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夏バテってなぜ起きる?

(1)夏バテはなぜ起きる?

皆さんこんにちは!!発達障害やメンタル不調がある中・高校生のための放課後スクール ユニスクさがの 教室長山田です。



ブログには「チャレンジした写真がいい」と子供たちから聞いたので・・・。
「チャレンジ山田」です。


そろそろ夏バテ対策をしておかないと…なんて思う時期になってきました。
去年は猛暑で毎日30℃を超える暑さという気候だったことはもちろん、日常生活のさまざまな行動や環境に隠れて夏バテの原因になることはたくさんあります。
 たとえば、外は暑い、室内はクーラーが効いていて涼しい(寒い)という温度差。こうした環境下を繰り返すことが多い人は、一日に何度も自分で体温調整をしなければならなくなるため、自律神経がうまく働かなくなります。
 また、暑い日は身体を涼めるため冷たいものが欲しくなりますが、冷たいものを食べ過ぎたり飲み過ぎたりすると、胃腸の働きを低下させます。
 胃腸の働きが低下すると食欲が減退し→食欲が減退すると体力が落ち→体力が落ちると疲労が溜まりやすくなります。

 さらに、夜も暑くて快適な睡眠が得られないことも、疲労が回復できない原因の一つとなります。
 そのような原因が積み重なることで、夏から秋にかけて、夏バテと呼ばれる症状が出てきます。

(2)夏バテとこころの健康
 「暑さ」は、ストレス反応を引き起こすストレッサーの一つであったりします。長い間ストレス状態が続くと、こころにストレッサーによる圧力がかかり過ぎてしまい、イライラしやすくなった、落ち込みやすくなった、といったストレス反応を引き起こします。
 また、夏は日中だけでなく、夜も気温が高い状態が続くため、睡眠の量や質が他の季節と比べて、十分に確保できない日も出てきます。
 さらに、食欲が減退し十分な栄養を補給できなくなると、身体だけでなく、こころの健康を保つための栄養素も不足します。
 以上のように、夏バテに関係するさまざまな要素が、こころの健康にも影響を与えていると考えられます。

(3)まず、しっかり食べましょう
 夏バテ対策には、
(1)冷房を上手に使う
(2)十分な睡眠時間を確保する
(3)水分をこまめに補給する などの方法があります。

なかなか摂らせる事の難しい栄養素ですが、特に成長著しい中・高校生のお子さんには夏バテによるイライラや心の落ち込みを防ぐために「食べる」ことがとても重要です。以下のものを気にかけて摂らせることによって
夏バテを防ぐ手助けになるかもしれません。




  1. ビタミンB群
    脳の働きを促し、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせる。(食材例:豚肉、うなぎ、いわし、レバー、玄米、ほうれん草など)

  2. ビタミンC
    ストレスに対抗するためのホルモンを作る材料になる。(食材例:レモン、キウイ、かぼちゃ、チンゲン菜など)

  3. ミネラル(カルシウム、マグネシウムなど)
    筋肉、神経内でさまざなま生理機能を調整する。(食材例:牛乳、青魚、海藻類、小松菜、ナッツ類など)

  4. タンパク質
    心のバランスを整える作用のある神経伝達物質セロトニンを作る材料になる。(食材例:肉類、魚介類、豆腐、納豆、チーズなど)

 また、旬の夏野菜(トマト、キュウリ、ピーマン、ゴーヤ、オクラなど)は、ビタミンやミネラルを含んでいたり、体内の余分な熱を取る作用があり、夏バテ予防にも効果的です。

だけど
毎日こんなに忙しいのに こんなに食材を買い込んで作る時間なんてない!!と思われる方も多いでしょう。
そんな時には無理をしないで いつもの食事に「イワシの缶詰」を足すとか、いつもの食事にレンチンした「冷凍野菜を添える」とか
「お惣菜の野菜炒め・煮物・あえ物・酢の物」を足す
なんていう簡単な方法から取り入れてみてくださいね。

(4)こころの夏バテにも気づきましょう
 夏が過ぎ、涼しくなっても、身体の疲れやだるさ、やる気が起きないといった夏バテの状態が引き続き残る場合があります。
 夏バテ自体は病気ではありませんが、心身ともに弱っている状態ですので、長くそういった状態が残る場合は、身体やこころの健康が損なわれている可能性があります。
また夏休みの間に友達や他人との交流をまったくしないで過ごしたとか、
ゲームや動画をとにかく時間があるだけ見ていて昼夜逆転状態になってしまったとか、夏休み明けに学校への行き渋りや体調不調が出ないためにも
夏休みの間も「規則正しく起きて、決まったところに通って誰かに会う」
ような生活リズムの安定を図ることも大切です。

ユニスクに通ってくれているお子さんたちにも
夏休みの体調管理のお話はしっかりとさせていただきたいと思っています。

しかしそれでも…
以下の項目があてはまる場合は、精神的疲労が蓄積し、こころも夏バテしていると思われます。

  1. 朝起きたときが一番だるく、夕方になるとだるさが取れて身体が軽くなる。

  2. これまでの夏と同じように過ごしているのに、今年はだるさが強い。

  3. 十分休息したはずなのに、なかなかだるさが抜けない。

  4. 軽く運動した後は、身体もこころもすっきりした気分になる。

 こころが夏バテしている状態が続くと、うつ病などの病気を発症する可能性があります。長期戦になる前に受診を考えることも必要かもしれません。

これから夏休み明けの新学期・学校行事や受験や進学などの準備も大切な時期がやってきます。その時に心も体も健康な状態でいるために、「しっかり食べる!」を、ぜひ心がけてくださいね。
*これは、日々子育てにお仕事にと頑張られているお母さんやお父さんにも言えることですから、大人もしっかり食べましょう。
今回は夏バテ予防のお話でした。
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