秋元康ってすげえなって話
おじさんなのに、おじさんとは思えない言葉を紡いでる。
欅坂が好きだった。
高校生の1番辛かったとき、私の代わりに言葉を吐き出して、私の代わりに涙を流してくれたのは欅坂の楽曲だった。
サイレントマジョリティー、語るなら未来を…、エキセントリック、月曜日の朝、スカートを切られた、大人は信じてくれない、避雷針、Student Dance
そしてもちろん
角を曲がる
自分のことを認めて欲しくてたまらないのに、認められてない気がして苦しい思いも、素直になりたいけどどうやったらいいかわからないもどかしさも、自分がまるで世界にたった一人取り残されたような寂しさも
全部秋元康の言葉にのせて、欅坂が歌ってくれた。
人生経験しっかり積んでそうなおじさんの言葉で
わかってもらいたくもないと思ってた大人に全部見透かされてる気がして、
でも、やっぱり秋元康の言葉って思春期の心に嫌でも刺さってきて、
悔しいけど、悔しいよりもすごいなって思っちゃうやつ。
欅坂の曲の多くは、元気なときには聞きたくならない。
自分が元気なときは煩わしさすら感じる。
嫌なことがあったとき、モヤモヤしたとき、堪らなく死んでしまいたいとき
欅坂の曲を聞くともっともっと嫌になる。もっともっと死にたくなる。
なんだかわからない感情になって泣いて泣いて泣きまくって、
同じ気持ちを共有してる人がどこかにいる気がして、ちょっとずつ前を向ける。
嫌いな大人の言葉に命すら助けられてる。
他のアーティストでももちろん響いてくる歌詞とかはある。
でも、欅坂の曲は響きかたが違う。
まるで私のことを言ってるんじゃないか、今の私を見透かされてるんじゃないか
そんなことまで思ってしまう。
決して元気はくれない。
夢も希望もしっかり奪ってくれる。
しっかり奪った上で、全部をやり直させてくれる。
やっぱ秋元康ってすげえわ。
あ、でももちろんセカアイとかセゾンとかハッピーになれる曲もあるし、
それはそれでアイドルとしてめちゃめちゃ可愛いから
やっぱり秋元康すげえな。
日向坂も乃木坂も48グループもそれなりに聞くけど、
欅坂の曲の言葉はちょっと特別で
自分がいろんなことを考えるきっかけになる
欅坂が櫻坂になって
どんな音楽になるのかはわからないけど
ちょっと大人になった私に
高校生の時の辛かった気持ちを思い出させてくれるし
ちょっと大人になったけど
相変わらず死にたがりな私に
生きる選択肢を与えてくれる
そんな欅坂の曲がずっとずっと大好きだ。