公営住宅の夜間巡回・設備点検スタッフ募集
■給与
時給：1,800円（深夜手当含む）
■勤務地
大理知市団地管理事務所
大理知市空暮町2-3-12
■交通
最寄り駅：空暮駅から徒歩8分
■勤務時間
22:00～翌2:00（週3日～、シフト制）
■業務内容
・団地敷地内の巡回と設備点検
・棟ごとの非常階段、エレベーターの作動確認
・「外灯番号24」のライト交換作業
・居住者からの夜間苦情受付と応対（インターホンのみ）
■待遇
・業務時は専用の防風ジャケットを支給
・深夜勤務手当および通勤交通費支給
・休憩室（仮眠スペース）あり
■採用対象者
・防犯や施設管理に興味がある方
・夜間の人通りが少ない環境で働ける方
・必要なことを迅速に行える方
■注意事項
・巡回中、「外灯番号24」が頻繁に点滅する場合は交換後も点検報告のみでそれ以上触れないでください
・団地の棟によっては、22時以降に人の気配があってもなるべく深追いしないようお願いします
・巡回中、インターホンで連絡が来ることがありますが、対応はすべて管理事務所から行ってください
・「外灯番号24」の作業時、作業灯以外は必ず消灯し、携帯の光もお控えください
30代 男性の体験談
「闇バイト」なんて言葉を聞いたのは、ある深夜に友人と居酒屋で盛り上がっていたときだった。普通のアルバイトでは味わえない、少し刺激的な仕事がしたいと漠然と思っていた僕は、その友人の勧めで「夜の団地巡回」というバイトに応募することになった。
最初に送られてきた募集要項には、時給1,800円、勤務地や仕事内容が記載されていた。深夜の勤務は22:00からで、団地の巡回や設備点検、夜間の苦情対応が主な業務だという。少し不気味な雰囲気もあったが、その挑戦的な内容に心を惹かれた。何より、友人が言うには「何かが起きそうな雰囲気がたまらない」というのだ。
実際に働くことになったのは、翌週のことだった。勤務初日、緊張と期待が入り混じった感情を抱えながら、指定された団地の管理事務所へ向かった。深夜にひっそりと佇む団地は、薄暗く、不気味な静けさが漂っていた。事務所で支給された防風ジャケットを羽織り、いざ、業務開始。
巡回を始めると、まずは各棟の非常階段やエレベーターの点検を行う。作業灯を手に、暗い廊下を進んでいく。壁に反響する自分の足音が、何者かに聞かれているような気配を感じさせる。空気はひんやりとして、まるで時間が止まっているかのようだった。
点検を進めるうちに、異様な現象に気付くことになる。外灯番号24が、どうもおかしい。明滅を繰り返し、まるで何かを訴えかけるかのようだった。業務要項には「外灯番号24を作業時以外は触れないでください」と書かれていたが、興味を抑えきれず、思わず触ろうとしてしまった。すると、その瞬間、背後から冷たい視線を感じたのだ。
振り返ると、そこには誰もいなかった。ただの闇。しかし、その闇の中に人の気配を感じた。心臓が高鳴り、頭が混乱した。恐る恐る巡回を続けると、インターホンから居住者の声が聞こえた。「なんで外灯が点滅しているの？」と不安げに尋ねる声。やはり、外灯はおかしかったのだ。
管理事務所に報告するも、返答は「点滅は無視してください」という冷たい言葉。あの外灯に何かがあるのではないかと、不安が募る。巡回を終え、休憩室に戻ると、深夜の静けさが逆に重く感じられた。友人が言っていた「何かが起きそうな雰囲気」が頭の中でループする。
数日後、仕事に慣れてくると、精神的なストレスは増していった。夜の闇と孤独感が混ざり合い、仕事が終わった後も頭の中に外灯番号24の明滅が残り続ける。居住者の苦情対応を繰り返すうちに、彼らの不安や恐怖が僕にも移ってきたのかもしれない。
特に印象に残っているのは、ある夜、女性の居住者からの電話だ。「誰かが私の部屋の前にいる」と怯えた声で訴えられた。周囲を見回すが、誰もいない。心の中に不安が渦巻く。このバイトが単なる巡回ではなく、何か異次元からの干渉があるのではないかと思うようになった。
次第に体が重く感じられるようになり、精神的な疲労もピークに達した。まるで、夜の闇が僕を飲み込もうとしているかのようだ。周囲の気配が気になり始め、あの外灯番号24を意識するたびに、冷たい汗が背中を伝う。巡回の途中で心の声が聞こえる。「外灯の下には何かがいる」と、意識が徐々に現実から離れていく感覚に襲われた。
結局、このアルバイトを続けることはできなかった。数週間で限界を迎え、この仕事を辞めることに決めた。しかし、その代償は大きかった。心に深い傷を負い、夜になるとあの団地を思い出し、胸が締め付けられるような恐怖を感じる。精神的な不調は続き、時折、無意識のうちに外灯番号24の明滅を思い出すと、恐怖に襲われる。
負った傷病：
朝起きると心拍数が異常に高く、冷や汗をかいている。