Second Pain-20
そしてみんな集まった。
テラー「さて、みんなで宴を始めよう。…アングィ」
アングィ「哀しき吸血鬼、アングィ」
テラー「イグザス」
イグザス「憤怒の胡蝶、イグザス」
テラー「エクスタ」
エクスタ「喜びの獅子、エクスタ」
テラー「恐怖の魔王、テラー。そして…、新たな仲間、ロウ」
ロウ「憎しみの操り人形、ロウ」
♪この嘆きを神様に
一番になりたくて必死になって
もがいても届かぬ儚き夢
誰にも認められず
神様に祈っても届かなかった
嗚呼憎い
この憎しみを誰にぶつければいいんだろう
どうしても気が晴れないリセットできない
ならば黄色い薔薇に
その念を捧げましょう
散って散って散れ 嫉妬の花びら
叫ぶ叫ぶ叫べ 神様に
美しい嫉妬の念は 叶わなかった夢から生まれた
でも不思議ね それでも努力をやめず
今日も必死に運命に這いつくばる
なぜ誰も私の汗と涙
理解しようとしてくれないの?
どれだけやれば私を見てくれるの?
この嘆きを神様に 嗚呼
憎む憎む憎め 私を知らぬ者
怒る怒る怒れ 神様に
この先抱える恐怖は 孤独の闇から生まれた
でも不思議ね それでも生きることを選ぶ
今日も必死に運命に這いつくばる
この先どうなるのか わからない恐怖
それでも一歩ずつ前に踏み出す
なぜ一番じゃないと駄目なのか
ただひたすら 自分に問いかける
嗚呼…!!!
もうそんなの どうだっていいんだよ
勝つためだけの 人生じゃない
栄光なんか もういらない
愛が何よりも 大事だと知った
歩く歩く歩け 希望への道のり
走る走る走れ 愛する人が待つ場所へ
この先生きる勇気は 愛する人との絆から生まれた
でも不思議ね それでも生きることを選ぶ
今日も愛してくれる人に尽くす
私を お願い愛して…
ロウ「僕は…、ロウ…。憎しみの操り人形…。…もう、もう、何も考えなくていい…。もう、どうだっていい…」
テラー「そうさ。これからは僕たちと共に歩もう、ロウ…」
ロウ「うん…」
こうしてベルは憎しみの操り人形ロウに生まれ変わり、新たな一歩を踏み出したのであった。
もし、あなたの周りで苦しんでいる人がいたら?
助けてあげる?手を差し伸べてあげる?
もし、誰かの心を救えなかったら…、
…いるかもしれない。
僕のように誰かの操り人形になる人間が…。
それでもいいなら僕は止めないよ…。
大切な人が誰かの操り人形になっていいのなら…。