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学びを止めないということ


2回目の“今までと違う夏”が終わった。

大学は8割くらいオンライン授業で、夏休みの思い出話に花がさかない新学期だ。

4分の3が過ぎようとしている。
4分の2を“当たり前じゃない”生活が覆った。



私は勉強が好きだ。
学ぶことが好きだ。
自分の知見を広げることが好きだ。
空っぽの脳みそに知らなかったことが詰まっていく感覚が好きだ。
知らない話を聞くことが好きだ。

だからつまり、大学での学びが好きだ。

でも一方で、話を聞くことが苦手だ。
音声だけでは話をうまく聞き取れないから、表情とかジェスチャーとか目線とか、そういうところから相手が伝えたいこと、言わんとしていることを読みとっている。

オンライン授業は退屈だ。
音声とパワーポイントのスライドだけで完結してしまう。
他の受講者が理解しているのか、私と同じようにわからなくて困惑しているのかもわからない。
音声だけで読み取れる情報は、今までの3割にも満たない。
“学んでる”
という感覚を持つことができない。


それでも“当たり前”じゃない生活も2年送れば“当たり前”になる。
3割しか得られない情報に満足できるようになっている。
3割で学んだ感覚を得ようとしている。


“学ぶこと”をやめない。

それは2年生の冬に決めたこと。
どんな状況でも、“学ぶこと”を諦めない。
授業で“学ぶこと”ができないのなら
自分の努力で“学ぶ”ようにしよう。

進路に向けた勉強とか
興味がある論文を読むとか
今までの学びを振り返るとか

なんとかして“学ぶこと”をやめないようにしよう。

そう思うようになった。
嘆いても悔やんでも憤りを覚えても、
“当たり前じゃない日常”に覆われた4分の2を取り返すことはできなくて、
一年半後には社会に出なくちゃいけないのだから
どんな状況でも“学ぶこと”に貪欲で
頑張っていなきゃいけないと思った。

もちろんずっとそんな高いモチベーションでいられるわけじゃなくて
諦められたら楽だろうな
とか
もう学びを得ようとしなくてもいいんじゃないかな
とか
何度も思って
実際何度も止めようとしたけど
その度に思うのは
“当たり前じゃない日常を言い訳にして投げ出してしまったらきっと、これから先訪れる当たり前じゃない現実に負け続けてしまう”
と思ったから。

きっとこんな経験は人生で2度とすることはない。
だからこそ
この状況でも頑張れる自分を
この状況でも“学び続けられる”自分を
これから先の人生の糧にできたらなあ
なんて思う。

学ぶことを止めないということ

それがいつか、私を救ってくれますように。

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