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君に届け

三浦春馬さんの作品の中で、映画「君に届け」はわたしにとってトクベツな存在である。 この作品の三浦春馬は、まるで少女漫画から飛び出してきたような王子様とは、ちょっとちがう。 風早くんを演じる彼は、いつも待っている。風が吹くのを、想いが届くのを、想いを告げるのを。 コミックが原作の作品は、登場人物に演者が合わせようと努力しても本家のキャラクターに負けていることが多い。だけれども、君に届けの三浦春馬は、観客が思い描く風早くんのイメージを裏切ることなく、むしろ期待以上の高校生を

    • ジャケ買い、たのしい!!

      私は小さい頃から読書が好きだ。家族で食事に行った際、隣の書店で一冊本を買って帰るのが恒例で、何にしようかとワクワクしながら本を選んでいた。 さらに学校の図書室や公立図書館は、物語や図鑑との対話を楽しむ遊び場であり、人とうまく付き合えなかったときは、私にとって心落ち着ける隠れ場でもあった。 しかし、近ごろは、育児や仕事に関連する本など、必要な情報を取り出すだけで満足し、楽しいと感じる読書から距離を置いていた。 そもそも、読書は本を使って情報収集することではない。それでは読んで

      • 6600万年前……ぼくは恐竜だったのかもしれない/くすのきしげのり

        恐竜の家族愛を、水墨画の力強いタッチと優しい色合いで描いている作品。 絶滅時に起きた現象を言葉ではなく、逃げる様子や倒れながら血を流す姿で表現していて、誰が読んでも分かりやすい。 隕石によって絶滅させられた恐竜達は、まるで地震の津波で逃げられず、流されてしまった人々のようで、胸が締め付けられた。 寄り添いながら化石になった恐竜の家族は、 あたりまえの日常は突如奪われるかもしれないという恐怖と、死は必ずしも孤独ではないことを私たちに教えてくれる。 #ぼくは恐竜 #Ne

        • アート思考 ビジネスと芸術で人々の幸福を高める方法/秋元雄史

          アートに情熱を捧げるビジネスマンが増加し、商用的価値を提唱する者もいる。 作品に交換価値を認め、投資目的で購入する場として、アート市場は成長し続けているが、アート自体にビジネス要素は含まれていない。 現代アートについて考える時、思想や文化などを背景に、鑑賞者は作者や作品と対話し、アートの本質的な価値を見極める作業を何度も重ねる。 交換価値としてのアートから投資対象へ変化しつつあるマーケットの作品にも、人々がその作品を美術品・芸術品として捉えることで、新しいものの考え方や

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        • 6600万年前……ぼくは恐竜だったのかもしれない/くすのきしげのり

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          1本

        記事

          育てて、紡ぐ。暮らしの根っこ/小川糸

          日々の暮らしの中で、色々なものの中から選び取る作業を、私たちは何度も繰り返している。 しばしば「自分らしさ」という言葉を耳にするが、日常生活において、自分自身と向き合う機会は少ない。 著者が実体験を踏まえつつ挙げている、楽しく暮らすためのヒントは、読者に手間をかけて自分を見つめ直すことの楽しさを教えてくれる。 日々に追われて、使い捨てのものに囲まれているいる人にこそ、読んで欲しい一冊である。

          育てて、紡ぐ。暮らしの根っこ/小川糸

          視覚優位な息子くんにとっての、「Quality of life」

          自閉症スペクトラム、協調運動障害、言語発達遅滞という診断をもらっている息子くん。 いつも、次は何をするのか、ということが気になっています。 朝起きて、まずはー、朝起きたらトイレに行くー、次は水を流して、ドアを閉めて、電気を消します。と言いながら行動しています。 はじめはイラストカードでやり方を見せていたけれど、今はしゃべりながら確認することで安心する様子。 幼稚園に通っていたときは、手作りの見通しボードが大活躍していました。 まず、支度カードを見ながら、上靴を履いて

          視覚優位な息子くんにとっての、「Quality of life」

          きょうだい児ってなんだろう。

          発達がゆっくりな子どもや重い病気を抱える子どもの、兄弟姉妹を「きょうだい児」と言われることがある。 例えば、どこかスーパーに買い物に行くとき。 音に敏感だったり、並ぶことが苦手な特性をもつ子どもと、兄弟姉妹とが一緒に行くと、お母さんは一人で二人を見ることができないので、つねにその兄弟姉妹に「ちょっと、待ってて」「あとでね」と言う機会が多くなってしまう。 例えば、治療のために付き添いで母親がいつも不在な家庭があって、洗濯物の取り込みや、夕ご飯のしたく、部屋の掃除、いろんなこ

          きょうだい児ってなんだろう。

          1歳半健診。

          うちの子、発達がゆっくり、かも? こどもが生まれ、子育てをしていると、平均的な発達をしているか、ということを意識させられる場面がある。 こどもと同じように、ママも社会へ出ると多くの他人と出会う。 うちの子とよその子、わたしと、わたし以外のママ。 同じところを探し、違うところを見つけてしまう。 「普通」や「平均」という言葉に敏感になる最初のイベントは、1歳半健診(地域によっては1歳児健診)ではないだろうか・・・。 本来は、成長に応じた発達段階を踏んでいるかチェックし、疾

          1歳半健診。

          uniqueNoteには、「普通」という固定概念にとらわれることなく、もっと自由に表現する場をシェアしたい、という想いが込められています。 障がい者、健常者、こども、大人、女性、男性、・・・様々なカテゴリーに分類される窮屈さを取り払いたい、そのためにできることを探していきます。

          uniqueNoteには、「普通」という固定概念にとらわれることなく、もっと自由に表現する場をシェアしたい、という想いが込められています。 障がい者、健常者、こども、大人、女性、男性、・・・様々なカテゴリーに分類される窮屈さを取り払いたい、そのためにできることを探していきます。