独立の失敗談

僕が特許事務所を辞め独立してから13年ほどになります。

実は特許事務所に勤める前にも一度独立を試み、フリーランスとして図面を描いていました。2001年頃だったかと思います。

しかし、2年半であえなく挫折。図面業界から足を洗うつもりでしたが、
当時のクライアントでもあった都内の大手特許事務所に拾ってもらい、何とか特許図面業界で働き続けることが出来ました。

失敗の原因は一つではないのですが、大きなところでは価格設定の失敗です。独立した当初は、何とか仕事が欲しいので安く設定しがちです。

当時(今もですが)の図面代金は大体1時間当たり3000円前後でした。
僕は仕事が欲しいあまり1時間あたり2000円に設定していました。

特許業界に限らず、1年の内には、必ず繁忙期と閑散期があるものですが、
1時間2000円だと、繁忙期に死ぬほど仕事をしても、大した額にはならない。具体的には、体を壊しそうなほど仕事をしても１カ月60万円いきませんでした。

閑散期は当然ガクッと売上は減り、どうにもならない状態に。

一度設定した図面代を値上げするのは難しく、値上げ交渉でせっかくお付き合いのあったクライアントとの契約もダメになってしまったり。。。

散々ジタバタしましたが結局2年半で終了となってしまいました。

独立を考えている方々は、くれぐれも価格設定は慎重に。安売り競争は自らの首を絞める。。というお話でした。

最後に僕の図面を。