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僕は僕なりに、僕だけの最高傑作を作りに行く。人
あばばばばばば、あばばばばばば。私が小説を書きはじめたのは小学校6年生くらいのころ。12歳。なんだろ、楽しかったですね。
で、それからもう30年以上。人生の大半を小説どうやって書こう、ってことを考えていて、いや、まあ今は無名人インタビューという名の小説を考えているようなものなんですが。
小説のいいところは、構成っていう大きなものとと、手元のこまごました表現があるってところかな。ただ、なんていうか、読む人がガクって少なくなってしまって。夏目漱石の時代とはまったく違ってしまっていて、言葉で人の心を動かすっていうのが、ほんと難しいよな、って思ってます。いやまあ、言葉で人が動くのは変わってないとは思うんだけど、その震えるポイントまでたどりつくのにいろんな障壁があるっていうか。この文章を読め、っていったときに、30分も文章に付きあうことがむずかしい場合もあって。
ということで、じゃあわかった、参加型にしよう、ということでたどりついたのが、インタビューでした。小説的体験を、文章じゃなくて、質問という感じで味わいましょうと。しかも、テーマは自分の人生です、ってね。
まあ、これもこの先もまだうまくいくかどうかはわからんけどね。
と思う2024年6月23日19時41分に書く無名人インタビュー814回目のまえがきでした!!!!!
【まえがき:qbc・栗林康弘(作家・無名人インタビュー主宰)】
今回ご参加いただいたのは 横山黎 さんです!
年齢:20代前半
性別:男
職業:作家、宿泊業等
現在:毎日投稿を3年近くやっていて習慣化しているから、気持ちがすごく動くわけでもないんですよ。
erica:今、何をしている方ですか?
横山黎:大きく分けて3つかなと思っていて。
メインは、「木の家ゲストハウス」という宿泊施設の管理をしています。
その他にも、僕は本や創作をずっとやっていきたい思いがあるので、ライフワークとして作家としての活動をやっています。
地方局なんですが、地方のラジオ番組のパーソナリティもやっています。
erica:それぞれ、いつ頃から始められましたか?
横山黎:3月までは大学生だったんですけど。
ゲストハウスは4月から関わり始めて、業務委託のような形で仕事をしています。
ラジオは、大学4年の時に知り合いから声をかけて頂いて、去年の9月からやり始めました。
月2回録るぐらいだったんですが、4月からはちゃんと本格的に活動しようと思って、月に3、4人はゲストとしてお迎えしています。その方にインタビューして、ラジオ音源として収録して放送している感じですね。
erica:ゲストハウスでは、どんなお仕事をされていますか?
横山黎:「木の家ゲストハウス」というゲストハウスで、茨城県の水戸市の上水戸にある宿泊施設です。宮田悠司さんという方がオーナーです。
その方が去年の2月頃にゲストハウスをオープンしまして。1年かけて展開していきました。現在7店舗ぐらいなっています。拡大したから人手が足りないということで、僕が4月から本格的に携わるようになった感じですね。
日頃の業務としましては、清掃やチェックイン対応、メール電話対応をしているんですけれども。それだけじゃなくて、違う都市に行ったり、ゲストハウスを活用して場づくりをしたりしていきたいと思っています。
erica:作家としては、どんな作品を書いたり活動をしたりしているんですか?
横山黎:在学中に、Amazonのサービスを使って自分で本を出版したんですけど。Amazonで出版したところで、無名の大学生作家の本は売れないから、自分で届けようと思って。
友達やお世話になった先生に手売りしていくうちに人の縁も広がり始めて。コミュニティに属したり、あるいはイベントに参加したりして、自分の本を紹介していました。言ってしまえば、営業みたいな感じで本を届ける作業をしていましたね。
水戸市民会館という場所が水戸駅の近くにあるんですけど。そこで開催された水戸マルシェというフリーマーケットに出店して、本を届けたりもしていました。
erica:直近は、どんな活動をしていますか?
横山黎:作家業といっても、僕は結構幅広く捉えています。僕はnoteの記事を毎日投稿しているんですけど、そのインプットアウトプットも広い目で見れば作家業の1つ。
noteがいつかの作品作りのためになると思っているので、作家業に含まれるかなという感じでnoteの執筆をしていますね。
erica:noteでは、どんなことを書かれていますか?
横山黎:公開日記みたいな感じで、僕は捉えています。
日々体験したことをもとに、どういうことが言えて今後どういう風に転用していくか、思ったこと考えたことをずらーっと書いてる感じですね。
erica:書いている時は、どんな気持ちになることが多いですか?
横山黎:毎日投稿を3年近くやっていて習慣化しているから、気持ちがすごく動くわけでもないんですよ。
強いて挙げるなら、例えば、あんまり考えずにバーって書いた時に、「そういえばこの話こういう終わり方をすれば冒頭のこれに引っかけることが出来るから筋が通っていて面白い」と最後の方で気づいて、この記事の答え出た!みたいな感じで、ちょっと嬉しくなる時はありますね。
erica:ラジオは、どんな番組でパーソナリティをされているんですか?
横山黎:茨城県水戸市のラジオ局なんですけど。FMぱるるんっていうラジオ局の「Dream Dream Dream」っていうラジオ番組のパーソナリティをやっています。
「Dream Dream Dream」は何人かのスタッフで構成しておりまして、そのうちの1人として僕もパーソナリティとして活動している感じです。
基本的には番組名の通り、夢について語っていただきます。ゲスト1人を呼んで、その方の夢を聞く、夢に対する思いを話していただく感じですね。
erica:夢について語るというテーマは、「Dream Dream Dream」ができた当初から変わらないですか?
横山黎:そうですね。僕は後から入った人ではあるんですけれども。
元々、スポンサーさんの会社の代表と、今もスタッフを取り締まってる方がいるんですけど、その2人が最初からいる感じ。
思いとしては、夢を語る人がたくさん増えればもっと生きやすい社会になるんじゃないかなっていうところからスタートしています。ゲストの方に夢を語ってもらうっていう、言ってしまえば環境づくりになっているので。
夢を聞く夢を話すっていうサイクルを続けることによって、夢あふれる社会になればいいなっていう思いが奥底にはあります。
erica:ゲスト1人とお話する時間は、どれくらいなんですか?
横山黎:3つの枠に別れてやっています。
第1コーナーは、子供や学生に話を聞く、夢について語っていただく。
第2コーナーは、社会人の方に夢を語っていただく。
第3コーナーは、感謝のお手紙を読んでもらうっていうコンセプトです。
全体で1時間なので、大体10分から20分で1コーナーが終わる感じですね。
erica:横山さんは、全てのコーナーを担当するんですか?
横山黎:そうですね。学生にインタビューすることもあれば、社会人の方にインタビューすることもあるし。週によってバラバラなんですけども。
最近は、ガッツリいろんな人に会いに行って、ゲストとして出演してもらった感じなので。どのコーナーも、最近は週に1回は僕が絶対にいるような感じですね。
erica:1日のスケジュールはどんな感じですか?
横山黎:基本的には、ゲストハウスの出勤時間が朝の10時なので、それまでは比較的自由に使える時間なんですね。
僕の一番の理想的な朝の過ごし方を言うと、朝7時までには起きて、ちょっとランニングして、シャワーを浴びて、コーヒー飲んで、noteの記事書いて、余った時間は違うことをしたり本を読んだり。
そういう朝をずっとやっていきたいなって思うんですけども。できるのは、3日に1回ぐらいですね(笑)。
10時に出勤して、午前中は清掃とか。どちらかといえば、体を動かす仕事が多いですかね。
午後は、メール対応や電話対応など、パソコン作業がメインですかね。
夕方から夜にかけては、お客さんが来る時は、チェックインの対応をして、イレギュラーが発生したら対応して。
終わりの時間も結構まちまちなんですけども。20時から22時の間で仕事を終えて、その後家に帰って、寝る前また本読んだり。ちょっとやることがあれば、シナリオ作ったり物語作ったりもしていますね。
erica:最近、印象に残っていることはありますか?
横山黎:いろいろありますね(笑)。
6月29日に、本のイベントをやろうと思ってて、最近はその準備も並行してやってるんです。
昨日、参加者が1人増えて、ちょっと遠方から来るから、僕の職場のゲストハウスにイベント当日の夜は泊まることになったんですよ。
もちろん、このイベントはそういう立て付けにもしたかったんです。遠方から来る方は、ゲストハウスに泊まれますよ、イベント参加者限定で1000円引きにしますよっていうプランを用意していました。
不安に思いながら発信していたんですけども、ありがたいことに、1名の方が昨日、参加の表明と宿泊の希望を言ってくれたんです。
やりたいことで職場に恩返しできたり、小さいもんだけども経済を回すことができたりするのが、自分が個人的にやりたいことなので。
今後も、こういうことを続けていきたいなって思うし、良いイベントを作りたいなっていうモチベーションにもなりました。そういう意味で印象的な出来事でしたね。
erica:不安は、漠然とした不安ですか? それとも、明確に対象がある不安ですか?
横山黎:明確っちゃ明確ですね。
大学時代から、イベントをちょこちょこやってきたんですけど。やっぱり、その都度人が集まるかなーとか、集客に対する不安は少なからずあって。
やることをやれば、最低限の人数は集まるっていうのは、コツとしてなんとなく掴んできたから、そこまで大きな不安ではないんですけれども。
今回は、本のイベントの後に宿泊もできるっていう、ちょっと新しい挑戦で。これまでにない不安がありました。
参加者が宿泊しないならしないでいいんだけども。こういうプランをやってるし、1人でも多く宿泊してくれればいいなと思っていたんで。不安が安心に変わったっていうのが、昨日の出来事でしたね。
erica:ちなみに、6月29日に開かれるイベントは、どんな内容ですか?
横山黎:「FAVORITE!! ーお気に入りの本を紹介する会ー」というイベントです。自分のお気に入りの本を紹介する読書会なんですね。
他の読書会とちょっと違う特徴を挙げるとするならば、時間がちゃんと決められています。
僕のイベントでは、5分間で紹介してくださいと伝えてるんですよ。4分のこともあれば、6分になることもあるんですけど。基本5分で喋ってくださいと、時間を設定しています。
紹介をきっかけに交流が生まれたらいいなと思って、紹介の後に5分から10分ぐらいのディスカッションタイムを設けている。それを繰り返していく感じですかね。
erica:今回の参加者は現時点で6名という話でしたが、いつもは何人くらい参加されるんですか?
横山黎:まちまちではあるんですけど。大体、5人から10人ぐらいですね。
erica:横山さんは、イベント当日はどう関わるんですか?
横山黎:一応、僕も紹介するんですけど。
他の人が紹介してくれた後に、この本についてどう思いますか? あなたはどう思いましたか? どういう感想を持ちましたか? という感じで、ファシリテーター的な役割をしたいなと思っています。
特に、今回はファシリテーターに注力したくて。紹介をきっかけに場を回すことを特に意識しながら、今回のイベントをやっていこうと考えています。
erica:最後に、好きな食べ物は何ですか?
横山黎:オムライスって言っときましょうかね。
erica:どうしてですか?
小学校まで、卵アレルギーだったんですよ。全然食べれなくて。
小学校の給食も、卵なしの、僕のために作ってくれたメニューが出てたぐらいなんですけど。
中学生になってから、実験で徐々に食べるようになって。そんなにもう症状もなくなったよねって、どんどん食べるようになっていったんですけど。
その反動のせいか、今ではオムライスめっちゃ食べますね(笑)。
erica:食べる頻度は、どれくらいですか?
横山黎:最近はそんなことなくなったんですけど。前は、オムライスを自分でもちゃんと作りたいなと思って、めっちゃ作ってたんですよ。週3ぐらいでオムライス食べてましたね。
最近は、月に1回、2回かなってぐらいですけど。
過去:確かに何でもない言葉だし、誰でも言えるような言葉ではあるし、なんなら僕自身も薄々どっかでは感づいてはいたんだけれども、でも当時一番信頼していた人の言葉として受け取った時に、あっやっぱりそうだよなとすごい腑に落ちて。
erica:幼少期は、どんなお子さんでしたか?
横山黎:その頃から、創作というものに広く興味を持ち始めていました。
僕は最初絵から始まったんですね。絵を描くのが好きでした。
父親の影響で、ウルトラマンが好きだったので。ウルトラマンやウルトラマンに出てくる怪獣をよく描いていました。
あとは、工作も好きだったんで、画用紙やダンボールで工作したり。自分で表現する、自分で作ることは、今と変わらず昔からずっとやってたなと思います。
erica:ウルトラマンは、何かを見て描いていたんですか?
横山黎:そうですねー、どうだろ。
本も持ってたんですよね。公式ガイドブックみたいな。本を見たり、テレビ見たり、フィギュアも持ってたんでフィギュアを見たりしながら描いてたんじゃないかなと思いますね。
erica:工作は、どんなものを作っていましたか?
横山黎:今でも一応覚えているもので言うと、幼稚園のイベントで、いろんなお店を出すコンセプトでやったんですけど。
僕、確かお寿司屋さんで。例えば、ティッシュを丸めてシャリにしてみたいな、作品を作って並べるイベントをしてたんですよ。
寿司の詰め合わせみたいなやつを、ティッシュ箱をくり抜いて、その中に寿司を並べて作っていたなーとなんとなく覚えていますね。
erica:絵を描く時や作る時は、どんな気持ちになっていたか覚えていますか?
横山黎:あー。振り返ってみれば、楽しくやってたんだろうなと思うんですけど。
描いてる時、作ってる時は、本当に、無我夢中というか。今はこういう感情でいると認識しないほどに、結構打ち込んでやってたんじゃないかなと思いますね。
作ってみて、いいものできた、嬉しいとか。その時間を振り返った時に、あぁ楽しい時間だなって思うことはたくさんあったと思います。
erica:小学校時代はいかがでしたか?
横山黎:絵は引き続き描いていて。小学校の写生大会で、賞を何回か取るくらいには結構好きで描いていました。
絵以外にも、作るっていうことが本当に好きで、やがては書くことも好きになりました。
読書感想文とか、運動会音楽会の振り返り作文とか、宿題でよく出されたと思うんですけど。そういうのも結構好きで。どうすれば面白い文章を書けるかなーって結構考えながら書いていました。
小4から本を読み始めたこともあって、自分でストーリーを作ることに興味を持ち始めた感じですね。
小5、小6から、小説や物語を作ることを始めました。
小6の時は、お世話になった先生に感謝する謝恩会があったんですけど。そこで出し物をやろうとなって、出し物の劇の脚本を書きましたね。
erica:面白い文章を書けるかという思考は、自然に生まれたんですか? それとも、何かきっかけがあったんですか?
横山黎:上手く言えないんですけど。
今の感覚で言うと、自分が面白いと思うものを作りたいというのが根底にはあって。
自分が最低限面白いと思えるnoteの記事を書きたいし、自分が最低限面白いと思える物語を作りたいって思うんですよね。
結果として、それが誰かの心を動かすっていう流れで結構いつも考えていて。
絵でも文章でもいいんですけど、自分で鑑賞者として1回味わった時に、あっいいな、心動かされるな、なんかちょっと感動するなみたいな。心の揺れ動きがあるかどうかが、キーなのかもしれません。
昔も、そういう物差しで、創作には向き合っていたのかなと思いますね。
erica:初めて作った物語の内容は、覚えていますか?
横山黎:確か、結局完成はしなかったんですけど。
地元の神社に行って、その神社を舞台に殺人事件の話を書こうみたいな、ミステリー小説を作ろうみたいな物語が最初だった気がしますね。
僕、東京都北区出身なんですけど、同じ出身の大御所作家で、もう亡くなられてしまった内田康夫という作家さんがいます。浅見光彦という探偵を生み出したり、いろんなところを旅しながら旅先で起きた事件を解いていったりする、旅情ミステリーをよく作ってた方です。
地元の作家ということもあって、図書館でコーナーがよく組まれていたので。僕の読書の原体験は、内田康夫の本なんですよ。
自分の住んでる町、地元を舞台にしたミステリー小説を作りたいっていう発想から、多分その物語を作ったんだと思うんですけど。
実際に、ロケハンみたいな感じで、ここはこういう風に使えるかなみたいな、と学校帰りに地元の神社で考えた記憶はうっすらあります。
erica:地元は、どんな景色でしたか?
横山黎:東京とはいえ、都心から少し外れたところにあるんで。すごいうるさいわけではない。もちろん、高い建物もありますけれども、自然もあって、結構住みやすい場所だなと思っています。
地元で一番好きな場所を言うと、実家のすぐ近いところに歩道橋があるんですけど。歩道橋からの景色が僕は結構好きです。
近くに、旧古河庭園っていうバラが有名な庭園があって。自然もありつつ、三叉路にまたがっている歩道橋なので。どの方向を向くかによって、ちょっと景色が変わるんです。そういうところも魅力的だなと思います。
あとは、そこを通って小学校に行ってたっていうのもあって、なんか自然とノスタルジーな気持ちになる場所なんですよね。
だから、今でも実家帰る時は、近くの横断歩道を渡らずに、歩道橋を登って降りるのをなんかしちゃうっていう。それぐらい好きな場所ですね。
erica:中学校や高校の頃は、どうでしたか?
横山黎:中学校も高校も、根っこは結構一緒で。自分で作って生み出す生き方をしたいとずっと思っていました。
中学校時代は、演劇部で演劇をしていましたね。もちろん自分で脚本を書くこともあったけども、普通に演者として役を演じたいみたいな欲もあったので、どちらもやっていました。
高校時代は、音楽にちょっと触れたいなっていう気持ちがあって、軽音楽部に所属しました。ちょっと音楽もかじったことはありました。
erica:音楽は、それまではあんまり触れていなかったんですか?
横山黎:そうですね。
もちろん、鼻歌だったりたまにカラオケ行ったりはしていました。聞くのは好きだったんですけど、自分でやってはいなかったです。
中3の時に、母親の友達がアコースティックギターをくれてからです。「ギターやりたい」と思うようになって、高校生になり、友達に背中を押されたこともあり、軽音楽部に入りました。
erica:高校以降は、どんな生活をしていましたか?
横山黎:大学生になってからは、YouTubeを次は頑張ろうと思って。大学1年生の時は、4ヶ月ぐらい頑張ってやっていました。
コロナということもあって、一緒にやってくはずの友達と全然会えなかったり、一緒にできなかったり、上手く連携が取れなくて、結局4ヶ月で解散にはなったんですけど。
その時は、自分で企画して撮影して編集してみたいなことをずっとやってて。その辺で、最低限の動画編集とか、動画コンテンツを自分で作ることをやり始めた感じですかね。
その後は、YouTubeはやっぱちょっと違うかなーみたいな感じになって。結局、小説や物語とか、文章の道をもう1回ちゃんと追いかけてみようと決めました。
大学1年の終わりから小説を書いたり、大学2年の6月ぐらいからnote始めたりしてたんで。そういう風に、文章や物語を作る方面で、大学生の後半は頑張ってた感じですね。
erica:幼少期から様々な創作に触れた上で、文章の道が残ったのは、どうしてだと思いますか?
横山黎:直接的な原因で言うと、大学1年の時に付き合ってた人がいるんですけど。その子と上手く関係を築くことができたのも、僕の書いた小説をすごい評価してくれて、関係が深まったからでした。
その人は僕のYouTubeも一応見てくれてはいたんですよ。その2つを比較した時に、「やっぱり小説の方が向いてるよ」って言葉を何気なく伝えてくれたんですね。
結構僕はその言葉が大きくて。確かに何でもない言葉だし、誰でも言えるような言葉ではあるし、なんなら僕自身も薄々どっかでは感づいてはいたんだけれども、でも当時一番信頼していた人の言葉として受け取った時に、あっやっぱりそうだよなとすごい腑に落ちて。
その言葉があって、振り切ったのがまず一つありますね。
あとは、創作を続けていった先で、人から評価されることが多かったのが、やっぱり物語作るとか文章を書くとか、そういった方面だったんです。だからこそ、もうちょっと先行けばもっと評価されるんじゃないかみたいな思いが次のモチベーションになったというか、継続する力になった感じですかね。
erica:手売りした本は、どんな内容ですか?
横山黎:ちょうど大学2年生の20歳の頃、『Message』というタイトルの小説を書きました。
成人式とか、いろいろな節目だなと思ったんです。人生で一度きりの節目だから、何かちゃんとしようと思って、家族に誕生日に手紙を書いたり、成人の日をめちゃくちゃいいものにしたいなと思っていたり、20歳をより良い年にしようという意識がすごくありました。
その経験をもとに書いたのが、『Message』という本だったんですよね。本を作ることも、より良い20歳にしようという意識からだったんですけど。
なので、物語の内容も成人の日を舞台にしたヒューマンミステリーだし、僕の経験も結構物語の中に反映させているので。本当に、自分の記念に作ったみたいな感じの本ですね。
erica:過去について、他にお話したいことはありますか?
横山黎:さっきの補足のような形で。文章や小説の道に戻ったのは、やってた先で他の人から評価されることが多かったから続けた話をしたと思うんですけど。
その1つとして、高校生の時に、僕の地元の東京都北区が主催する文学賞に作品を応募したことがあって、作品が奨励賞をいただいたことがあったんですよ。
その時に、いろんな人から声をかけていただいたり、僕の母親の、会ったこともないような職場の同僚から菓子折りをいただいたり、叔母に銀座のフレンチレストランに連れていってもらったり、自分の作品で自分の世界って変えることできるんだなと認識した瞬間が高校2年生のときにありました。今でも書くモチベーションになっている大きな出来事かなと思っています。
未来:僕は僕なりに、僕だけの最高傑作を作りに行くので。これからも、いろんな自分のやりたいこととか、挑戦したいこととか、見たい未来を掴みに行くとは思うんですけど。その過程も含めて、僕の人生という物語のワンシーンではあると思うので。noteを始め、いろんな僕の表現物を温かく見守ってくれたらと思います。以上です。
erica:5年後、10年後、亡くなる時。どんなスパンでもいいんですが、未来について想像した時、どんなイメージをお持ちですか?
横山黎:僕のモットーとして、人生は物語とよく言っていて。noteの記事でも、冒頭でよく書いているんですが。そのモットーには、いろんな意味を託してるんですけど。
1つは、物語のような人生を歩んでいきたいという思いがあって。つまりどういう意識があるかっていうと、過去と今と未来は地続きだから、これまでこういうことがあったから今はこういう選択をしてこれからこういう方向に歩いていこうみたいな意識が結構あります。
もちろん、今ゲストハウスで働いたり、ラジオをやったりしてますけども。1つずつそれを分解していくと、やっぱり過去の何かに結びついていて。過去の自分が感動したこと、いいと思ったこと、面白いと思ったことと紐づいてるっていうのがあるので。
過去と今と未来を繋げる意識を持ちつつ、今後はやっていきたいなと思うんですけども。そういったことを考えた時に、今の段階でイメージできることといえば、本のあるゲストハウスを作りたいですかね。
本の場づくりは、ちょこちょこやってはいるんですが。もっと、場所から作って、ちゃんと運営していくことも踏まえて、本の場づくり、本の場所づくりに向き合っていければいいなという風に思っていて。
それができた時に、自分がこれまで作家業としていろいろ活動してきたこととか、あるいは今ゲストハウスで頑張ってることとかが全部結びついてくるなと思っていて。
今の段階では、本のあるゲストハウス、泊まれる本屋さんみたいな、そういった未来を掴みに行くのが、僕の中で一番物語性のある生き方かなと思っています。
erica:ゲストハウスであることは、横山さんにとって必要な条件ですか?
横山黎:正直言えば、図書館で本屋でもブックカフェでも良いっちゃ良いんです。もし仮に本のゲストハウスを作ったとして、ゲストハウスであるけれども、機能的には図書館だったりカフェだったりするかもしれないんですよ。
結局、図書館とか本屋とかカフェとか全部本質的には一緒だと思っています。今後そういう本の場所を作るってなったら、本好きな人が集まるとか、本好きの人が交流する場所にしたいですね。
今後ゲストハウス事業を考えた時に、市場は結構伸びる方向の事業だとは思っていて、また、ブックカフェに比べて、本のあるゲストハウスをコンセプトに打ち出している宿泊施設ってあんまりないので、ゲストハウスに結構こだわりたいかなと思っています。
erica:本のあるゲストハウスをイメージした時に、情景として具体的に何が思いつきますか?
横山黎:夢物語ではありますが、結構無責任にいろんなことを語ろうと思えば語れます。
例えば、2階建ての建物だとして、1階部分は図書館とかブックカフェとかそういった機能のスペースにします。そして、2階部分は寝室やキッチンや風呂とか、ゲストハウスの宿泊の機能を持った空間にします。
1階は誰でも来れたり、自由に楽しんだり、それこそ本のイベントを開催するような場所にして、その後、普通に興味を持った人は2階のゲストハウスに泊まることもできる設計があったら面白いんじゃないかなと思ってます。
あとは、最近、今村翔吾さんという方が東京の神保町に「ほんまる」っていう本屋さんを作って、結構話題になったんですけど。そこを初め、最近の本屋さんって、一箱本棚という制度を取り入れていて。
箱を売り出して、月額2000円とか5000円とか取って、本棚を置く権利を販売して、それを運営資金にあてることをしてると思うんですけど。そういったことも取り入れたら面白いなと思っています。
そういった文脈で、ゲストハウスっていろんな形があると思うんですけど、例えば2段ベッドの宿泊スペースだった場合に、それぞれのベッドにちっちゃい本棚があって、本があって。もちろん1泊で読むこともできると思うんですけど、本との一期一会の出会いも実現できたら面白いなって思うし。
あるいは、宿泊者が持ってきた1冊と、そこに置いてある1冊を交換して、毎回ゲストが来る度に本棚の内容が変わる……そんな仕組みも面白いなとか最近思って。
そのように、ゲストハウスならではの仕組み、つくり、仕掛けを展開していけたらなと思ってます。
erica:もしもの未来の質問です。大学時代にしていたYouTubeが順風満帆だったら、今何をしていたり、どんな考えを持っていたりすると思いますか?
横山黎:もちろん、周りの人から評価されたから小説を選んだっていう文脈でいくと、同じようにYouTubeで評価されるんだったら、YouTubeをやり続けてるとは思うんですよ。
でも根底として、何かを作る表現することが好きっていうのはずっとあるから、動画はやり続けるにしても、また何か新しいことを並行して始めたりするんじゃないかなって思いますね。
erica:もう1つ質問です。どんな願いでも3つ叶います。けれど、20歳以前の記憶はなくなります。横山さんは、どういう選択をしますか?
横山黎:うーん。過去の記憶を選択しますかね。
結構僕の中では、思い出とか少年時代の原体験が今に通じているし。それが記憶じゃなくて感覚として残っていたとしても、それを忘れてしまうことは、今の段階では寂しいなって思います。あの時これがあったから、今ここにいるっていう言い方ができた方が、僕は、僕らしくあれるなと思いますね。
erica:最後に、何か言い残したいことはありますか?
横山黎:「人生は物語」というのを、話の中でも言ったと思うんですけど、人生が物語であるならば、僕だけじゃなくて、どんな人の人生でも、物語であって。その人にとっては、その人にとっての最高傑作だなっていう考え方をしているんです。
僕は僕なりに、僕だけの最高傑作を作りにいきます。これからも、いろんな自分のやりたいこととか、挑戦したいこととか、見たい未来を掴みに行くとは思うんですけど、その過程も含めて、僕の人生という物語のワンシーンではあると思うので、noteを始め、いろんな僕の表現物を温かく見守ってくれたらと思います。以上です。
erica:すごく余談になるんですけど。noteのIDがあるじゃないですか。masterpieceとしているのは、そういった意味を込めてですか? 偶然ですか?
横山黎:まさにそうです。さすがですね。すごいとこに気づかれますね(笑)。
やっぱり、マスターピース(最高傑作)にしていきたい、自分が最後死ぬ間際に「あっこういう人生だったな」「いい物語だったな」っていう風に思えるような人生を歩みたいなって思っています。
「人生は物語。自分だけのマスターピース」と意識しながら、いつも活動しています。
あとがき
誰かに言われた言葉って、たまーにすごく印象に残りませんか?
私が一番印象に残っているのは、就活時代に面接官から言われた「素直すぎて社会向いてないよ」でした。今、思い返しても強烈ですね。
印象に残る言葉って、なんとなく自分でも思っていたことなのかもしれません。結論に辿り着いていたかもしれないけど、少し確信がなくて、1つに絞るのも怖くて、曖昧にしていたこと。
その通りですね、とは当時言えなかったけど。えぇ、本当にその通りですね、と今なら言いたくなりますね。
改めて、インタビューへのご参加ありがとうございました!次回の無名人インタビューもお楽しみに。
【インタビュー・編集・あとがき:erica】
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