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空がエネルギーを解放するとき、活性化するもの

いつもなら昼休みの時間、お客様の打合せに参加するため、パソコンの前に座ってオンライン会議に参加する在宅勤務。

机の前には大きな窓があり、ルーフバルコニーと広がる空が見える。
朝いちばんは晴れて青空も見えていたが、今は遠くの山のほうから灰色の雲が広がりつつある。

午前中はセキレイににた鳥がルーフバルコニーへ降り立って、止まっていた。
その時もオンライン会議中で、窓越しにしばらく見守っていたところ、つんと澄ましたままの様子で、お尻から白いものを出し、飛び立ってしまった。

残されたのは、遠目にも丸っぽい形がわかるほどの、
ふん。

時々バルコニーの柵に、乾燥したものがついていたのは知っていたが、カラスかスズメかぐらいしか思いついてなかった。
おそらく、君たちもだったのか・・・。

わざわざ確かめに、殺人的な気温の外にでるのもあほらしいのでそのままにしていた。

なんてことを思い出しながら、このオンライン会議が終わったらお昼ご飯だなぁと空腹感を覚える。
画面越しの音声は左右の耳を通り抜けていくように、見事に何も頭に残らない。
それくらい、ぼんやりとしながら外の景色が目に入る。

なんだか雲行きが怪しい。
あれ?稲妻?あれ?雷?
西の空はくら~く、暗く色を変えて、不穏な空気を運んでくる。

風が次第に、いや、あっという間に強くなる。
ルーフバルコニーに雨粒のような、いや大きな雨粒が落ち始める。
ひゅおおおおおおん、ひゅーっ、ひゅぉーぉーん。
大きな風の音がサッシ越しに聞こえ、大粒の雨が窓に斜めに叩き付けられる。窓に当たる雨は、先日見た豊富な水量の滝のように流れ流れおちる。

バルコニー越しに見えていた近くのビルたちは、煙のように立ち込める雨に遮られ、視界何メートル?の世界。
雷も鳴り響きながら、激しさを増すばかり。

雨雲レーダー・雷レーダーの画像を早送りにして、そんなには続かないことを予想する間にオンライン会議が終わった。

お腹が空いていたことを思い出し、昨日の残り物をおかずに食事をしている間に、空が明るくなり始めた。
雨はまだづづいているが、いつの間にか小振りになっていた。
窓を開けてみると、外の空気はひんやり感じるほど気温は下がっていた。
溜まりにたまった熱気のエネルギーを雷と豪雨が使い切って、世界を洗い流したかのようだった。

遅れたお昼休みを終え、仕事を再開した。
バルコニーにでてみたら、例の白いふんは跡形もなく消えていた。

雨と一緒にクリアリングされたような気分で、深呼吸。
エネルギーは回りまわって、地球のどこかをめぐる。
空気中に大量に放電され、わたしたちの脳内・体内へも電流となって通り抜ける。
午後はそんな気分をチューニングしつつ、仕事の時間は過ぎる。

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ケィティ(Katy)
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