unknown.-誰も知らない答えを探してる-12-
自分「Hさん、台湾ってどんな宗教観なんですか?」
Hさん「台湾は本当にたっくさんの宗教があるよ。中国の影響は強いけど、信仰の自由化になってから海外からも沢山入ってきたよ。」
すごい。
何よりすごいと思ったのは自分の国の歴史や背景をすぐに答えられること。
自分は日本の歴史を学校で教わったけど、
同じように誰かに日本について聞かれた時、
現状だけじゃなくてその背景も答えられるだろうか。
その後もアニメの話や日本や台湾のことについて沢山話し、
ちょっと寝て、朝4時には出発した。
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インドネシアの首都ジャカルタへ到着した。
飛行機を出た瞬間、初めて嗅ぐ匂いがした。
臭いとかではないから嫌ではない、独特の匂い。
これがインドネシアの匂い。
ゼミ生と合流し、
私たちはジャカルタ市街へ移動した。
イメージしていた通り、
インドネシアでは女性が頭から首あたりまで布を巻いている。
イスラム教のモスクで見た「ヒジャブ」だ。
色は人それぞれで隠す範囲も人それぞれ。
ヒジャブの影響か、街が常にカラフルに見える。
私たちは軽く散策をしながら、
インドネシアに2つしかない国立大学の1つへ向かった。
到着すると沢山の学生が迎え入れてくれた。
Y先生「Hey!Long time no see(久しぶり〜)!」
Y先生は現地の先生友達との再会を楽しんでいた。
私たちゼミ生は全然英語を話せないからか、
私含め、全員が緊張をしていた。
Y先生が代わりにある程度私たちのことを英語で説明してくれた。
そこから学生同士の交流をすることになった。
みんな英語がわからないなりになんとか伝えようと必死だった。
ちなみに先方の学生たちはみんなある程度英語が話せて、
ちょっとだけ日本語がわかる人が多かったのが救いだった。
その後私たちは学内ツアーと学校周りの街のツアーを受けた。
ツアーガイドはもちろん先方の生徒さんたち。
3日間の滞在の中では、
学生同士の交流が沢山あり、
自由時間でゼミ生と一緒に街を散策したりと、
個人で海外に行くのとは違う貴重な時間を過ごした。
この2カ国滞在で分かったこと。
日本のアニメは本当に世界で人気。
おまけに日本語が少し周知されている。
両国ともにバイクだらけ。
台湾の人はわさびが好き。
台湾は日本以上のエアコンの室外機から出る温風だらけで蒸し暑い。
宗教は沢山ある。
インドネシアの国民は90%以上がイスラム教のため、
街の中がイスラム教感満載。
モスクがそこらじゅうにある。
1日に5回あるお祈りの時間には、
お店が一時停止する場合もある。
インドネシアのトイレには基本ペーパーがない。
代わりにシャワーがついていることがあり、
お尻は左手で拭いて手をシャワーで流す風習がある。
食事は右手のみで食べる。
手で食べる人とカトラリーを使う人がいる。
国立大学が2つしかないのは、
金銭的に大学に行ける人がかなり限られているから。
お金持ちだけが通えるようなイメージ。
一宗教が国のほとんどを占めている状況は、
街も家も人たちにも統一性があってまとまりが感じられる。
日本の生活水準は2カ国よりも高い。
インターネットで調べてわかることもあるけど、
現地に行かないと感じられないものも確かにある。
そして日本の宗教観は2カ国に比べると薄い。
台湾では種類は沢山あれど信仰率は高い。
インドネシアは言うまでもない。
彼らはなんで生きてるのかを、
それぞれの解釈をしながら生きている。
生きることと死ぬことをいつも意識して過ごしている。
日本人は…。
私たち日本人は生活水準はとても高いと思う。
そして戦争もなく平和で発展している。
ただ「生」や「死」に対しての距離感が遠い。
自殺率も世界でトップクラス。
これだけ発展しているのに自殺が多いのはなぜだろう。
そんな振り返りをしながら、
ジャカルタの空港で待っていた。
「(ピコン!)」
LINEの通知が来た。
Yさんからだ。
Y「明日の朝帰国するんだっけ?そのまま明日一緒に中国行こう!」
…はい?