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自分は自分のままで大切な人と一緒にこの先も楽しい人生を生きたい人

むかしむかし、ある村に、素直(すなお)という名の若者が住んでいました。素直には、シンプルだけれど大切な願いがありました。「自分は自分のままで、大切な人と一緒に楽しく生きていきたい」という思いです。
村では、多くの人が「こうあるべき」「ああなければならない」と、自分を変えようとしていました。でも素直は違いました。
「私は私のまま。空を見るのが好きな私も、
のんびり歩くのが好きな私も、
ときどき失敗する私も、
全部私なんです」
素直の周りには、少しずつ人が集まってきました。
本を読むのが好きな織り子、
木工が得意な大工、
歌うことの大好きな農夫、
笑顔の素敵なお百姓さん。
みんな、それぞれ「自分らしさ」を持っていました。
素直は言いました。「私たちは、みんな違っていていい。その違いを認め合って、一緒に楽しく過ごせたらいいな」
そうして素直たちは、それぞれの「好き」を持ち寄って暮らし始めました。
織り子が本の話をすれば、みんなで想像を膨らませ、
大工が新しい椅子を作れば、そこに座ってお話を楽しみ、
農夫が歌えば、心地よく畑仕事をし、
お百姓さんの笑顔に、みんなの心が温かくなりました。
失敗することもありました。でも、そんな時は「これも私たちらしいね」と笑い合いました。
辛いことがあれば、互いに支え合い、
嬉しいことがあれば、共に喜び合い、
日々の小さな発見を、分かち合って暮らしました。
後に、村人たちは素直たちの暮らしを見て、不思議そうに尋ねました。
「どうしてそんなに楽しそうなの?」
素直は答えました。「私たちは、無理に何かになろうとはしていません。ありのままの自分を認め合い、大切な人と一緒に、今を楽しく生きているだけなんです」
そして「自分らしく、共に楽しく」ということわざが、この村から広まっていったとさ。
めでたし、めでたし。
と思う2024年10月30日10時56分に書く無名人インタビュー929回目のまえがきでした!!!!!
【まえがき:qbc・栗林康弘(作家・無名人インタビュー主宰)】

今回ご参加いただいたのは きほちゃ さんです!

年齢:~10代
性別:女性
職業:表現者兼取材ライター


現在:建築現場で言ったら、めっちゃ組み立ててもうちょっとで完成するけど、完成はないみたいな感じの状況です

qbc:
今何をしている人でしょうか?

きほちゃ:
今は一応学生で17歳なんですけど、通信制高校に通っています。ネット上で授業を受けて、他の時間はライターの活動をしたりとか、あとは単純に趣味で絵を描いたり、なんかエッセイみたいなものを書いてみたり、旅をしてみたり、いろいろしています。

qbc:
後で伏せられるけどN高生ですか。

きほちゃ:
N高です。はい。

qbc:
無名人インタビュー最多高校ですね。

きほちゃ:
そうなんですか。

qbc:
あの名前を出せる高校も少ないと思うんですけど。

きほちゃ:
確かに

qbc:
ちなみにここでは出してもOK?隠す?

きほちゃ:
学校の名前ですか。全然大丈夫です。

qbc:
OK。ひとまず今どんな感じですか?今言った学校とか人生全体はどんな感じでしょう。

きほちゃ:
なんでしょう。楽しいし、何か発展してるなって思うし、今が一番。

qbc:
どんな方向で発展してる?

きほちゃ:
すごい良い方向に発展してるってのはもちろんそうなんですけど、建築現場で言ったら、めっちゃ組み立ててもうちょっとで完成するけど、完成はないみたいな感じの状況です。

qbc:
いつ頃からその状態、発展方向に行ったっていう感じなんですか?

きほちゃ:
そうですね。高校入ってから2回ぐらいあって、今3回目ぐらいなんですけど、なんか本当に人生が発展し始めたなって思うのは、高校入ってからですね。

qbc:
はい。どうちがいます?それまでとそれ以降って。

きほちゃ:
高校入る前と後ですか。

qbc:
発展始める前と後で。

きほちゃ:
今も全然まだ直ってないわけではないんですけど、結構気持ちが落ち込みやすくて。人が極端に怖くなってしまってパニック状態っぽくなってしまったりとか、ネガティブを溜め込みやすかったりとかで、不安っていう面が特に大きくて。それが極端にワッて爆発しちゃった後、何か発展してくなっていうか。すごい落ち込んでる状態があって、そこから何かうおーって立ち上がってめっちゃ前進してるみたいなのがあるのかなっていう感じです。

qbc:
なるほど。学校でしてることってあります?

きほちゃ:
学校は今はN/S高新聞実行委員会っていう学校新聞をネット上で書いてます。今までは何か、第1期のN/S高生徒会をやったりとか、あとは何か学校内の困りごとを解決するっていうナレッジベース実行委員会っていうのをやってたり、もみじまんじゅう同好会っていうのをやってたりとか。
本当に好きなことをやりまくってました。今は学校の中で何か特別に活動してるっていうのはあんまりないです。

qbc:
今何年生なんですか。

きほちゃ:
今3年生です。

qbc:
先に言っちゃうと卒業後はどうするんですか。

きほちゃ:
卒業後は、一応通信制の大学に行こうかなって思ってて、心理学系なんですけど。哲学とか教育とかいろんなことに興味があって、それらの根っこの部分、共通してる部分が心理学だなって思ったんで、心理学系にいこうとしてます。
あとはライターの仕事をしようかなって思ってるのと、ちょっとまだでもふわふわしてるんですけど、どっか田舎に移住したいなって思ってて。今住んでる場所として広島で何て言うんだろ便利な田舎みたいな場所なんですけど、今年とか、去年とかすごい県外に行く機会がすごく多くて、学校関係の行事とか、そういう活動とかで。なんか暮らしっていいなって最近すごく思うようになって、自然だったり昔の田舎の暮らしじゃないですけどそういう場での人との繋がりみたいなのが日常にあったらいいなっていうのを思って、そういう繋がりがあって自然と触れ合えるような場所に移住したいなっていうのは思ってます。

qbc:
いつ頃から移住したいなと思ったんですか。

きほちゃ:
もうでも卒業してすぐできるならしようかな、とか思ってみたり。もしできるんならもう来年1月にはとか思ってたりもするんですけど、まだそこら辺は身内とかあんまり話せてないので相談しつつって感じですかね。

qbc:
大学は行く?

きほちゃ:
大学は行きます。通信制なので、どこでもいいやつです。

qbc:
なるほど。いつ頃から地方で暮らすとか、そういうのに注目し始めたんですか。きっかけとか。

きほちゃ:
いつからだろう。元々私のお母さんがそういう自給自足とか、田舎暮らしじゃないんですけどそういうのいいなって感じで、そこから影響を受けて面白そうだし私も見てみるかみたいな感じで。本格的に見始めたのが今年の6月とか7月とか本当に最近です。

qbc:
うん。

きほちゃ:
きっかけとしてもう1個あるのが、今年の2月にB-Sideっていう、中高生向けのイベントに参加して、それが鳥取の大山町っていうところにあるハクナマタタっていうアフリカンエコビレッジっていうところで開催されて。そういう暮らし方を話には聞いてたものの、なんていうんだろう、人間の本来の暮らし方というかそういうのにちゃんと触れて、自分がその中に入っていったのがそのとき初めてで。そのときの私、めちゃくちゃ病んでて。学校のこととか、何かいろいろあって、もう無理って。そのときにそのハクナマタタの方々だったりとか、あとは集まってた中高生とかといろいろ教育についての対話の時間でした。大学についてとか、自分の人生についての話だったりずっと対話し続けて、焚き火をたいたり鳥をさばいたりとか、今では非日常な、その人たちにとって日常の事をずっとしてて、何とかなるかもって思って。
何て言うんだろうな、幸せって何だろうなっていう問いの、答え? 答えじゃない、ヒントをもらえたというか、それすごいいいなって思って実感が湧いて、そこに目が行きだしたっていうのはそのときです。

qbc:
ライティングはいつ頃初めて、どんな感じなんですか。

きほちゃ:
ライティングは、1番最初記事として出したのはN/S高新聞の記事で、高校1年生の秋ですね。9月とか。広島に住んでるので、原爆の日、8月6日に平和公園とか資料館とかそこら辺に行って、現地の様子をレポートとして出すっていうのをやりました。本当は初期研修の記事を出さなきゃいけないんですけど、校正してくださる方のコメントに折れまくって、先に自分が立てた企画の記事を出したんで、本当はもうちょっと7月とか8月とかに記事が出る予定だったんですけど、9月とか、秋になってっていう感じなのでそこからですかね。

qbc:
おればくっていいました?

きほちゃ:
9月からです、大体。9月からで、構成してくれる人がそのGoogleドキュメントにコメントっていう形で返信をくれるんですけど、ここもうちょっと直してみて、っていうそれがもう100件近くぐらいあって、1本の記事に対してそれで心が結構折れて、もう駄目みたいな。本当は初期研修っていう記事が先に早めに出る予定だったんですけど、うん。そんな感じです。

qbc:
なるほど。書き始めるきっかけみたいなのはなんだったんですか。

きほちゃ:
書き始めるきっかけは、N/S高新聞に多分入るきっかけと同じ感じです。
新聞書きませんかみたいなメールが続いて、新聞?って。元々ちっちゃいときから何か書くこととか表現することがすごい好きで、暇があったら、物語の設定を考えてみてノートに書いてみたりとか。なんか絵本ちょっと作ってみたりとかっていうことばっかりしてたのですごい書くことが好きでした。だから、なんかこれはやるしかないなと思って。
1000字自分の好きなものとかことを書くっていう事前課題があったんですけど、それを書いて選考をくぐりぬけて入ったっていう感じで、本当に直感で始めました。

qbc:
実際入って書いてどうだったんですか。気持ちとしては。

きほちゃ:
プライドがへし折られた気持ちになりました。もうこれしかないって思って正直はいってやってたのもあって、ずっと中学校3年生の後半から学校行けてなかったんですけど、なんかすごい自分に自信もないし、なんていうんだろう、周りの人をすごい敵視しちゃうような感じだったので。必死に食らいついて何とか記事を出すっていうところまではできてたんですけど、もう死に物狂いでやってました。

qbc:
今はどんな気持ちなんですか。

きほちゃ:
今は、すごい記事書くのが楽しくなってて、お仕事にしたいって思うぐらい、だからなんか、そういうときのことも含めてすごいやりたいって思ったことに、とにかく本気で取り組めるようになったのかなっていうのは思ってます。

qbc:
何か趣味とかってどんなものがあるんですか。

きほちゃ:
なんでしょうね。でも神社が好きです。あと旅とかなんか結構多分アウトドア系というか、体動かすことはそんなに得意じゃないんですけど、ふらっと外に出て散歩してみたりとか、旅に出てみたりっていうのも好きです。
神社は神社検定3級をこのまえ合格して所持してます。

qbc:
おめでとうございます。

きほちゃ:
ありがとうございます。

qbc:
周りの人からなんて言われます?

きほちゃ:
天真爛漫ってよく言われます。

qbc:
自分ではどう?

きほちゃ:
言ってみればそうなのかなと思いつつも、何かもうちょと考えて動いてはいるんだけどな、みたいなちょっと複雑な気持ちにもなります。

qbc:
考えてないって意味じゃないですからね。

きほちゃ:
そうなんですけど、そう考えてないって意味ではないんですけど何か…。
いいですよ、天真爛漫ってかわいいし。うん、全然ありがとうっていう感じではあります。

qbc:
距離の近い人、家族、パートナー、親友とかそういう人から言われる性格の一面とかってあります?

きほちゃ:
1回言われて嬉しかったのは、まだ自信が自分に持ちきれてなくて、なんでみんなは私の事を見捨てないんだろうみたいなことを、パートナーというかそういう親しい人にぽろっと言ってしまったとき、ここが熱いからだよって胸をポンポンってされたことがあって。だから何か、めっちゃ熱いらしくって。私の近しい人が言うには。何か熱いからついて行こうってなる。っていう話はよくされます。

qbc:
うん。

きほちゃ:
めちゃめちゃ抽象的ですいません。難しい。

qbc:
大丈夫ですよ。好きな食べ物なんですか。

きほちゃ:
めっちゃでもいろいろ好きで基本的に嫌いなもの以外は全部好きです。

qbc:
嫌いなものは?

きほちゃ:
炭酸と辛すぎるものと、脂っこいもの。

qbc:
何か具体的にあります?これが駄目とか。

きほちゃ:
辛いものだと、なんだろう、唐辛子のソースとかは駄目です。あとはでも、わさびとからしとか何か、日本の辛いものは基本的に食べます。あと脂っこいものは、ポテトチップスとか、めちゃめちゃ油コテコテなラーメンとか。うん。そういうのはちょっと苦手です。

qbc:
なんか今現在の自分に肩書きっていうか名前みたいなのを付けるとしたら?今私は何々みたいな、表現する言葉をちょっと考えてみてください。

きほちゃ:
今は、私は何色にでも染まるパレットですかね。

過去:常に行動の先に人の目があったのかなって

qbc:
過去について聞いていますね。
子供の頃、幼稚園の頃とかはどんなことがありました?

きほちゃ:
幼稚園の頃は、それこそ天真爛漫に当てはまるんじゃないかなって自分で思ってて。
何か人と違ったことをするのか好きだったというかなんか、何て言うんだろう、特別視してほしいわけじゃないんですけど、それに近しいような感覚を持った子で。よくやってたのは、ブロックがあるんですよ。ちっちゃい子からしたら体半分ぐらいの大きさの柔らかいブロックがあって。それを組み立てて何か滑り台みたいなのを作って登ったりしてみんなで遊んでたんですけど。わざとそれに上ってこけて、痛くないのに先生!って泣きじゃくって、保健室に連れて行ってもらうっていうことをしてたりとか。

qbc:
それは面白さのピークとしてはどこが一番?

きほちゃ:
何かでも、多分先生にかわいがってもらいたかったんですかね。人にかわいがってほしかったのかどうなのかわかんないんですけど。なんか無視されて悲しかった記憶あるんで多分対応されて喜んでたんだろうなって思ってます。

qbc:
であれば、何か他のお芝居でもいいじゃないですか。

きほちゃ:
だから、そうですね、いろいろ他も多分やってて。いいことも悪いこともいろいろしてて。悪いことっていうほどじゃないと思うんですけど。これはでもどうなんだろう、気を引くためというかめっちゃ意地を張り合っただけなんですけど、すごい1人顔面がどタイプの女の子がいて、その子と私の方がかわいいっつって喧嘩してみたりとか、すごいちっちゃいことで、言い合いしてみたり。

なんだっけな、そう工作がすごい得意だったので、なんかすごい先生の作ったものをめちゃめちゃ綺麗に真似して褒められるのを期待してたりとか、うんちょっとこれこうしたらいいんじゃない、これこうしたら褒められるかなみたいな感じみんなにちょっとすごいって思ってもらえるかなみたいな感じでちょっと何て言うんだろうな工夫を加えてみるみたいなことしてたりとか、うん。
常に行動の先に人の目があったのかなっていうのをしゃべってて思います。

qbc:
遊び自体は覚えてます?

きほちゃ:
ブロック積んでみたりとかあと指人形めちゃめちゃ綺麗に並べてコマ撮りしたりとか、結構何かを作ったりとか組み立てたりっていうことばっかりしてた気がします。

qbc:
物を作るのが好きだった?

きほちゃ:
多分そうですね。もの作ったりとか書いたりとか、それこそ今とあんまり変わってないような気がするんですけど、何かを創作するのがちっちゃい頃からずっと好きでしたね。あと表現歌ったりすることも好きだしなんかテレビのスケートの映像を見て、一緒にくるくる回ってみたりもしてましたし自分の中のにあるものを表現して人に褒められるっていうその一連の流れが好きだったのかもしれないです

qbc:
小学校はどんな感じだった?

きほちゃ:
小学校は1年生のときにめちゃめちゃ学校が荒れてて。小学校入ってから急に男子ちゃんと掃除やって、みたいなあのタイプの子どもになって。
なんていうんだろうな、すごい荒れてたのでなんで、みんなちゃんとしないのって感じで、そのときもちょっと学校に一回行けなくなったときがあって。でもずっとそんな感じでいたんですけど、小2のときに広島にお父さんの転勤についていく形で、学校も転校して広島に来て、そっからもう男子ちゃんとやって、がどんどんエスカレートしていって。自分以外の生徒みんな敵みたいな感覚で過ごしてそれでも仲良くしてくれる子もいたし、友達もいなかったわけじゃないんですけど、基本的にいつも自分自身で孤独を作り上げるみたいな子どもでした。
でも先生は、何をどうやったらこんないい子に育つんですかお母さん、みたいな感じで話すから、何かこれでいいんだって、これで正しいんだってみんなを否定して拒絶して、何て言うんだろう、孤独でいるというか、自分が正しい貫くことがそれで、正解なんだみたいな感じに思って、ずっと大体そんな感じで小学校を過ごしてました。
いろいろ途中でいい先生と出会ったりとか、逆にとんでもない先生と出会ったりいろいろあって、その中で自分自身も揺らぎつつ、何か結局1人が一番だよねというか、人と話すのってすごい時間の無駄だなって思ってる嫌な子どもでした

qbc:
うん。中学校はどんな感じだった。

きほちゃ:
中学校は小学校の、何て言うんだろう。人と関わらなかったことが全部なんか爆発して、すごい人と関わるようになって。おちゃらけてて、平均よりは点取れてたけどテストも真面目にやんないし勉強もそんなしないし、みんなととりあえず遊びまくって、楽しく過ごそうぜみたいな感じになって、なんかそのときにちょうどアニメ見始めたりとか趣味がいろいろ変わったり、周りの先輩後輩の繋がりができたりして、いろいろ変わっていったんですけど。
中2に入ってから、2020年なんでコロナ渦が始まって。学校が閉じたのが、ちょうど私の誕生日だったのかな。誕生日の日から確か学級閉鎖になりました。

今までずっと人と関わるのが無駄だっていう軸で生きてたのに。1人になったらものすごい孤独になって、みんな死ぬんじゃないかっていうのに囚われて、家の部屋の隅っこでずっと過呼吸になってたりとか夜眠れないし生活習慣も崩れるみたいなので、勉強で現実逃避をして。だから皮肉にも中2の成績はめちゃくちゃよかったんですけど。
マスクしてて顔が見れなかったりとか表情が見えなかったりするのがちょっと怖くなっちゃって、あんまり人に近づかないようになって人に無関心になっていって。中三に入って人間関係とかちょっといろいろあって、学校も行けなくなり。ちょうど行けなくなったのが9月の後半とかで合唱コンクールの時期だったんですけど。合唱コンクールの指揮者に手を挙げたまま学校に行けなくなっちゃったので。指揮者が練習こないと意味ないじゃないですか。
練習来いって先生からも他の生徒からも言われて何とか言ってたんですけど、私がいない間の代役の子の方が指揮が上手いから変われってめちゃめちゃブーイングを受けて。
そこらへんもちょっとゴタゴタゴタゴタいろいろあって、私もどんどんなんか、もうやめたいみたいな感じで心を病んでいって、本当にコロナのこととかは本当に生きたいから病んでたはずなのにいつの間にか死にたいから病んでるに入れ替わっちゃってっていう生活だったなっていう。

でも、今振り返ったら常に味方はいて。お母さんとかもそうだし、保健室の先生がずっともその話をしてくれたりとか、別室登校してたんですけどそのとき先生もあの囲碁を一緒に打ってくれて。本当に私に寄り添うとしてくれた人はたくさん、たくさんでもないけど、いたのかなって今となったら思うし、でもそれを受け止められないだけの心の余裕のなさだったり、恐怖心があったんだろうなっていうのを今思い返してます。

qbc:
ご両親からどのように育てられました?

きほちゃ:
なんかすごい育て方が逆で、父と母。父は社会で生きていけるように育ててくれる人で、なんていうんだろう、背中を見て社会の厳しさをみせるみたいな感覚をちょっと私は思ってるんですけど、母は逆で、もうなんか、幸せだったらそれでいいよみたいな、生きてたらもうそれでいいからみたいな感じの、本当に緩く自由な育て方をしてくれて、真逆の真ん中にいていう感じなので、両方の良いところも悪いところもたくさんいい感じでもらってるんだろうなっていうのは思います。うん。なんかめちゃめちゃ殴られて叱られて、みたいな感じは基本なかったです。
ちゃんと私が理解するまで話をしてくれたりとか。なんていうんだろう、心を育ててくれたなみたいな。心で感じて動くっていうところをちゃんと大事にしてくれた感覚があります。

qbc:
生まれたところはどこだったんですか。

きほちゃ:
生まれたのは岡山県の倉敷市で、そっから3歳ぐらいのときに京都に引っ越して、7歳、小学校2年生のときに広島に行きました。

qbc:
なんか好きな風景とかってあります?生まれたり育ったりしたところで。

きほちゃ:
昔の記憶っていうわけじゃないんですけど。この前、ちょっとこっちに来てた親友、普段関東に住んでるんですけど、西日本に来てた親友がいて、一緒に倉敷に行ったんですよ。ちょうど8月の下旬の方に台風来てたじゃないですか。

qbc:
ええ。

きほちゃ:
あのとき、電車止まって帰れないみたいな感じで、うん行くわつって、その日に決めて弾丸で倉敷まで旅行に行って。私も夏に使ってた青春18切符が残ってたので。美観地区、白い建物がいっぱいあるところをゆっくり回ったりとか、ご飯食べたりとかしたんですけど。私めちゃめちゃ晴れ女なのでまた空も晴れたりして、うん。
そのとき、大事な人と一緒にその場に行ってその景色を見てるっていう瞬間がずっと心に残ってます。またそれが生まれ育った場所の近くでもあったので、なんかすごいシンクロしてるように感じて、感慨深かったです。

qbc:
N高を選んだ理由は?

きほちゃ:
N高を選んだのは、学校行けてなくってもう進路どうしようっていう話だったんですけど、自分には進路を考えられる余裕もなくて。お母さんが元々N高を知ってて、こういうとこいいんじゃないって勧めてもらって。

きほちゃ:
私もなんかもう楽しそうっていう思いもあったんですけど、半分もどうせ死ぬしどうなってもいいやみたいな感じで投げやりで、正直最初N校選びました。お父さんは最初1回全日制と言って途中で変えてもいいんじゃない。ていうように言ってくれてたんですけど、でももう私がその時期本当は学校に行きたくないけど、無理やり別室に登校して本音を言えないみたいな状況だったので、もういや、無理やって思ってて。
もうそこはちょっとごめん、N高というか、通信じゃないと無理かもみたいな感じで、最初は週1回だけ通学するっていうコースに入ったらいいよみたいな感じの話になって。

qbc:
なるほど。入ってみてどうでした。

きほちゃ:
入ってみて最初はもうなんか、そんな感じで投げやりに入った割には結構エンジョイしてるなって思ってるんすけど、うん。最初の磁石祭っていうのが4月の終わりぐらいにあって、それが千葉なので、当時の私は経済力もないし、移動できるような体力も気力もなかったので家の中でオンラインで繋いで、ラジオ企画に参加するっていうのをやって、それもすごい楽しかったし、その経験がないと多分他の活動もできてなかったなって思うんですけどそっからはもう結局、あんまりこれまでと変わらなくて、そのやっぱりなんていうの、結構躁鬱状態に近いっていうか。もうめっちゃ気分がいい日もあればものすごい落ち込んで、自殺のことを考えるみたいな日々をずっと繰り返しながら過ごしてて。
でも、週1回学校に行ってはいたので。人と会う機会もあったし、何か未来をキラキラしてみたりとか自分のやりたいことに挑戦してるような先輩だったり同級生とも会う機会はあったので、そういう面ではまだ、まだまだ大丈夫だったのかなと思うんですけど。

でも、これまで友達を作ることを結構避けてたので、どうやってコミュニケーションを取っていいのかよくわからず。経験としては良かったなと思うんですけど、なんか気持ち的にはなんかもうちょっと明るく過ごせたらよかったな、でもそれ以外に方法もなかったしなみたいな感じに思ってます。
けど、結局一番変わり始めたのが、10月かなって思ってて。
ちょうどN/S高新聞実行委員会っていうコミュニティーにめちゃめちゃ顔出し始めた時期なんですけど、生徒会の第1期初代生徒会の募集を始めますっていうメールが来て、それも直感でやったろうって思って。
でも応募したけど、私絶対身の回りにに友達いないから誰も投票してくれないじゃんっていう感じになっちゃって。最初はめちゃめちゃ投票してもらうために繋がりを作ろうっていうめっちゃせこい考えで、それまで一切顔出してなかった新聞にお顔を出すようになったんですけど。その場所がこれまで見てきた世界の中で一番温かくて居やすくて、人ってこんなに温かいんだ、人と話すのってこんなに楽しいんだみたいに思って、そこから本当に私自身の性格もだし、行動の仕方もだし、いろいろ変わったなって思ってます。
なんで、実際入ってどうだったかっていうところで言えば、もうめっちゃ良かったなと思うし、もう多分N/S高新聞がなかったら死んでたかもな、くらいの感覚でいます。今の私は少なくともいないだろうなと思ってます。

qbc:
生徒会はどうだった。

きほちゃ:
中学校のときも生徒会だったんですけど、不登校になって、役目が果たし切れなくてそれがものすごい後悔してて、高校に入って機会があったらやりたいなとか思ってたんですけど、私が入った当時はなかったんですよね生徒会が、N高に。入学して、10月ぐらいになって急に生徒会始めます!みたいな通知が来るもんだから。これはリベンジのときだ!みたいな感じで、何も考えずに立候補しました。
なんか結局、何ていうのかな、掲げた公約もあったんですけど、N高でもなんかそれは全部は達成しきれなくて。やっぱりなんか結構その時期も気持ちの起伏があったり、一度人間関係のいろいろでなかなか達成しきれなかったこともあったと思うんですけど、その生徒会っていうメールがなかったら、と思うとちょっとぞっとする部分もあるし、やってよかったなっていうふうに今思ってます。

qbc:
人生の中で、転換点があるとしたらどこにあると思います。

きほちゃ:
転換点ありすぎてめっちゃ迷うんですけど、うん。でも一番はやっぱり、その生徒会のメールが来て、Slackで普段N/S高生はやり取りをしてるんですけど。Slackのハドルミーティング?ハドルじゃないか、なんか通話のあれが、みんなで話して雑談みたいな感じで。すごい人が億劫になってたんですけど、そのときに思い切ってその入室のボタンを押したその瞬間がめっちゃ転機だったなっていうのは、今あります。

qbc:
N高の2年生のとき?

きほちゃ:
や、1年生のときですね、1年生のときだった。ちょうど2年前だ。

qbc:
生徒会は何年やった?

きほちゃ:
生徒会はでも半年だけでした。私のときは。なんで任期自体は、11月から2023年の7月。

qbc:
ありがとうございます。その日は何記念日ってつけます?

きほちゃ:
何だろう。

qbc:
4月10日だったってこと?

きほちゃ:
10月の13とか14とかそこら辺だったような気がします。
はい。さかのぼってみないとわかんないけど、うん。ええ何だろうな。
眼鏡記念日?

qbc:
ええ。なんでですか。

きほちゃ:
見えてた世界がずっと白黒だったのに、色がついたっていうふうに私は思ってて。めちゃくちゃなんだかすごく世界が綺麗に、鮮明に見えるようになったなっていう意味ですかね。

未来:書くっていうよりかは、心の内から出てきた言葉をとりあえず文字に起こすみたいな、文字に映し出すみたいな感じのやり方をするんですけど。なんかそれがすごい快感ですごい気持ちよくって止まらないんですよ。

qbc:
5年10年、20年30年の未来をイメージして、最後死ぬところまでイメージして、どんな未来を思い描いていますか?

きほちゃ:
今は古民家の縁側で座って、大事な人たちと笑ってるところですね。

qbc:
大事な人とは?

きほちゃ:
家族だったり、親友だったり、そういう人たちです。

qbc:
みんなそばに住んでるところ?

きほちゃ:
どうなんでしょう。でも、いや、そばには住んでなさそう。そばには住んでいない気がします。何か遠くから来てくれて、何日か滞在してくれてて、みたいな感じのイメージが。

qbc:
なるほど。自分が行く?

きほちゃ:
いや、私が今、古民家買いたいなみたいなこと思ってるんで。私が買って、何かいろいろしている場所にみんなが集まってくれてるみたいな感じかな。

qbc:
う何してるんですかそこで

きほちゃ:
出てきたのは、本当に私が縁側に座って、みんなも周りに座ったりとかお茶持ってくるねとか言ってなんか移動してたりとか、ちっちゃい子が縄跳びしてたりとか、本当にそれぞれが自由にして、ほわわんってしてるような様子…。そんな感じですね。場面としてはそうだけどなんか古民家。何の根拠もないんですけど、カフェやりたくって。カフェのなんか先の縁側みたいなイメージ。

qbc:
人生で一番楽しいことって何だったんです?

きほちゃ:
一番楽しいこと…人との繋がりを感じられること、うん。それもなんか笑顔だったりとか、幸せを共有できることかなって思ってます。

qbc:
例えば?

きほちゃ:
それこそ本当にたわいのない会話を、本当にただただ、こんなことがあってねっていうので笑うのもそうだし、かと思えば、いや、本当に心から本音を言い合って泣いたりするのもそうだし。その人のことを思って過ごした時間全てがそうなんじゃないかなって思います。

qbc:
未来の質問というのをしていて、もしも、そうですね。N高じゃなかったら。

きほちゃ:
なんでしょうね、なんか結局途中で違う全日制の多分高校に行って、やっぱ無理ってなって、なんか結局、また別の通信制の高校に転校して、それはそれでまあうまいこと、自分なりに何とかしてたんだろうなとは思うんですけど。
こうやって自分の心と向き合って生きるっていうことはできてなかったと思います

qbc:
なるほど。5年後の自分は、何をしてると思います?

きほちゃ:
5年後の自分。なんか、ちょっと新しめのオフィスでプレゼンしてる様子が見えたような気がします。
なんか、今やりたいなって思ってるのがそのやっぱ生き方とか暮らし方っていうのにすごい興味があってそういう部分にプロジェクトじゃないんですけど、そういうことをやってたりするので、それを発信していきたいなっていうのをすごい思っていて。なんかちょっとでもそれで自分の心のままに楽しく生きられる人が増えたらいいなって思っているので。そういうようなことを発表するような、そんな気がします。

qbc:
逆に人生で一番嫌なことてなに?

きほちゃ:
決められることですかね。なんか、こうあるべきとか、こうしないといけないみたいなものもそうだし、型にはめられるみたいなこともそうだし、あとは人の正解に当てはめられるのがすごく苦手で、うん。
でもどうしようもないことなんですけど、だから、なんていうんだろうな。結局、その正解とか不正解っていうのはなくて本当に選択がただ連続してるだけだと思っていて。だから、
すごいなんていうんだろう。これが絶対に正しいだろうみたいな感じで、なんか言われるのはちょっと苦手だったりします。

qbc:
その考えにどうしてたどり着いたんですか。17歳で

きほちゃ:
なんでだろうな、元々でも本当につい2、3ヶ月前まではこうしないといけないこうあらないといけないみたいなのがもっと強くって、だけど、何ていうのかな。外にいる大人とかいろんな人と話す機会とか出会いの機会が増えたりしたのって本当に6月とか今年の7月とかからで。いろんな大人見てたときに、ある人から、
正解はないし、何を自分が正しいと思って選択するかだっていうのを言ってもらって。人から教えてもらって、何かいろいろ、いろんな人の話を聞いたり、自分の中でモヤモヤしてるうちに、確かにみたいな感じ、それが一致したからなんですかね。

qbc:
ありがとうございます。なんか、今自分が時間があったら、なんか何をしたいですかね。

きほちゃ:
すごい絵本が作りたくって。理由をつけようと思って全然つけれるんですけど、本当にただただ直感で作りたいなと思ってます。
それこそ絵を書いたりするし、私がすごい好きな絵を書いたり素敵な言葉を使う友達がいて、なんかその子と一緒に作れたらなとかって思ったりするので、うん。
なんか直感でもあり妄想でもあるんですけど本が作りたいです。

qbc:
どんな本。

きほちゃ:
優しくてふわふわしてあったかい気持ちになれる、だから自然の中でいろんな何かみんなが遊んでたりとか、うん。繋がりがあったりとか、自分がこうあれたら楽しいだろうな幸せだろうなみたいな感じのことを書きたいなと思ってます。

qbc:
人から、天真爛漫以外に何か言われたりします。

きほちゃ:
そうですね、なんか昔はすごい真面目とか、不思議ちゃん。真面目から不思議ちゃんになって、不思議ちゃんからやばい人になってやばい人、天真爛漫になってるんですけど、うん。
天真爛漫以外をしてもそんなに、うん。それこそ熱いよねっていうのだったりとか、あとは自由な人だねって言われたりとか、うん。周りのことよく見てるねっていうのは言われたりしますけど、そんな感じですかね。

qbc:
どんな人と友達になってるの。

きほちゃ:
私がですか。

qbc:
どんな人と友達になって、どんな人とどんな人と会うんだろう。

qbc:
静かな人が多いなって思います私の周りは、うん。静かで、いや、それこそ本当に何て言うんだろう、正解と不正解を決めつけない人が多いなと思うし、自分がどうしたいかなっていうのをちゃんと心に聞きながら、揺らぎながら、自分のために生きてるような人も多いし。もう本当になんか優しい人が多いです。すごく。うわーそうですね。難しいけど、うん。

qbc:
将来なりたい職業とかあるんですか。

きほちゃ:
職業としてはまあ一応ライティングもしたいし、あとはカフェをやりたい。本当にふわふわしてるけどカフェやりたいなとか思ってそういうなんかある意味、そのカフェ自体も何か交流の場としてあったらいいなって思うので、そういうことをしながらやって。
何か職業ではないかもしれないけど、そのときやりたいと思ったことを本気で周りに馬鹿にされたとしても、自分が不安に思ったとしても直感に従ってやれる人ではありたいなって思ってます。
だから、職業っていうと、そんな感じだけど、職業にとらわれない仕事の仕方とか生き方をしたいなっていう感じです。

qbc:
書くのは好きかって聞きましたっけ

きほちゃ:
書くのは、聞かれてない気がする。すごい私なんか頭で考え、書くっていうよりかは、心の内から出てきた言葉をとりあえず文字に起こすみたいな、文字に映し出すみたいな感じのやり方をするんですけど。なんかそれがすごい快感ですごい気持ちよくって止まらないんですよ。それが出てくるのでうんを集中が切れたりとか、疲れたり、二、三十分ぐらいしたらもう、
ちょっと疲れたみたいな感じにはなるんですけど。それがすごい気持ちいいし楽しい、やっぱりその描き出した言葉が自分が好きだったりとか、なんていうんだろう。淡々としてて、自分で自分のことじゃ恥ずかしいんですけど、淡々としてて、何か美しいなっていうように何か自分で思うんで、それで好きだなって思ってます。

qbc:
最後の質問です。最後に残したことはっていうので、遺言でもいいし、読者向けメッセージでも独り言みたいになってもいいんですけど、最後に言い残したことがあればお伺いしています。

きほちゃ:
やっぱり、この世界って外側は結構いろいろごちゃごちゃしてるけど、内側を見たときに美しくて、なんか愛しくなってしまって楽しいものだなって最近やっと思えるようになって。だから人生捨てたもんじゃないかもしれないなっていう感じです。なんか、だから自分は自分のままで大切な人と一緒にこの先もいろんな何か楽しいこともして、自分が死ぬときになんか楽しかったなって思えるような人生を生きたいなって思います。以上です。

qbc:
ありがとうございます。

あとがき(編集:はなおか)

インタビューを聞いていて、「始めは全体の半分」という言葉を思い出しました。意味は最初に手を付けられたら、それだけで半分終わったようなものだ、という感じだそう。この言葉は最初の一歩を踏み出す勇気を出す理由にもなれば、その勇気を出した後、自分をたたえることもできるからです。
知らない世界に入ることって、さらに自分の無知を知ったり新しい発見があったり…人生ってこの繰り返しだなんじゃないかな思っています。まだ私の人生も始まったばかりですが!自分のペースで歩めたらいいですよね、あなたも、私も。

あとがき(インタビュアー:qbc)

人生は戦いだ!

【インタビュー・あとがき:qbc】

【編集・あとがき:はなおか】


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