あーあ、言っちゃった。
あーあ、言っちゃった。
目の前の少年は呆然としている。
ごめんね、本当にごめん。あなたはきっと今私が言った日付に、なにかしらの原因で命を落とす。
そしてその分、私は生き延びる。
背後に何かが蠢く気配がする。
果たしてコレはなんなのか。死神なのか、私を救うなにがしかなのか。
目の前の少年はどのように選ばれたのか。
私が口にした日付は、私の「生きたい」という仄暗い欲から口をついてでたのか、それとも背後のなにかに突き動かされ出た言葉なのか。
背後の気配が喜ぶのを感じる。
私はいつも、今感じているこの感情をどうすればいいかわからない。
人の命を奪ってまでいきているのに生暖かい喜びを感じる。いつも私の背後にいる
あなたはいつも笑うから。
診断メーカー、#書き出しと終わり より。