自分自身に最も影響を与えた本を思い出すと、『菜根譚』『ルバイヤート』『自省録』、エピクテトスの『語録』などの詩や随想録であった。
名も無き人の言葉でも、時に人の心を癒し、救う時もあるだろう。
そんな想いで、自分自身が今まで書き留めていた言葉をここに記し、そして、新たな言葉もここに書き足していこうと思う。
『和想録』
・絶望とは究極の安心である。
・不安とは優しさである。
・死とは宇宙への旅のはじまりである。
・平和とは、不安の無い状態であり、それを悟りとも言う。
・過去も、現在も、未来も無い。あるのは変化し続ける存在。
・分けない事で和が生まれる。
・銀河や年輪の様に、和を重ねる「重」の精神が、持続可能な世界を創る。
・世界=宇宙、平和=調和と見做せば、世界は既に平和である。
・努力は逃避であり、逃避は進化である。
・魂は分かれていなく、大いなる宇宙の魂に全てが含まれる。
・まずは黄色の美しさを感じる。そうすれば自ずと世界が美しく見えるだろう。
・多くの人々は器の中に何を入れるかで悩み、空っぽであると嘆くが、器そのものの美しさに気づいていない。
・産まれた「地」と、「地球」を愛する「愛地心」を持った地球人が、地球の和を創る。
・「意味とはどういう意味か?」を考えれば、この宇宙に意味の無いものが無い事が分かる。何故なら全ての存在がお互いに必要とし合い、存在理由の一部だからである。
・苦しみと痛みは、生きる為の助言である。
・嫌いな存在でも、愛することはできる。
・100兆を超える微生物にとって、「私」の身体は「家」である。数十億の人間にとって、地球は「家」である。地球のような無数の星にとって、宇宙は「体内」である。
・何故目が二つに分かれているのか、それは相反する左右の視点が必要だからだ。
・「自分」の「成功」という、時間的、空間的な一点に執着せず、自分を超えた大いなる「自分」の「成幸」を願えば、恐れや不安から解放される。
・ある役割を終えれば形を変え、新たな役割を担う存在へと引き継がれる。それは命も事業も全て同じである。
・苦しみとは、人生そのものと同じく「一時的」なものである。
・何を残そうと思っても、何も残らないのがこの世界。
・存在する間、いつ、どこで、誰と、どのように生を楽しむかは、自由に何度でも変えることが出来る。
・欲望を満たすよりも、満たされている事を味わう方が楽しい。
・論理的であるから正しいという訳では無い。正しさとはいつも相対的なものである。
・自分を含めた人の評価はあまり気にし過ぎる必要は無い。何故なら、人の存在も、人の価値観も変わり続けるから。
・闇を経験するからこそ、一筋の光の有り難さを感じる。
・苦しみは良き言葉を生む。
・失敗が怖いのではなく、失敗した時の人の評価を恐れている。
・事業は必要とされるから残る。必要とされなくなれば消えて無くなるが、社会全体としては必要とされるものだけ残るゆえ、最適である。
・借金は人に利益を与えているという意味では、一つの社会貢献である。
・言葉を残すという事は、世界の捉え方に対する一つの提案である。
・汚く、醜く、愚かなものに美しさを見出せるかが、その人の心の美しさである。
・文字も数字も仮定である。
・時間は存在しない。故に前世も来世も無い。
・人間社会において怠惰であっても、体内の無数の生命は休まず働いてくれている。
・無条件に愛し、無条件に生きる。
・在ると無いの間に幸せが有る。
・分けると分かりやすくはなるが、分けない所に真理がある。
・太古の地球にとって、酸素は猛毒であった。つまり、善か悪かは相対的であり、時代や対象によって変わる。
・そもそも、地球の動きを思い通りに出来ない中、どうして人生を思い通りに出来るだろうか?
・人生に迷い続け、愚かな選択をする殆どの人々に褒められたとて一体何になろう?
・多くの人々は、宗教、主義、価値観に固執し、それに反する人々を評価しない。
・苦しみという機能が無ければ、命は物理的に生きていけない。
・自分ですら所有出来ないのに、この世に所有できるものがあるだろうか?
・人々に評価されるのは、人々の欲望に合致しているためであり、必ずしも真理では無い。
・宇宙も命も全ては収縮の呼吸を繰り返しており、魂にしても成長し続ける事が必ずしも良い訳では無い。
・明日があると信じているだけで、明日はまだ無いから安心しなさい。
・時間も空間も大き過ぎると不安になるが、事実宇宙はそうなのである。
・争いは無くせない。しかし、戦争は無くせる。
・愛や闘争本能がある限り戦争は無くならないと言う人がいるが、では何故国内で戦争が無くなった国が沢山あるのか?争いと戦争を混同してはならない。
・アイデンティティを拡張させる事。そして、人というアイデンティティも越えた所に、悟りの境地があり、究極の安心と平和への鍵が在る。
・人も星も最終的には崩壊という死を迎える。であるならば元々うまくいかなくて当たり前である。変化が速いか、遅いかの違いだけである。
・人は宇宙の産物であるから、人の欲望は、宇宙の意思の一つでもある。
・別れは悲しいが、本当に別れる事は出来ない。
・理解する事を諦める。
・「与える」という意識も、所有の意識から生まれている。
・「手放す」事を手放す。そもそも何も手にしていないのだから。
・学問とは本質的に真理を追求しようとするものだが、大方は自分の主義主張を守る為の鎧の様なものである。殆どの学者は恐れのあまりそれを脱ぎ捨てる事が出来ず、周りにも同じ鎧を着る様勧める。
・不安は長寿に繋がるが、同時に自殺にも繋がる。
・人の幸せは願えても、人々の飽く無き欲望を満たしてやる事はできない。
・自然や家族から離れて、問題を新たな問題で覆い隠して来たのが経済成長。
・近現代以降、経済人とは本来本質的には必要の無い物を必要と思わせて来たある種のペテン師である。
・我々がもっと多く、もっと楽に、という欲望を捨てれば、財産や領土を守る為の政治や戦争は必要無い。
・家族が愛し合い、助け合えるなら、多くの人間関係は必要無い。
・不安と恐れが、明日と来世を生んだ。
・何者かになりたいという欲望は、何者でも無い自分と他者を愛せていない証拠である。
・真理は単純だが、偽善は複雑である。
・地球の殆どが溶岩だが、守りたいのは表面に付着する寄生虫の様なものである。しかし、人間の存続を脅かす寄生虫は守ろうとせず、「地球を守る」とはいささかどういう意味か不明である。
・種やコミュニティの存続に反する言動は、大方忌み嫌われる。
・そもそもこの世界に名前のある存在は無いのだから、名前を残したいのは人間に対してだけである。つまりそれは、限りなく狭く、短い名誉心である。
・何かを強く信じる事は、他の可能性を見ない様にする事でもある。
・人は何故人に影響を与えたいのか?それは社会的な己の命を守りたいからである。
・この地球に私という形が無くても問題無い様に、この宇宙に地球という形が無くても問題は無い。それは私や地球という一時的な形の名前でしかないのだから。
・社会的な存在意義を感じるための行為や働きをしなければ、人は空虚感や罪悪感を持つが、殆どの動植物は「生きる」働きに力を尽くしており、そもそも空虚な時間は流れていない。
・経営の神様と呼ばれる人々をつぶさにみると、彼らのお陰で大量生産、大量消費の社会が生まれ、地球環境の破壊が進んだ。彼等も人々の豊かさを願っていたかもしれないが、足る事を知らない心の貧しさも生んだ。
・人間界の中で何者かであると意識する前に、自然界の中で人間であると意識する。
・私は何者にもなれないが、地球は宇宙の中で小さな個性を表現している。
・欲深い人を幸せにする事は出来ない。何故なら彼等は満ち足りる事が無いから。世界は欲深い人々が増えている。であるならばいつまで経っても世界の人々を幸せには出来ない。
・情報が多ければ幸せになれるのではなく、どの情報を選ぶかで人は幸せになれる。鳥のさえずり、川のせせらぎ、秋の夕暮れ、私達を幸せにしてくれる情報は身近に溢れている。
・志とは無理に立てるものではなく、個人的かつ社会的な逆境を克服せんとする意識であり、動かざるを得ないという意識である。
•自然は真空を嫌う。だからこそ、我々は空虚を嫌うのであろう。
•そもそも私達は残って来た存在なのだ。だから心配しなくも形を変えて残り続けるだろう。
•音を変えれば不協和音も和音へと変わる。つまり、全ては組み合わせの問題であり、全ては調和できる素質を持つ。
•物事は繰り返されている様に見えるが、同じ秋は存在しない様に、地球も一度たりとて宇宙の同じ地点にいた事が無い。
•リズムがずれると人は不安になる。しかしそれは新たな楽章の始まりかもしれない。
•始まりも終わりも無いけど、竹の節目のようにに区切りがある事で続けられるのかもしれない。だから命を繋げていくために、死という節目があるのだろう。
•自分の心が本当に求めている事をしっかり測れる「こころざし」があれば、場所や方法を変えても志に生きる事が出来る。
•自由のために人は不自由を厭わない。
•大人の主義主張争いにいつも子供が犠牲になる。
•失うものは何も無い。あるのは関係性の変化だけである。
•安定と安心を求める事は、生き物として自然な事である。
•持続可能とは、衰退や死も受け入れる事である。
•言葉という人類のためのものを残しても、地球にとっては空虚なもの。
•寝れない時は、寝る必要性が差し迫っていない時。
•馬鹿だと思われてもいい。最後はみんな馬鹿になるのだから。
•地球も心臓も一定のリズムで動き続けているから安定している。
•生き延びたい人には不安が必要である。では、安心を促す事は非人道的かもしれない。
•種の保存のためには、不安や恐れ、縄張りや競争が必要であるが、それゆえに種を絶滅させる可能性もある。
•無力な自分を嘆いても仕方がない。必要とされてないだけだから。
•病気になって死ぬ,という事はお役目御免という事だけである。
•眠たければ寝る。腹が減れば食う。それ以外何か意味があるだろうか?
•普通が良い。その方が多くの人々にとって安心だし平和である。
•一つ一つの奇跡性を見出せば、人はいつでも驚きと感謝の気持ちを持てる。
•お金も健康も手にあるのは一時的だからこそ、失う事を恐れてはならない。
•争いをしたのちにお互いが自分を省みる事もある。人類は何度も争い、過ちを省みて少しずつ改善、進化はしてきたのかもしれない。
•人生に納得しようがしまいが、終わりに近づいていく。
•皆恐れているだけだから、貴方は安心したらいい。
•世界は地球より大きい。まずは地球を統治する。
•自分の人生は何も実を結ばなかったと後悔する者がいるが、人類の人生も最終的に宇宙では何も実を結ばない。
•ただ生きている間により多くの脳的な快楽を求めているだけ。飲食、性交、名誉と金。愚かな小競り合い。
•人間は、平和よりも生存を求める。
•個人も集まりも、生き残りたいだけ。生き残るために争い、努力し、不安と恐怖に駆られるのだ。しかし、虫1匹永遠には生き残れない。
•どうせ生き残れないのだから、何も残さず、ただこの生きている瞬間を楽しめ。楽しもうと思えば、色一つ、音一つでも充分である。
•会社はただの人の集まりであり、能力交換所でしかないから、一緒に働きたいと思わなければ、別の集まりに移動すれば良いだけだ。それは国も同じ。人生は短いから留まる必要も無い。
•星も移動し続けている。人も移動し続ければ良い。いつ衝突と崩壊が訪れるか分からないのだから。
•地球自体が路頭に迷っている。人生も迷って当たり前。
•金がなくても何とか生き延びて来た家族は古今東西沢山いる。戦時中ですらそうだ。
•地球、国、会社、生命、そして自分自身、どれが無くなっても大した事ではない。元々無かったのだから。
•自分がいなくても会社は回る。会社が無くても社会は回る。人類社会が無くても、地球も太陽も銀河も回り続けるのだ。
•生き残るために必要であれば人は集まり、必要なければ別れる。
•求められている能力と、提供できる能力が合っていなければ別の仕事をすれば良い。
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