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【コメットの軌跡】#2 企画書・予算書をつくる/会場を下見する

徳島を拠点に活動している演劇ユニット・コメットです。

私たちは20代の演劇人6名が集い結成したユニット。
2025年3月1・2日(土・日)に、徳島県立21世紀館内スタジオにて、第一回公演を予定しています。


仮チラシができました!


「コメットの軌跡」と題して始めたこのnoteではユニット運営・公演制作の過程をアーカイブしています。

前回の記事、ユニットの顔合わせと公演の大枠づくりの様子を綴った「#1」をたくさんの方にご覧いただき大変うれしく思っております。

↓ まだの方はこちらからどうぞ ↓


今回の記事ではユニット名決定の過程から、会場選定と下見、企画書・予算書作成について記録します。



ユニット名を決める②

顔合わせ時になかなか意見がまとまらなかったユニット名、今度こそ決定するために各自“推しユニット名”をプレゼンすることに。

文章にまとめたり、しゃべり一本でプレゼンするメンバーたちを横目に唯一、堂々のPowerPointプレゼンを披露したのは鈴江。イメージイラストの挿入、出典元も明記された倫理的にも完璧なスライドは圧巻。その心意気にメンバー一同熱い気持ちが芽生えたのでした。

結果最終2択になり、あみだくじやじゃんけん三番勝負など紆余曲折あって“演劇ユニット・コメット”に決まりました。決定したばかりの頃は、名乗るのもむず痒かったものの、日を重ねるごとに実感と愛着が湧いてきています。

コメットとは英語で彗星という意味、そして金魚の品種名でもあります。
井の中の蛙のように小さな金魚鉢の中にいる私たちが、彗星の泳ぐ広大な空を見上げているようなイメージで名付けました。
他にも色々と意味を乗せているのですが、それはメンバーたちだけの胸に秘めておこうと思います。

ユニット/コメットと、韻が踏めるのも良いですね。


会場を決める②

顔合わせ日から、公演会場の候補を探してきたメンバーたち。主に規模感や予算感、そして作品の性質を検討し、「徳島県立21世紀館内スタジオ」に決定しました。
客席は最大20席程度、舞台や特別な機構は無く、四方が真っ白な壁で囲まれたフラットな空間ですが、その無機質さに想像の余地が広がります。ゼロから立ち上げる第一回公演にはピッタリの会場だと考えました。

無料駐車場が備わっていること、公共交通機関でのアクセスがしやすいことも決め手のひとつでした。


企画書・予算書をつくる

会場の候補が決まり、さっそく手続きに......といきたいところですが、会場使用にかかる企画書・予算書の提出が必要とのこと。

前回の記事でも触れましたが、ここで活躍したのが、地域創造『公立ホール・劇場職員のための制作基礎知識』。
企画書の作成も予算組みもはじめての私たちにとって、抜け漏れを防ぐ重要なガイドとなりました。私たちのような小規模アマチュア団体にもとても参考になるのでオススメです。

今回の公演はゼロからの立ち上げなので、資金ももちろんゼロから。まずはメンバーそれぞれ同金額の持ち出しを元手にやりくりしています。
必要経費=入場料収入=メンバーの持ち出し、という風に逆算して、公演終了後メンバーへ必ずペイできるような前提で予算を組んでいます。

入場料収入はキャパ比80%ほどで支出とプラマイゼロになるようチケット料金を設定しました。
U29チケットを用意したのは私たちなりのこだわり。コメットメンバーは現在全員20代、学生〜同世代の仲間たちにたくさん観てほしいと思っています。

赤裸々に公開。※上演作品に関する部分やすでに変更した部分、詳細な金額等は伏せさせていただきます。

あまりこういった現実的なお金のことを記している演劇団体は少ないですし、作品の外であれこれ語りすぎるのは野暮だと思われるかもしれません。

ここまでこのnoteに書くかどうかは悩みましたが、私たちのようにこれから公演を立ち上げようとする人や、これから演劇制作に触れる人が一歩でも踏み出しやすくなればと願っています。


会場を下見する

企画書・予算書も完成し、会場使用の手続きへ。実際に下見をさせていただきました。
舞台監督・太田の指示のもと客席のシミュレーションをしたり舞台面の採寸をしたり......現場での記録と肌感から、上演へのイメージがくっきりとしました。

客席を配置する太田
実際に客席からの視界を確認し、少しでも観やすいように持ち込み物や演出を検討。


制作・有本は受付周りやお客様が入退場する動線をくまなく確認。安心安全に、公演へ来ていただけるよう様々な想定をしながらチェックします。

車いす用のスロープも設置できました。
隣接のレストラン営業時間もチェック♪

徳島県立21世紀館のスタジオはリハーサルや控室に使用されることが多いようで、公演やイベントの前例も多くはありません。(多くはないだけで、演劇公演も行われたことがあるようですが!)
物理的な制約もありますが、だからこそ発想するに至った演出や美術が既に生まれてきています。この場所をコメット色に染められることが楽しみで仕方ありません。



さて、今回はこのあたりで筆を置くことにします。
次回は情報解禁までの道のりをお届け予定。更新をお楽しみにお待ちください。

お知らせ

明日明後日12/14.15(土.日)は香川県仲多度郡琴平町にて「マエカブ演劇フェスティバルin琴平」が開催。
コメットメンバーの久米・鈴江・ぼう・海月が出演します。

そして来週12/21(土)は劇団「どや!!」の『晴れのち駄菓子、ところにより曇り』が開催。
こちらは太田が作・演出、有本が制作で参加しています。

ぜひお誘い合わせの上、お越しください♫


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