大学授業一歩前(第71講)
はじめに
今回は東京大学出版会様に記事を書いて頂きました。以前👇の記事で東京大学の阿部公彦先生に記事を書いて頂き、そこから東京大学出版会様とのご縁を頂きました。
自社の概要
Q:自社の概要を教えて頂きたいです。
A:東京大学出版会は、1951年に大学の出版部として設立されました。ただし、大学からは独立した一般財団法人という性格の組織です。文系・理系の分野を問わず、研究の成果を発信する「学術書」、教育の実践をまとめた「教科書」、学問の普及を図る「教養書・一般書」など、さまざまな出版活動を行っています。設立半世紀を経ての新刊書籍点数は、総計7000点余りに及びます。
オススメの一冊(他の出版社様)
Q:オススメの一冊を他の出版社様の本のなかから一冊ご紹介頂きたいです。
A:井上達夫『リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください――井上達夫の法哲学入門』(毎日新聞出版、2015年)
独自の鋭さをもつ法哲学者が自身の思考をまとめた一冊。正義、法、民主主義といった概念を解き明かすと同時に、安全保障、慰安婦、天皇制などの現実問題に視座を与えます。「超硬派」なテーマを扱いながら、インタビュー形式による語り口調なので読みやすい。憲法の九条削除論などが議論を呼ぶとはいえ、そこに至るロジックは明快です。
オススメの一冊(東京大学出版会様の中から)
Q:オススメの一冊を自社の中から一冊ご紹介して頂きたいです。
A:阿部公彦『理想のリスニング――「人間的モヤモヤ」を聞きとる英語の世界』(東京大学出版会、2020年)
「英語ができるはずなのに、聞き取りはさっぱり…」「英語の勉強はどこからはじめていいか分からない」という方に手に取ってほしい英語習得本。「聞く」を通して英語の運動感覚を身につけることの重要性を説き、そのための練習法が紹介されています。たんなる情報交換ではなく、相手の感情、欲望、気分までを聞きとる。そのようなコミュニケーションの本質にも迫ります。
メッセージ
Q:大学生にメッセージをお願いします。
A:現代は変化のスピードが速い時代です。技術も経済も政治もめまぐるしく変わり、新しいはずの情報はあっという間に古びてしまいます。なにごとも情報収集は必須ですが、それらの波に流されないために、自ら筋道を立てて原理的に考える力が求められている気がします。若いうちに、自分の思考法を鍛える本を読んでおくと糧になるのではないでしょうか。
おわりに
今回は東京大学出版会様に記事を書いて頂きました。お忙しい中作成して頂きありがとうございました。
東京大学出版会様は👆のnoteも運営してらっしゃるので是非ご覧くださいませ。私自身は東京大学出版会様の公共哲学関係の書籍には大変お世話になっております。引き続き、多くの先生方や書籍にお世話になると思いますがよろしくお願い致します!!次回もお楽しみに!!
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