Second Pain-17
お遊戯会当日…!
花都 恋奏「みんな、おはよう」
金藤 実花沙「おはようございます」
さて、まずは子供たちと紙粘土で簡単なものづくり。
お題は…、自由!!
花都 美彩「へい、蝶々作れる?」
子供A「うん!作れたー!」
花都 美彩「すげっ!クオリティたっか!!」
月ノ宮 奏那他「そ、その…」
子供B「…」
ありゃ、奏那他さん、やっぱり人と話すの苦手か…。
金藤 実花沙「君、そこのお姉さんと葉っぱ作ってみる?奏那他さん、教えてあげてください!」
月ノ宮 奏那他「う、うん…!」
金藤 実花沙「あのお姉さん、とても優しいよ!わからないことはどんどん聞いてね」
子供B「う、うん!」
月ノ宮 奏那他「実花沙ちゃん、ありがとう…!」
金藤 実花沙「いえいえ…!」
子供C「なんだこれ、クオリティ高い!!」
清鐘 弘鷲「えへへ!ピアノ作ってみたよ」
子供C「すっげー!!俺にも教えて!!」
花都 美彩「楽しそうだな…ってこれ、難しくない?」
清鐘 弘鷲「えー?そう?」
子供D「わーん!くまさん作れないよ〜!どうしよう…!」
地鳴 明吾「大丈夫だよ!…うーん、そうだなぁ…、まずはお顔から作ってみよう!」
子供D「そうするー!」
子供E「お姉ちゃん、それなーにー?」
金藤 実花沙「えっと…、貝殻だよ!」
子供E「貝殻?」
金藤 実花沙「そう!貝殻!今日はアサリだよ!」
子供E「可愛いー!私にも作り方教えて!」
金藤 実花沙「よーし!やってみよっか!」
子供F「実花沙お姉さーん!」
金藤 実花沙「んー?」
子供F「僕も貝殻作りたーい!」
金藤 実花沙「はいはーい!一緒にやろう!」
紙粘土を使作品作りはなんとかスムーズに進んだ…!
花都 恋奏「みんな!素晴らしい作品作ったね!…さて、一旦お昼休憩にして…、ボランティアのお兄さんお姉さんとお昼ご飯を食べましょう!」
花都 リヒト「みんな、お昼ご飯作ったよ〜!今日はカレーライス!」
子供A「やった!」
子供C「カレー大好き!!」
花都 恋奏「ボランティアの皆さんは飲み物の準備を手伝ってー!」
そうだ、子供たちにジュースとやら差し出さないと!
なんせ、無償カフェだからね。
花都 美彩「よし!そろそろ食べれるんじゃないか?」
花都 恋奏「そうだね!じゃあ、そろっと!合掌!いただきます!」
花都 恋奏以外全員「いただきまーす!!」
みんなとお昼ご飯を食べた。リヒトさんの作るカレーめちゃくちゃ美味しい…!!
さて、午後の部!
花都 美彩「さて、僕らはそろっと準備だな」
金藤 実花沙「そうだね…!」
花都 恋奏「ボランティアのお兄さんお姉さんたちはこれから出し物の準備をします!準備ができたらホールに呼ぶからね」
子供たち「はーい!」
…、私たちは既に舞台の裏にいた。
金藤 実花沙「みなさん、楽しくいきましょう…、なんてことは申しません」
月ノ宮 奏那他「すごく…、すごく緊張する…!!」
金藤 実花沙「でも、今日まで色々あって…、それでも乗り越えてきたじゃないですか」
花都 美彩「そうだな…!」
地鳴 明吾「僕たち、5人でSecond Painだもん!」
清鐘 弘鷲「そうとも…!俺たちならきっとやれる」
金藤 実花沙「乗り越えられる。…では、…Second…、Pain」
私たちは静かに片腕を伸ばし、円陣を組んだ。