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オリンピック銅メダル Maeder選手のご両親:軸の安定感と母語教育への思い

2024年パリオリンピックで活躍したMaximilian Maeder(マキシミリアン・マエダー)選手。男子カイトフォイリングで銅メダルを獲得し、シンガポールで注目を集めましたね。

Maeder選手がメダル獲得したのは、シンガポールのナショナルデー!シンガポール、これは盛り上がりますよ。

オリンピック、タイムリーなタイミングでは、情報の量と変化の速いスピードに、私はついていけません。飽和状態!これもあれもと情報が多過ぎると、圧倒されてしまいます。

オリンピックが終了して1ヶ月程が過ぎ、オリンピック関連の情報もメディアで耳にしなくなった最近。やっと、「さ~てそろそろ」と、Maeder選手のインタビューや記事に目を通し始めました。

彼の落ち着いたメディアの対応。

何歳なのかと確認しようとネットで調べると、17歳。9月12日が誕生日だそうです。もうじき18歳ですね。

オリンピック終了後、そろそろ日常生活が戻ったかな。つい最近アップロードされているインタビューもあるので、まだまだ忙しそうですね。

Maeder選手はカイトフォイリングに集中する為、ホームスクールの環境で育ったそうです。

彼の登場に、オリンピックの間シンガポールのホームスクールチャットグループが賑わう!

ご両親のインタビュー、オリンピック後の選手バスパレードのベストスポット等、暫く彼のニュース一色でした。暫く目を通さないと、Whatsappのグループメッセージの数に目を丸くするほど。

その中にもあった、ご両親のインタビュー。メディアで沢山取り上げられましたね。

私が大好きなのがこちら。

他人のアドバイスではなく、子どもに対しての自分の直感を大切に

動画で「Don't listen to any advice/アドバイスを聞かないように」と、Maeder選手のお父さんがメッセージを伝えています。彼は、「この僕のアドバイスも聞かないでね」というユーモアたっぷり。

自分自身の子どもを一番理解しているのは親である自分。

我が子のことをよく知らない他人の意見に振り回されず、直感を信じ、行動していくことの大切さを強調されています。

強調されるということはね、つまり、分かってはいるけれど、なかなか実行は難しいよねということ。

だからこそ、こうやって「他人に振り回されないように」とのメッセージをインプットし、意識的に自分の脳のマネージメントが必要になりますよね。

他人と比べたり、他人の意見に振り回されたり、「他」に振り回されるようになると軸がぶれます。

オリンピックのメダルを獲得するのは、とてつもない快挙!

同時に、親御さんの軸の安定感こそが、すでにこの家族のサクセスストーリー。

母語教育: Maeder選手のお母さんの考え

17歳のMaeder選手の快挙は素晴らしい!

けれど気が付くと、彼自身よりも親御さん達のインタビューを追ってしまう。17歳のアスリートに自分を反映するよりも、親御さんのお話に共感する方が多いです。

クロスカルチャーのご夫婦、興味深いお話が沢山。

Maeder選手のお母さんが、母語に対しての熱い思いを話されているインタビューがあります⬇️。

言語を教える身としても、母としても、お話とても興味深かった (5分30分辺りから母語についてのお話です)。

「祖父母や自分を深く理解して欲しい」

この気持ちから、母語教育(中国語)にも力を注がれた強い思い・情熱がインタビューからひしひしと伝わります。

言葉を通して自分がその文化の一部にならなければ、決して理解できない面があるとの彼女の言葉。クロスカルチャー夫婦、サードカルチャーチャイルドがいる我が家、彼女の言葉が響きます。

日常生活を英語環境で過ごす場合、英語にのみにならず、どの様に母語教育のバランスをとっていくかは、一筋縄ではいかないトピック。

Maeder選手の中国語でのインタビューを拝見すると、親御さんの母語教育に対しての強い意志の結果を感じられます。世界的スポーツ選手をサポートしつつ母語教育にエネルギーを注ぐのは、決して楽なことではなかったはずです。

Maeder選手の活躍からスポットライトが当たったご両親のインタビュー。彼らのお話は、私自身も含め多くの親御さんを勇気づけるでしょうね。息子さんがオリンピック選手としてメダルを獲得したからではなく、お子さんが自分の進む道を見つけ出し、家族が「軸」に沿って生きられるよう、力強い指針になっていることで。

(つぶやき)
プライベートな生活が激変されたとも話されていました。

息子さんがオリンピックでメダルを獲得され有名になると、「ご両親の馴れ初めは!」そこまで遡ってインタビューされるのね。

落ち着いた生活が戻られますようにと、願うばかりです。

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