見出し画像

幼少期から頭骨などの骨が好きです。
きっかけはおそらく恐竜好きから伸びた興味の枝葉だと思います。
それぞれの生き方に合わせて体を変化させてきた動物たち。
激しいサバイバルをくぐり抜けてきた生命力とアイデアの到達点(通過点)である究極のデザインに心奪われるのです。
私が骨モチーフをガラスアートの題材に選ぶのには下記の様な理由もあります。
肉体は朽ちても骨は残る=永遠
肌の色違っても骨はみんな白=平等の象徴
動物たちの素晴らしい 生=聖 の姿をお守りの様にいつも近くに置いておきたいのです。

サルの頭骨です。アニメや物語の中だと“ズル賢く”描かれがちだけど、知能を持ちながら進化する過程で、文字と火を手にしなかったのには理由がある気がしてなりません。そんな尊敬の念を込めて制作しました。

動物の骨が好きなんです。長い進化の過程で必要な箇所は残し、不必要な部分は省いていく。そんな過程の痕跡が骨には残っていたりします。ムフロンは家畜化された羊の原種と言われています。元々は気性の荒い動物だったという事に驚きを隠せません。

草食動物と肉食動物では同じ哺乳類でも頭骨の形は大きく異なります。また食性によっても容姿からライフスタイルまで多様な変化を見せます。地球という大きくも弱い資源を皆で変化しながら分け合い頂いていくという事なのだろう。そんな当たり前のことを動物たちから教わります。

バッファローの立派な角は何のためにあるのだろう?争うため?優位を誇示するため?長い長い生存競争の末に獲得した生きていく為に必要なもの。
生きていくために必要なもの。
生きていくために必要なもの。
相手をいたずらに傷つけるものではなく、自分の生に必要なもの。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?