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【無名人023】YOUTUBEマンガ広告制作で副業する20代営業職

今回ご参加いただいたのはI agentさんです!
twitter YouTube coconara

▷イントロ

この無名人インタビュー企画ですが、ありがとうございます、二十余回を迎えまして、私qbcとしましては、どっぷり慣れ切ってしまっておりまして、すみません、このイントロと終わりのアウトロがどうも初見様向けではなくなっているなと思っております。
反省。
ということで、無名人インタビュー23回は、I agentさんです。彼もnoteまわりのSNSで何度かリプライなどしてからご参加いただいたかと思いますが、やはり20代とこうしてインターネットを介して知り合って話すのは刺激的だなと思います。
私は会社員なので会社で話すことはありますが、それって仕事上の会話になりがちなんですよね。なのでこうやってインタビューの名のもとに世代ごとの経験、関心がお伺いできるのは楽しいこと、良いことでございます。
タイトルで書いてある通り、I agentさんは、現在副業で広告制作を副業で始めた方なのですが、やっぱり、彼も行動力がすばらしいですね。で、若いから行動だけかと思ったら、想像以上に裏側で計画を練っている。表面だけでは分からないですね、こういうことは。
そうですね「企画力と行動力が同居してる若きモンスター」でしょうか。困ったらモンスター使います。
I agentさん回、仕事終わりのお茶のお供などにどうぞ!

1、夢:クリエイタースクールを作りたい

qbc:よろしくお願いします。テーマどうしましょうか?

agent:仕事の話とかnoteの話にしようかなと思っています。

qbc:お仕事って言うと、広告制作の仕事を副業でされていますが、広告の受注制作と、チャンネル運営もされていますねよね。

agent:広告の受注制作はひとまずの収益確保ですね。
自分のチャンネルは、直近ではチャンネルの収益化、漫画の講座は最終的にはオンラインクリエイティブスクールといったサービスにつなげてきたいと思っています。

qbc:なるほど。

agent:そこを起点にして、アニメの制作会社などに人材紹介みたいのができたら、というのがさしあたっての最終形態です。

qbc:副業としてYouTube漫画広告制作を始めたきっかけって、何なんですかね。

agent:元々一人で仕事をやりたいっていうのがあったんですね。
今年の春頃まで仮想通貨やってて、初めはボロボロだったんですが2ヶ月ぐらいたって月に20万くらい勝てるようになって順調だと思ったた矢先に、コロナにやられて壊滅的状況になったんですよ。
で、たまたまその時にYouTubeを見てて、この漫画広告制作は自分でもできるんじゃないかって思って、色んなところに営業かけたら取れたんで、それでやりました。

qbc:できるかもで営業して仕事とって、実際作るってめちゃくちゃすごいことだからね。作るって発想や、作るノウハウ自体はどこから持ってきたんですか?

agent:元々漫画チャンネルをやってたんですけれど、基本独学ですね。他の広告とを見てとか。

qbc:制作パートで言うと、どこに携わっていらっしゃるんですか?

agent:シナリオとディレクション、あと最終チェックをやりますね。

qbc:絵を書いたりする人ではないんですね。

agent:絵、ナレーション、動画編集は外注です。クラウドワークスやココナラで探しています。
動画編集は多少できたりしますけど。あと高校の頃から趣味で小説を書いたりして、ちょっと人気になったりしたくらいですかね。

qbc:まじかー、すごいね。私も制作の仕事したりしてたけど、デザイナーとかって、会社に所属してるじゃない、だからその会社と付き合っていくのね。その会社と付き合ってないと、良いデザイナーとか出してもらえなかったりするし、どんなデザイナーがいるかも分からないじゃん。だから、その会社の窓口営業と付き合っていると、最適なデザイナーを探して持ってきてくれるわけですよ。
でもさ、そういうのぜんぶすっ飛ばしてるわけだよね、そういうマッチングサイトでさがしているってことは。

2、なんで一人でやるの?

qbc:一人でやりたいなと思い始めたのは、いつ頃ですか?

agent:社会人になって、1年ぐらいでもう思ってましたね。

qbc:なんで?

agent:双子の兄がいて、兄はもうweb完結型の仕事で独立しているんですね。双子というのは不思議なもので、束縛されるのは嫌だなって、同時に同じこと考えたりするんですよ。
それで、どうせやるんだったらWeb関係でやろうと思いました。1回作ったら、それが稼いでくれるので。広告も、そういう意味では在庫も残らないし、いいなと思って。

qbc:え、そういうビジネスモデルのパターンとか知識って、どこから仕入れてくるんですか?

agent:本を読むのが好きなので。今、お風呂の中で20分ぐらい読むっていうのをやってて。そこで読んでます。

qbc:営業も一人で?

agent:はい。本業も営業なので、ゴリゴリせめていくっていうのには慣れていますね。
制作チームの人集めに関しても、まず案件を先に取ってから、その後で人を集めます。
応募自体は、意外と来るんですよね。その点は困ってないです。その応募の中から選んで、その後は以前依頼した人を優先的に継続依頼してもらったりって感じで。

今、月に3件ぐらい制作してますね。もうちょっと増えてきたら、ちょっとプラスで人を雇いたいなと思ってるんですけども。

qbc:広告の制作案件自体は多いですか?

agent:実際、問い合わせはそんなに多くはないですよ。
実績がないのと、まだ法人化していないのが大きいですね。法人ではないと直接案件はなかなか取れないですよね。信用度が違う。
なので、ターゲットとしては個人事業主です。

qbc:シナリオを担当してるのはなぜですかね? 広告制作の内容を咀嚼できる人間が少ないということですか?

agent:シナリオもディレクターも、外注化は可能です。可能ですが、そうすると完全外注になるんですよね。そうすると後々大きくしたいって言った時に、次の人に伝授できないし、会社に何も残らない状況になる。
それはもう卸ですね。広告の卸業。それだけはちょっと避けたいんで、そういった意味でシナリオだけは絶対書きます。全部の工程を外に出すということは、やらないです。

qbc:えー、ほんとすごいしっかり考えられてたんですね。若いのにすごい。
何を自社の強みにするかまで考えてるなんて。何でも外注化できる時代の中で、自社に何を残すかというのは大きい問題です。企画とか設計の部分を外に出したら、ほんとその会社何やってるの? 伝票の移動だけでしょ? て。

agent:じっさい、そういう卸みたいになってる会社はけっこうありますよ。

qbc:個人と法人の違いとか、代理店形式は、まあ安定性だよね。
例えば直接デザイナーに頼んでいたら、そのデザイナーが急に倒れたり逃げたりしたら作業が止まっちゃうしね。一方法人の組織だと、内部の他の人に仕事を振ったりってできるから。代理店の場合、制作を会社単位で別に割り振ることもできるし。
まあ、でも、それは建前の部分もあって、ただの中抜きじゃん、て場合もある。

agent:広告制作依頼の単価自体を知ってる人から見たら、中抜きじゃん、て思うこともありますよ。クラウドの依頼なので、元々の発注単価も調べれば見られることも多いんですよ。
そういう中で、最終的に制作をしているクリエイターへ支払われるお金って下がってしまっているんですよね。
プロの人なら断るような金額なんですが、実績欲しいクリエイターは受けちゃうんですよね。それでどんどん市場価格が崩れていくっていう。

この市場価格の話は、このnote記事にまとめられています。

3、学校を作ろう

qbc:学校をつくろうっていう話をもうちょっと詳しく聞きたいですね。

agent:まずは、オンラインスクールにすることで、授業料自体の価格を下げたいですね。社会人や学生をターゲットに、スキマ時間を使って技術を学び、副業をする。
で、さらにスクール機能だけではなく、仕事の紹介機能も持たせる。

例えば今だと、声優志望の人が、専門学校に入って勉強して技術を身につける。それで卒業する。でもその後って、その後の個人の実力になってしまうんですね。事務所に入らないor入れない場合、自分の力で仕事を探すしかない。
だから、そこの仕事探しの部分にオンラインマッチングの仕組みを入れて、仕事を紹介しやすく、探しやすくさせたい。

qbc:あーなるほど。もう既存ビジネスモデルを再点検して、今時っぽく再構築するには、という視点で見てるんですね。今のここを改善すればもっと良くなるのじゃないかなと。
今、そういう専門のオンラインマッチングないんだ?

agent:専門はないですね。仕事依頼系のサイトで声優カテゴリーはありますが。
あとエージェントタイプはありますね。セミプロの人達に対するエージェントはありますが、大規模ではないですね。

qbc:学校のコースはどんなイメージなんですか?

agent:コース売りですね。コース単位で購入していただく感じ。先に収録しておいたものを販売していきます。

qbc:あー、一般の学習塾ってフランチャイズ多いんだよね。

agent:知ってます。

qbc:え、どこで仕入れてくるのこういう情報。

agent:YouTubeです。

qbc:まじか。何でもあるなYouTube。

agent:そうですね。
それから、独自性を出すために、技術や知識の習得だけでなく、営業ノウハウも伝えていこうと考えています。自分の営業経験を活かして。
クリエイターの方って、当たり前ですが営業のテクニックを知らない場合が多いんですよね。こういう局面ではこう言ったほうがいいよとか、そこが一番の自分のスクールのオリジナリティ、ブランドだと思うんですよね。

qbc:営業兼ディレクターが校長先生のスクールって面白いね。
クライアント視点からのクリエイティブスクール運営。
特にさ、クリエイティブの仕事って、特に一人だと、自分の時間を無駄にしちゃえばなんとかなっちゃうんだよね。〆切に間に合わないから遊びの約束一つパスしちゃおうか、みたいな。それって結局その成果物の単価を下げてるんだよね。
これが製造だと、原料の仕入れ価格っていうものがあるから、どうしても下げられなくなってくる原価率というものが見えてくる。赤字になっちゃうから。
物を買って仕入れているからね。
でもクリエイティブの仕入れって結局、その人の時間だから、足りなくなったら自分の時間を自腹で仕入れてやっちゃって、成果物の価格が下がっていることに気付きにくいんだよね。

agent:時間がゼロ円で生み出せるって考えるからおかしくなっちゃうんですよね。外注してると、その作業にはお金かかってるんだって分かるんですけれども。

4、意地は張り続けてこそ意味があるって

qbc:どんな子供だったんですか?

agent:強気ではないですけど、負けず嫌いでしたね。
自分がおかしいと思ったことは、批判はしないけれど、自分がいいなって思った方法でやりますね。

qbc:一人でやりたいというのは、そういう性格からきてたんですかね。

agent:いや、周りで一緒にやってくれる人を見つけられなかったというのもありますね。
仕事の話で、あったとしても、怪しげな投資案件だったりとか。それよりも一番大きいのは、20年30年という長期的なスパンで考える人がいなくて、今結果的に一人になってるって感じです。

qbc:地方って怪しげな投資とか、マルチ多いのかな。

agent:多いと思いますよ。増えてるんじゃないのかな。そういう投資にはひっかからないですけど。

qbc:いやーすごいねほんと。人間って経験なんだね、年齢じゃなくて。思考の深さと濃密な経験が、年齢の蓄積をやすやすと越えていくと。
ビジネスってさ、基本的には自分のメリットしか考えないことだからね。中心はね。
交渉する時さ、これをすると相手がどんな得するかって考えるじゃん。これだけ与えればいいのかなって。その見積り持って交渉に臨むじゃない、基本的に自分だけ得するようにビジネスを構築する。その中心部分が分かんないんだよね。
でも、そういう利己的構築だと相手はのってこないし、ゼロサムゲームでは相手の組織の維持存続が無くなってしまうから、お互いが良しとする妥協点を見つけていく。それが交渉。
甘い投資案件とかのぜんぶ自分が勝っちゃうシナリオなんて、そもそもビジネスの話じゃないんだよね。ファンタジーでしかない。
20代でもちゃんとわかるんだね。
24歳起業家インタビューの時もそうだったけど、すごいわ。

agent:頑固な一面もあったんですけどね。
アニメの言葉なんですが、好きな言葉があって、異論もあると思うんですけど、
「意地は張り続けてこそ意味があるって」
意地を張っていて途中で投げ出してしまったら、後からあいつは我慢がないとか無茶言われる。けど、だからこそ意地は張り付けなきゃいけないなと。

qbc:あはは。30過ぎたら遅刻も個性って言葉もあるけれどもね。
良いことも悪いこともね、通し続けることで何かしら変わっていくと。

agent:途中で止めたらオオカミ少年みたいになっちゃいますからね。

qbc:最後に言い残したことは、ありますか?

agent:まずはとにかく広告制作の安定化、チャンネルの収益化、それからオンラインスクールの設立ですね。
お金儲けの方法を考えて、それでお金を儲けて、その先をさらに考えて、て感じですね。お金儲けだけだと続かないですし。お金をどう使って行くかって考えて行かないと。

qbc:そうそう、クリエイタースクールで技術だけ身につけても仕事がない、ていう状況は、お金儲けであって事業ではないんだよね。価値を生み出して、その価値がさらに新しい価値を生み出すっていう再生産の構造を作らないと、ただのお金儲けになっちゃう。
お金儲けだけなら、仮想通貨だけやってればいい。関わった人の生活に関わるような仕事に携わっちゃだめだよ。
コロナみたいなことで世の中変わっちゃうことはあるけどさ、少なくとも20年30年てスパンで安定するだろうっていうモデルを構築しよう、て考えて行かないと。時代の変遷に耐えうるモデルを。
あー時間だ。ありがとうございました。

agent:こちらこそありがとうございます!

▷アウトロ

この手の話を20代とできるのってすごいなと思ってる。
疲れたああ。年取ったな。
30! 過ぎたら! 遅刻も! 個性!

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