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無名人インタビュー:新社会人限定のリアルコミュニティを運営している人

若者! 愛してる! 若者!
地方! 愛してる! 地方。なんてな私東京生まれおっさんだからなんもカスらないんだけどもさ。でも、なんというか、インターネットを介して人と知りあうということの大きさは、はかりしれんなと、いつも思う。若い、地方の人が、東京という知り合いの少ないの場所で、ネットを介して人と会う。そりゃまあ私もこのインタビュー企画で100人以上と知らん人と話してるけど、まあ、そういう、道具としてめちゃくちゃ優秀丸。
インターネット人間関係構築の優秀丸。だな、そうだよな?
人生は坊主めくり。何があるか読めないのがおもしろい。
ちうことで今日は楽しみましょう! 新社会人限定のリアルコミュニティの運営者isこんちゃんさん回です!


今回ご参加いただいたのは こんちゃん さんです!


qbc:どういうインタビューにしましょうか。

こんちゃん:副業のほうで、同世代のコミュニティみたいなものを、3年ぐらいやっているんです。
今日は、人間関係を社会人になってから、どう構築していくのかという話をさせていただけたらなと

qbc:わかりました! では、今何をされている方ですか?

こんちゃん:本業のほうはITの営業をやってまして、アプリとかを開発したい会社さんの技術的な支援などをしています。
副業で、若手祭@大卒っていう、略して若手祭というのをやってますね。

qbc:副業ってことは収益が出てるんですか?

こんちゃん:そうですね。っていってもイベントで会費千五百円、二千円ぐらいで。30人、40人とか参加して、イベント会場費払って、1万か2万残るぐらい。それで、運営にお金渡すんで、5千円とか低い金額になっちゃうんですけど。

qbc:どういうコミュニティなんですかね。

こんちゃん:新卒から社会人5年目までの集まるコミュニティてす。

qbc:どんな活動をされているんでしょうか。

こんちゃん:コロナで冬の期間とかはできなかったんですけど。2ヶ月に1回、ベーシックにやっているイベントがあって。メインプログラムとしては交流っていうのが1つと、もう1つがプレゼンターを同世代から募って、1人5分で趣味のプレゼンです。
それを聞かなくてもいいし、最悪、寝転がってもいいし、別に友だちと喋りたかったら喋ってもいいし、みたいなスタンスでやってて。ただ、舞台上では1人5分で趣味の情報がバーっと回っているようなイベントになってます。
あと、交流のしやすさ、リラックス空間っていうのは絶対に必要になってくるので、まず、同世代のお笑い芸人さんに漫談をやってもらうんですね。それで空気を和らげて。
会場にもこだわっていて。全面芝生の会場とか、原宿の屋上をリノベーションしたところとか。ただ最近、コロナで潰れちゃったところが多くて、今はカフェとバーをやってるところを貸し切ってやってますね。

qbc:なるほどね。

こんちゃん:IT業界に勤めてるからなんですけど、これからは趣味の時代になると個人的には踏んでて。
効率化とか自動化とかの技術がすごすぎて働くってことがあんまり必要なくなってくるのかなと思ってるんですよね。それの技術が今、働き方改革っていうのを実現させてるんで。今後もこの流れが加速し続けると、仕事の時間がどんどん減ってきて休暇っていう時間がどんどん増えてくるんじゃないかなと。そのときのために、趣味というものを徹底的に追求していこうっていう思いといろんな人の趣味を知りたいのもあって、イベントをやっています。
そもそも自分が何が好きなのかを教えてくれるようなところってあんまりないなっていう。概要だけをブワーっと紹介するような。それこそ、映画の予告編の上映館みたいなイベントです。

qbc:5分のプレゼンが予告編ってことですか?

こんちゃん:そうです。多様で面白いんですよね。香水がすごい好きで、自分で調合もするぐらい好きな子が、匂いによって営業効果とかも上がったりするんです。なんで、匂いって大事だよ、男の人もつけてみてねっていう感じから入ったりとか。あとは、占いとかも多いですね。

qbc:なるほど。

こんちゃん:今は、動物占いが、流行ってるらしいです。あと、島が好きで。東京から2、3時間で行ける無人島とか。

qbc:猿島!?

こんちゃん:猿島は一番行きやすいっぽいんですけど。近いだけあってあんまり。無人島は、できるだけ苦労してたどり着いたほうがいいみたいですね。

qbc:なるほどね。

こんちゃん:そういうところで興味があったら、それを中心に企画立てたりとかっていうところで、交流を促進させているような。

qbc:こんちゃんさんが始めた集まりなのですか?

こんちゃん:そうです。富山の大学を卒業して上京してきたんですけど。上京あるあるで、周りに知り合いが、ほとんどいない状況だったので。
大手とかに入れば横のつながりとかで人間関係できるんでしょうけど、ベンチャーとか、同期が数人しかいない会社だと、なかなか広がりづらいっていうところはあって。たぶんこの思いをしてんのは僕だけじゃないなって思って、そういう人たちがちゃんと集まる場所をつくれば、この悩みは解決だなってところで、つくったのが2年半前ですね。

qbc:コミュニティって、やろうと思う人はたくさんいると思うんですよね。でも、実際に行動に移す人は少ない。
そのトリガーは何だったんでしょうか。

こんちゃん:富山の大学生だった時、けっこう活動的な学生がいたんですね。たとえば、農家さんとコラボして何かやってます、古民家を学生のゲストハウスにしてますとか。
面白い学生さんはいるんですけど、でもみんな個別で活動してるんですよ。横の連携がまったくない状況でやってることがよく見受けられて。

qbc:はい。

こんちゃん:高校の親友が東京に出てたんですね。なんで僕は友だち経由で東京の大学生たちとも交流する機会があったんですよ。
そのとき思ったのは、やっぱり横のつながり、東京の学生さんって強いなって。けっこう大学の枠内からはみ出て、いろんな学生さんと交流してるなっていうイメージがある。
それから、キャリアが全てではないですけど、早稲田、慶應ぐらい入る学力があると、地元に残らずに東京に取られちゃうっていうのはあると思うんですよね。

qbc:なるほどね。

こんちゃん:学生時代に成績残せた人たちが東京に集まっていろんな価値観とかも取り入れながら成長していってるのに対して、本当は地方こそ横の連携、一体となってやらなくちゃいけないとは思うんですけど、そこが東京と地方と逆転してしまっているのが課題としてあったんですね。
なので、富山の学生さんたちを集めて、今何をやっているのかということと、これから何をしたいのか、みんなで発表していこうよっていうコミュニティをつくったんです。
そのとき、ゲストハウスで管理人をやらせてもらってたので、そのゲストハウスを使って定期的に集まろうと。それがはじまりだったんですよね。そこで、横の連携を強めていこうとしてたんです。ただ、卒業になって、そのコミュニティから離れて東京へ出てきたときに、また横の連携が取れてなかったんです。

qbc:はい。

こんちゃん:そうです。社会人になったら全然取れてないんだなって。大学間が会社間に変わっただけだな、みたいな。どうして、会社に入った途端に、その枠の中から出られなくなるんだろうって。
たぶん、場所はあるんですけど、ちゃんとしたブランディングと、こういう人たちが集まってますよとか、継続力がないからかなと思ったんですよね。だから結局そこの中で固まっちゃってるだけで、ちゃんとそういう人たちに届けていくことができれば、参加してくれるんじゃないかなって。

qbc:なるほどね、

こんちゃん:これは個人的な感覚なんですけど、これからの人間関係の構築の仕方って、大きく変わってくるだろうなって思ってて。価値観が同じ人たちが集まる場所に人は集まってくるだろうなって思うんですよ。そうなると、コミュニティっていう考え方が一番良くて。
こういうコミュニティですよって、価値観をちゃんと発信していって、それに共感してくれる人たちを集めることができれば、人間関係って構築されていくと思うんです。これからは、コミュニティっていう柱みたいなのをつくって、そのコミュニティからイベントが発生していくっていうような形になっていくんじゃないかなっていう。

qbc:価値観からっていうのは、どういったところから感じたのですか?

こんちゃん:体育会系と文化系って、やっぱり合わないんですよね。どっちにも価値観があって。キャリアも同じですよね。トップの大学出てる人と中学卒業の人って、やっぱり全然違うと思うんですよ。
なんで、体育会系は体育会系の価値観を発表していて、それに合意した人たちが集まってきたら、それは体育会系じゃないですか。その中で交流して仲良くなってみたいなことになるだろうし。そういう感覚ですね。

qbc:なるほど。

こんちゃん:オーストラリアに行った経験が大学のときにあるんです。
僕、大学時代に、友だちがあんまりできなくて。ただ、外国とかに行くと、日本人に限らずいろんな国の友だちが出来たんですね。なんで外国で友だちができたかっていうと、たぶん、外を探してる子がタイプだったからだと思うんですね。
外を探すタイプと、内を見るタイプとっていうのがあったときに、やっぱりそこって交わらないんですよ。もちろん、向こうは向こうで僕のことを尊重はしてるんですけど。内にある価値観とかじゃなくて、外を探す人は外を見るし、内を見る人は内を見るしっていう原体験は、このコミュニティっていう考え方に対して1つあったかもしれないです。

qbc:地方は合わなかったんですか?

こんちゃん:東京はやっぱり、すごく合いますね。

qbc:なるほど。

こんちゃん:コミュニティを今後どうする予定ですか? 5年って区切ってるじゃないですか。

こんちゃん:今、明確に考えてるのは、次の新卒の世代に渡そうかなと思ってるんですね。
若手祭の軸と僕の軸があって、まず若手祭の軸でいうと、ただやみくもに広めて、知ってもらうんじゃなくて、どういうコミュニティかっていうのを広めていかなくちゃいけないんですよね。
2年半もやってきて、そこに自分がずっと入り続けるっていうのは、それはそれで、また感覚がずれてくるんじゃないかと思ってますね。次はちゃんと新卒の人に渡して、新卒の人がどういうものを求めるのかっていう形で、コミュニティとしては存続させていきたいなと。あと、正しく伝えていきたい、正しく広めていきたいなと思ってます。

qbc:こんちゃんさん自身は?

こんちゃん:僕個人としては、コミュニティはもうあんまりやるつもりはなくて。というのは、DaigoさんのYoutubeで、20代はとにかく人間関係を広げて、30代からは絞ったほうがいいみたいな、そっちのほうが幸福度が高いみたいなふうに聞いてて。それに照らし合わせて考えてみると、30代だとお子さんとかもいらっしゃる世代になって、そこまで友だちづくりっていうものに対して価値を置いてるのかなって思うと、どうなんだろうなというのはちょっとあって。
友だちの紹介とかでつながっていったりするけど、交流会みたいなので何十人とか集めてそこで飲むみたいなのは減ってくるんじゃないかなと思ってて。そういった意味で、コミュニティっていうのは、そろそろ僕の中では終わりなのかなっていう。

qbc:今つくっているような大きいコミュニティっていうのはね。

こんちゃん:次からは、コミュニティみたいな無形のものじゃなくて、ちゃんと形あるものを自分つくっていきたいなと思ってて。
喫緊で一番やりたいことでいうと、高尾山にこの前遊びに行ったんですけど、旅館みたいなとこ、ないんですよね。
なので武蔵小金井ぐらいまで戻ったんですよね。高尾山へ行く人って、緑が見たくて開放的な場所に行きたくて行ってるのに、宿泊するってなったら、結局、東京っぽいとこへ戻っちゃうんですよね。

qbc:はい。

こんちゃん:ていうところでいうと、これからテレワークとかになっていって。そういうホテル系をまずやりたいと思ってるんですけど。
いくつもブースをつくっといて。IT企業さんとかとコラボできたらなと思ってます。
オフィス兼ホテルみたいなものです。

qbc:なるほど。今、コミュニティには何人ぐらい登録されているんですか?

こんちゃん:登録とかっていう概念はちょっとないんですけど、コロナ前とかはイベントだと平均で、36人ちょっとぐらいです。
コロナ禍だと、定員もうけて、大きな会場とかでソーシャルディスタンスでやるしかないんで。

qbc:大卒で集まる、中卒とは合わない、東京が水に合う、地方が水に合うみたいな住み分けは、どう感じてますか? 良いと思ってる?

こんちゃん:大きくなる上でけっこう重要な考え方は治安なんですよね。で、会社の外探してる人、誰でもいいよっていうのをやっちゃうと、いろんな世代が来ちゃうんですよね。僕の中では仲良くなる人とかって、年齢似てるんですよね。たとえば50人とかの交流の中で年齢や世代をちらすと、意外と会話が盛り上がらないというか、仲良くなるのに時間がかかるっていうのはあるのかなと思って。キャリアでフィルタをかけて、治安を守ってるっていう判断ですね。

qbc:なんか失敗したことあるんですか?

こんちゃん:とりあえず、みなさん誰でもみたいなのをやったときがあるんですけど、やっぱり治安悪かったですね。

qbc:治安が悪いっていうのは、どういう感じなの?

こんちゃん:すごいはしゃぐグループがはしゃいじゃって。ちょっと静かな人たちは隅に追いやられちゃうんですね。ってなると、爆発的に楽しい人たちが数人出て、その分数人は早く帰りたいなっていう状況になっちゃうんですよね。なので、似た人たちを集めないと、結果的に満足度みたいなのは下がるんじゃないかなっていうのは学びましたね。
逆にいったら、そのときにすごいはしゃぐ人たちは、そういう人たちがいるコミュニティに入ってやれば、たぶん全員で盛りあがれるんですよね。
なんで、ある程度コミュニティとして価値観とか対象とかを発表しておくっていうのは、これは参加者の方に対する思いやりみたいなところ、サービスの1つなのかなとは思いますね。ミスマッチを防ぐ。

qbc:最後に、言い残してしまったことがあれば聞きたいです。

こんちゃん:全部話しました。東京へ出て、今3年経ったぐらいなので。次の章にいこうって。

qbc:ありがとうございました。

こんちゃん:ありがとうございます。

あとがき

プレイボールプレイガール! いろいろな人生があるなって思うんです。
この度は、いかがでしたかこのインタビュー。
そうですね、きらびやかな世界があり、同時に混沌とした世界があるのだなと思ったしだいです。卵焼き、おいしいね。

編集協力:有島緋ナさん 5周年さん

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