色彩の英語慣用句から学ぶ色の意味 ~紫編2~
一般社団法人日本ユニバーサルカラー協会代表理事 色彩専門家・カラーコンサルタント 南 涼子です。
本日はTwitterにアップしている色彩の慣用句、紫について紹介します。
1.「marry into the purple」(紫色に結婚する)
=女性が結婚によって富貴な身分になる。玉の輿に乗る、良家に嫁ぐという意味。
紫色が身分の高い人に使われていたことに因んだ言葉です。
2.have a purple patch」(紫のつぎあてを手に入れる)
=多くの成功または幸運を経験すること。
「purple prose」と同様に、 ドラマティックで装飾過剰な文章を意味しますが、本来西洋で紫は特別で高貴な色であることから、華麗な紫が加わることで全体がきらびやかになる=幸運に恵まれる、幸運な時期を指す言葉となりました。
3.「purple with rage」(激怒で紫)
=怒髪天を衝く、顔を真っ赤にして青筋を立てて激怒するという意味。
欧米で「紫」は東洋よりも、赤みがかった色が本来多く、怒りの表現でも使われています。
4.「shrinking violet」(縮んだスミレ)
=非常にシャイな人、はにかみ屋、内気な人という意味。
野生のスミレはサイズが小さめで、他の草木の間に紛れており、花は咲くまで目立たないことから、謙遜や慎み深さを表わす花と考えられていました。
まさに、か弱いイメージのスミレの花から来ている言葉です。
紫は富貴、華麗、運が良い、大げさ、逆上、シャイなど多種多様な表現に使われていることが分かるかと思います。
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