の旦那:
今まさにドイツにワーキングホリデーに来ておりまして。やっていることとしては語学学校に行って、英語の勉強をしているところになります。
🐳くじら:
いつ頃からドイツに来られてるんですか。
ばたごん夫婦の旦那:
2024年9月5日になります。
🐳くじら:
今で2ヶ月ちょっとぐらいですかね。
ばたごん夫婦の旦那:
そうですね、2ヶ月半くらい経ちました。
🐳くじら:
ワーホリ自体は初めてなんですか。
ばたごん夫婦の旦那:
そうですね、初めてです。
🐳くじら:
なぜドイツに行こうと思ったんですか。
ばたごん夫婦の旦那:
もともとはオーストラリアのワーホリを考えていたんです。ただ、その間に妻と出会い、結婚することになったんですね。妻は以前ドイツに留学していた経験があり、僕自身も英語を勉強したい気持ちがあったので、ドイツでも英語が使えることを考慮しました。ヨーロッパは初めてでしたが、新しい環境で夫婦で挑戦したいと思い、ドイツを選びました。
🐳くじら:
はい。2ヶ月ちょい経ったということですが、どうですか心境として。
ばたごん夫婦の旦那:
最初の1ヶ月は環境に慣れるのが大変でしたが、今ではだいぶ落ち着いてきましたね。これからは英語の勉強にさらに力を入れていこうと思っています。全体的には楽しい日々を送れています。
🐳くじら:
何が楽しいんですか。
ばたごん夫婦の旦那:
日本とは建物や街並みが全然違うので、外に出るだけで非日常を感じられるところですね。この新しい環境のワクワク感はまだ続いています。
🐳くじら:
語学学校はどんな雰囲気ですか。
ばたごん夫婦の旦那:
僕のコースは少人数制で、最近は2~5人程度で授業を受けています。授業内容はリスニングやスピーキングがメインで、テキストに沿ったライティングよりも、コミュニケーションを重視している印象ですね。
🐳くじら:
よりコミュニケーションを取る方向で。
ばたごん夫婦の旦那:
そうですね。
🐳くじら:
わかりました。ドイツに来て来て2ヶ月たって、何かちょっとしたアクシデントとか、困ったこととか何かありましたか。
ばたごん夫婦の旦那:
大きなハプニングは特にないですが、ドイツ語が全然できないので、街でドイツ語で話しかけられると困ることがあります。ただ、英語を話せる人も多いので、なんとか平和に過ごせていますね。
🐳くじら:
語学学校はどれぐらい通う想定なんですか。
ばたごん夫婦の旦那:
一旦今行ってる学校は4ヶ月で契約してます。
🐳くじら:
その後は何か予定とかありますか。
ばたごん夫婦の旦那:
1月まで今の住んでるところにいて、4ヶ月目以降、今年の1月ですね、ドイツの中でも引っ越しをして、新しい場所で嫁は新しい仕事を始め私は新しい場所でアルバイトみたいな形で働き始めるのと、あと別の語学学校に入ろうかなというふうに考えてます。
🐳くじら:
わかりました。
ちょっとばたごん夫婦の旦那さんご自身のことについてお聞きしたいんですが。
ばたごん夫婦の旦那:
はい。
🐳くじら:
趣味って何かありますか。
ばたごん夫婦の旦那:
趣味はそうですね、旅行とかダンスとか音楽とか。スポーツ全般結構好きですね。サッカー、野球とかいわゆるメジャーなスポーツです。スポーツやるというよりかは見るのが好きなのと、あと個人的に本当に好きなのは、モータースポーツと呼ばれるF1が結構好きですね。
🐳くじら:
見たり応援したりっていう。
ばたごん夫婦の旦那:
そうですね。現地に行くっていうよりかは、テレビで見るみたいな感じですね。
🐳くじら:
旅行っておっしゃってましたが結構あちこち海外は行かれてたんですか。
ばたごん夫婦の旦那:
いえ、基本はアジア圏がほとんどでした。旅行は好きだったんですけど、そんなに遠くまで行ったりとかっていうのはあんまりなかったですね。台湾とかタイとか、韓国とかですね。
🐳くじら:
好きな国とかありますか。
ばたごん夫婦の旦那:
今ドイツが好きかもしれない。
🐳くじら:
そうなんですね。何が違いますか。
ばたごん夫婦の旦那:
むしろ日本と似ている雰囲気も感じています。さらに、人々がとても親切で、フランクに話しかけてくれる環境が整っているなと思いますね。特に感じるのは、子供を優先する社会だということです。2ヶ月住んでみて、ドイツは本当に子供に優しい国なんだなと実感しました。
🐳くじら:
へええ。何で感じるんですか子供優先っていうのは。
ばたごん夫婦の旦那:
トラムや電車といった公共交通機関には、子供専用のスペースがしっかりと設けられています。また、子供が乗車してくると自然に席を譲る人が多いですし、バスではベビーカーを持つ親に手を貸す姿もよく見かけます。日本ではベビーカーを手伝う光景はあまり見られなかったように思うのですが、ドイツではそれが当たり前のように行われているのが印象的ですね。
🐳くじら:
ご自身の性格について何と言われることが多いですか。
ばたごん夫婦の旦那:
昔は行動的で直感型と言われていました。今では少し落ち着いて、考えてから動けるようになったと思います。基本的にストレスをためない性格で、どんな環境でも徐々に慣れていける自信があります。
🐳くじら:
行動的っていうのは何に関してですか。
ばたごん夫婦の旦那:
直感で決めたら、ぱっと動き出す。考えてこのように動こうというよりかは、わりと直感的に、何かに気づいたらとりあえず行動して、はまったらやり続けるみたいな感じですね。
🐳くじら:
結構継続してやり続ける?
ばたごん夫婦の旦那:
そうですね。僕はかなり不器用なので、人よりも継続してやり続けないとできるようにならないというところがあります。
🐳くじら:
不器用っていうのは?
ばたごん夫婦の旦那:
例えば仕事や営業の場面で、他の人がすぐにできるようなことでも、僕は理解して自分のものにするまでに時間がかかることがあります。Aさんがすっとできることでも、僕の場合はしっかりと取り組んで慣れるまでに少し時間を要するんです。
🐳くじら:
ただ継続してやり続けると、自分のコツをつかむというか、できるようになっていく?
ばたごん夫婦の旦那:
そうですね。それが結構逆に言うと強みかなっていうふうにも思います。
🐳くじら:
今20代ですか。
ばたごん夫婦の旦那:
そうですね、28です。
🐳くじら:
10代の頃、10年前と比べて性格がここすごい変わったな、みたいなのはありますか。
ばたごん夫婦の旦那:
大きく変わったのは、その直感型って先ほどお伝えしたんですけど、すぐにぱっと何かに飛び移るのではなく、しっかりと考えた上で行動できるようになったのかなっていうふうには思います。10年前と比べて少し落ち着きが出てきたかなっていう。
🐳くじら:
では前はもっと、思い立ったら行動っていう感じだったんですか。
ばたごん夫婦の旦那:
そうですね。10代のときは、間違いなくそうです。20代前半とかもそうだと思います。
🐳くじら:
ご自身では自分の性格についてどう思いますか。
ばたごん夫婦の旦那:
ストレスをあまり感じず、溜め込まない性格だと思いますね。
🐳くじら:
そうなんですね。
ばたごん夫婦の旦那:
どんな環境でも、最初は苦労しますが、続けることで必ず慣れていけるという自信があります。それに、苦労している時期もポジティブに捉えられるので、大きなストレスを感じることが少ないんです。自分を追い込みすぎることもないので、しんどくなりすぎることがなく、物事が停滞することもあまりないのが自分の良いところだと思っています。
🐳くじら:
人間関係とかでも、あまりストレスはないんですか。
ばたごん夫婦の旦那:
あまり無いですね。
🐳くじら:
なんかすごい苦手だなとか、ちょっとあんまり、みたいな人はいないんですか。
ばたごん夫婦の旦那:
そうですね、本当に心当たりがなくって。
おそらく忘れてしまっているのか、振り返ってもあんまりないんですよね。
🐳くじら:
へえ。それはなんか誰とでもある程度上手くやってるっていうことですか。
ばたごん夫婦の旦那:
そうですね。誰とでもなので、よく言う「来るもの拒まず、去るもの追わず」っていう。
🐳くじら:
では執着というか、ご自身から行くこともあんまりないですか?
ばたごん夫婦の旦那:
そうですね。ただ、自分に影響を与えてくれる人や興味を持った人には積極的に関わるタイプです。ただ、20代前半までは直感的に動くことが多かったんですが、今では一度しっかり考えてから行動するようになったと思います。
🐳くじら:
好きな食べ物って何ですか。
ばたごん夫婦の旦那:
お寿司ですね。
🐳くじら:
お寿司。ネタは何が好きですか。
ばたごん夫婦の旦那:
サーモンです
🐳くじら:
ああ、なるほど。私も好きなので、共感です。
ばたごん夫婦の旦那:
間違いないですね。ドイツに来てからはあまり食べてないですね。
🐳くじら:
え、ないですか?お寿司屋さん。
ばたごん夫婦の旦那:
あんまりないですね。新鮮なのが無いのと、日本の価格帯では食べれないです。少し高い印象です。
🐳くじら:
では結構お高めのレストランとかになっちゃうんですか。
ばたごん夫婦の旦那:
そうですね。そもそも新鮮なものがあまり手に入らないんですが、サーモンはノルウェーが近いこともあってドイツでも見かけます。ただ、値段が高いので、日本のような新鮮さとクオリティをあの価格で楽しむのは難しいですね。
🐳くじら:
ではちょっと海外生活厳しい…お寿司がないのは。
ばたごん夫婦の旦那:
日本にいた頃は妻と月に2、3回はお寿司屋さん行ってたので。
🐳くじら:
結構行ってましたね。
ばたごん夫婦の旦那:
結構行ってたんです。それがここ2ヶ月はぴたりと。
🐳くじら:
食生活は今どういう感じなんですか。
ばたごん夫婦の旦那:
基本的には妻が作ってくれてて、お米も代用品があるので日本のお米みたいに炊けます。普通に野菜とかもスーパーに行くと、日本と同じような野菜も全然あります。
🐳くじら:
ええ。
ばたごん夫婦の旦那:
なので日本食と変わらない料理も作れています。
🐳くじら:
はい。
ばたごん夫婦の旦那:
あとは基本的にパンが多くなってしまいますね。
🐳くじら:
ドイツのご飯でこれ美味しいな、みたいなのがありましたか。
ばたごん夫婦の旦那:
ドイツの文化料理と言われるシュニッツェルがあります。妻に教えてもらって連れて行ってもらったんですけど。
🐳くじら:
はい。
ばたごん夫婦の旦那:
これは美味しかったですね。
🐳くじら:
(画像検索して)魚のフライみたいな?
ばたごん夫婦の旦那:
魚だったかな。肉だと思います。
🐳くじら:
なんかトンカツにちょっと似てるような。
ばたごん夫婦の旦那:
はい、似ていますね。
🐳くじら:
へえ知らなかったです。
ばたごん夫婦の旦那:
またこれ一皿で確か4000円とか?3000か4000円ぐらいだったんじゃないかなって思います。
🐳くじら:
じゃあ結構物価高いんですね。
ばたごん夫婦の旦那:
今物価が高いですね。
🐳くじら:
ドイツって割とヨーロッパの中では物価はそこまでって聞いてたんですけど。
ばたごん夫婦の旦那:
確かに外食とかはしなければあまり感じないかもしれないです。ばたごん夫婦のnoteの記事にも書いたんですけど、10月の食費とか交通費とか諸々入れて大体8万ぐらいだったんですね、2人で。
🐳くじら:
はい。
ばたごん夫婦の旦那:
1人換算4万円なんで、かなり安く、日常生活とかはできるかなっていうふうに思います。
🐳くじら:
では暮らし方次第って感じですかね。
ばたごん夫婦の旦那:
そうですね。外食が多くなるとしんどいと思います。金銭的には普通の生活をしてる分には全然ドイツでも日本と同じように生活できるかなというふうに思います。
過去:自分自身の今の生き方みたいなところに反映されてるなっていうふうには思います
🐳くじら:
はい。ではちょっと過去の質問に入っていこうと思います。
ばたごん夫婦の旦那さんが子供のときはどんなお子さんでしたか。
ばたごん夫婦の旦那:
子供の頃は活発的なタイプでしたね。保育園や小学校に入りたての頃は、かなりやんちゃだったと思います。でも、小学校の中学年くらいになると少し落ち着いてきて、昼休みには必ずサッカーボールを蹴りに行くような少年でした。
🐳くじら:
外で遊ぶ子でしたか。
ばたごん夫婦の旦那:
そうですね。基本的にそうでしたね。
🐳くじら:
何かお気に入りの遊びとかありましたか。
ばたごん夫婦の旦那:
小学生のときはかなり田舎だったんで僕が住んでた場所が。いわゆる山に秘密基地を作りに行くっていうのが、低学年ぐらいは何かそんな遊びをしていましたね。
🐳くじら:
へえ。結構山に囲まれてるというか、自然が多いような?
ばたごん夫婦の旦那:
そうですね。家の前がもう田んぼとか畑があるような環境だったんで。
🐳くじら:
中学生あたりはどんな感じでしたか。
ばたごん夫婦の旦那:
中学生の頃は、また少し尖っていた時期でしたね。学校には真面目に通っていましたが、仲のいい友達とずっと遊んでいるような感じでした。ただ、部活にはしっかり取り組んでいました。
🐳くじら:
何部だったんですか。
ばたごん夫婦の旦那:
剣道部でした。
🐳くじら:
なんで剣道にしたんですか?
ばたごん夫婦の旦那:
実は小学2年生から剣道をやっていて、中学3年生までやっていたので、継続して剣道部に入りました。
🐳くじら:
勉強はそこまでっていう感じだったんですか。
ばたごん夫婦の旦那:
勉強は全然できなかった。平均点をずっと取り続けるっていう感じでした。
🐳くじら:
高校はどうでした?
ばたごん夫婦の旦那:
高校生は環境を変えたいなと思ったんで、剣道部に入ろうと思ってたんですけど、やめて、ダンスがあったので、ダンス部で新しい環境に飛び込んでいったっていう感じになります。
🐳くじら:
何のダンスなんですか。
ばたごん夫婦の旦那:
ヒップホップになります。
🐳くじら:
ふうん。高校にヒップホップの部活があるんですね。
ばたごん夫婦の旦那:
そうですね、かなり珍しくて県内でも3校ぐらいしかヒップホップのダンスやってる学校はなかったんで。かなり珍しかったかなと思いますね。
🐳くじら:
これって何か目指してみんなで一丸となって目指すみたいなことはあるんですか。
ばたごん夫婦の旦那:
そうですね。大会のようなものもありますし、イベントのステージで踊る機会に招待されてパフォーマンスをすることもありました。みんなで一つのショーを作り上げていく過程は、まさにチームプレーという感じでしたね。
🐳くじら:
友人関係はどんな感じでしたか。
ばたごん夫婦の旦那:
高校はダンス部の人とばかりいましたね、3年間。あまり大人数の中でいるっていうよりかは、一つのところ、ダンスのコミュニティにいるみたいな感じが多かったですね。
🐳くじら:
その当時、何にすごい興味があったとかありました?
ばたごん夫婦の旦那:
いやもうだいぶダンスに結構没頭してたんで。あとは高校3年生ごろから本をちょっと読むようになりましたね
🐳くじら:
どんな本ですか。
ばたごん夫婦の旦那:
一番残ってるのが、あの島田紳助さん。
🐳くじら:
はい。
ばたごん夫婦の旦那:
紳助さんと東国原知事の2人の対談の本があったんですよね。タイトルが「日本を繁栄させる方法」っていう本なんですけど。この本が面白くて何回も読み直した記憶があります。
🐳くじら:
なんでこの本を読もうと思ったんですか。
ばたごん夫婦の旦那:
たまたま出会ったんですよね。教室の後ろのロッカーにこの本が入っていたんですよね。
🐳くじら:
高校の後はどんな感じだったんですか。
ばたごん夫婦の旦那:
高校卒業後は大学に進学しました。経営学部を選んだのは、いろいろな本の影響で「経営者っていいな」と思ったからで、正直なところ、少し安直な理由だったかもしれません。ただ、大学時代はダンスサークルに所属していて、ほとんどダンス漬けの日々を送っていました。
🐳くじら:
なるほど、ダンス以外には何かやってましたか。
ばたごん夫婦の旦那:
ダンス以外にはアルバイトもしていました。大学時代の1日のルーティンは、朝普通に学校に行き、授業が終わったらアルバイト。その後、夜遅くから外でダンスをすることが多くて、夜中まで踊った後、そのまままた学校に行く、という生活でした。今振り返ると、かなりハードな毎日を送っていたなと思います。
🐳くじら:
はい。
ばたごん夫婦の旦那:
社会人のときより1日のスケジュールとしてはかなりハードだったなという思い出があります。
🐳くじら:
でも当時は別にそんなふうに思ってないってことですか。
ばたごん夫婦の旦那:
そうですね。やっぱ楽しかったんで、結構無我夢中にやっていました。
🐳くじら:
その夢中になれたのは何でなんですか?
ばたごん夫婦の旦那:
環境的には、人との関わりや周りの仲間たちがとても良かったのが大きかったと思います。特に、人付き合いやコミュニティにおいて、良い影響を与えてくれる人たちに恵まれていたのは幸運でした。また、ダンスを通して自分自身と向き合うきっかけが多かったのも大きな要素ですね。
高校からダンスを始めたときに、指導者から「日々の行動や思考がすべて踊りに現れる」と教えられました。どう生きるかで踊り方が変わる、という考え方です。その言葉が印象的で、自分と向き合う機会が自然と増えました。そうしたプロセスも、ダンスに熱中できた理由の一つだと思います。
🐳くじら:
逆にダンスをしたことで何かご自身が変わった部分があったりしますか。
ばたごん夫婦の旦那:
そうですね良く言うと、一つに集中してやることによる意味、成果が出るっていうのをまさに実体験したなっていうのはありますね。
🐳くじら:
大学あたりまでで何かご自身の中で大事にしてたこととかありますか。
ばたごん夫婦の旦那:
大学時代までは「継続することが大事だ」という意識を持っていました。ただ、その頃はそれを言語化することはできず、とにかく続けることを重視していた感じです。意識していたというより、自然とそういう思考になっていたんだと思います。
🐳くじら:
なんかちょっともう無理だなとか思って諦めたこととか、何かないですか。
ばたごん夫婦の旦那:
ないと思います。特に目標やゴールを明確に決めていたわけではありませんでしたが、小学2年生から中学3年生までの7年間、剣道を続けることができました。その中で、昇段試験で剣道2段を取得したり、大会でメダルを獲得したり、中学校では部活のキャプテンを務める経験もさせてもらいました。
これらはやはり「続けること」の結果だと思っています。そして、「ここまで続けられたなら、新しいことにも挑戦してみよう」と思い、高校からダンスを始めました。そのダンスも大学まで続け、約7年間打ち込むことができました。
🐳くじら:
はい。
ばたごん夫婦の旦那:
やっぱりこうして振り返ると継続してきたことが結果、実を結んでる。自分自身の今の生き方に反映されてるなっていうふうに思います。
🐳くじら:
大学卒業後はどんな感じだったんですか。
ばたごん夫婦の旦那:
大学は4年間で卒業しまして、そこから新卒で自動車ディーラーの方に営業で入社しました。そちらで2年間働いて、そこからまた転職するっていう流れになります。
🐳くじら:
2年間働いた後は別の職種ですか。
ばたごん夫婦の旦那:
そうです。職種としては観光、旅行業のようなものです。そこでは3年半働いて、今、ワーキングホリデーに来てるっていう流れですね。
🐳くじら:
海外への興味っていうのはいつ頃からあったんですか。
ばたごん夫婦の旦那:
大学生くらいからありましたね。
🐳くじら:
その興味っていうのはどういう興味だったんですか。
ばたごん夫婦の旦那:
海外に対して、やはり一つ憧れがありました。旅行以外で海外に行ったことはなかったのですが、旅行中に英語があまりできなくてもジェスチャーなどで意思を伝え、それが相手に伝わったときの嬉しさを経験しました。全く違う人種の人とコミュニケーションが取れる喜びは、日本国内ではなかなか味わえないものでした。
その経験を通じて、「もっといろんな人と出会いたい」「さまざまな文化や環境を見てみたい」という気持ちが強くなり、海外への興味がさらに深まりました。自分にとって、海外への憧れはとても大きなものだったと思います。
🐳くじら:
初対面の人とかそれこそ海外の人とかと実際話してみてどうですか。
ばたごん夫婦の旦那:
出会ってる方々は本当にみんな優しいなっていう風に思いますね。
🐳くじら:
結構打ち解けられるタイプですか。
ばたごん夫婦の旦那:
半々ですね。まだ浅い会話や表面的なコミュニケーションしか取れていないことが多いので、日本語で話すような深い関係にはなれていないかなと思います。表面的には「良い人だな」と思われる部分もあるかもしれませんが、もっと深い話ができる関係を築きたいですね。そのために、今は語学をしっかり勉強しているところです。
🐳くじら:
逆に日本語でのコミュニケーションにおいて、深い話っていうのはどんな話ですか。
ばたごん夫婦の旦那:
僕にとっての深い話は、自分の生き方や将来のビジョンについての話ですね。たとえば、「今の積み重ねが将来どう繋がっていくのか」ということを考えたり、「今何を意識して生きているのか」といったテーマが好きです。友達とも、仕事や経験を通じて「これをこうすれば将来的にこうなるよね」といったビジョンを描く話をよくします。そういう話をすると、ポジティブになれますし、今にも活かせる気づきが多いので、個人的にはとても好きですね。深いのか浅いのかは分かりませんが、「今をどうするか」という話が特に好きです。
🐳くじら:
はい。
ばたごん夫婦の旦那:
今の積み重ねが将来に繋がっていく、そういう生き方を大切にしています。過去の話から現在の話、そして将来どうしていくのか、といった流れの中で考えることが多いですね。こういった話を海外の人ともできたら、また違った視点や世界が見えてくるんじゃないかと思っています。相手の思考や価値観を知ることで、「こんな考え方もあるんだ」と気づくのが楽しみで、そこに興味を持っています。
未来:ただ、やればできるぞっていうのを言い聞かして、食らいついていく
🐳くじら:
はい。わかりました。
では、未来の質問に入っていこうと思います。
🐳くじら:
では5年後10年後、あるいは死ぬときまでを想像していただいて、未来についてどういったイメージをお持ちですか。
ばたごん夫婦の旦那:
全体的に明るい未来をイメージしていますね。
🐳くじら:
明るいというと。
ばたごん夫婦の旦那:
5年後や10年後、そして人生の終わりを考えたときに、自分が思い描いたことを少しずつ実現できているような気がします。今海外に来られていることもその一つですし、将来的には日本をもっと盛り上げたいという気持ちがあります。また、海外に出てきたからには、海外の人々を日本に招待したり、日本の人がもっと気軽に海外に出られる環境を作りたいと思っています。そういったビジョンを考えるだけで、未来がとても明るく、楽しみだと感じますね。
🐳くじら:
仕事とかなにか具体的な計画として何をお持ちなんですか。
ばたごん夫婦の旦那:
正直、まだ明確な計画はないんです。ドイツにいつまでいるかも具体的には決めていませんが、少なくとも2〜3年はここで働きながら将来の設計を考えていきたいと思っています。最終的には、日本の人を海外に送り出すサポートや、海外の人を日本に連れてくる仕事をしたいですね。そのために、自分で何かビジネスを立ち上げるのも良いなと考えています。
もう一つのビジョンとして、今取り組んでいるnoteの記事執筆を通じて、マーケティングや市場調査の分野にも携わってみたいという思いがあります。どちらにしても、自分の経験を活かしながら、日本と海外を繋げるような仕事をしていきたいと考えています。
🐳くじら:
とりあえずドイツに2.3年なんですか。他の国に行く予定は特に?
ばたごん夫婦の旦那:
今のところはないですね。
🐳くじら:
それは何故ですか。
ばたごん夫婦の旦那:
まだまだドイツを知って行きたいと思っているからです。
🐳くじら:
海外と日本の人が行き来するサポートっていうのは、何かきっかけがあったんですか?こういうことしたいなって思う。
ばたごん夫婦の旦那:
そうですね。2〜3年前、僕自身がオーストラリアに行きたいと思ったとき、実際に行動に移すまで時間がかかったんです。その理由として、仕事を始めるとなかなか辞められなかったり、人間関係などでしがらみができてしまったりと、踏み出しにくい状況があったからです。そうした中で、「一歩を踏み出すきっかけ」や、「行動に移しやすくする環境づくり」の大切さを感じました。
特に、情報の整理や発信は大事だと思っています。例えば、ドイツのワーキングホリデーについて調べたとき、情報が本当に少なくて、来てからようやく「こういう情報もあったんだ」「事前に知っていればよかった」と感じることも多かったです。オーストラリアやニュージーランド、カナダといった人気のワーホリ先は情報が多く整理されていますが、ドイツはまだまだ不足していると思います。
だからこそ、ドイツやヨーロッパのワーホリ情報を発信する見やすいポータルサイトを作ったりして、もっと日本の人にヨーロッパに来てもらえるようにしたいという気持ちがあります。それがきっかけで、日本と海外の人がもっと行き来しやすい環境を作れるんじゃないかと考えています。
🐳くじら:
確かに日本で1回働くと、なかなかワーキングホリデーって難しいのはわかるなと思うんですけど、ご自身が一歩踏み出せた理由とかきっかけは何だったんですか。
ばたごん夫婦の旦那:
そうですね。一つは妻の支えがあったことです。そしてもう一つ大きかったのは、転職して2社目でいただいた内定が契約社員だったことです。その契約期間が3年半と決まっていて、ちょうどその期間が終わる頃に自分が28歳になるタイミングでした。ワーキングホリデーは31歳までが対象なので、「行くならこのタイミングしかない」と逆算して決断することができました。環境的な要因が大きかったと思いますね。
🐳くじら:
わかりました。ではもしもの未来の質問というのをさせていただいてるんですけど。
ばたごん夫婦の旦那:
はい。
🐳くじら:
ばたごん夫婦の旦那さんが、継続して何かに努力して取り組んでも、なかなかそこで成果が出ないっていうことを多く経験していたような人生だったら、ご自身はどう変わっていたと思いますか。
ばたごん夫婦の旦那:
なかなかうまくいかなかった場合ですか?
🐳くじら:
そうですね。どちらかというと、挫折経験の方が多かったら。
ばたごん夫婦の旦那:
そうですね…もし何もかもうまくいかなかったとしたら、正直、逃げに逃げていたかもしれませんね。でも、逆にその状況が海外に出るきっかけになっていた可能性もあると思います。行き詰まったからこそ、新しい環境を求めて海外に飛び出していたのかもしれません。
🐳くじら:
そうですね、なんかもう自信とか、そういうのもあんまりない、ポジティブになれないとかそんな感じのイメージで聞いたんですが。
ばたごん夫婦の旦那:
そういうときは、友達に相談していたと思います。できないことや悩んでいることを、自分の中で抱え込むのではなく、口に出して「今こういう状況なんだ」と話すようにしていました。そこでアドバイスをもらったり、少し気が楽になったりすることも多かったです。挫折を繰り返していたら、とりあえず逃げて逃げて、その結果、気づいたら海外にいる可能性もありますね。もしかしたら、もっと早いタイミングで海外に来ていたかもしれません。
🐳くじら:
でも、海外に来る理由は変わりますか。
ばたごん夫婦の旦那:
おそらく違うと思いますね。「何も考えずに逃げてきた」という感じだったかもしれません。でも、そういう理由で海外に来ても、悪くないんじゃないかなとも思います。
🐳くじら:
なるほど。逃げの選択肢の中に海外ってのがあるんですね。
ばたごん夫婦の旦那:
そうですね、そういう選択肢の一つがあっても全然いいと思ってます。旅行で海外に行ったときに「意外といける」と感じた経験もあります。特に目的がなくても、海外に行くことで気が楽になるんじゃないかなと。言葉も文化も分からなくても、気にしなくていいというか。怒られたり馬鹿にされたとしても、気づかないくらいですから(笑)。そういう意味で「逃げの海外」も悪くないと思います。本当に駄目なときは、駄目なままでもいいと思うんです。
🐳くじら:
継続して最終的には自分のものにするっていう経験が多いって聞いたので、逃げるっていう選択肢を持ってるっていうのはちょっと意外というか、ちゃんとあるんだなと。
ばたごん夫婦の旦那:
そうですね。どうしようもないときは、逃げるのも一つの選択だと思っています。この柔軟な思考のおかげで、ストレスが溜まりにくいのかもしれませんね。ただ、「やればできる」と自分に言い聞かせて、最初は食らいついていく姿勢も大事にしています。それでも最終的に駄目なら、逃げればいいんじゃないかと考えています。
🐳くじら:
最終的に、駄目だったら逃げてもいいっていう。
ばたごん夫婦の旦那:
はい、全然いいと思います。それでまた別の道を見つければいいだけですから。
🐳くじら:
これだけは死ぬまでにやりたいみたいなことってありますか。
ばたごん夫婦の旦那:
昔から思っていることですが、地元がとても好きなんです。ただ、このままだと過疎化が進み、高齢化社会の影響で若い人たちがどんどん地元を離れてしまうんじゃないかと感じています。地元を存続させるために、地元の友達と「人を呼び込むようなプロジェクトをやりたい」という話をしていました。地域貢献のような活動ですね。
🐳くじら:
最終的にかわかりませんが、地元にちょっとまた戻ったりっていうビジョンも何となくあるんですかね。
ばたごん夫婦の旦那:
今のところ、地元に戻るという具体的な計画はありません。ただ、地元にいなくても、良いアイデアがあれば実現できると思っています。地元だけでなく、存続が難しい地域をどうやって人が集まる場所にできるのか、そういったことを考えていきたいですね。
🐳くじら:
ワーホリにすごい興味があっていきたいなと思ってるけど、やっぱ日本で今仕事とかしてるし、行って帰ってきたときにどうなってるかちょっと不安みたいな。そういうのを結構よく聞くんですけど、そういう人たちにアドバイスするとしたら、何かありますか。
ばたごん夫婦の旦那:
とにかく「おいで」と伝えたいですね。それに尽きると思います。なぜなら、よく言われるように「いつ人生が終わるかなんて誰にもわからない」からです。やらない後悔より、やる後悔のほうがずっといいと思っています。とりあえずやってみて、もしうまくいかなかったら帰ればいいんです。それくらいの気持ちで一歩踏み出してほしいですね。
🐳くじら:
うん。
ばたごん夫婦の旦那:
これは妻ともよく話していたことですが、「駄目だったら帰ればいい」というくらいフランクに考えればいいと思います。たかだか1年ワーキングホリデーに行って帰ってきたからといって、仕事が見つからないなんてことは、正直言い訳だと思います。仕事は必ずあるものだと感じています。
それに、ワーキングホリデーに行くまでに積み重ねてきた仕事の経験があるはずですし、1年間別のことに挑戦した後でも、同じような仕事に戻りたいと思えば、きっと大丈夫だと思います。だからこそ、「やってみたい」という気持ちがあるなら、迷わず挑戦してほしいですね。
🐳くじら:
ありがとうございます。
それでは最後なんですが、最後に言い残したこととして読者さんに向けてとか、ご自身に対していろいろ人生振り返ってみて思ったこととか、インタビューの感想でも何でも、何か最後に言い残したことはありますか。
ばたごん夫婦の旦那:
そうですね。「今の積み重ねが将来を決める」というのは、これからも自分のモットーとして大切にしていきたいと思います。
🐳くじら:
ご自身のモットーとして。
ばたごん夫婦の旦那:
はい。だからこそ、「今を頑張る」ということがすごく大事だと思っています。
🐳くじら:
はい。わかりました。
ではこれインタビューは終わりで大丈夫ですかね。
ばたごん夫婦の旦那:
はい。大丈夫です。ありがとうございます。
🐳くじら:
ありがとうございました。
あとがき
ワーホリ、今流行ってますよね。でもオーストラリアやニュージーランドなどの英語圏ばかりで、ヨーロッパに行く人はまだ珍しい印象だったので、ドイツのお話をいろいろ聞けて楽しかったです。
また、なかなか日本から一歩踏み出すのが難しいというのも良く聞きますが、行けばなんとかなるさ、というもっと楽観的な気持ちで挑戦してもいいんじゃ無いかなと思わせてくれる内容でした。
ワーホリは世界中にあるシステムですが、まだまだ日本人は少ないといわれています。これからもっと行く人が増えて、情報も増えていくといいなと思います。
今回は無名人インタビューを受けてくださり、ありがとうございました!
【インタビュー・編集・あとがき:くじら】
#無名人インタビュー #インタビュー #ドイツ #ワーホリ #留学 #ヒップホップ #海外
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