真夜中のチャイとしあわせのこと。
こんな時間にチャイが飲みたくなって、つい、つくってしまった‥‥‥
チャイについてはだいたい好みの配合がわかるようになってきたので(スパイスは自分が飲む分にはその日の勘分量でいれるのがいちばん美味しいという結論。笑)、今年の冬は美味しいココアを探求したいと思います。
そしてそうなると、だんだんお菓子をつくりたくなってくるから、人生のめぐりって不思議。
小さな頃のわたしの趣味は、石集めと、森にいることと、アリジゴクの観察と、物語を聴くことと、縫い物と、お菓子づくり。
そこに友だちのみんなとの時間と学校が入るから、けっこう多忙な子どもだったかもしれない。
まわりのみんなが練り消しとか芸能人とかお人形とか恋とかに夢中だった頃、わたしは静かなのにキラキラした、無口な世界に夢中でした。
人といて、会話が生まれると自然に喋るから、たったひとりでも夢中になれる、沈黙のまんま居られる世界が必要だったのだろうな。
最近は、ずーっとヴェールの内側からみていた世界を、興味深く生きているきがすこしします。
それは、新しい場所にたったひとりで、からだごと旅をするよりも、よっぽどこわくて、心細くて、ドキドキする。笑
自分のいちばん柔らかい場所を世界に差し出して生きるっていうのは、本当に、不思議なきぶん。
その時、きっといちばん固い殻を纏った自分も、同時に外にいて、こわごわと世界を睨みながら、どうしたらいちばんいいのかわからずに、戸惑っているのかもしれないね。
そういう初心者に、世界は優しい。
少なくとも、わたしの世界は、ずーっとそのように成り立っている。
戸惑って、泣くしかできなくても、"はじめまして、ようこそ"って。
そうやって迎えられて、微笑まれて、受け入れられて、人生ははじまる。
たとえ、人間の家族や、人間のすべてに、そのように受け入れられなかった魂が、あったとしても。
地球は"はじめまして、ようこそ"って。
その生命の死ごと、その子の生を、受け入れ続ける。
かたーい殻を纏っていると、みんなの祝福するささやかな声は、聴こえなくなるけれど。
自分の生命の内側から、ずっと響いてる。
ヴェール一枚隔てた無音の世界から、生命の喧騒と、静寂のなかへ。
そこで、いろんなことを生きる。
おもう。
愛して愛されて、間違ったみたいに悲しんだり、苦しんだり、泣いたりして、でも本当は、なんにも傷ついたりしてなくて、ただ、在るだけだったのだと、流れてゆく。
チャイの味と色は複雑で、まったりとした重さが人生みたい。
苦いけど甘い。
舌が痺れるようなのに、優しい。
そういうのをぜんぶ飲み込んで、一瞬で、細胞に呼吸みたいに染み渡ったそれは、ただの、わたしの笑顔になる。
複雑なものも、シンプルなものも。
しあわせっていうのは、わたしにとってはそんなこと♡
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