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特許・意匠図面のお話

私の本業である知的財産に係る図面作成についてお話しようと思います。

知的財産というと、特許権・意匠権・商標権・著作権等ありますが、この中で権利を取得する際、図面が必要となるのは特許と意匠になってきます。
新しい発明や新規のデザインを特許庁に出願する際に、明細書や願書と同時に図面も必要となるわけです。

僕がこの業界に入ったのは26歳頃、もう25年以上前になります。
こういう仕事があるとは全く知らず、新宿のハローワークで偶然求人をみつけたのが池袋にある小さな図面会社でした。

当時はパソコンも普及しておらず、トレッシングペーパーにロットリングで手描きをしていたものです。描き損じるとカッターでカリカリ削り、砂消しゴムでトレぺの表面を慣らして描き直し。
何度も修正を繰り返すとトレぺに穴が開いて図面が台無し。。。
そんな時代でした。

僕が業界に入って数年後には急速にPCが普及し、手描きの図面屋は、ほぼいなくなってしまいましたが。

図面屋さんは、主に特許事務所から図面のご依頼を頂きます。特許事務所の弁理士の先生が戦略を練り、必要な図面を僕らに発注する流れです。
今は特許業界は縮小しつつある分野と言われており、弁理士の資格を持つ若い方々も、大企業の知財部を目指しており、特許事務所は人材不足。。という話をよく聞きます。

となると図面屋さんもなかなか厳しい状況です。そもそも特許・意匠図面作成の仕事があるということを、ほとんどの人は知らないでしょうし、図面技術者育成の学校があるわけでもなく、給料も安い。。。となるとこの分野を目指そうとする若い人もそうそうは現れない。
今いる図面屋も結構高齢になってきている。

僕はよく特許・意匠図面の仕事を伝統工芸に例えます。
習得に時間が掛かる上に、人材不足という意味で。


最後に一枚、僕の図面を。知財関係は守秘義務があるので、実際の出願に使われた仕事をここで紹介出来ない為、弊社のパンフ用に作成した図です。

図面作成のご依頼は弊社HPからお願い致します。
https://www.ds-unit.com


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