伝統と現代が織りなす温もり:MITTANの半纏・丹前コート
長く着られる服ってなんだか特別な存在だと思いませんか?普通の服とは違って、ただ流行を追うだけじゃなくて時間をかけて一緒に過ごし、少しずつ自分の体になじんでいく。そういう服があると服自体が生活の一部になっていく感覚がある。そんな考えを形にしているブランドがMITTAN。
MITTANは、「現代の民族服」というコンセプトで伝統的な服作りの知恵や技術を現代の生活に合う形に再解釈しているブランド。だけど、単に古いものをそのまま再現しているわけじゃなくて、平面的なシルエットや天然素材の機能性を上手に活かしながら性別や年齢に縛られない普遍的なデザインを提案している。その結果、長く着られるだけじゃなく、何年経っても愛着が持てるような服が生まれている。
一着の服をずっと着続けるためには、アフターケアも大事。MITTANはその点でも本当にすごくて、修繕や染め直しのサービスを提供している。これってただ売って終わりじゃなくて、作った服をずっと大切にしてほしいっていうMITTANの思いが感じられるところ。最近では買取サービスも始めたそうで、ここまで一貫したコンセプトを持って服作りに取り組んでいるブランドはなかなかない。
あと、MITTANの服を語る上で外せないのが素材や染めへのこだわり。無理や無駄を一切省いた作り方で自然の素材をそのまま生かしているから手に取った瞬間に「これ、いいな」って感じる質感がある。それに見た目はシンプルだから、どんなシーンでも違和感なく溶け込む。だけど、ただのシンプルとは違って着れば着るほど自分の体にフィットして経年変化も楽しめる。
MITTANの服って、ファッションというよりは「民藝」に近い感じがする。日常に溶け込んで着ていることを忘れてしまうくらい心地よい。そして、使い込むほどに味わいが深まっていく。その過程が面白くて、MITTANの服を着ることが生活の一部になっていく感じがする。
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