アトピー・敏感肌でも安心して家庭用脱毛器を使うためのポイント

家庭用脱毛器は、ムダ毛の毛根にある黒い色素（メラニン色素）に反応して熱を当てムダ毛を生やす元となる組織を破壊したり、弱らせてムダ毛をなくす仕組みになっています。

しかし、アトピーや敏感肌の人が脱毛を行う際は注意が必要です。

この記事では、アトピー・敏感肌の方が安全に家庭用脱毛器を使うためのポイントを解説します。

アトピー・敏感肌における脱毛のリスク

アトピーや敏感肌の人は、肌が乾燥して肌のバリア機能が低下しているため、少しの刺激で肌トラブルを引き起こしやすい状態です。

そして、脱毛による刺激が、これらの肌状態を悪化させる可能性があります。

特に、乾燥している箇所は脱毛によるダメージや痛みを感じやすく、脱毛後の肌はさらに乾燥してしまうため、赤みやかゆみを引き起こす危険性があります。

脱毛の前に知っておきたいこと

色素沈着に注意する

色素沈着している箇所に照射するとやけどを負う可能性があります。

色素沈着もメラニンで形成されているため、毛だけでなく色素沈着している肌表面にも誤って熱を与える可能性があります。

必ず色素沈着をしている箇所は避けて脱毛を行いましょう。

ステロイド剤を使用している間は脱毛を避ける

ステロイド剤には体毛が濃くなったり、増えたりする作用があります。

そのため、脱毛効果が表れづらくなる他、肌のバリア機能が低下し、脱毛によるダメージを直に受ける可能性が高まります。

ステロイド剤を使用している間の脱毛は避けておきましょう。

脱毛の際の注意点

脱毛後の保湿

脱毛後にしっかりと保湿を行うことで、肌のバリア機能を保ち、乾燥を防ぐことができます。

特にアトピーの人は脱毛直後だけでなく、普段から丁寧に保湿を行うことが重要です。

テスト照射を行う

最初に家庭用脱毛器を使用する前に、必ずテスト照射を行いましょう。

テスト照射は、太ももの内側などの柔らかくて人目に付きにくい箇所で行い、肌の状態が悪化しないことを確認してから本格的に使用しましょう。

避けるべきムダ毛ケア方法

カミソリ

カミソリはムダ毛を剃ると同時に肌の角質層も削ってしまうため、肌荒れや毛穴の黒ずみを引き起こすリスクがあります。

また、カミソリ負けによる肌の赤みや乾燥の悪化も懸念されます。

除毛クリーム

除毛クリームはたんぱく質を溶かすアルカリ性の成分を使用しているため、肌にも刺激を与えてしまいます。

アトピーや敏感肌の人にとっては、除毛クリームによる負担が大きく、肌トラブルを引き起こす可能性が高いです。

毛抜き

毛抜きで無理やり毛を抜くと、毛穴や肌を傷つける恐れがあります。

傷ついた毛穴から細菌が入り、炎症を引き起こしたり、肌荒れにつながる危険性があるため、使用は控えましょう。

家庭用脱毛器を使うメリット

家庭用脱毛器は、隙間時間を使って自分の好きなタイミングで脱毛できるため、アトピーや敏感肌の症状が悪化して脱毛を中断しなければならなくなった場合も安心です。

また、脱毛サロンやクリニックとは異なり、予約をキャンセルしたり、料金を払い続ける必要もありません。

アトピーや敏感肌の人でも、適切なケアと注意を払えば、安全に脱毛を行うことができます。

肌の状態をよく観察し、普段からの保湿を徹底することで、肌トラブルを避けることができます。

脱毛の方法や注意点をしっかりと理解し、自分に合った脱毛方法を選びましょう。

また、医師との相談も忘れずに行い、安全に美しい肌を手に入れてください。