Second Pain-16
そして、その翌日だ。
金藤 実花沙「みんな、改めて昨日は本当にごめんなさい」
月ノ宮 奏那他「ううん!そんなのはいいのよ。実花沙ちゃんが戻って来てくれて私たちも嬉しい!」
花都 美彩「リーダーはやっぱりこんなかで1番マシな実花沙だよな!」
地鳴 明吾「うんうん!」
清鐘 弘鷲「俺も改めて昨日はごめんね。…実花沙ちゃん、俺たちが精一杯サポートするよ」
金藤 実花沙「…!…昨日の遅れを挽回する勢いで稽古に懸命に励みます。なので、これからもよろしくお願いいたします」
花都 美彩「僕も頑張る!」
地鳴 明吾「そうそう!」
月ノ宮 奏那他「…じゃあ、今日は演劇一通りやる?」
清鐘 弘鷲「台詞とかとりあえず言ってみよう!」
私はみんなに演劇の指導をした。
…とは言っても全くのど素人ですが。
月ノ宮 奏那他「…でも実花沙ちゃんすごいね」
金藤 実花沙「?」
月ノ宮 奏那他「録画ビデオ見てて思ったけど…、本当に演劇やってないの?」
金藤 実花沙「は、はい!」
清鐘 弘鷲「なんか劇団とか入ってた?」
金藤 実花沙「いや〜入ってないですよ!…、美彩と明吾さんはよく感想を言ってくれたよね」
花都 美彩「実花沙は演劇とか習ってないんだぞ!ゼリー学級の演劇でもすごい迫力あるし!」
地鳴 明吾「実花沙さん、演技上手かったですよ!…まぁ、今も素晴らしいです!」
金藤 実花沙「ありがとう、こんなど素人なのに」
月ノ宮 奏那他「独学でここまでやれるなんて…」
花都 美彩「そうだよな〜!さすが!」
いい人たちと巡り会えた。
…そんな気がした。
清鐘 弘鷲「よし!次は音を合わせてこ!」
月ノ宮 奏那他「配置はどうかな?」
金藤 実花沙「えっと…、後列が美彩と明吾さんで…、前列が弘鷲さん、わたくし、奏那他さんですね…!…?」
花都 美彩「?」
地鳴 明吾「どうかしたー?」
金藤 実花沙「エリートに挟まれた〜!!!」
月ノ宮 奏那他「えぇ!?大丈夫よ〜!」
清鐘 弘鷲「あはは!可愛い!そんなところ気にしちゃうんだね」
金藤 実花沙「高学歴のお兄さんお姉さんに挟まれた…!!すごい緊張してきた…!!」
月ノ宮 奏那他「そ、そんな!そこまで…」
清鐘 弘鷲「なんなら俺たちの方も緊張しちゃうよ〜!歌うのが上手い人が隣にいるんだもん」
月ノ宮 奏那他「わ、わかる!わ、私、ギターに加えてコ、コーラスもするのにつ、つられちゃいそう…」
金藤 実花沙「ひ、ひぇぇ!!」
花都 美彩「わかる。実花沙の歌声につられる人はわんさかいるぞ。アルトの人とかもうソプラノパートいつのまにか歌ってましたっていう人が。男子も何人かつられてたな」
金藤 実花沙「もう!みんな!!」
まぁ、茶番はここまでにして…。
金藤 実花沙「さて、演奏は1曲だけとはいえ、全力で通していきましょう!」
地鳴 明吾「おーっ!!」
…、新曲を通した。
金藤 実花沙「ふぁ〜!みなさん、大丈夫でした!?鼓膜も無事ですか!?」
清鐘 弘鷲「うん!大丈夫!」
地鳴 明吾「心地よかったですよ!…まぁ、多少僕たちのエネルギー、使っちゃいますけどね」
金藤 実花沙「それは申し訳ない…」
月ノ宮 奏那他「そんな謝らないで!実花沙ちゃん、能力、自制できるようになってきたね!それはいいことよ!」
金藤 実花沙「ありがとうございます…!」
花都 美彩「よーし!本番までもっとパワーアップするぞー!」
金藤 実花沙「うん!」
…そして、
ついに本番の日が来ました…!!