暗記の背中
タイトル:暗記の背中
イントロ〜
あなたは、人生の中で大事な事に気づいてない瞬間が幾つあるでしょうか?
まぁこんなこと言ってもすぐには思いつかないでしょうが、結構あると見ます。
これは老若男女問わず皆に言えることでしょう。
今日もここで1人の女性が、そのトラブルに見舞われたようです。
メインシナリオ〜
ト書き〈自宅〉
私は木塚内子(きづか うちこ)。今年で34歳ながら、今、女流作家として活躍している。
内子「うぅ〜ダメだ!ネタが何にも思い付かない!」
でもスランプだった。
気分転換しようと私は散歩へ行くことにした。この散歩にしても作家にとっては大事な取材の時。
いろんな自然と触れ合い、街行く人々とすれ違い、そうしたものを満喫しながら自分の内で消化して、
作家の肥やしにして行く。
今日は1月1日のお正月。みんな家でのんびりしてるかと思いきや、けっこう街中に出てきていた。
私が今受け持っている原稿の締め切り日は、明後日の1月3日。もう2日しか日がない。
だから余計に焦りつつ、何が何でも原稿を仕上げなきゃならないと、その気持ち1つで居た。
散歩してても考える事は作品の事だけ。また私は気分転換しようと街中から郊外へ出た。
でも人気のない地下鉄の階段を降りようとしていた時…
内子「あ痛アッ!!ツツウ〜」
派手に転んでしまい、頭を抱えながら暫くうずくまっていた。
でも血は出ておらず大した事ない。痛みも段々引いてきた。
でもやっぱり考えるのは作品の事だけ。
どうにかして間に合わせなきゃ。
ト書き〈執筆〉
それから少しして家に帰り、私は猛スピードで作品を仕上げていった。
やっぱり散歩したのが良かったか。良い刺激を心に取り入れることができ、ネタを思いつき、
それから話を広げる形で結末へと辿り着く事ができたのだ。
内子「よし、出来た!これをファイルにして送信、と♪」
納品は主に電子メールで行なっている。編集者にその日できた原稿を送り、私は満足していた。
納品日から2日も前に原稿を仕上げる事が出来たんだから上出来だ。
ト書き〈ん?〉
それから私は心に余裕ができて、自分の時間を過ごそうとYouTubeを見ていた。
実はYouTubeには、私の友達の裕子が出ている。
自分のサイトを管理しており、そこでいろんな企画物をやったりしてる。
今日のテーマは誕生日。裕子は私と同級生。
私はコーヒーを飲みながら暫くそれを見ていた。
(裕子のYouTube)
裕子「皆さんこんにちは〜♪私も今年でとうとう35歳になって…♫」
内子「…ん?」
私は変に思い、さっき送った作品ファイルの送信時間を見た。
内子「…え?あれ?送れてない?」
何度確認しても、書き上げた筈の原稿が仕上がっておらず、
ファイル作成日時だけ去年の11月25日になっている。そのファイルの送信履歴は無い。
内子「ちょっと待ってよ」
何度タップしても、あとから確認するとファイルは送られていない。
内子「…まさか」
エンディング〜
おやおや、隣で大変な事になってるみたいです。それでは又。
動画はこちら(^^♪
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