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新入社員の季節がくる

新入社員の頃

窓際でお濠の桜を見ていた。
すっかり今年も満開の桜。

わたしがいた窓際はもうないけれど、初心に返るというか、あの頃の感性を取り戻す。
「未来の自分に期待」という自尊感情に満ち溢れていた。

システムのことも、コンピュータのことも何も知らないまま、システムコンサルタントというなんかカタカナの名前に惹かれて入社。
元気だけが取り柄で、フローチャート研修やらプログラム研修やらは何のことやらさっぱりの落ちこぼれ。
本気で、お昼ご飯食べるだけに会社に来ていた。
終業時は「鐘とともに去りぬ」を実践し、いかに早く帰宅したかを一人で楽しんでた。

でもそんな楽しい日々も、秋には現場配属となり、終わりを告げる。
そこからは、先輩に頼んで一人だけ「研修延長」でようやくプログラム作ってみたりした。

自分には合わない業界・仕事だなぁと早々悟ったのだけど、人間関係も(今から思えば)かなり良く、三年勤めてみよと思った。
そんなわたしも紆余曲折、会社は変わっても同じ業界で働き続けているから、我ながらびっくりする。

そろそろ仕事の中身を変えたいし、改めてあの頃のようにイキイキしたい。

去年も建築中だった高層ビルは、静かな佇まいで桜を見下ろす。
来年はどこの誰でこの桜をみるだろうか。


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