くるむような心地よさ:ENFOLDのデザイン哲学
小売業界で何が一番重要かって考えたとき、やっぱり営業力がモノを言うんじゃないかって思う。いくらいい商品があっても誰にも届かなければ意味がないし、売れなければその商品がどれだけ素晴らしくても価値は発揮できない。結局のところ、販売する力、つまり営業力が小売のトップに君臨してると思う。
でも、営業力って単に「押し売りする力」ってわけじゃなくて、むしろその逆。今の時代、ただ商品を売るだけじゃなくてその商品を通してお客さんにどう価値を伝えられるかどうお客さんのニーズに応えられるかが大事だと思う。お客さんが何を求めているかを理解してそこにピッタリな商品や提案をすることが求められている。
さらに最近の消費者は情報も豊富だから単に物を手に入れるだけじゃなく、その物語やバックグラウンドに価値を見出すことが多い。特に小売業ではどうやって商品の魅力を伝えるか、そしてそれをお客さんがどう感じてくれるかが営業力の重要な部分になってくると思う。
また、オンラインとオフラインの境界も曖昧になってきていて、どちらでも対応できる営業力が必要不可欠になってきてる。例えばオンラインショップだと、実際に商品を手に取ることができない分、写真や説明文、レビューなんかでお客さんにその商品の魅力をどれだけ伝えられるかが重要になる。
ENFOLDというブランドについて書くのは少し迷った。普段の自分の興味とは少し違うしこれまで取り扱ってきたアパレルとは路線が違うから。でも、そんな中で感じたのはやっぱり情報社会の中ではカオスが新しいトレンドを生み出しているってことだ。逆にそのカオスに身を委ねてみるのも面白いんじゃないかと。
ENFOLDは「SLY」や「MOUSSY」などで一世を風靡した植田みずきさんが手掛けるレディースブランドでちょっと独特な存在感がある。パッと見たときに「あ、これENFOLDだな」ってわかるあのシルエット。シンプルだけど、どこか新しい。最近はシンプルな中に何か特別なものを感じさせるデザインが人気だけど、ENFOLDはまさにその先駆けみたいな感じ。
それにしても今のアパレルシーンって本当に多様化していて、何が流行っているのか一概には言えないところがまた面白い。特にこのブランドの持つ魅力はカジュアルなんだけど、どこかエレガントさを感じさせる不思議なバランス感覚。
ここから先は
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?