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パソコンと私

タイトル:(仮)パソコンと私

▼登場人物
●須木亜 瑠子(すきあ るこ):女性。30歳。OL。趣味はネット。
●柏木 由美子(かしわぎ ゆみこ):女性。30歳。瑠子の友達。
●誹謗中傷男:男性。氏名年齢不詳。イメージ的なものでOKです。

▼場所設定
●瑠子の自宅:普通の都営アパートのイメージで。瑠子の部屋は2階。
●パスタ店:一般的なイメージでOKです。

NAは須木亜 瑠子でよろしくお願いいたします。
(イントロ+メインシナリオ+解説=3007字)

イントロ〜

皆さんこんにちは。

皆さんは普段、よくパソコンを使いますか?
IT社会の現代では、パソコンもスマートフォンも必需品ですよね。

今回は、そんなパソコンにまつわる意味怖のお話です。

メインシナリオ〜

ト書き〈自己紹介のイメージで〉

私の名前は須木亜 瑠子。
今年30歳になる独身OLだ。

私が住んでいる部屋はここ都内のアパート。
多少狭いけど、1人で住むには充分だ。

仕事はIT関係。
仕事もプライベートもそれなりに充実している。

休みの日は友達と遊びに行ったりランチしたり。
まぁ普通のOL生活。
あとこれで彼氏が出来てくれたら言うことなし。

ト書き〈誹謗中傷〉

でも1つだけ、悩みがあった。
それは私のブログやSNSのコメント欄に、
頻繁に誹謗中傷のコメントが寄せられていた事。

どこの誰だか知らないが、その内容はかなりひどかった。
言葉選びやその雰囲気から、多分コメントを寄せていたのは男だ。

・くだらないブログ書いてんな!
・お前、この前俺のこと無視したろ!?
・調子に乗ってんなよ!

こんな感じのコメントならまだ良い方だった。
それから更にひどくなり…

・お前の家はもう割り出してあるんだからな!
・今度、塩酸をぶっかけてやる
・そのうち殺してやるから覚悟しろ!

こんな内容にエスカレートしていた。

瑠子「なんでこんなひどいコメントを…。私が何したって言うのよ…」

こんな事をされる覚えはまったく無い。

無論、そのユーザーとも1度も面識はない。
いや、もしかしたら私がそう思ってるだけで、
向こうはどこかで私の事を知ってるのかも。

でもそんな事を考え出したらキリが無い。
特に仕事・プライベートでは順調だし、
人間関係でもこれといったトラブルは無い。

つまり、
「身の周りでこんなコメントをするような人は居ない…」
という事。

愉快犯かと思われた。

ト書き〈最近は順調〉

でも、そんなコメントもそのうち無くなった。
この誹謗中傷メッセージが頻繁に送られていたのは半年以上前の事。

だから警察に通報しようと身構えていたがそれもやめた。
最近ではもうその事も忘れ、自分の日常を楽しんでいた。

ト書き〈趣味はパソコン〉

私の趣味はパソコンだ♪
特にSNSは中学生ごろからハマり始めて、
今では日課のようになっている。

休みの日、1人で家に居る時は早速朝からパソコンに向かい、
1日中SNSで楽しんでいる事もある。

朝から晩までずっとパソコンかスマートフォンが傍にあり、
ネットは私の生活基盤の1つになっていた。

そして今日も…

瑠子「よ〜し今日は予定も無いし、早速SNSやりまくるぞ〜♪」

いっときは誹謗中傷の事もあってパソコンから離れていたが、
最近また復活した。

瑠子「ちょっとトイレ行ってこようかな」

そんな私は最近、少し便秘気味。
トイレで30分ほど粘って出て見たら、パソコン画面は消えている。

私のパソコンは時間が経つと自動的にスリープ状態になる。
まぁ普通のパソコン設定と同じだろう。

その後もずっとパソコンと向き合い楽しんでいた。

ト書き〈ランチ〉

そんな時、友達から電話がかかってきた。

瑠子「え?!あのパスタのお店?うん行こう♪」

ランチのお誘いだった。
久しぶりの外食♪

最近出来たパスタの有名店へ行こうとなった。
その後はドライブ、そして美味しいディナーを食べようとプランを立てた。

待ち合わせ時間に少し余裕が無かったのもあり、私は大急ぎで身支度。
そしてすぐ家を出た。

瑠子「あのお店、1回行きたかったのよね〜♪絶対美味しいわよ!ウフ、持つべきは良い友達ね♪」

(パスタ店)

由美子「あ!瑠子〜♪こっちこっち」

この子は由美子。
会社の同僚だ。
プライベートでも一緒によく遊んでる。
由美子はお店の駐車場に車を停めて待ってくれていた。

由美子「ごめんねー急に呼び出したりしてぇ〜。何か予定あったぁ?」

瑠子「ううん大丈夫♪今日は1日空いてたからさ」

由美子「よかった♪ここのお店人気じゃん?だから予約してすぐに来ないと!なんて焦っちゃってさ。予約したんだから焦る必要もなかったのにね」

瑠子「あっははは♪」

そんなこんなで、久しぶりの外食を私達は楽しんだ。

ト書き〈パソコンつけっ放し〉

瑠子「あ!いけない!」

由美子「ん?どしたー?」

瑠子「家のパソコンつけっ放しだったかも!?」

美味しいパスタも食べて一段落した後。
私は家のパソコンの事を思い出した。

つけっ放しで出て来たかも知れない。
シャットダウンした記憶が無いのだ。

由美子「そうなの?いつもちゃんとしてる瑠子にしちゃ珍しいわね」

瑠子「どうだったかなぁ、消したかなぁ?それともやっぱり…。いや、やっぱり消してないわ。シャットダウンした記憶無いもん!どうしよぉ~~!」

久しぶりの外食でもあり、
しかも大好きなパスタを食べに行こうと誘ってくれたもんだから、
つい浮かれていたのだ。
出かけるのに夢中でパソコンを消し忘れていた。

瑠子「絶対消し忘れてるよ~!くっそ~電気代かかっちゃうー」

由美子「どうする?一旦家に戻って消してくる?まぁ確認も兼ねてさ」

瑠子「うんそうする!ホントごめんね!」

このお店からアパートまでは車で30分ほど。
私は由美子の車に乗せて貰いアパートまで帰る事にした。

ト書き〈アパートに到着〉

瑠子「ホントごめんね由美子!すぐ行ってくるからちょっと待っててね!」

由美子「大ー丈夫よん!アタシその間にガソリン入れてくるからさ」

瑠子「わかった、じゃあ待ってるね」

そう言って由美子は私を下ろした後、
すぐ最寄りのガソリンスタンドへ行った。

(部屋の中)

そしてアパートまで駆け上り、部屋に戻って見たところ…

瑠子「やっぱり〜」

案の定、パソコンはつけっ放しだった。
部屋に入るや否や、パソコンのデスクトップ画面が目に飛び込んできた。

そしてその直後、
押し入れの中からコトン…と音が聞こえた気がした。

解説〜

はい、ここまでのお話でしたが、意味怖の内容に気づかれましたか?

それでは簡単に解説します。

瑠子は以前、誹謗中傷コメントに悩まされていました。
自分のブログやSNSのコメント欄に、
誰だか知らないおそらく男からの誹謗中傷。

その内容は次第にエスカレートしていき、
殺人を予告する内容にまで変わっていました。

でも最近はそんなトラブルも無く、普通に生活できていた事から、
瑠子もなんとなく安心し、いつも通りに日常を過ごすようになります。

そんな或る日、由美子からランチに誘われました。
しかしそこで、瑠子は部屋のパソコンがつけっ放しだった事に気づきます。

それから由美子の車で瑠子のアパートまで戻りました。

部屋に入ってみると、デスクトップ画面がそのままついており、
案の定、パソコンがつけっ放しだった事を瑠子は確認しました。

そう、これが明らかにおかしい点でした。

瑠子が持っていたパソコンは、一定時間が過ぎると画面が消えます。
いわゆるスリープ状態になる設定。

なのに何故、デスクトップ画面がついていたのでしょうか?

考えられる大きな可能性の1つは、
それまでそこに誰か居て、パソコンを使っていたから…
と言うもの。

つまり、現在進行形で部屋に誰かが侵入して居ると言う事。

誹謗中傷を続けていたユーザーは、
「お前の家はもう判っている(割り出してある)」
と言っていました。

もしそれが本当なら、
このとき部屋に居たのは誹謗中傷を繰り返していたその男…。
男は侵入した後、押し入れの中にでも隠れて居たのでしょう。

果たして瑠子はこの後、由美子と無事に再会する事が出来たのでしょうか?
それは皆さんのご想像にお任せいたします。

動画はこちら(^^♪
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