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母親って娘に嫉妬するんだ

私が母親から酷いことを言われるようになったのは、成人してからだと記憶しています。大学生の頃から衝突することが増えましたが、社会人になってからは否定を伴う暴言になりました。弟にはそんなことはしないんです。これを、男女の違いによる不公平感と思っていたんですが、やっとこの数年で気付きました。母親からの嫉妬だったんですね。

自分の過去と比較しながら育てられた

子ども時代、「お母さんは、子どもの頃は足が速かった」「習字でいつも表彰されていた」など、母親の自慢を聞かされながら、私の負けず嫌いを刺激してやる気を引き出されていたとは思います。ピアノは、母親は経験なく、私が小学生の頃に習っていました。ピアノについては母親から暴言はなかったです。恐らく、「娘にピアノを続けて欲しい」という母親の希望に沿っていたからです。

社会人になる頃から否定的な暴言が増える

母親が描く生き方から、私が外れて行き始め、考え方の違いが出始めてから、否定、暴言が増えました。私は、母方の祖母と良好な関係で、母親が受け止めてくれない気持ちを祖母に埋めてもらっていたと思います。美人で賢い、女性の鏡と言っても良いほど、謙虚な女性でした。
ある時、祖母が私の実家にしばらく滞在していたことがあり、檀家にも珍しく挨拶をする機会がありました。その時、檀家の高齢女性が私と祖母を見て、「おばあちゃんに似てるね」と言いました。その直後、母親が「あんた、おばあちゃんの子になれば?」と、その檀家の目の前で、物凄く不機嫌に私に言い放ちました。その空気を察した檀家の家族が、高齢女性をたしなめましたが、「でも似てるわ」と。母親は、「自分に似てる」と言われなかったことを怒っていたようです。私を檀家の前で恥をかかせた大人げない母親です。

自分ができない・興味ないことは否定

私は、ある男性芸能人に似てると言われたことがあります。人によって好みは分かれると思いますが、「爽やか」と言われる方です。私が他人から言われたことを、帰省した時に話題にすると、即座に母親が「私、そいつ嫌い。なんかシラッとしててスカしてる」と。私が相手だから否定するんです。もし、この話題が檀家との対話なら、「爽やかな人に似てるって、良いですね〜」とか褒めて持ち上げるはずですから。

他にも、私は学生時代から語学に興味を持っていて、海外旅行以外にも何かしら趣味で語学に関わっています。それについても、「何のために勉強するの?仕事で必要ないのに」と常に言ってきました。

先程、私が似てると言われた男性芸能人ですが、英語も堪能なんです。他にも、英語でインタビューを受けるほどの語学力があるスポーツ選手についても、母親が私に対して言いました。「英語話す奴は、なんか偉そう。嫌い」と。いやいや、アンタの偏見だから…母の中では、「英語が話せる=偉そう」らしいです。

恐らく、自分が出来ないことをできる「私」に対して嫉妬してるのだと、気づきました。なぜなら、海外に赴任経験のある檀家に対しては、そんなこと言わずに褒めるからです。人に自慢できるような人脈でもあるため、体裁が絡むと愛想良く対応しています。

息子は小さい恋人、娘は同士かライバル

母親にとって、私の弟はずっと可愛い存在で、私は常に同士であることが定着していました。同士とは、母親の意向に沿って行動し、考え方も同じという感じです。言わば、母親の子分や駒みたいな位置で居続けているうちは良好でした。他人から評価されると、それに続いて親も認めることもありましたが、母親は違います。他人の目がその場にない時は、私を否定するんです。弟には、そんな態度はないです。母親にとって弟は小さい恋人みたいな存在だから。私は、母親が失った「若さ」を持つ女性なんです。だから、否定してマウントを取ってくるんですね。この思考回路に、この数年でやっと気づきました。母親という存在が、娘に嫉妬するなんて思わなかったから。

否定しながらコントロールしたいだけ

母親は精神的に未熟なので、否定しながら子どもの私を近くに置きたいだけです。愚痴を聞いてもらうため、手伝ってもらうため、老後の寂しさを埋めてもらうため、夫が亡くなった後の生活が不安だから、全部自分のためです。語学を身に着けて、出ていかれたくないのも、否定の理由だと思います。もし、私が自慢できるほどの成功をおさめて、海外に赴任していたなら、否定せずに自慢していたと思います。毒親の思考は、「自分中心」が根底にある、私はそう思っています。

結局、情緒が未熟なまま大人になっただけなんです。そういう親の子どもは、どんどん冷静になっていき、距離を置いていきます。それは、冷たいからではなく、これ以上揉めないための優しさです。幼い親は、それに気づかず、薄情者扱いをしますが、そこでまともに関わる必要はありません。自分の課題じゃないから。自分の機嫌は自分で取ってもらえばいいんです。

私の経験から分析を踏まえて綴りました。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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