見出し画像

生活習慣


なんなら土地改良のときや宅地の造成のときに移転する墓地の一角か、地縁のある神社に合祀すればいいのだけれど、諸般の事情により「動かし難い」石標もある。

事情は入り組んでいて説明は面倒なので、お手軽に「祟り」を持ち出すが、本来の意味はまったくちがうと思っている。

こうでもしなければ災害の記録を忘れるからだろう。逆に言えばこの健忘がなければ健やかな日常生活は成り立たない。

雨のなかを見に行くほどの興味はないけれど
水の行方に関心があり、暗渠の合流点を覗いてみたりする。

概ね1ブロック(400-600m)歩くと、何らかの警告標識につき当たる国に住んでいる。

安全は危険の対概念であって、故に神話である傍証。不心得の飼い主に小用させないための鳥居を特別に神聖視しないのに似ている気がした。


観測史上初、100年に一度の、あてにならないものですね。