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キャリア開発のお話

こんにちは。
システム開発部北九州オフィスの笹山です。

今回は、前職の時にちょっと勉強した「キャリア開発」について触れてみたいと思います。

キャリア開発とは、働く個人一人ひとりの職務や能力・スキルを中長期的に計画する考え方や取り組みのことを指します。

みなさんは、自身の今後についていろいろ考えたり目指したりしていることがあるのではないかと思います。

今回は、「キャリア開発24の扉」という本を元に受けた講習の中で、印象に
残っている二つのことについて書いてみました。

尚、本記事の図(図1、図2)は、すべて「キャリア開発24の扉」(編著:小野田 博之)からの引用となります。


1. 組織人の個立(キャリア開発)は可能か?


マズローの5段階欲求説というのをご存じである方もいるかと思います。
人間の欲求を5つの階層に分け説明した心理学理論です。

図1左側の下の欲求から上に向かって満たされるとされている説です。
これを会社(組織)で働くときの欲求と置き換えてみるとこんな図になります。

図1

一番下から、満たされると次に一つ上の欲求がわくというものです。
上から順にそれぞれをかみ砕くと、こんな感じになります。

個立→キャリア開発
個別→目標による管理
集団→仲間、世間話が必要など
安定→身分の保証(正社員)、福利厚生など
生存→最低賃金

下三つ(生存、安定、集団)は、衛生要因で、無いと不満を感じるものです。
上二つ(個別、個立)は、動機要因で、あるとモチベーションがあがるものです。

皆さんは、ご自身が今どの欲求の段階にいるでしょうか?
また、周りの方がどの欲求の段階にいると想像できるでしょうか?
例えば、安定の欲求が満たされれば良い人に、個別の欲求について話をしてもあまり響かないかと思います。

逆に、個別の欲求がある人に、安定の欲求を満たすような話をしても面白く感じないかもしれません。

上の立場になる方ほど、欲求は個別、個立のところにあるのではないかと思います。
(※そうじゃないと、そもそも会社が回らないかもしれないですが。。。)

会社としては、上二つの欲求を満たしたいと思ってくれる人材が増えるとうれしいのではないかと思います。

では、下3つの欲求の段階の人に、上二つの欲求になってほしい場合、人は変われるのかということについて触れたのが次の話です。

2. 不変・難変・可変の心

人の心には以下の図のように不変・難変・可変の領域があります。

図2

不変→気質や体質など、一生変わらないもので、これは変えようがありません。

難変→価値観、美意識など、本人が変わろうと思わなければ変わらないものです。

可変→知識や技能など、他人でも変えることができるものです。

不変・難変は無意識の行動で、可変は意識した行動とも言えます。
そのため、まずは可変の部分にアプローチする必要があります。

これは、学習(インプットとアプトプット)を意識して繰り返させることです。

そうするとそれは無意識のものになっていき、結果難変に影響を与え、本人の変わる意思が芽生えることとなります。

人の心が変わる(他人が変える)というのもやはり、簡単ではありません。

3. さいごに

講習の中でこれら2つのことについて話を聞いたときに、
仕事の熱い話をしている人とそれを冷めた目で見たり聞いたりしている人との差は、図1の欲求の段階の差なんだろうなとか、中々変わってくれない人も図2のようなアプローチ次第では変わってくれるんだなとか、「なるほどな」と思った記憶が本記事を書いていて蘇りました。

こういったことを考えながら他の人と接すると、仕事を一緒に進めていく中でよりスムーズに進められたり、不満に感じたりすることが減ったりするかもしれません。

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