Second Pain-26
実花沙ちゃんを狙う人がいるんだって…?
なんなんだよ、そいつの目的は…!!
俺はそう考えながら奏那他たちがいる公園に駆けつけた。
月ノ宮 奏那他「弘鷲…、来るよ…」
花都 美彩「相手はかなり手強いらしいから僕も参戦する」
地鳴 明吾「でも、人間のオーラもしなくはないんだよね…」
清鐘 弘鷲「この前母上が戦った相手と特徴が一致してる。恐らく…」
黒ローブの女性「やぁやぁみなさん」
清鐘 弘鷲「なんだお前は!!」
月ノ宮 奏那他「実花沙ちゃんを狙ってるのは本当なの…!?」
黒ローブの女性「そうさ、私はあの女を連れて行かないといけないの!」
清鐘 弘鷲「どういうつもりなんだ!実花沙ちゃんがお前に何をしたっていうんだ!」
地鳴 明吾「あと、あなたは何者!?」
花都 美彩「このオーラ…、…!知ってる…!!ローブをさっさと外したらどうなんだ?…建速 誉さん」
月ノ宮 奏那他「!?」
地鳴 明吾「知ってる人…?」
花都 美彩「…ああ、僕らの前職の上司。管理者にしてキャリアコンサルタントやってた人だよ」
清鐘 弘鷲「なんだって!?そうなのか!!!?」
…スッ…。
建速 誉「あはは!バレたか〜、全くしょうがないねぇ…。そうだよ、私、あの女のせいで降格したんだから」
清鐘 弘鷲「こ、降格…!?」
実花沙ちゃんは誠実な子…、人に嫌がらせして楽しむ人じゃない…!
詳しいことは知らないけど、あの人の自業自得だってことは感じてる…!!
清鐘 弘鷲「あんたさ、実花沙ちゃんを追い詰めたんだろ?問題を放置しまくってさ、あんたの自業自得じゃん?」
俺は怒りのあまりそう言った。
実花沙ちゃんの悪口を言うのがどうしても許せなかったんだ…!!
それに姉上のことも傷つけていた…!!!適応障害になった自分の家族のことを思うと…!!!
建速 誉「あの子の考えすぎなのよ。だいたい細かいことを気にしすぎなんだよ、あの子は!!」
地鳴 明吾「でも…、それでも…!!実花沙さんは色々悩んであなたに相談したそうじゃないですか!!!キャリアコンサルタントとしての対応はいかがなんですか!!!」
月ノ宮 奏那他「人の気持ちに寄り添えないでよくそんなことが言えると思います。あなたはめんどくさかったから実花沙ちゃんのことがどうでもよかっただけ…!」
花都 美彩「それに、実花沙にあれだけ酷いことしといてごめんなさいはなしかよ!」
建速 誉「くっ…!!生意気なことを…!!!」
清鐘 弘鷲「俺たち、ドルチェパワー持ってるし!4対1だけど?どうする?それでもやる?」
建速 誉「ドルチェパワー授かったばかりのひよっこどもが!舐めるんじゃないよ!!以前から人間都で実花沙という女を探しているんだけど…、まさかねぇ? 小鳥という強い獲物があるなんてね。でもねぇ…!!!」
トライデントを構えてきたな…!?
ならばこちらも!!
清鐘 弘鷲「あんたの目的はなんなのかは知らないけどさ!実花沙ちゃんを渡さないよ!!!」
建速 誉「かかってきな!!」
地鳴 明吾「おりゃ!!!」
明吾は力強くハンマーを振り回す!
でも…、
建速 誉「甘い!!」
地鳴 明吾「えっ!?」
ヒューン!!!
地鳴 明吾「うわーっ!!!」
月ノ宮 奏那他「明吾!!そんな…!!」
建速 誉「まずは1人…、次は誰がやるのかな?」
月ノ宮 奏那他「よくも明吾を!!てーいっ!!」
今度は奏那他が槍を振り回す!
でも…、
建速 誉「醜い妖怪が!!調子に乗るんじゃないよっ!!」
月ノ宮 奏那他「くっ…!力強い…!!」
建速 誉「あんたたちは最初から人間じゃなかったみたいだね?先天性の妖怪がよぉ!!」
月ノ宮 奏那他「だからなんですか…!!」
建速 誉「だが!何千年も神様をやっている私には!敵わない!!」
ヒューン!!!
月ノ宮 奏那他「きゃーっ!!!」
花都 美彩「まずい!奏那他!!」
建速 誉「さて、あと2人!どうするのかな?」
そんな!母上とは互角だったこともあってかなり強い!!
花都 美彩「ドルチェパワーはこんなことに使うもんじゃないぞ!!」
建速 誉「こんなこと?」
花都 美彩「悪いことに使ってどういうつもりだ!誉さ、いや、建速 誉!!!実花沙を傷つけた罰をここで受けてもらう!!!」
清鐘 弘鷲「仕方ない、美彩ちゃん、俺と!」
花都 美彩「ああ!」
俺と美彩ちゃんで合体技を披露した!
天照の力と花都 の力を合わせて…!!
ヒューン!!!
建速 誉「こんな雑魚技が…!効くかーっ!!!」
花都 美彩「!?」
清鐘 弘鷲「わっ!まずい!!」
ドカーン!!!
花都 美彩「ぐぅ…」
建速 誉「さて、 小鳥という人を…」
清鐘 弘鷲「待て…!!!」
…まずい!母上はぎっくり腰で休んでるし、実花沙ちゃんは家に…!!!
俺は…!俺は…!!
金藤 実花沙「私はここにいます。誉さん」
…え?
実花沙ちゃん…!?