オーガニックマニア

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みつひかり不正事件の教訓⑤

国の説明と教訓 「今年のみつひかりは供給しない。」2023年2月20日頃、突然三井化学クロップ&ライフソリューションから栽培農家と種苗会社に通知が届き田植えを控えての突然の通知に農家は大混乱となった。 前年の天候不良によると思われる交配不良による純度不足が理由であった。夏には同社のサイトに「お詫びと回収」が掲載され、さらに農水省に対する報告書が提出されて不正が明らかになった。 不正内容は以下参照(2016年より以前のものは社内メールが残っていないため不明とした。) *

    • みつひかり不正事件の教訓④

      その名はモンサント法 *そして種苗法…
種苗法の説明は「知ってほしい11のポイント」に書いていますのでそちらをご参照ください。 政府の説明は矛盾しているとは思いませんか? 
シャインマスカットやイチゴの苗については海外流出を防がねばならないと言いながら、コメや麦(訂正,コメや麦→訂正後,種苗の育種知見)については海外も含めた企業に明け渡せと言う。一体どういうことなのでしょう? 種苗法改正の理由として、「海外流出を防ぐため」というのは、後付けの表向きの理由だと考えています。

      • みつひかり不正事件の教訓③

        〜お米潰し〜 *農業競争力強化支援法って何? 
種子法廃止の直後、後を追うように成立したのが農業競争力強化支援法です。 
そこに書かれていたのは… 「種子その他の種苗について、民間事業者が行う技術開発及び新品種の育成、その他の種苗の生産及び供給を促進すると共に、独立行政法人の試験研究機関及び都道府県が有する種苗の生産に関する知見の民間事業者への提供を促進すること。」 つまり、これまで1952年から65年もの間、国民の税金で開発、改良され、蓄積されて来た種子事業の知識やノウ

        • みつひかり不正事件の教訓②

          種子法が廃止された理由は...「企業利益」のためです。 主要農作物の種子管理や開発を企業に任せなさい!と言うのが大きな理由です。 今まで種子法により国民の食糧を守るため税金を使い国と自治体がその地域の風土に適した品種の改良を続けて来ました。 新潟のコシヒカリや北海道のユメピリカなどの優良品種も種子法に基づく事業から誕生したものです。
しかし政府は「公的機関が開発するコメ、麦、大豆の種子は安過ぎて、民間企業が参入できない、公的機関と民間企業の条件が対等ではない!」として、種子

        みつひかり不正事件の教訓⑤

          みつひかり不正事件の教訓①

          三井化学クロップ&ソリューションのお米「みつひかり」は、異品種混入や産地偽装、発芽率偽装などが行われていた。長年にわたる意図的かつ悪質な違反行為に、昨年末刑事告発されている。(https://www.tokyo-np.co.jp/article/296621) 私はこの不正に強い衝撃を受けた。これは単なる一企業の不正問題には留まらず種子法廃止の根幹を揺るがす不正であったのだ。だがこの問題を知る人は少ない。 今ここに焦点を当てこの国の舵取りの戒めとせねばならない。 この国存亡の

          みつひかり不正事件の教訓①