見出し画像

国連英検特A級とケンブリッジ英検CPE

こんにちは。とげまるです。

最近偶に国連英検特A級とケンブリッジ英検CPEはどちらが難しいですかという質問されるので実際に両方とも合格した身として個人的な観点から書いてみようと思います。

どちらも最難関英語試験として知られていて、最終目標にしている方も多いと思いますが、ご存じの通り両者は全く性質の異なる試験です。

国連英検は名前の通り英語力に加えて国連の知識や、世界情勢について書いたり話したりすることが求められます。
特に2次試験では面接官が元国連大使や国際関係を専門にしている大学教授を相手に最近の社会情勢についてやそれらに対して国連ができることについて発信、議論できなければなりません。したがって英語が話せるだけでは到底太刀打ちできません。

一方でケンブリッジ英検は名前の通りケンブリッジ大学が主催している英語試験です。こちらは文法や語彙の知識、ネイティブが良く使う言い回しやコロケーションをアウトプットしたり、難解な英文を読んだり、イギリス英語をメインとした様々な地域の訛りを含んだ高度な内容のリスニングを理解する力が求められます。またスピーキングではもう一人の受験者とペアを組んで与えられた問題に対して協力しながら議論、交渉する力が求められます。こちらもただ英語が話せれば良いというわけではありません。

上記のことを鑑みると、どちらのほうが難しいと結論付けることはできませんが、合格するのはどちらが大変だったかと聞かれれば私は個人的にケンブリッジ英検CPEに軍配が上がると思います。

各個人の得意分野により両者の難易度の印象は変わるかと思いますが、私の場合普段からThe EconomistやForeign Affairsを読むことによって時事英語に触れたりアウトプットする機会が豊富にあったので、国連英検特A級で問われる語彙や表現では知っているものが多かったという点、出題される英文もなじみのあるものが多かったという部分がある程度のアドバンテージになっていたと思います。書いたり、話したりする場面では国連の知識が必要だったので、そこには大分苦労しましたが、普段から時事英語をインプットしていたこともあり、ある程度自信をもって国連英検特A級にはチャレンジできました。リスニングがないという点でも個人的にプレッシャーを感じる必要はありませんでした。

一方でケンブリッジ英検CPEではコロケーションやネイティブが良く使う言い回しや句動詞の知識、英文法を高い次元で使いこなす必要があったので、それらの経験値が低かった私には大分苦しかったです。更にリスニングも高度な内容をナチュラルスピードで読み上げられる点やリーディングの段落整序にも苦戦しましたし、スピーキングやライティングも英語力に加えて考えさせる問題や創造力を要する問いが多かったのでかなりチャレンジングでした。また国内でも実際に合格された方や情報が少ないことから情報収集という観点からもかなり苦労しました。

ケンブリッジ英検と国連英検については英検1級をクリアされた方が次の目標として挑戦されるケースが多いかと思います。時事英語で発信する力を伸ばしたい方は国連英検、英語を使える力を伸ばしたい方はケンブリッジ英検を個人的にはおすすめしています。またルートとして英検1級にギリギリ合格された方は国連英検A級ないしはケンブリッジ英検CAE(C1 advanced)、余裕で合格された方(CSEスコアでいえば3000以上)は国連英検特A級ないしはケンブリッジ英検CPEに挑戦すると良いと思います。

国連英検特A級、ケンブリッジ英検CPEはかなりチャレンジングですが、合格すれば見える景色は格別かと思います。同時にまだまだ英語を極めるぞ!という気持ちにもなれるので挑戦されたい方は是非。特にケンブリッジ英検は情報が少ないのでTwitterやnoteでも積極的に発信していきたいと思います。







いいなと思ったら応援しよう!