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振返りは学びと成長のための最強のサポーターではないか、と考えたこと

行動のあとのフィードバック。
事実を振返り、そこからの成果を学びに変える機会だ。
個人として、チームとして、組織として・・・行動をどのレベルでとらえて考えかの視点を複数持つことで、個人の強みを公益に変える機会を創出することもできる。

一方で、振返りを「反省」の意味合い濃くとらえてしまうと、ポジティブな成果や評価が表に出てこずに、弱みを何とか改善しようという発想に終始して、「チェックリストをチェックするためのチェックリスト」のような表面的で本末転倒な対策に至ったりする。

「フィードバック」という言葉がすでに一部では「ネガティブフィードバック」と同義として扱われる時もある。

できるとほめられて、できないとほめられない。
時には否定されたり、叱責されたりというシーンと強く結びついてしまうと、まったくもって「振り返り」「フィードバック」はつまらないイベントに成り下がる。

振返りの効果は、事実をならべたときに、その事実から何を学んだか、あるいは習得したかを整理することから始まる。
振返るだけでは効果は生まれない。
ある目的や目標を達成したか否かが列挙されて、どう感じるかとか、なぜそうなったのかとか、どうしたらもっといいかを検討するのは、振り返りの第一段階にすぎない。

もちろん、参加者は、「できなかったこと」をオンパレードにして、心理的に「できなかったわたし」「だめなわたし」のラベルを付けて過ごす時間なんてさっさと終わらせたい。
組織の形式的な振返りのシナリオに乗ってやるだけでも効果はゼロではない、と言いたいが、せっかくの機会を活かしきれずに終わるもったいないイベントとなる可能性もある。

多分大事なのは、出来なかったことからどのような課題を抽出して、どのように具体化することなのではないかと思う。
より具体的に表現された課題からは、やることやゴール目標、スケジュールや担当・役割を明確に定義する道筋を立てることができる。
時には途中のフィードバックと更新を織り交ぜながら、立てた道筋をやり遂げ、これらの課題が解決した暁には、今までの「できなかったこと」は「できること」へと変化・変容を遂げる。
実は課題とは「できることの素」なのだ。

行動という経験をしたからこそ、わかった結果や成果が、課題提起に至り、できることをより増やすタネになる。

できることの素」というタネを見つけ、育てるには、学び・成長の通過プロセスとして振返りやフィードバックを徹底的に活用することが、「最大で最速の効果」を生むのではないかと思う。


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