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“PdMというプレイヤーであり、VPoPというマネージャーでもある” 二役を担う、20代プロダクト最高責任者の挑戦【Unito メンバーインタビュー】
「暮らしの最適化の追求」をパーパスに掲げる株式会社Unito。働く人たちからも、自分にちょうど良い暮らし方や理想の住まいについての話を聞くことが多くあります。今回のインタビューでは、なかでも働き方に関するお話、Unitoに入社を決めたきっかけにフォーカス。
今回は、VPoP(※プロダクトの最高責任者:Vice President of Product 略称))として、プロダクト本部のエンジニア・デザインチームの統括を担当する中野さんにお話しを伺いました。光ファイバーの研究者から、旅行サービスのマーケティング・PdM担当、そしてUnitoへのジョインと業界を跨いだ異色の経歴を歩むVPoP中野さん。PdMとしてのやりがい、そして中野さんが思うUnitoに優秀なエンジニアが集まる理由とは。
Unito VPoP | 中野 創太
北海道大学大学院修了。新卒で宿泊予約サービスの運営会社に入社。マーケティング部、プロダクト部のグループリーダーとして、主幹事業のグロースに貢献。2023年6月株式会社Unitoに入社。プロダクト部の部長として、戦略設計、UX検討、プロジェクトマネジメントを担当。2024年3月、VPoPに就任。
ー 研究者から大好きな旅行業界のマーケティング、そしてPdMへ
Unitoに出会うまでの、中野さんについて教えてください。
大学・大学院では、北海道の研究室で光ファイバーについて研究していました。研究室ではパソコンと数式に向き合う6年間でしたね。
そこから新卒で上京して、旅行サービスのスタートアップ企業に就職しました。4年間、研究職とは全く異なるマーケティングとPdMをして、昨年6月にUnitoへ転職という流れです。
研究職からマーケターとPdMというキャリア、なぜそのような選択を?
そのまま研究職に進んでいたら、同じ得意分野をもった人たちと同じ環境でキャリアを築くことになる。そこで逆張りとして、得意な分野が被らず、興味のある領域の企業を選択するのが良いなと思い入社先を決めました。
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旅行サービスを選んだ理由は?
旅行、好きなんですよね。
自分の意識がリセットされる感覚があり、自分にとって人生の目的のひとつです。
意識がリセットされるとは?
札幌旅行に行ったとして、ホテルにチェックインした後、荷物を全部置いて、手ぶらでコンビニに行ったりするじゃないですか?あのコンビニの時間がめちゃめちゃ好きなんですよね。普段買わないゼリーとかもつい買っちゃったりする。
あれってまさに、遠くに旅行に行くことで、意識がリセットされて、感覚が研ぎ澄まされる状態なんだと思うんですよね。
リセットされた状態に “おもてなし” や ”美味しいご飯” など、様々なものが鮮明な刺激として感じられることが旅行の魅力だと思っています。「そんな旅行体験をより多くの人に届けられるようなサービス作りたい」という想いから、旅行サービスを選びました。
その会社では、どんな仕事をしていましたか?
ややこしいのですが、入社1年目と4年目はマーケティング、2 / 3年目にはPdMを担当しました。
マーケティングからPdMに異動した理由は?
会社から、入社1年目の取り組みを評価してもらったことがきっかけです。
1年目は新規事業部のマーケティングを担当しており、その事業も新規事業としては非常に伸びましたが、売上高は会社全体の10〜15%ほどでした。
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そこで入社2年目になるタイミングで会社から提案を受け、主幹事業に異動してPdMを担当することになりました。そこから2年間はPdMとして、プロダクトの方向性や軸、事業のプロモーション計画などを考えていました。楽しかったです。
ただ2年間を通じて「もう少し事業全体の戦略をしてみたい」という思いが生まれ、4年目に再びマーケティングを担当させていただくことになりました。
ー 次のステップは、Unitoの仲間と「オフライン・オンライン両方の体験」を創りたい。
充実した4年間を経て、転職を考えたきっかけは?
2つあって、1つ目は「オフラインの体験作り」をPdMとして挑戦したくなったからです。前職はオンラインサービスのみのPdMだったため、実際の体験までデザインしてみたい思いがありました。
2つ目は組織規模が大きかったので、より多くの裁量のある場所で、プレイヤーとして挑戦しつづけたいと転職活動を始めました。
Unitoはまさに物件運営事業とプラットフォーム事業、ソフト・ハード双方ですね。
チェックインがタブレットで簡単に出来たり、スマホで滞在日を変更できたり、オンラインとオフラインを組み合わせたスマートな体験が作れていると思います。Unitoで働くことが本当に楽しい理由の1つです。
実際にUnitoを知ったきっかけは?
エージェントからの紹介です。その方は「中野さんにはUnitoだと思います、それ以外の企業は私から紹介しません」と確信を持っていました。
エージェントには「この人たちと一緒に何かやったら楽しそう」という軸で次のステップを選びたい、という話も併せてしていました。その前提があったので、Unitoを強く勧めてくれたのだと思います。
入社を検討する際に、代表をはじめ経営陣と何回かランチに行かせていただきました。そのときのメンバーの印象もすごく良く、 事業自体も楽しそうで、かつ旅行サービスの経験も活かせそうだと思いました。確かに、エージェントの言うように「ばっちりハマった」感じでしたね。
実際に入ってみた印象は?
一番最初に取り掛かったプロジェクトが、半年間かけてサービス自体を全て取り替えるようにリニューアルするものだったので、ハードな印象が強いです。
取締役CMOの玉木さんと方針は決められていたのですが、PdMは自分一人だし、6ヶ月のプロジェクトは重圧もあり逃げ出したくなる時もありました。
その難題を乗り越えられた理由はありますか?
2つあって、ひとつはエンジニア陣の人柄が明るかったこと。皆さん本当に喋りやすくてありがたかったです。脱線しますが、Unitoのエンジニア陣は全員どこに行っても活躍されるような方々が揃っています。
他社からのオファーも来ている中で、優秀で利他的なメンバーが揃っていること、やりたいことを形にできる環境であることに、働きやすさを感じていただき、一緒に開発を進められています。Unitoで一番誇れるところです。
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もうひとつは、経営陣の存在です。
メンバーを良く見ていて、自分が達成できるかできないか、ギリギリのラインのタスクを任せてくれます。それは社員を信頼していないと難しいことだと思いますし、このプロジェクトでも裁量を大きく任せていただきました。感謝しています。
ー 人生を楽しむ方法を知っている、最強のUnitoエンジニアチーム
優秀なメンバーの集まる、Unitoの求心力は?
感情的な部分でいうと、 Unitoのメンバーには「それぞれに人生があり、暮らしを楽しんでいる幸福度の高い人」が多い印象です。他者へのリスペクトと思いやりがあり、そこから生まれる”居心地の良さ”が大きな求心力の1つだと思います。
もう1つは「unito」というサービスが魅力的で、差別化されているところ。かなり強い求心力だと感じています。「世界は落下している」という話を聞いたことありますか?
「世界は落下している」、聞いたことがないです。
リクルートの須藤さんがブログに書かれてるお話で「世界は "本来あるべき方向" に落下している。例えばガラケーの時代にスマホが出現したとき、どんな抵抗勢力があったとしても、世界は"本来あるべき方向" に落下を始めているから、止めようがない。」と言うような考え方です。
それは家賃も同じで、unitoは「住んだ分しか家賃が発生しない」「自分で住む日付を決められる」と言う世界を作ろうとしています。それが本来あるべき姿でそこに世界が落下していくと、Unitoの全メンバーが確信している。そこがUnitoの強さの秘密であり、求心力だと感じています。
1日のスケジュールを教えてください。
9時から9時半に出社します。そして自分にとって1番大事な時間が「エンジニア朝会」です。エンジニアメンバーと話すのは、基本的に朝会のみなので、そこでメンバー全員ときちんと話して、困ってることを聞き、方針を話します。
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その後は大体お昼まで事業側との調整ですね。経営陣やプラットフォームチームと、次のロードマップやグロースハック、ウィークポイントについて話します。
夕方以降は個人作業で、新しいシステム開発や機能について考えています。
PdMとしての働きがいはなんですか?
自分で一から企画を考えられること、その分「自分が止まったらサービスも止まる」というところが苦しい点であり大きなやりがいです。いつも信頼して任せていただいてありがたいです。
Unitoにはそれを実現するために信頼できるエンジニアがいるところもかなり心強いです。
好きな仕事は?
新しい機能のデザインや仕様を考えるのが楽しいですね。話題に上がったサービスがあれば、まず自分のスマホにインストールして、一通りサービスを使ってみます。その中で「この検索が使いやすい」、「トップページのコンテンツが面白い」などの知見を貯めていきます。
他社の魅力的なサービスやUI/UXを参考に、リレントにどう取り入れるか。既存のものも学びつつ新しい機能を設計する、この時間がすごく楽しいです。
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またUnitoメンバーの強みは、みんなアクティブで日常生活でも色々なサービスを利用していること。なので、代表の近藤さんをはじめ沢山のメンバーが活発に「 この航空会社のチェックイン機能、めっちゃ良かったからUnitoにも取り入れよう」といった会話をしています。
PdMだけでなく、メンバーみんながそういった思考の流入の仕方をしているからこそ、Unitoのサービスには各メンバーの「こんな体験があったらいいよね」という体験が詰まっています。
大変なところは?
意思決定です。例えばシステムのリニューアルプロジェクトだと、今後5年は必ず使うシステムの設計をすることが命題でした。つまり「今後5年以内の利用で、朝食付きといったプランの概念を想定するのか?想定するとしたらどのような設計にする必要があるか?」そういった未来を見据えた意思決定をコンスタントにしなければいけない状況です。
プロジェクトの期限が決まっており、開発も進んでいるので「この15分間のミーティングで、プランに関する意思決定をしなければいけない」など、重大な意思決定を毎日連続して行う緊張感がありました。
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要するに、"未来のサービスを先読みして、それを加味してどんな設計にするかを考える仕事" であり、課題に直面している時は大きな負荷を感じます。
それをどう乗り越えていますか?
乗り越えてる途中かもしれません。でもPdMの仕事は自分にとって得意領域だし、好きだし、この領域以上の仕事は自分にもうない。
ここで逃げたらもう何もできないなという想いで、楽しみつつ乗り越えています。
ー PdMというプレイヤーであり、エンジニアチームを率いるマネージャー、二役の苦労とやりがい
PdMとしての意思決定は中野さん一人でしていますか?
はい。PdMチームがあり、エンジニアチームがある、というスタイルの企業が多いのですが、UnitoのPdMは僕1人です。役割としてはPdMという1人のプレイヤーであり、エンジニアチームのマネージャーでもあります。
意思決定の裁量が大きいところはキャリアにも大きなプラスになると考えています。半年間のリニューアルに関しては、何ならお金を払ってでもしたい経験だったなと。もうお腹いっぱいですが。笑
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これからUnitoのPdMとしてやりたいことは?
まだまだunito.lifeのサービス自体を使いやすくしていきたいです。あとはマンパワーで乗り越えているところをきちんと整理して、全部システム化していきたい。個人的にもスマートな体験が大好きなので、「感動するくらい簡単」という体験を作ることが夢です。
また、少しブランディングにも関わっていきたいです。
家や宿を探す段階から、Unitoらしいユニークで先進的な体験があり、チェックインやその後の暮らし、家賃の支払いに至るまで、一貫した世界観を提供できるような、そんなシステムを作っていきたいと思っています。
最後にメッセージをお願いします。
あたたかくて優秀なメンバーが集まっていて、そして信頼して任せてくれる会社だと感じています。そこに魅力を感じた方にぜひ一緒にお仕事できたら嬉しいです。