うちのサバトラさんの話
こんにちは。
今日はうちのおばあちゃん猫についてお話したいと思います。
1. 出会い
うちのおばあちゃん猫はサバトラさんです。なのでその子の事をサバトラさんと呼ぶ事にします。
サバトラさんと出会ったのは私が幼稚園生の時でした。
幼稚園の遠足の帰りで、姉がおばあちゃん家に留守番をしていたので迎えに行きました。母が車を降りておばあちゃんと話していたところ、車で姉と母を待っていた私はふと猫ちゃんが車のそばにいた事に気付きました。
この時、先住のチンチラくんが亡くなって1か月経たない頃でした。母が高校生の時に来たチンチラくんがいなくなって、母は気落ちしていました。幼い私も分かるくらい、母は落ち込んでいました。
サバトラさんを見ていたら、車に乗り込んできました。何をするんだろう?と思ってじっと見ていたら…私の膝の上で丸くなって眠りだしました。
猫ちゃんがそばに来てくれた!というはしゃぎ感も全くなく、何か来た。みたいな感じで撫でていたのを覚えています。嫌がる様子もなく、膝に来る事に慣れている様子でした。人慣れしているなあと思いました。
そして母が車に戻ってきました。
「ママ。持って帰っていい?」
そう聞いた私。母はまたカナヘビか何か掴まえたんだろうと思ったらしく「何を!?」と後ろを振り返りました。すると膝に見た事のない猫が。
これには母も驚きました。ていうか他所の猫ちゃんだろう、と、人の家の猫だから退かしてあげなさいと言いましたが、サバトラさんは退く気配もなく。母は困って、顔見知りの近所の方に聞き込んだらしいのですが、その子は野良らしく、おそらく最近この辺に捨てられた子だという話でした。
野良で捨てられてるなら可哀想だし、チンチラくんもいなくなったし…と母は連れて帰る事を許してくれました。これがサバトラさんとの出会いです。
2. サバトラさんは、なんか変
サバトラさんはなんか変です。何が変なのか決定打は無いのですが、変なんですよね。
あまりサバトラさんは鳴きません。鳴いても「のーん」と鳴きます。のーん。
そしてめちゃくちゃ手足が短いです。マンチカンという種類がポピュラーじゃなかった時に拾ったので、何でこの子って手足短いんだろう…と思っていました。でも多分マンチカンとか、そういう由緒正しい品種ではないと思います。生れ付き手足が短い。可愛いです。
しっぽも短いのか長いのか分からない長さをしています。4分丈くらいです。怒ったときは360度振り回しています。プロペラみたいだからそのうち飛びそうだなーと思っています。
具合が悪くなった時もお薬を頂くのですが、良くなると吐いて拒否反応を示します。いらないものは過剰に摂取しないという体質が独特です。
仕草も独特で、雰囲気も独特です。猫カフェとかでたまに浮気しますが、見た事ありません。こんな猫、多分世界に1匹しかいないだろうというくらい、独特なんです。
そして私が幼い頃、お風呂からあがって服を着ないでいると、怒って追いかけて足をがぶっと噛んでいました。宿題しないでぼーっとしている時も追いかけてがぶっと噛まれていました。「サバトラさんが追いかけてくる!」と半べそになっていたのも覚えています。私のお母さんみたいな感じです。
3. 茶トラさんとハチワレの相関図
茶トラさんはサバトラさんの後輩猫です。
サバトラさんは協調性が全くないので、茶トラさんが来た時は相当怒っていました。でも茶トラさんがサバトラさんにすごく甘えるので「はいはい」という感じで、いつも毛づくろいをしあって、喧嘩になって大運動会は恒例でした(笑)
茶トラさんはサバトラさんの事が大好きなのでいつもそばにいました。サバトラさんが寝ていたベッドも横取りしたり、一緒に日向ぼっこしたり。おもちゃを取り合ったりもしていました。熟年夫婦みたいな感じでした。言わなくても伝わる、みたいな。茶トラさんがごはんを食べていたら、後ろに並んで待ってみたりとか。面白いコンビでした(笑)
ハチワレとは本当に馬が合わない仲です。出会い頭に「フーッ!」は恒例です。ハチワレがサバトラさんをいじめるんですよね。足を引っかけたり、噛み付いたり、追いかけたり。
最近こそあまり喧嘩はしませんが、サバトラさんの中で「ハチワレは敵」という認識が根付いているので、溝は一生埋まらないと思います(笑)
4. サバトラさんの御年
さて、サバトラさんは私が幼稚園生の時に来たというお話をしました。なので高齢という事はお分かりになられると思います。
来た時からすでに成猫だったので1~2歳にはなっていたと思います。それから計算すると…大体19~20歳です。人間でいうと90代後半のおばあちゃんですね。めちゃくちゃ高齢です。
でも凄く元気なんですよね。最近は目も見えなくて、耳も遠くなって、認知症も始まってしまいましたが、ごはんはもりもり食べるし、トイレもするし、目が見えないなりに動きまわって運動もしています。健康です。自分の身体の事は自分が一番分かっているんでしょうね(笑)
たまーに粗相しちゃうんですが、本当にたまーになのでまだセーフかなあ…と。
サバトラさんの高齢化が進んだのは、やはり茶トラさんが亡くなってからでした。仲が良かったので、がっくりきたんでしょう。熟年のご夫婦もそうですよね。やはり猫も同じ感じなんだなと思いました。
高齢化が進んでから、ハチワレはあまりサバトラさんに悪戯をしなくなりました。弱いもの苛めをしだしたらどうしようと心配していたのですが、意外とハチワレは遠くから見守ってくれたりしています。
粗相をしたらハチワレが私を呼びにきてくれるし、サバトラさんの認知症のぐるぐる運動がめちゃくちゃになってきたら止めにいったり。昨日は突然サバトラさんが全力で走り出したので慌てて止めていたら、ハチワレも心配してきてくれました。
それでも相変わらずサバトラさんはハチワレが傍にくると「フーッ!」と言って、たまにハチワレがカチンときて足を引っかけたりはしますが(笑)
5. サバトラさんへ
幼い頃から生活をずっと一緒にしているサバトラさん。
ギネスとまではいかなくていいから、もっと長生きしてほしいですね。20歳を超えたら猫又になるんでしたっけ(笑)なってくれたら面白いですね~。その時は記事にします。
最近はニトリさんのNウォーム毛布がお気に入りみたいで、日向とNウォームでダブルほかほかしています。サバトラさん、目が見えないし耳も遠いんですが、日の傾きとかもきちんと把握していて、時間になると良い所に移動するんですよね(笑)引っ越してからも、一番サバトラさんが家を早く熟知していました。
サバトラさんを全力でサポートしていきたい所存です。
長生きしてね!
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